基礎データ
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | シェイミ | 谢谢(xièxie)(中国語:ありがとう)+mini(英語:小型の) |
| Shaymin | 日本語名に同じ |
韓国語 | 쉐이미 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 谢米 | 谢+日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 謝米 | 謝+日本語名の音写 |
中国語(大陸) | 洁咪 | 日本語名の音写 |
中国語(香港・台湾) | 潔咪 | 日本語名の音写 |
ロシア語 | Шеймин | 英語名の音写 |
タイ語 | เชมิน | 日本語名の音写 |
概要
第4世代『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』から登場した、花付きの草むらとハリネズミを合わせた様な姿をした幻のポケモン。
事実普段は花畑の中で暮らしており、身体を丸めると花の様に見える為誰も気づかないという擬態として役立っている。
また頭の花から大気の毒素を吸収し、分解して荒れた大地を一瞬のうちに花畑にする力を持つ。
その際、副作用として周囲に衝撃波を放出するが、それを利用したものがシェイミの専用技「シードフレア」である。
衝撃波は吸収した毒素の量に比例して強力になる性質があり、フルパワーの状態では時空を歪める程の威力を発揮するとされている。
荒地であったソノオタウンに一面の花畑を咲かせたのは誰あろうこのシェイミである事が示唆されている。ヒスイ地方と呼ばれていた時期のソノオタウンは荒地である為、この民間伝承が語られ出したのは比較的近世のことである事が窺える。
名前の由来は分類からもわかる通り、中国語で"ありがとう"を意味する「谢谢(シェイシェイ)」+英語で"小型の"を意味する「mini(ミニ)」。
人に優しく抱きしめられ"ありがとう"の気持ちを感じると全身の花が開きだすとされ、「グラシデアの花」が咲く季節になると、感謝の心を届けるためにスカイフォルムとなって飛び立つと言われている。
フォルムチェンジ
『プラチナ』以降では、自身にそっくりな「グラシデアのはな」を使用することでフォルムチェンジが可能になる。2つのフォルムではタイプ、能力、特性、そして覚える技も違うが、技はフォルム間で相互共有可能。
ランドフォルム
通常の姿。
スカイフォルム
「グラデシアのはな」で変身した、耳が翼になった小型犬のような姿。
スカイフォルムでいられる期間は限られ、「ボックスに預ける」「夜になる」「バトルで『こおり』状態になる」のいずれかが起きると、強制的にランドフォルムに戻ってしまう。
ちなみに下記バグで手に入れた個体は不可である。
ゲームでの特徴
【バグ】
初登場時は通常プレイでは出現しない幻枠……だったのだが、『ダイヤモンド・パール』であるバグを利用して強引に入手するというユーザーが多数出現。そのバグが原因で通常プレイができなくなることもあった。(現在修正プログラムの配信は終了)
【正規入手】
2008年に公開された後述の映画公開時に『ダイヤモンド・パール』にて「おや:えいがかん」個体が直接配信。
また、『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』発売時にニンテンドーWi-Fiコネクションでシェイミの出現地点「はなのらくえん」まで行けるようになるアイテム「オーキドの手紙」が『プラチナ』限定で配信された。
後者のほうはGTS制限(交換に出せるかどうか)はかかっておらず、捕獲ボールもニックネームも任意。
手持ちに正規入手したシェイミが手持ちにいる場合、ソノオタウンの女性からグラデシアの花を貰う事ができる。
韓国では、TIMES SQUAREの新世界百貨店(ソウル特別市)にてイベントで「おや:타임스퀘어」が配布されていたが、日本国内では配信は無し。
しかし、グラデシアの花はコガネシティのフラワーショップの女性から貰う事ができる。
2011年12月19日~2012月1月5日まで、ポケモンセンター各店で「おや:PC」個体が配布。
グラデシアの花は手持ちにシェイミがいるとき、BWではカゴメタウンのポケモンセンターの1階にいる女の子から、BW2ではサンヨウシティのポケモンセンターの1階にいる女性から貰える。
他から連れてくる必要がある。
グラデシアの花は手持ちにシェイミがいるときにエイセツシティのポケモンセンターにいる女性から貰う。
『ポケモンスクラップ オメガルビー・アルファサファイア 幻のポケモンたちをもらおう! キャンペーン』でポケモンスクラップを1枚集めたときに取得できるシリアルナンバーを入力する事で「おや:Pスクラップ」個体が配布された。
グラデシアの花は手持ちにシェイミがいるときに123ばんどうろのきのみ名人の家にいる男性から貰う。
2018年4月25日~6月30日まで全国のポケモンセンター・ポケモンストアにて「おや:ポケセン」個体が配布。
韓国ではシリアルコード入力で「おや:마음」が配布されていた。
グラデシアの花は、メレメレ島・ハウオリシティのショッピングモールにある「グラシデア」の店員から貰う事ができる。これまでとは異なり、手持ちにシェイミがいなくても貰える。
未登場。
未登場。
2022年2月28日~3月27日まで「オーキドの手紙」が配布され、『プラチナ』同様のイベントが発生する。
グラデシアの花は、上記同様に手持ちにシェイミがいるときにソノオタウンの女性から貰う事ができる。
『ソード・シールド』とのデータ連動でシェイミと出会う調査任務/サブ任務92「ありがとうを伝えたい」に挑戦できる。
黒曜の原野の原野ベースにいる依頼人のマヒルから、シェイミを探す手がかりとして「グラデシアの花」を貰った後、園生の開墾地にて出現する。
ポケモンホームから連れてくる必要がある。
グラデシアの花は、カラフジムのジムテストをクリア後に手持ちかボックスにシェイミがいるときにマリナード市場の競りに並ぶことがある 。
色違い
色違いは緑色から青緑色になる。
シェイミの入手方法は基本的に配布または野生のエンカウントだが、色違い個体については配布は一切なかった。
野生のエンカウントの場合、『LEGENDSアルセウス』以外なら出現する。
ただしその野生のエンカウントについても他の野生ポケモンと同じく4096分の1の出現率に加え、野生のエンカウントを行えるようにするための配布アイテムが今日では配布されておらず、入手は困難を極めていた。
下記のポケモンGOの場合、2024年2月末に史上初の確定で色違い個体が入手できるスペシャルリサーチが期間限定で購入できた。
この時はランドフォルムの色違い個体であったため、ポケモンGOの展開次第ではスカイフォルムの色違い個体の配布やランドフォルムの再販売も期待できるだろう。
性能
フォルム | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランドフォルム | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 600 | しぜんかいふく |
スカイフォルム | 100 | 103 | 75 | 120 | 75 | 127 | 600 | てんのめぐみ |
両フォルムで技は共有可能。ランドフォルムの時のみ「だいちのちから」などを、スカイフォルムの時のみ「おいかぜ」などを覚えられる。
技の揃いは良好で、くさタイプの主力技、補助技を一通り覚えられる。
また、専用技に「シードフレア」がある。威力120のくさタイプ特殊技で命中率も85と悪くなく、何よりの強みが追加効果で4割の確率で「とくぼう」を2段階も下げることである。
ランドフォルムはミュウなどと同じ種族値を持ち、物理特殊どちらを使わせても十分戦える。
くさタイプのお家芸「やどりぎのタネ」を中心に持久戦を展開すると戦いやすい。
カイオーガやグラードンなどに先手を取りやすいのが強みだが、くさタイプゆえに弱点が多く取り巻きにやられやすいのが欠点。
スカイフォルムは一転して優秀な速攻アタッカーとなる。
特性「てんのめぐみ」が主力技を強化し、「シードフレア」は8割で「とくぼう」2段階ダウン、「エアスラッシュ」は6割で相手が怯むという超強力な効果に変わる。
「てんのめぐみ」中で最速となる「すばやさ」種族値127から「エアスラッシュ」でずっと俺のターン!を展開できるのがとにかく強い。微妙な数値であるが故にスカーフの調整先にもなりにくい(130族抜きには先手を取られてしまうが)。
運ゲーを嫌って交代されても読み次第で「シードフレア」が決まれば「とくぼう」が大きく下がる為かなりのプレッシャーになりうる。
火力を出したければ「リーフストーム」で一気に勝負をかけたい。
くさタイプにしては「だいちのちから」「マジカルシャイン」などで他タイプの技を補完できているのも長所。
しかし、「クリスマスカップ」などのBW以降のインターネット大会では、バトルボックスに預けなければ選手登録ができない関係上、スカイフォルムが実質使用禁止という憂き目に晒されている。
仮に使えたとしても、ダブルバトルが主戦場になりやすい関係上ファイアローなどに怯えなくてはいけないのも苦しい。
ところが、ついにポケモンSMにてスカイフォルムのままバトルボックスに登録することが可能になった。バトルボックスに預けておく限りスカイフォルムは維持されるので、フォルムチェンジ可能な時間に縛られずスカイフォルムを選出できるようになったので、実質インターネット大会で解禁されたと言えるだろう。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- マオ※一時的
番外作品
ポケモンカードゲーム
ポケモンカードゲームXYで収録されたシェイミEXが非常に優秀。
現在のスタンダードレギュレーションではレギュレーション改正のため使用できなくなったが、BW以降のカードが使用できるエクストラレギュレーションでは猛威を奮っている。
…と思いきや、あまりの強さについに禁止カードになってしまった。
ポケモン不思議のダンジョン
本作で追加されたシェイミの里に在住。山を登るポケモンを案内している。
劇場版のような態度の大きい性格ではない、温和な口ぶりとなっている。
スカイフォルムとなって空の頂の頂上から麓まで下山する際は、一匹で主人公とパートナーとチームフロンティアのメンバー全員が掴まった状態で運搬すると言う離れ技を披露した。
仲間にするにはシェイミの里のイベントを終えた後に再度同地の頂上まで行き、会話する必要がある。
『光の冒険団』にて、「しんぴのそうげん」で出現する。
Chapter-13以降に風の大陸のパラムタウンで話しかけるとコネクテッドする。パーティ編成の際フォルム選択可能。
ポケモンレンジャー
配信限定ミッションで登場。
サブイベントを消化することで仲を進展させることのできるサブキャラクター、エレナとオイルの結婚式場に出現。式を挙げる二人の互いを思う感謝の心に惹かれて現れた。
が、金儲けのためにシェイミを捕えようとするヤミヤミ団に追い回されてしまう。
最終的に追い詰められて興奮しているところを主人公がキャプチャして沈静化。
改めて式を挙げた新郎新婦に花の雨と花畑を贈り祝福した後、アルミア地方にて新しい感謝の心に惹かれ、何処かへ去って行った。
同じく配信限定ミッションで登場。
グラシデアの花が咲き乱れていた川辺を好んでおり、そこで主人公にキャプチャされておとなしくなる。が、高値で取引しようと目論むポケモンナッパーズに襲われ、スカイフォルムにチェンジして逃走。最終的に空中にて再びキャプチャされタルガ宅で一時保護される事に。
このミッションのクリア後、シェイミを第四世代ソフトへ送ることができるようになる。
ポケモンGO
ポケモンGOフェスト2022にて初実装された。6月に開催されたグローバルではランドフォルム、リアルイベントでスカイフォルムが初登場した。スペシャルリサーチ限定の幻のポケモンでは珍しく、出会うチャンスが最大4回ある。
捕獲シーンはグラシデアの花びらが舞う野原が映し出され、ランドフォルムは左端の草影からシェイミがうねる道を進みながらこちらに来る、スカイフォルムは滑空しながらトレーナーの前に着地する。
フォルムチェンジはほしのすな10000、アメ25個で可能。
種族値は原作に準拠し、ランドフォルムがバランス型、スカイフォルムがアタッカー型。
技構成はフォルム共通で「めざめるパワー」「しねんのずつき」「マジカルリーフ(2023年9月追加)」、「シードフレア」「くさむすび」「ソーラービーム」を持つ。
当初はくさ統一を実現するには「めざめるパワー」でくさタイプを引かなければならず、対戦にも適した性能ではないのでコレクション専用として扱われていた。
しかし「マジカルリーフ」が追加されると、スカイフォルムでメガフシギバナを超えるくさ統一のDPSを獲得し、レイドアタッカーとして有能な面子となったことで評価は急上昇した。
但し弱点の多さも引き続き抱えており、カイオーガの「ふぶき」やグラードンの「だいもんじ」等こちらも大ダメージを受けることが多いのでレイドボスのゲージ技はできるだけ回避したいところ。
ポケモンマスターズ
2022年9月にスカイフォルムが、パシオの観光大使となったメイとのバディとして参戦。
詳細はスカイフォルムにて
アニメ版
アニポケ・第1~7シリーズ
劇場版『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』
- CV.山崎バニラ
「ミーに感謝するでしゅ!」
劇場版ポケットモンスター第11作目に登場。
テレパシーを使える個体がサトシ一行と出会い、二つの世界を巡る事件に立ち向かった。
やたらと恩着せがましい生意気かつツンデレな性格で、冒頭の台詞もそこから出たもの。その独特の声や語尾につける「でしゅ」が密かな人気を集める。
作中ではランドフォルムとスカイフォルムの両形態が登場。グラシデアの花の鱗粉に触れる事でランドフォルムからスカイフォルムに変化し、語尾も「です」になるなど、幾分か凛々しい性格へと変化する。
ただしゲーム同様、夜になったり氷で体が冷える事で元に戻ってしまっていた。
ダイヤモンド&パール168話
アニメ本編初登場。野生の個体でロケット団に襲われていたところをマイに助けられ一緒に行動しており、ロケット団の追跡を振り切るため小舟の中に隠れていたらうっかり眠ってしまいそのまま小舟が流され、サトシ達に助けられる。
マオのシェイミ
サン&ムーン104話から登場。
初対面のマオに懐いた事により保護されて旅立つ時まで一時的にマオと暮らす事になった。詳細は当記事にて
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
第8章に登場。
「オーキドの手紙」でアドバイスを受けたマイが捜索しており、224番道路で姿を現した。
その後マイに連れられておくりのいずみからやぶれたせかいへと移動し、最終決戦に参加。
改心したアカギが「不完全な心を完全なものとする様」を見せてくれた三人へ抱いていた感謝の気持ちを感じ取って開花し、ダークライに眠らされたポケモン達になやみのタネを放って覚醒させる、マイが採取していたグラシデアの花でスカイフォルムになり逃走しようとするギラティナを食い止めるなどの活躍をみせた。
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図鑑番号順
0491.ダークライ→0492.シェイミ(ランドフォルム/スカイフォルム)→0493.アルセウス
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CPタグ
その他