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オニドリル

おにどりる

オニドリルとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
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基礎データ編集

全国図鑑No.0022
カントー図鑑No.022
ジョウト図鑑No.014
マウンテンカロス図鑑No.110
アローラ図鑑No.088
ローマ字表記Onidrill
分類くちばしポケモン
タイプノーマル/ひこう
高さ1.2m
重さ38.0kg
性別♂:♀=1:1
特性するどいめ/スナイパー隠れ特性
タマゴグループひこう

各言語版での名称と由来編集

言語名称由来
日本語オニドリル鬼+drill(英語でドリル)
英語・スペイン語・イタリア語Fearowfear(恐怖)+sparrow(スズメ)
ドイツ語IbitakIbisse(トキ)+Attacke(攻撃)
フランス語Rapasdepicrapace(獰猛な)+piquer(刺す)
韓国語깨비드릴조도깨비(dokkaebi、鬼)+드릴(deulil、ドリル)+조(jo、鳥)
中国語(簡体字・繁体字)大嘴雀大的(dàde、大きい)+嘴(zuǐ、口)+麻雀(máquè、スズメ)
中国語(香港)魔雀魔鬼(měngliède、悪魔)+麻雀(máquè、スズメ)
ロシア語Фироу英語名の音写
ヒンズー語फ़ियरो英語名の音写
タイ語โอนิดริล日本語名の音写
ヘブライ語פירו英語名の音写
リトアニア語Jiečius英語名より

進化編集

オニスズメオニドリル(Lv.20)

オニスズメ・オニドリル


概要編集

初登場は初代。オニスズメの進化系。

モチーフとなった鳥は諸説あるがコンドルとする説、丸1日休憩なしに空を飛んでいられるスタミナを有する生態からヒマラヤ山脈を越える事例があるがモデルとする説、クチバシがドリルであるからキツツキとする説(水中や土中に潜む獲物をクチバシで掴む生態から考えて可能性は低い)があり、どれが有力かは断定は難しい。


ちなみに、ポケモンKidsTVのMV「ゆかいなまきば」ではシチメンチョウ役を務め、画面を埋め尽くしてバサバサと翼を羽ばたかせると、シチメンチョウにしては突っ込みどころ満載な絵面を見せた。


森林に生息しているとされるポケモンであるが、アローラ地方では海で魚ポケモンを狩っている姿が見られており、ますます元ネタが何なのか分かりづらいポケモンとなった。おまけに人間の食べ物を掻っ攫う等、トビのような光景も確認されている始末……。


細長い首より一見、脆いポケモンの様に見えるが、非常にタフで重い物もラクラク運んで飛べる持久力を持つとされる。長い首からの攻撃も意外にリーチが長いので、注意が必要。


また、オニドリルらしきポケモンが描かれた壁画が見付かったことら、かなり古い時代から命脈を保ち続けているポケモンの模様。


ゲームでの特徴編集

進化形ではあるが、わりと野生出現する作品は多い。


特に故郷ともいえるカントー地方の生息地の広げっぷりは凄まじく、赤緑青では17・18・23番道路へ出現していたが、ピカチュウ版ではそれに加えて9・16番道路、FRLGではナナシマピカブイでは10番道路+空中に3・4・22番道路とリメイクを重ねる度にどんどんその出現場所を広げまくっている

金銀クリスタルHGSSでカントー地方に行けるがやはり広範囲に生息している。

そのうちこの地域、オニドリルばっかり飛ぶ空となるんじゃあるまいか……。


一方、ジョウト地方での出現域は42番道路のみ(しかもクリスタル版のみ)とやたら狭い。

HGSSでは47・48番道路・サファリゾーンと少し増えた。


シンオウ地方でも地方図鑑に載らないため、クリア後に行けるエリアに出現する。

さらにBWでは15ばんどうろに出現するが、2年後が舞台となるBW2では大量発生時のみ。何があった


XYではチャンピオンロード外部エリアへ登場。

特定エリアへ来ると丸い影が現われ、付近へ近寄ると戦闘へ入る。

たまにエアームドサザンドラ(!?)が出て来ることも。


アローラ地方ではウラウラ島の10番道路・ホクラニ岳・17番道路とポニ島のポニの広野に出現する。

ポニ島では影を踏むと上から襲撃して来る。



と、割と野生で出現するため存在感はあるのだが……

何と名ありトレーナーで使用するのはピカチュウ版のグリーンのみ。使って来るのはほとんどがとりつかいである。

一応、ポケモンスタジアム金銀ではハヤトが使用している。


そしてなにより、第8世代以降リメイク以外で全く音沙汰なし

ある意味相方といえる存在も同境遇なあたり、カントーの序盤鳥は遠く離れた地方には出てはいけないのであろうか?



性能編集

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
初代65906561100381
第2世代から6590656161100442

※第2世代以前の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。


種族値は攻撃と素早さが高めな以外は総じて平均以下。

わかりやすい高速アタッカー配分となっているが、第9世代現在の基準ではそれもいまいち。

『「1日中空を飛んでも平気」とされる体力の持ち主』の設定であるが、HPは割と低い。

持久力と受け止める力は別ということか。



しかし、その扱いはTHE・不遇の代名詞といわんばかりのもの。

まともな対戦活躍記録が存在しないという信じられないポケモンである。



そもそも初代からしてドードリオの下位互換であり、差別化要素はオウムがえしのみで対戦においては実質いないようなものというとんでもない扱い。

一応貴重な「ドリルくちばし」を習得可能なので、当時「そらをとぶ」「ゴッドバード」以外の一致最大威力が35止まりであったピジョットやプテラよりはマシといったところ。


そんなオニドリルだが、ニンテンドウカップ98では使用可能な33種類の中に選ばれている。

これは、ひこうタイプでは数少ないLv.30までに最終進化が可能なポケモンであるため。

ただし、「ふぶき」全盛期なので活躍はお察しください

一応7大会中2大会でベスト8に残っているが、おそらく数合わせ。オニドリルはのっけからこういう扱いなのである


それでも、ポケモンスタジアム2のイエローカップでは最速で一致の「はかいこうせん」を撃てたため採用理由がない訳ではなかった。


新作でこの状況が改善されるのでは……」と、全国とりつかいから期待されていたが……

・オニドリルを上回る能力値の持ち主ムクホークが実装されてしまう

・強力なひこう技「ブレイブバード」が実装……しかしオニドリルはいつまで経っても習得させて貰えない

・同期ピジョットがメガシンカ獲得、だがオニドリルはノータッチ

・種族値・覚える技仕様変更でドードリオのほぼ下位互換から、完全下位互換に

等と、寧ろ新作が出る度に不遇振りが加速する目に遭っている。


第5世代では地面技「ドリルライナー」を獲得。

この世代で得た隠れ特性「スナイパー」との相性も良く、でんきタイプへの貴重な有効打を得た。

が、急所に当たらなければ耐久無振りヒードラン確定で耐えられるというなんともな威力でありお膳立ては必須。


第7世代では前述の通りドードリオが素早さ種族値+10され、さらに続くポケモンUSUMでは地面技「じだんだ」を教え技で習得。オニドリルの攻撃種族値が低いため、オニドリルの「ドリルライナー」よりもドードリオの「じだんだ」の方が高火力である。これによりほぼ全能力でドードリオを下回る事態となってしまい、「ドードリオの完全劣化」と不名誉な立ち位置となってしまった。


そして第8世代以降は前述の通りリメイク以外で出番がなく、ランクバトルから締め出されている状態が続いてしまっている。

しかも困ったことに、第9世代でドードリオがよりにもよって「じごくづき」「ドリルライナー」「ふきとばし」に「おいかぜ」と、オニドリルが辛うじて差別化要素に出来ていた要素をことごとく習得可能となってしまう。

いない間にもはや差別化要素が「とんぼがえり」くらいと、まるで初代に返ったかのような状況に陥ってしまった。


最早その存在価値すら怪しくなってしまっているオニドリル。

はたして彼は、記念すべき第10世代で復活を遂げ、新たな力を得ることは出来るのであろうか……。



なお、第2世代では貰えるポケモンとしてオニスズメ(ひきゃく)が登場する。

他人のポケモンであるためレベルが上がりやすく、また「いわなだれ」の仕様変更や「まもる」/「みきり」の実装で「そらをとぶ」が効かないケースが増えたので、相対的に「ドリルくちばし」の価値が上昇しているため、攻略要員としては前作以上の活躍を見せてくれる。だが、「ドリルくちばし」習得がLv.40と遅いので、技マシン等でフォローしないと少々辛い。

リメイクのHGSSでは「つばめがえし」を覚えているため、フォローなしでも十分な戦力となる。寧ろRTAで採用される等と、攻略要員としては破格の扱いを受けている。


番外作品編集

ポケモンレンジャー編集

主人公の上司であるリングタウンのリーダーレンジャー・ハヤテのパートナーとして登場。

ここでも主人公とハヤテ、プラスルマイナン)を1度に抱えて飛べる程のタフさを見せる。

ちなみにその移動方法はオニドリルの足にハヤテ、ハヤテの腰に主人公、主人公の足にプラスル(マイナン)が捕まる危険極まりないもの。

フォルシティとリングタウンの距離がそこまで離れていないのはラッキーとすべきか……。


ポケモンGO編集

初代のポケモンなのでサービス開始当初より実装されたが、長らく不遇な立場であった。

原作での低種族値が足を引っ張り最大CPが2257までにしか伸びない。覚える技もゲージはまだしも通常技のチャージが遅いせいで高ダメージが叩き出せない。

そして何故か「ドリルくちばし」を覚えない


…しかし、初登場から7年半、「はがねのつばさ」のチャージ量が5→7に上がったことで漸くまともに戦えるようになった。

ドリルライナー」を覚えているので苦手ないわでんきはがねタイプに弱点を突くことが可能。補完性が良いじめん技とひこう技を持つノーマル・ひこうタイプはオニドリルが唯一で、他同タイプとの差別点となる。


弱点は耐久が低い点。

役割破壊といっても相手の通常技が自身の弱点であればHPがゴリゴリ削れてしまうので、倒れないうちにゲージ技を連発したいところ。


アニメ版編集

アニポケサトシの旅シリーズ編集

初期OPでピジョットと一戦交える姿が見られる。

本編では基本的に悪役である。


劇場版「ミュウツーの逆襲/ミュウツーの逆襲EVOLUTION

アニメ本編よりも先にミュウツーの偵察用ポケモンとして初登場。


無印63話

トキワシティのビルの上で欠伸をしていたところに降って来たカスミのトゲピーを喉に詰まらせて飛び去ってしまった。


無印83話

無印第1話でサトシに石をぶつけられた個体のオニスズメが、オニドリルへ進化して再登場。サトシのピジョット率いるポッポとピジョン達に返り討ちとされた。サトシがピジョットと別れた元凶である。


無印第164話

伝書ポッポの「ケン」を襲っていた野生の個体が登場。

サトシのヨルノズクの「さいみんじゅつ」でリザードンの幻を見せられ、リザードンの幻が「かえんほうしゃ」を放った事に驚き、そのまま逃げ去った。


シゲルのオニドリル

無印156話にて、サトシがシゲルの情報を収集していた際にパソコンのページに手持ちにいたことが明らかとなっている。


トビオのオニドリル

無印第202話に登場したポケモン気球乗りの少年・トビオの手持ちとして登場。

気球もオニドリルを模している。


タツミのオニドリル

無印235話に登場したロケット団特務工作に所属している幹部でプロジェクトR実行部隊隊長・タツミが2匹持っている。

ワタルのカイリューと戦い、彼を苦戦させる等実力が高いが、敗北する。


密猟者のリョウのオニドリル

AG6話でアーボとドガースを密猟しようとした男・リョウのポケモンとして登場、ムサシのアーボックコジロウのマタドガスと対峙。

アーボックの攻撃を受けて飛ばされた先のアーボとドガースを捕らえていた檻の電流を受けて戦闘不能となる。


DP46話

シンジがオニドリルをゲットしようとモンスターボールを構えていたがサトシ、ヒカリタケシが次々に仲間達のことを聞くため怒っており、最終的にゲット出来たのかは不明。

仮にゲットしていたとしてもその後の登場がないため、即逃がされていたかもしれない。


ポケモンハンターJの依頼主のオニドリル

DP72話でリオルの王国工作員へ成りすました謎の集団の首領がリオルを持って逃げる際に登場。

しかし後を追いかけて来たポケモンレンジャーのハジメの指示を受けたドードリオの攻撃で倒される。


DP130話

ロケット団より逃れたピカチュウ達がやって来た森で先へ進んだヒカリのポッチャマタケシのピンプクに群れで襲い掛かって来たが、ピカチュウ達は川の流れる崖に飛び降りたため、難を逃れた。


SM121話

ヤレユータンの店に客として登場。マオのベリブの実とドリの実をあわせた「ベリドリポンチ」に舌鼓を打っている。支払いはハートのウロコ。

なお、同席してたニャースには「畑を荒らしに来たのか?」と勘違いされてしまった。

今まで出会って来た個体がほとんど凶暴だったので、仕方ないっちゃ仕方ないが……。


クリオのオニドリル

新無印9話に登場したエンジュシティに暮らす少年クリオの手持ち。

1度ホウオウと出会い、にじいろのはねを入手したもののそれ以降再会は叶わず希望を失っていたクリオの祖父・ジエイを元気付けるためにヒノアラシと共にホウオウの真似をしていた。


新無印29話

コハルが保護したマメパトを襲いケガを負わせた犯人。

再度マメパトに襲いかかるが、ワンパチのスパークにやられて逃亡した(ゴウがゲットしようとしたが間に合わず…)。


劇場版『キミにきめた!

ピンクのバタフリーを襲っていた。


その他

無印81話・117話・131話(回想)・265話
AG183話
DP140話
XY84話
SM2話・15話・37話・99話・145話(イメージ)
新無印2話・15話・29話・52話・136話
劇場版ルギア爆誕蒼海の王子氷空の花束


アニポケ・リコとロイの旅シリーズ編集

1話:野生の群れとセキエイ学園でモブで登場

9話ロイの側にあった、リコの父・アレックスが描いた絵本表紙で登場。



漫画版編集

上述したアニメ作品では悪い奴として描かれるケースが多い一方で、対照的に漫画作品ではそのような扱いは余りなかったりする。


ポケットモンスターSPECIAL編集

レッドのオニドリル

マサキが転送システム事故でコラッタと融合してしまい、そこを通り掛かったレッドに事情を話しているところを襲った。

助けに入ったレッドをドリルくちばしで追詰めるもニョロ(ニョロゾ)のれいとうビームで凍らされ、そのまま捕獲される。

なお第3章終了時のBOXMEMBERには登場しておらず、そのまま手持ちにしたのか逃がしたのかは不明。


1章でポケモンだいすきクラブ会長の手持ちが登場。

資金稼ぎのために猛特訓させ、後にギャロップと共にネコにこばんを習得した。

ちなみに「ネコにこばんを覚えたオニドリルとギャロップ」は当時ポケモンスタンプ関連プレゼントとして実際に抽選配布されたものである。


第1章のポケモンリーグで使用した際にはオニスズメであったオニっちが、第5章でロケット団三獣士・オウカが強襲して来た際にオニドリルの姿で再登場した。


電撃!ピカチュウ編集

サトシ達を襲撃したオニスズメの群れの親玉として登場。何とサトシがゲットし、最後まで主力メンバーとして支えている。


関連イラスト編集

オニドリル022) オニドリル

オニドリルサバタくん


関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン RGBP FRLG LPLE

ポケモン一覧 ノーマルタイプ ひこうタイプ


0021.オニスズメ0022.オニドリル→0023.アーボ


同複合タイプ


序盤鳥:こちらも序盤に登場する鳥ポケモンであるが、ゲーム内ではポッポの方が先に登場することから、序盤鳥の項目から除外される傾向にあると思われる。

ホウオウポケモンGOでシルエットが似てるといわれたり、アニポケでホウオウに成りきったり、ポケモンマスターズで羽をホウオウの羽と偽って売られたりとネタとされている。

ウッウ:ホウオウネタ仲間。

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