データ
初出 | 第7世代 |
---|---|
いりょく | 60 |
めいちゅう | 100 |
PP | 20 |
タイプ | あく |
わざ分類 | 物理 |
攻撃範囲 | 自分以外 |
直接攻撃 | ○ |
効果 | 無し |
概要
第7世代から登場したあくタイプの技で、体の一部を力一杯ぶん回して周囲を攻撃する豪快なもの。
個性的な効果を持つものが多いあくタイプの技にしては珍しい、というか第7世代にしてようやく初登場となった一切の効果を持たない「単純な攻撃技」である。
当初は主にヌイコグマがレベル習得し、そこで初めて見たという人も多いだろう。
さらにやきつくすに代わって技マシン59の技となっている為習得者は多く、やたらドラゴンタイプの習得者も多い。
第八世代ではレベル習得者が増え、巨大なネギを豪快にぶん回すガラルカモネギや、頭のおさげを乱暴にぶん回すテブリム等が印象に残る。
ただやはり威力60・追加効果無しはあくタイプの技としては不安だらけ。
その為主な採用者は特性・テクニシャン持ちのメガハッサムと言ったところ。
それでもどろぼうの壁は厚いが……。
ダブルでは味方を巻き込んでしまう。豪快に振り回し過ぎである。
無効タイプの無いあくタイプの技なので味方の被弾は避けられない……が、威力が低めなのを利用して味方のせいぎのこころやびびりを発動させつつ相手のダメージを蓄積すると言う変わった使い方もあったりする。
さらに実は現時点で唯一の直接攻撃判定持ち全体攻撃でもあったりする。
これを存分に活用しているのが、ダブルバトルにおいてデスバーンと組んだルリリ。尻尾を豪快にぶん回すことで、相手のタスキや頑丈を潰しながらデスバーンにちからもちを渡しつつじゃくてんほけんを発動させるというコンボが編み出された。一回の行動でアドを得すぎじゃないですかね。同じ芸当ができるホルードや進化後のマリルリらと比べルリリは20族とデスバーンをも上回る超鈍足であり、トリル下では超高速サポーターとなった上でデスバーンより先に動いて力持ちを渡せるため相性がよく、一部で注目されている。
おそらく現状最もぶんまわすを活用しているポケモンである。悪要素全くないルリリが一番上手く使いこなしてるってのもどうなんだ。とはいえ、限定的ではあるが実戦で活用されているというのは喜ぶべき事実であろう。
ポケモンGOでは
2022年6月25日開催のモノズのコミュニティ・デイで実装された。イベント終了から2時間後までにジヘッドを進化させることで、この技を覚えた特別なサザンドラを手に入れることができる。当時はサザンドラの専用技扱いだったが、2022年11月に同タイプであるアクジキングも覚えるようになった。
後にガラルマタドガス、デンリュウ、バンギラス、ローブシン(こちらも特別な技扱い)も習得。
肝心の性能だが、ジム・レイドでは威力65の三分割ゲージ技となっている。
一方、PvPでは、威力は同じく65の分割ゲージ技となっている。「あくのはどう」や「かみくだく」と比較すると威力では劣るものの発動に必要なエネルギー量を少なく抑える形で差別化されている。ちなみに、威力・エネルギー量共に「なみのり」とまったく同じ。
サザンドラやバンギラスの場合、この技を覚えさせると総合的なダメージ量で「あくのはどう」を覚えたダークライすら上回ってしまう。
一方、アクジキングの場合は、「かみくだく」も覚えられるので、どちらを習得させるかはプレイヤーの好みとなるだろう。「ぶんまわす」は小出しにしやすいが追加効果がない反面、「かみくだく」は確率で相手の防御を下げる効果があるため一長一短と言える。
なお、実装直前の内部データでは、相手のこうげきを2段階下げる効果もあったが、実装時点では削除されている。ダメージに加えてこんな凶悪な追加効果を与えたのではさすがにただのぶっ壊れ技になってしまうと判断されたのだろう。
いずれにせよ、本編ではイマイチな評価であったこの技が本作においては優秀な技として大化けしていることは事実。何が起こるかわからないものである。