もしかして:地震
データ
概要
初代から存在する技で、地面を大きく揺らして相手にダメージを与える。
威力・命中・PP全てにおいて安定しているじめんタイプのメインウェポン。
シングルにおいては「高威力、命中安定、デメリットなし」と三拍子揃った隙がない攻撃技として、じめんポケモンに限らず高い採用率を誇る超優秀な技である。この技を技マシンで広く習得できるということが「じめん」の強さの根底を支えているといっても過言ではない。
かたやぶりを特性に有するカイロスやラムパルド、オノノクスはほぼ間違いなくこの技をサブウェポンとして搭載している。
タイプがタイプだけに当たり前であるがひこうポケモンや特性「ふゆう」・「どしょく」持ちに効かないという明確な欠点も、見た目だけにとても分かりやすい故、より初心者にもとっつきやすく、何なら後述の通りその性質を逆利用さえ出来てしまう。
それ以上に目立つ「じしん」、即ち地面を揺らす全体攻撃ゆえの欠点はダブル(トリプルバ)でやや使いにくいこと。
この技は味方にもダメージが及んでしまうため、パーティや使う場面を良く考えないと上手く扱うことが出来ない。しかも威力75と低くなるため、本来倒せる相手が倒せなくなる。
あなをほるを使っている相手に対しては2倍ダメージで命中してしまうという仕様もあるので、ひこうタイプor特性がふゆう・テレパシーのポケモンとコンビを組ませるなど相方を良く考えて使う必要がある。そのためシングルでの採用が主となっている。
「ドリルライナー」や「10まんばりき」(どちらも単体攻撃)を覚える場合、ダブルではこの技よりも優先して採用される傾向にある。
ただしZワザとすると一度だけ単体攻撃として扱えるので、ダブルでも強力なメインウェポンとして使用することが出来ない訳ではない。
ただし、第3世代では話が別。というのも第3世代ダブルでは味方を巻き込む全体技には威力減退補正が掛からないため、「だいばくはつ」と並んで非常に使用率の高い技であった。
勿論、ひこうポケモンや特性「ふゆう」・「テレパシー」持ちを相方に組ませれば、自分は被害ゼロで一方的に相手全体を虐殺可能な地獄絵図が完成し、自分がひんしとならない点では「だいばくはつ」より凶悪ともいえた。
その優秀さから、物理アタッカーメインウェポンとしてはいわずもがな、サブウェポンとしても人気が高い。
寧ろ「じしん」覚えない≒物理アタッカー失格の烙印を押される風潮さえあるくらい影響力が強い技である。
タイプ一致じめんポケモン以外であるといわ・はがねが相性補完に覚えていることが多い。
格闘タイプの多くも覚えられるが、格闘タイプと地面タイプは攻撃範囲が似通っているため採用は少なめ。とはいえ最近は接触技で相手をしたくないギルガルド対策として採用される場合がある。
なお、新たな弱点として「グラスフィールド」が展開されている間は威力が半減されてしまうデメリットも有する。シングルにおいて「10まんばりき」が一概にこの技の下位互換とはいえない所以である。
ちなみに、水御三家は4世代のエンペルトを最後にこの技を覚えることが出来ないという状況が未だに続いている。しかしゲッコウガ・アシレーヌ・インテレオン・ウェーニバルが覚えないのは体格的に分かるが、ダイケンキは意外と大きい見た目なのに何故覚えられないのかは謎。
もっとも、みずポケモンにお馴染みのサブ・こおりに加え、じめんタイプまでホイホイ覚えたら水の数少ない弱点たるくさ・でんきも1体で対処出来る柔軟性を得られてしまい、それを問題視しての判断とも考えられる。
第4世代辺りまでは中 - 大型最終形態ポケモンなら標準搭載になる位の習得率であったが、第5世代辺りより大型ポケモンでもちょくちょく覚えないポケモンが見受けられるようになって来ている(特に伝説のポケモン(禁止級)はグラードン以降、ソルガレオが習得するまで誰も習得出来ず、結果的に物理アタッカーであるゼクロムやブラックキュレムの技範囲が枯渇している原因となっている)。
ちなみに、アニポケではAG編のナマズンメイン回直前に新潟県中越地震が発生、被災者に対する配慮も兼ねて以後「じしん」「じわれ」「マグニチュード」はアニメで使用されなくなった(ただし、再放送される際は修正されず、そのまま「じしん」が使用されている。また、「だいちのちから」「じならし」「グランドフォース」「じだんだ」は使用が許されている)。
その代用か、本来「じしん」をメインとするポケモンが「あなをほる」や「じならし」・「ドリルライナー」「ボーンラッシュ」等を多用する様になっている。
もっとも、仮にそういった事情がなくても大技の割には迫力がある演出がし辛く、地上の相手のみにしか絶対に当たらない上、軽量級ポケモンや飛行可能なポケモンならジャンプや飛行をすれば簡単に回避できてしまう絵面となり、技自体にも何の追加効果もないため戦術にも組み込み難いので、「じしん」を採用するかといわれると微妙なところではある。アニメ制作現場において作画コストも節約しながら色んな展開に派生させられる利便性を有する「あなをほる」とは、こういうところで対照的である。
実際ゲームでも地面を揺らしただけでは「じならし」、地面を割ってしまえば「じわれ」となってしまうため、作品毎のエフェクトが安定していない。
なお、Pixivアニポケ2次創作小説では、使用描写制限はない。
勿論ポケダンでも敵味方問わず巻き込むので、使用には細心の注意が必要。
範囲が部屋中と近くの通路にまで及ぶので、味方の事故死にはくれぐれも警戒するべし。
とはいえ、マグナゲート以降の作品ではデメリットとのバランスを取るためか本家に準じて威力・命中共に大幅に強化されているため、使い方を間違えなければ頼りとなるであろう。
どの世代でも、わざマシン(剣盾ではわざレコード)で入手可能な技であるが、強力かつメジャーな技である分、入手時期はいずれも終盤(殿堂入り後となってからの作品もある)に差し掛かってから。
ちなみに、カントーが主な舞台となる作品について、『RGBP』ではシルフカンパニーで、『FRLG』・『LPLE』ではトキワジムの戦利品として入手出来、いずれもこの人物が深く関わるイベント(場所)である。
『LEGENDSアルセウス』では他全体攻撃技同様、技自体が削除されてしまった。その影響で物理型じめんポケモンなのに覚えるじめん物理技が「じならし」しかないポケモンもいる。
ポケモン御三家(最終形態)のこの技習得について、第4世代までは全ポケモンが覚えられたが(フシギバナのみ第3世代以降)、第5世代以降は各世代で1種しか習得出来なくなった。