マオ(アニポケ)
あにぽけのまお
CV:上田麗奈
アニメ『ポケットモンスター』シリーズの6代目ヒロインの一人。
『サン&ムーン』編(以下SM編)では主人公・サトシと同じポケモンスクールに通うクラスメートで、リーリエやスイレンと共に同シリーズのヒロインとしてまとめられる。
ゲーム版とは異なりキャプテンという立場ではなく、ポケモンスクールの生徒である一般トレーナー。
同じクラスのメンバーの中では、サトシ以外では最も出番のある回が多い。
ロケット団の3人からは「緑ジャリガール」と呼ばれている。
容姿
外見・服装共にゲーム版準拠のデザイン。当初公開されたキービジュアルでのマオは、実際のアニメ本編での彼女よりも従来のアニメシリーズの作画に近い。
サトシよりも背が高いが、同じく彼よりも高身長だったカスミやセレナも10歳であったため、マオもサトシと同年齢の可能性も十分にある(身長の差は成長期特有の男女の背丈の逆転ということもあり得る)。年齢に関する詳細な考察は「アローラスクール組」の記事を参照のこと。
リーリエやスイレンに比べ脚の露出度が高く(この点でもカスミと共通する)、ポケベース回(28話)では普段半裸のカキもユニフォームを着る中、マオだけは短パンのユニフォームを着ていた。スタッフはマオの脚によほどこだわりがあるようだ。
またお泊り回(48話)では、髪を下ろした姿も描かれている。
性格
一人称は「あたし」。ゲーム本編のような語尾の口癖は見られない。
明るく面倒見の良い性格。ついお節介をやいてしまうと自覚している様子。
クラスではまとめ役になることが多いようで、サトシのサプライズ歓迎会を中心となって計画・開催し(2話)、マーマネの勘違いではあったが彼のお別れパーティーも開催している(26話)。
またツッコミの立ち位置でもあり、冗談を言うスイレンやボケに回りがちなサトシによくツッコんでいる。
料理好きなこともあってか、美味しいものが大好き。カキの実家の牧場に手伝いに赴いた際(33話)も、できたてのチーズを頬張って食い気に走っていた。
年頃の女の子らしく買い物好きな一面もある。
一方で運動については、ポケベース回で簡単なゴロをトンネルする場面があることなどから、あまり得意ではない模様。
ゲーム同様、ライチに対しては(やや過剰気味に)「かっこいい」と尊敬のまなざしを向けている。
家族
スイレン同様、自宅はゲーム本編と異なりメレメレ島にある。
18話で父親が、72話で兄・ウルが初登場した。
- 父親
店の仕事以外はろくにできず、家での掃除や洗濯はマオが一貫して担当している。家事自体は嫌いではないのだが、もう少し自分を労ってほしいと不満を抱えている。
料理が得意という点を除けば、見た目や性格を含めあまりマオと似ているところはないが、同じ森で迷った際の坂の転がり方(39話)は完全に一致していた。スイレンからは「マオパパ」と呼ばれる。
ゲーム本編と異なり、マオが幼い頃に病死している。亡くなる前に母がよく自分に謝っていたことに対し、「謝ってばかりのお母さんなんか嫌い」と言ってしまい、これが最後の会話になってしまったことを後悔していた。ポニ島にてカプ・レヒレの能力で再会し、母の生前に言えなかった感謝の言葉を伝えることができた(108話)。
- ウル(兄)
ゲーム本編と異なり料理修行のため旅をしていたが、72話に帰郷してサトシやリーリエと初対面(リーリエがスクールに通い始める前に発っているため、かなり前ということになる)。少なく見積もっても結婚可能な18歳以上で、綺麗な女性に惚れっぽい性格(……どこかにいたような?)。妹と同じく緑の長髪。アローラリーグ中はマナーロスタジアムでバイトしており、146話で修行を終えて食堂へ戻ってきた。
- サトシ
出会った当初から非常に馬が合い、メインキャラクターの中でも特に積極的にサトシへの気遣いやサポートを行っている。
出会いはケンタロスレースの最中、森から飛び出してきたサトシを轢いてしまったのが切っ掛け。迷ったと言う彼を新入生と勘違いし、オーキド校長の部屋まで連れて行く。
サトシとは罷りなりにもカプ・コケコからアイテムを授かったことや、クサZを互いに所持している点で共通。
また小説版の設定を含めれば、実家が食堂を経営しているという点でも共通している(ハナコがオーナーの「マサラハウス」)。
- スイレン
幼い頃からの親友。やや人見知りだったスイレンを誘い、一緒に「森のおじいちゃん」と遊んだことで仲良くなった。
当初はスイレンから「アイナ食堂さん」と呼ばれていたが、打ち解けてからは「マオちゃん」と呼ばれている。
共に出場したアローラリーグでは、決勝トーナメント1回戦で対決することに。結果はスイレンの勝利となり悔しさも見せたが、互いに笑顔で健闘を称え合った。
- リーリエ
ポケモンに詳しい彼女からレシピのアドバイスをもらう一方で、長くポケモンに触れなかった彼女を人一倍気にかけていた。
特に8話では、爆走するトゲデマルから庇ったり、克服のための対処法を率先して提案したり、フォローできるよう家業を早めに終わらせて陰から見守ったりと、細かい気配りと面倒見の良さを発揮している。
ちなみにアニメにおける「がんばリーリエ」の名付け親はマオ(49話)。
実家のアイナ食堂では看板娘を務めており、自慢の手料理をピカチュウたちにも振る舞っている。
サトシらクラスメートやポケモンたちも美味しそうに食べているため、腕前は特に問題ない(ゲームでも、普通に作る限りは不安要素があるとは言及されていない)。
6話にて、ゲーム版の設定はサトシが受け継いだらしいと判明(サトシが作った料理がゲーム版のマオの試練料理に近い)。
熟したきのみの目利きや、ポケモンの好みを当てることも得意。
「アイナ食堂をアローラ一の食堂にし、父の料理を多くの人に味わってほしい」という夢を抱いており、定期的にクラスメートを招いて新作発表会を開いている。121話ではヤレユータン(後述)の店に多くのポケモンたちが訪れる様子を見て、「アイナ食堂をポケモンたちにも来てもらえる店にする」ことを新たな目標として掲げたが、アローラへと赴いたゴウは彼女の料理を振る舞われた際「もう夢を叶えている」と断言している。
マオ考案(再現)のメニュー
- 幻のアローラシチュー(18話)
かつてアローラ地方でお祭りや式典があるたびに作られていたという料理。アイナ食堂の看板メニューにするため、兄が古い文献から見つけたレシピを元に、サトシたちに試作品を披露した。完成の鍵を握る「やまぶきのミツ」(ピリッとした後味がする)の代わりにピカチュウの「10まんボルト」を加えたが、刺激が強すぎてマーマネ以外には受け入れられず失敗。
翌日サトシたちの協力で「やまぶきのミツ」を見つけ、シチューは見事完成し全員に絶賛された。ミツの希少さから看板メニューにすることは断念したが、期間限定メニューとして採用。また看板メニューが完成しても、新作は作り続けると公言している。
- アローラジャムパン(72話)
「アローラパンフェスティバル」に出品したパン。元々は兄・ウル考案の「ウブのみ」を使ったパンで出場する予定だったが、選り分けた甘い実が全てカビゴンに食べられてしまうアクシデントが発生。マオが残った酸っぱい実をジャムにして使うことを思いつく。
アママイコの「あまいかおり」で仕上げたジャムをたっぷりと塗ったパンは大好評。見事パンフェスティバル優勝を果たした。
- ポニ大根料理
ポニ島での課外授業で、名物のポニ大根を使った新メニュー開発に勤しんだ。その成果として披露されたマラサダ・ポトフ・クッキーは、「丸かじりが一番」と豪語するハプウをも唸らせた。また辛いはずのポニ大根の甘味を最大限に引き出したパンケーキ「モフモフ大根」は、アイナ食堂に来店したライチにも絶賛されている。145話では木の実を付け合せソースにしたポケモン用が考案された。
- ベリドリポンチ(121話)
ヤレユータンの店にやってきたオニドリルの団体客に振る舞ったもの。オニドリルが「ベリブのみ」を見て喜んだことから、以前リーリエに教わった「『ベリブのみ』を好むポケモンは『ドリのみ』も好む」ということを思い出し考案。
- 青竹サラダ(121話)
- 樹液のペアドリンク(121話)
ヤレユータンの店の客・ヘラクロス×2に振る舞う。
- スペシャルにがあまドリンク(121話)
ヤレユータンの店にやってきた「森のおじいちゃん」ことジジーロンに振る舞う。ジジーロンとスイレンとの想い出のきのみである「ハバンのみ」を使用。
- モフモフ大根バーガー(121話)
マオの「ゼンリョクメニュー」。ヤレユータンの店を訪れたカプ・コケコをもてなすために考案。
上述の「モフモフ大根」に煮込んだポニ大根と「パイルのみ」を挟み、ナッツと「モモンのみ」をトッピングしてハニーミツで仕上げた逸品。傍で見ていたニャースも涎が止まらないほど美味しそうで、カプ・コケコも綺麗に平らげ満足気な表情を見せた。
この「ゼンリョク」が認められ、マオはカプ・コケコからクサZを、ヤレユータンからZリングを授かっている。
マオのパートナーポケモン。元々はマオの母親が、幼かった娘のためにポケモンスクールの裏の森でゲットした。
美味しそうな香りでいつもピカチュウたちを喜ばせている。木の実と間違われて野生ポケモンから襲われることもあるが、マオ曰く「慣れている」らしく、劇中では香りにつられて飛んできたモクローを容赦なく撃退するという流れがお約束になっている。
18話でアママイコに、82話でアマージョに進化した。
ちなみに、アイナ食堂にはアママイコの絵が飾られている(参照)。
- シェイミ(cv:不明)
108話から登場。ポニ島にてカプ・レヒレの力で母親と再会した際、グラシデアのはなが咲き乱れる中、母親と入れ替わる形でマオの前に現れた。
進化して大きくなったアママイコ(→アマージョ)の代わりに、マオの腕にはシェイミが収まるようになった。
モンスターボールでゲットした描写がなく、マオも「シェイミがどこかに飛び立つ時まで一緒に」と言っていることから、厳密にはゲットではなく「保護」という扱いだが、アローラリーグ予選ではシェイミを繰り出して予選に生き残り突破。
146話で料理修行から帰ってきたウルが持っていたグラシデアの花を嗅いでフォルムチェンジし、食堂の外で仲間が迎えに訪れ、彼等と共に旅立っていった。
その他関わりの深いポケモン
39話で初登場した、メレメレ島の森の中でカフェのような店を構える野生の個体。「ヤレヤレ……」「ユー、ヤレ」などの人間のような鳴き声でお馴染み。
父と喧嘩して家を飛び出し、森で足を滑らせて気を失ったところを介抱してもらう。父への愚痴を聞いてもらい、ロケット団に捕まったアママイコの救助にも力を貸してもらった。そこへ探しに来た父から、かつてメニューで悩んでいた際に助けてもらった恩人だと知らされ、以降マオも「先生」と呼んで慕うようになった。
121話では、食材をもらいに来たマオに店の接客という名の大試練を課す。そして先述のカプ・コケコへのもてなしを見守り、マオにZリングを手渡した。
ウルトラガーディアンズとしての出動の際に使用するライドポケモン。
アローラスクール組 アローラガールズ リーリエ(アニポケ) スイレン(アニポケ)
似たようなキャラクター
ショータ、ハウ:マオと同じく緑髪+褐色肌なトレーナー(両者共にポジションはサトシのライバル。)。ショータとはくさタイプ(マオはアマージョ、ショータはジュカイン)を連れてる点が共通し、ハウとは原作ゲーム発という点が共通する。
フウ(NARUTO):「緑髪」「赤系の髪飾り」「半褐色」「(ゲーム版での)『~っす』という語尾」「健康的な露出の多さ」「(元)テレビ東京木曜日19時台仲間」「通常の生物よりも強力な虫と植物の特徴を併せ持つ存在と関係あり」などが共通。尚、今作のサトシも「うずまきナルトっぽい」という意見がぼちぼちある(前作のサトシゲッコウガも同様。ちなみにフウの声優は過去のアニポケでハルカのアゲハントを演じていた)。
ハッカドール4号:「緑髪」「半褐色」「声優」「(ゲーム版での)『~っす』という語尾」が共通。
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