基礎データ
全国図鑑 | No.0765 |
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アローラ図鑑 | No.215 |
ガラル図鑑 | No.342 |
パルデア図鑑 | No.313 |
ローマ字表記 | Yareyuutan |
分類 | けんじゃポケモン |
タイプ | ノーマル / エスパー |
高さ | 1.5m |
重さ | 76.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | せいしんりょく / テレパシー / きょうせい(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ヤレユータン | やれ+you(英語であなた)+オランウータン+「やれ言うたやん」 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Oranguru | Orangutan(オランウータン)+guru(サンスクリット語で指導者) |
ドイツ語 | Kommandutan | Kommando(命令)+Orang-Utan(オランウータン) |
フランス語 | Gouroutan | gourou(指導者)+orang-outan(オランウータン) |
韓国語 | 하랑우탄 | 하라(〜しろ)+오랑우탄(オランウータン) |
中国語(簡体字) | 智挥猩 | 智慧(zhìhuì、知恵)+指挥(zhǐhuī、指揮)+猩猩(xīngxīng、オランウータン) |
中国語(繁体字) | 智揮猩 | 智慧(zhìhuì、知恵)+指揮(zhǐhuī、指揮)+猩猩(xīngxīng、オランウータン) |
概要
ポケットモンスター 第7世代『サン・ムーン』から登場したポケモン。ナゲツケサルとは静動対称となっており、初登場から片方のバージョンにしか登場しない対の存在である。
白い体毛を持ち、ローブのようにも見える紫色の毛が特徴。この毛は年寄りの個体ほど長い。
モチーフはオランウータン。相撲の行司や大天狗のような印象もある。名前の由来は後述の独自技から考えて関西弁の「やれゆうた(=やれ、と言った)」と「オランウータン」からだと思われる。
普段は森の奥深くで単独で生息し、樹の上で瞑想をしている。森のポケモンにエサを与えたり、傷ついたポケモンに薬を煎じたりする。森の隅々まで知り尽くしていると言う。時には森のポケモン達に指示を出す事もあったとか。
たまに海辺に現れてはヤドキングと知恵比べをすることもあるらしい。
アローラ地方の人々はヤレユータンを森に住む人だと思い込み、「森の人」と呼ばれていた。因みにモチーフのオランウータンの名前は「森の人」という意味である。
ポケモンの中では知能が高い部類に入り、葉っぱを使って扇子を作ったり、人間の道具も使えてしまう。モンスターボールを使ったという目撃例もあるらしい。
ただそれ故に未熟なトレーナーを見下す習性がある。軍師(ヤレユータン)を迎え入れるには君主(トレーナー)に相応の実力が必要だと言う事なのだろう。また、ヤレユータン同士は知能が高すぎる者同士である為、非常に仲が悪く、どちらの格が上か知恵比べをすると言う。
葉っぱと体毛で作られた扇子で対象を意のままに操る能力がある。モンスターボールを使ってポケモンに勝手に命令したケースがあるのだから、やろうと思えばトレーナーの代行を出来てしまうのかもしれない。
色違い
色違いはピンクになる。
ゲームでの特徴
『ムーン』『ウルトラムーン』のみ、アーカラ島のシェードジャングルに出現する。
なお、乱入バトルでは増援を呼ぶが、現れるポケモンはヤレユータンではなくケララッパなので隠れ特性「きょうせい」は暫く未解禁だった。
2018年3月29日にポケモンバンクにてナゲツケサルと共に解禁された。
第8世代から
『シールド』限定で登場。
ルミナスメイズの森でランダム出現する。
DLC『鎧の孤島』ではヨロイ島の「しゅうちゅうのもり」でシンボルエンカウント、DLC『冠の雪原』ではダイマックスアドベンチャーに出現する。
『スカーレット』限定で登場。
しるしの木立ちと北2番エリアに生息する。
期間限定で『バイオレット』にも大量発生していた事もある。
ドロップできる『ヤレユータンのけ』で作れるわざマシンは無いので、どうぐプリンターに使おう。
ストーリーにおいては、クラベル校長の手持ちとして登場する。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 60 | 80 | 90 | 110 | 60 | 490 |
タイプはノーマルとエスパーの複合。
その為エスパーの弱点であるゴーストタイプの攻撃を無効にできるなかなか貴重な一匹。
能力は特防が110と際立って高く、次いでHP・特攻が続く。
その一方で軍師らしくどっしり構えると言う事か素早さは60とやや低め。また、力仕事も苦手と言う事で攻撃力も60止まり。能力が実に軍師らしい。
技はエスパー・あく技の習得が多め。
意外と技のバリエーションは平均的なエスパータイプらしいものとなっており、ひやみずをぶっかけたり、10まんボルトで相手を痺れさせるなど意外とサブウェポンは充実している(他に有用な技はシャドーボールやエナジーボール、きあいだまなどボール系の技が多く、対になっているナゲツケサルを思わせる)。
しかしだましうちやイカサマやわるだくみを自力習得するとはこれ如何に。
やだこの軍師黒い。
ヤレユータンだけが覚えられるわざ「さいはい」を持つ。詳しくは技ページを参照。
この技と遅さを生かした「トリックルーム」を使うことで他にはない独自のサポーターとして活躍している。
ただし自らの攻撃能力が低く、隣が倒されると途端にピンチに陥る。軍師としての腕の見せ所と言える。
特性は基本どれを選んでもよいが、特性次第で立ち回りや弱点が大きく変わる。己の弱さを熟知してこその軍師ということか。
ちなみに貴重な「サイコフィールド」を遺伝習得するポケモン。
使用トレーナー
ゲーム版
※性別:♂️・特性:せいしんりょく
漫画
番外作品
『ポケモンGO』
- 2022年4月の「サステナビリティウィーク」でナゲツケサルを差し置いて登場。
- 結論から言うとノーマルタイプが付いたエスパータイプの安定したアタッカー。エスパー技を多く覚え、知能系らしく「みらいよち」「イカサマ」、そして覚える意義が分からない「あくび」まで入っている(相手を油断させる戦法かもしれないが、それならば同じチャージ率の「ねんりき」を覚えさせた方が話が早い)。
- ノーマル・エスパーには既にキリンリキとメロエッタがいるが、こちらの方が耐久寄りで技構成も異なるため差別化は一応できている。
- ここまで読めば察せるかもしれないが、欠点はあくタイプに何もできないこと。そしてスーパーリーグにはブラッキーやバルジーナという高耐久が多く居座っており、優秀なスペックを持ちながらも残念ながら採用されにくい。
- ただ、初登場したときに開かれていたあく/はがね/フェアリータイプが禁止のレトロカップには逆に環境入りを果たした。なお技のタイプは禁止対象になっていないためエスパータイプ同士のマッチでもイカサマを撃てばいいのでやはり止まらない。やっぱりアンタは黒軍師…
- 近年では、くさわけを習得したことによりねんりき等の火力を強化したり、エネルギーが非常に軽いぶんまわすを習得したことで連射性を高めたり同じエスパーに打点を持ったりしたことで、採用率が高くなっている。
アニメ版
アニポケシリーズ
【サン&ムーン】
- メレメレ島のヤレユータン
39話で初登場。メレメレ島の森に住んでいる(ゲームでの生息地はアーカラ島のシェードジャングルのみ)。
家を飛び出し森で怪我したマオを介抱する。マオのアママイコがロケット団に捕まった際にはマオに加勢し、「ねんりき」でコジロウのヒドイデを混乱させ、「さいはい」でニャースを翻弄しアママイコを助け出した。そこへあのキテルグマが出現し一触即発と思いきや、パイルジュースとハニー蜜を交換しその場を収めた(この交換は昔から行われているものと推測され現在でも続いている)。ちなみにこの場面では映画のアバンタイトルでよく使われるBGMが流れ、やたら豪華な演出となっていた。
かつてアイナ食堂を開いたばかりでメニューに悩んでいたマオの父の悩みを聞き、パイルジュースを振る舞った。以後彼からは「先生」と呼ばれ慕われている。ヤレユータンの噂は町でも広まり、心の癒しを求めた人々が訪れるようになり、人の手で森の中に小屋が立てられた。
現在でもジュンサーやジョーイさん、ロケット団の3人組などが通っている。当然野生のポケモン達も常連で、メレメレグリーンズやジジーロン、カプ・コケコまでやって来る。
果物やジュースばかりと思われがちだが、ネマシュやマシェードがライトのバイト、コータスがコンロ代わりに住み着いてもいる。彼らの代金は木の実やキレイなウロコ等。付近には無数の木の実を畑で栽培している。
メレメレ島でしか活動していないと思われていたが、アーカラ島のポケモンパラダイスリゾートの直行便を利用して単独で訪れており、定期船や施設スタッフからも常連と言われている。
鳴き声は「ヤレヤレ」などが主だが、発音の仕方で「やれやれ……」と人間の台詞のように聞こえることがある。他にも随所で上手い鳴き方をしており、人間の言葉での会話が成立しているような場面もある。
例↓
- マオ「お父さんは家のことは何もしてくれない!」→「ヤレユータン?(「やれ」言うたん?)」
- 「ユー、ヤレ(You,やれ)」→ マオ「え、あたしが?」
アニメでの登場回
SM | 45話・62話・84話(絵)・86話・87話・90話・130話(回想) |
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漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 剣創人のグンバイン
性別♂ | 特性 | テレパシー |
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ナックルシティに生息していた個体。ソニアの不注意で軍配を踏まれた事で怒って暴れる。軍配の機能に不具合が出て狙いを定められなくなっていたが創人に応急処置をしてもらい、その修繕具合を気に入り自ら仲間に加わった。
軍配を向けたポケモンに催眠術を掛けて操る能力を持つが、一度に操れるのは1匹だけで手入れや強化が不十分だと思い通りに操れなくなる。
名前の由来は「軍配」。
- 14章ではエンチョーという個体が登場している。
ポケモンローカルActs
福岡県太宰府市にフーディン・ヤドキングと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された(参照)。
太宰府天満宮からの連想でIQの高いポケモンが選ばれたのだろう。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0764.キュワワー→0765.ヤレユータン→0766.ナゲツケサル
※ナゲツケサルとは対の関係
同複合タイプ
関連ポケモン・人物・グループタグなど
その他
要素 | オランウータン 孔明 軍配 |
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Incredimen | 顔が似てる。 |