基礎データ
全国図鑑 | No.0127 |
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カントー図鑑 | No.127 |
ジョウト図鑑 | No.112 |
ホウエン図鑑 | No.167 |
イッシュ図鑑 | No.146 |
コーストカロス図鑑 | No.130 |
アローラ図鑑 | No.211 |
ヨロイ島図鑑 | No.120 |
分類 | くわがたポケモン |
ローマ字表記 | Kailios |
タイプ | むし |
高さ | 1.5m |
重さ | 55.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | かいりきバサミ/かたやぶり(第4世代から)/じしんかじょう(隠れ特性) |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | カイロス | κοριός(ギリシャ語で虫)+カイロス |
英語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語 | Pinsir | pincer((エビ、カニの)はさみ) |
フランス語 | Scarabrute | scarabée(スカラベ)+brute(獣) |
韓国語 | 쁘사이저 | 부수다(破壊する)+뿔(つの)+scissors(英語ではさみ) |
中国語(簡体字) | 凯罗斯 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 凱羅斯 | 日本語名の音写 |
中国語(大陸・台湾) | 大甲 | 大+甲(鎧)+甲虫 |
中国語(香港) | 鉗刀甲蟲 | 鉗(はさみ)+刀+甲蟲(カブトムシ) |
ヒンズー語 | पिनसिर | 英語名の音写 |
ロシア語 | Пинсир | 英語名の音写 |
タイ語 | ไคลอส | 日本語名の音写 |
メガシンカ
カイロス → メガカイロス(カイロスナイト)
概要
『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)から登場している古株の虫ポケモン。
「くわがたポケモン」の名に恥じず、頭部に大きく立派なハサミを持ち、根元から可動させる事も可能。実際に1997年頃に販売されたバンダイのカードダスでは顎を前に倒してハサミギロチンを放つ姿が描かれている。
だが、ハサミは大顎が変化したもので口と一体化している現実のクワガタと違い、こちらは「ツノ」と明言されており、顔も離れた胴体の腹側に付いている。
顔つきもデフォルメされたギロ目に、動くキバが横並びに生えた独特の口、細長い腕と太い脚の四肢による二足歩行など、全体的に虫人らしいフォルムの持ち主。
羽は退化して失われており、移動手段も専ら歩きやジャンプだが、メガシンカで太古の身体機能が復活し飛べるようになる。
人相に違わず好戦的なポケモンで、バトルでも自慢のツノを振り回して戦う。カイロス同士はツノで互いを格付けし、太く立派なツノを持つ個体ほど異性からの人気が高くなる。
自分の二倍の重さがある相手を、ツノで軽々と挟み込んで持ち上げる筋力を持ち、そのまま絶対に放さず、大木すらへし折るパワーで千切れるまでしめつける戦法を好む。ツノに付いた幾つものトゲも、はさむ相手の体に深く食い込み脱出を困難にする役割がある。
それでも千切れない場合は、振り回して彼方まで投げ飛ばし仕留める模様。
じごくづきやみだれづきなど突き技も覚えるが、ヘラクロスとは違ってメガホーンやスマートホーンは使えない。
一方、大の寒がりで、寒い環境では体の動きも鈍るため、多くのカイロスは暖かい地域の森林などに生息している。
寝るときは木の根元や木の上で眠るが、寒さを感じる夜は落ち葉を被ったり、ツノを使って地面を掘った穴の中に埋まって眠る。この場合大きなツノは外に出ている事が多く、寝起きには外骨格の皮膚に湿った土や葉が付いているという。
他の強い虫ポケモンとは生活圏を巡って争うことが多いのだが、土地によって相手や関係性が大きく違うのも特徴。
初代『赤・緑』ではストライクがバージョンで対になっていたが、『金・銀』以降はカブトムシモデルのヘラクロスがライバルとして台頭し、以降の作品でもぶつかり合うシーンが良く見られるようになった。
逆に『サン・ムーン』のアローラ地方では同じクワガタのクワガノンが最大のライバルとなっており、逆に同じ敵を持つヘラクロスとはけっこう仲が良いという。
名前の由来はギリシャ語の「κοριός」だと思われる。この単語単体では「虫」を意味するが、特定の種でいうならばトコジラミを指す言葉でもある。クワガタ要素どこ行った…。そのまんま「Καιρός」に由来するという声もあり、この言葉はギリシャ神話に登場するチャンスの神様を指す(刻むという意味もあるのだとか)。
英語では「Pinsir」というが、これは「pinch」(挟む)から来ている。一方でフランス語の「Scarabrute」はscarab(甲虫)+brute(野蛮人)から来ており、他国と比べて中々に捻ったネーミングとなっている。
色違いは全身が青色となっている。
ゲーム上での特徴
上述の「寒いのが苦手」という設定が意識されてか、出現エリアは寒冷な土地でないことが多い(シンオウ地方でも出現しているが、出現場所が火山や砂漠がある温暖なファイトエリアである)が、逆に言うと温暖な土地にいることも少ない。
上述のNewポケモンスナップでは(アリジゴクモチーフ説を反映してか)砂漠にも出るが、自然公園ステージには2匹出るのに対しこちらはたった1匹。
サファリゾーン・自然公園・シェードジャングルなど樹木が生い茂っている所に出てきやすいことから、植物(あるいはそこに寄り付きやすい獲物)が豊富にあればそれでよく、気候は二の次なのかもしれない。
ちなみにポケモンレンジャーではヨナべ工場の屋上に生息する姿が見られるあたり、割と市街地にも適応できるのかもしれない。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 65 | 125 | 100 | 55 | ※ | 85 | 430 |
第2世代から | 65 | 125 | 100 | 55 | 70 | 85 | 500 |
初代より長らくむしタイプの技を覚えず、『金・銀』では対になっていたストライクが進化し、『ルビー・サファイア』でも扱いは特に変わらないなど高い能力の割には辛酸を舐め続けていた。
『ダイヤモンド・パール』においてついに念願のタイプ一致技「シザークロス」(威力80)と相手の特性を無視して攻撃できる特性「かたやぶり」のおかげで大幅にパワーアップ。ただし、ライバルであるヘラクロスは依然としてより強力なむし技「メガホーン」(威力120)を保有し、ハッサムも特性「テクニシャン」が適用される「むしくい」(実質威力90)を得ている。
同タイプのライバルたちに比べると地味な印象が有るが、「ふゆう」を持つポケモンに「じしん」を当てられ、「がんじょう」な相手に「ハサミギロチン」を決めるなど独自の立ち回りが可能。同じ「かたやぶり」持ちのポケモンにはラムパルドや『ブラック・ホワイト』から登場したオノノクスがいる。
「かたやぶり」と一撃必殺技を両立できるポケモンとしてはオノノクスとドリュウズの存在も気がかりだが、タイプや先制技等である程度差別化はできている。
もう一つの特性「かいりきバサミ」も、相手の「いかく」撒きに強く、隠れ特性「じしんかじょう」で強みの攻撃がさらに強化されていくなど、特性においては他のライバルにも負けないくらい優秀。カイロスを見せると大抵の相手は警戒して「がんじょう」や「ふゆう」持ちを出さなくなるので相手の選出を制限する事が出来る。特にシビルドン等弱点を特性でカバーしているポケモンは選出されにくくなる。「かたやぶり」だけがカイロスではないのだ。
そんなむしタイプのライバルたちの相次ぐ強化に比べて地味な立ち位置に甘んじていたカイロスであったが、ついに『X・Y』にて大いなる(文字通り)飛翔を遂げた。それがメガシンカしたカイロス、メガカイロスである。羽が生え、ひこうタイプの追加と超強力特性「スカイスキン」など、詳しくは該当記事を参照して貰えれば良いが、積年の恨みを晴らすかのごとく強化のされっぷりに往年のファンは歓喜したとかしないとか。
もっとも、メガシンカしない後のシリーズでは再び地味な立ち位置に逆戻りしてしまい、ポケモン剣盾やBDSPには登場できたものの、LEGENDSアルセウスやポケモンSVとヘラクロスは登場できたのにカイロスは内定しなかったという不遇な扱いが続いてしまった。
更にはポケモンSVや帰ってきた名探偵ピカチュウでは、ヘラクロスのライバルの立場をクワガノンに奪われるというあんまりな仕打ちを受けてしまう(一応名探偵ピカチュウの方ではNPCの会話で触れられてはいる)。
使用トレーナー
ゲーム版
- グリーン:初代ライバル/ポケスタ2
- ツクシ:ジムリーダー(ジョウト)
- タケシ:ジムリーダー(カントー)/ポケスタ金銀
- ゲン:ポケモントレーナー
- マイ:ポケモントレーナー
- グズマ:スカル団ボス
- リョウタ:カイロスマスター
- ヘルゴンザ:スナッチ団ボス(ポケモンコロシアム)
- ダツラ:ファクトリーヘッド/ポケマス
- クリフ:GOロケット団幹部
- コジロウ:ロケット団
アニメ版
- サムライ(無印4話)
- シゲル(無印156話)
- トンペイ(AG122話)
- ダツラ(AG135話)
- ヒロヲ(AG176話)
- 岩石ハンター(SM95話)
- ゴウ
- コロミ
- レイモンド(ミュウツーの逆襲)
- ファントム・トループ(蒼海の王子)
漫画版
番外作品
ポケモンGO
レアリティは比較的低めのポケモンとなっており、付近を探し回ればそれなりに見かける事の可能なポケモンの内の1匹であるが、嘗てはこのカイロスもレアリティが高いポケモン(ミニリュウ、カビゴン、ラプラス等)が誕生する可能性のある10kmタマゴにて誕生するポケモンの1匹となっていた。
前述した通りレアリティが低いポケモン且つ、他の10kmタマゴにて強力かつレアリティの高いポケモンが誕生する事もあり、10kmタマゴからカイロスが誕生して落胆するトレーナーの報告も多く、一部ではそのネタからカルト的な人気にも繋がっている。
この事からカイロスをメインのネタにしているゆっくり実況者を始め、多くのポケモンGOプレイヤーの実況者のネタとして知名度を上げた。特に件の実況者とカイロスは互いに人気を支え合っている程(「余談」の項も参照)
一方で立ち位置としては即戦力性に富み、長く頼っていけるポケモン、と始めたてのプレイヤーにもお手頃な戦力のポケモンとして扱われる。
初期こそわざの使い勝手がイマイチだったもののアップデートによる技の見直しにより強力なわざ(威力は低いが驚異的な連射性とゲージ蓄積率を誇る「むしくい」、かくとう技で最高クラスの威力を誇る「インファイト」を手に入れ、更にCP調整により最大CPが一気に向上した事で金銀世代実装後はむしタイプの中では勿論、当時実装済みポケモンの中で見ても上位クラスのアタッカーの実力を得た。
レガシー技となっていた「れんぞくぎり」も再び通常習得が可能となり、連射性の高いわざ1でゲージを貯め強力なわざ2を連発でダメージを蓄積させる戦い方で現在でも優秀なアタッカーとして頼もしい存在となる。これによりジム戦やレイドバトルでも大活躍が見込める。わざ2となるかくとう技のインファイトを活用すれば、カビゴンやハピナス、ケッキングやバンギラスといったジム防衛の常連となっている強敵を相手に互角以上に渡り合うことが可能。
もう一方のわざ2である「シザークロス」もレイドボスとしての出現があり得るナッシーやバンギラス、アブソル等を始め、ミュウツーと言った強豪どころにも打点を与えられる等高いポテンシャルを秘めている。
入手手段も豊富で、天候システムの導入に伴いむしタイプの出現率が上がる雨の日以外あまり見かけないポケモンとなったが幸いレアリティの低さは今も変わらずなので、根気強く雨の日に探せば野生入手も容易。高個体を狙う場合も5kmタマゴからの孵化や★3のレイドバトル等を活用すればより強力な個体を入手しやすい。
育成も比較的手軽で、無進化ポケモンの為進化にポケモンのアメの大量収集が必要という事も無い。強化の為に必要なカイロスのアメとほしのすなさえあればよく、前述した通りレアリティが低い事からアメ集め自体も楽な部類に入る為、然程育成に負担が掛からないのも有難いところ。
纏めると入手難度・育成の負担の低さと豊富な入手手段、要所で活躍出来る実力がポケモンGOに於けるカイロスの売りとなっている。特に純粋なむしポケモンのアタッカーとして見る場合、カイロス以上の攻撃性能を持つむしタイプはいずれも入手が難しいか、育成の手間が大きく掛かるという理由もあり上記のメリットを持つカイロスは貴重な存在。
無進化ポケモンは伊達では無いと言う所か、入手のしやすさとジム戦やレイドバトルでの実力面を考えれば抜群の即戦力性を持つに至った。戦力面が整っていないプレイヤーは勿論、戦力が整った後も要所で活躍する為中々に便利。
2019年11月から2020年7月までは、GOロケット団の幹部の一人であるクリフの手持ちの先鋒にも抜擢された。クリフを撃破した場合はシャドウポケモンとなったカイロスを捕獲出来るが、高い火力を備え更にわざの組み合わせによってはスペシャルアタックの発動も速い為非常に厄介な難敵となった。
2020年12月のイベント期間ではシャドウポケモンとして再登場。扱うトレーナーはまさかのコジロウ。
ポケモンスタジアム金銀
「いあいぎりがっせん」という、上から落下してくる白線がひかれた丸太を斬るミニゲームでストライクと共にプレイヤーとなる。
ポケモンマスターズ
ダツラのバディで実装。バディーズわざではメガカイロスにメガシンカする。
ダツラ曰く、このカイロスとはきのみ集めをしていた際に遭遇し、タイマン勝負になったという。ダツラはカイロスが寒い夜には動きが鈍るポケモンだという弱点を狙う為に持久戦に持ち込み、友情を育んだという。本人曰く「ツノが硬かった」らしい。
ゲーム上の性能としては☆4バディーズではあるもののステータスはそこそこ高く、特にこうげきはのびしろ未使用でも400(メガシンカ後は479)と☆5バディーズにも匹敵する高さを誇る。またトレーナー技「かかってこいや!」は自分のすばやさを上げつつHPを回復する優秀な効果があり、中期戦さらには長期戦にも対応している。容易に入手できるバディーズとしては比較的優秀な性能である。
カイロスは『かたやぶり』や『スカイスキン』という『ハサミギロチンを相手に通しやすい特性』を多く持っておりダツラの持つ『フロンティアクオリティ』との相性の良さが起用理由になったと思われる。
- 主人公&カイロス
報酬で貰えるタマゴから孵化する事があり、主人公のバディにする事が可能。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- サムライ少年のカイロス
無印4話で登場したサムライ少年の手持ちとしての姿が初登場。ビードル戦で疲れていたピジョンを倒すが、続くトランセルのかたくなるで、逆にツノが壊れるダメージを受け敗北した。
- 無印119話
群れで登場。ヘラクロスや虫ポケモン達が平和に暮らしていた森に突如現れて木の樹液を横取りしに来ていたが、実はカイロス達の森の木の樹液をロケット団が奪っていたせいで食料不足になっていたのが原因であった。
- トンペイのカイロス
AG122話でグランドフェスティバルに出場したコーディネーター・トンペイのポケモンで第二次審査でのハルカとのバトルで登場。マルノームにカイロスを口の中に忍ばせて攻撃させる「丸飲み合体戦法」でハルカに対抗するが、ポイントの差で敗北した。
- SM13話
モブトレーナーのポケモンで登場。パンケーキを持ったポケモンをカートで運ぶレースが開催されたが、トレーナーはカイロスを乗せたカートが重くて運べず、レース後にしょんぼりするカイロスを慰めていた。
- ゴウのカイロス(CV.三木眞一郎)
新無印6話でゴウが初の大量ゲットを行った中の一体。住処に侵入した一行に驚いて襲い掛かるも、直後あっさり捕獲された。
第一印象からは想像もつかないが、性別はメスであり、性格も温厚かつ純情な乙女。気に入ったサクラギパークの生活では花を摘んでいたり、ポケモン同士の喧嘩を止めようとしたりと可愛らしい一面を見せている。バトルも好きではなく、大会でゴウが指名したときは嫌がった。
同じくゲットされたキャタピーとビードルは、野生時からの仲良しらしい。
後にゲットされた2体目とコロミとの交換でやってきたヘラクロスに惚れており、ドレディアと仲良くしている光景にショックを受けて食欲が減退したり、誤解が溶け好意的なアプローチをかけられた際には興奮して投げ飛ばそうとするなど、まるで少女漫画の主人公のようなストーリーを辿っている。
カイロスが少女漫画的キャラを演じるとは誰が予想しただろうか…。
- ファントム・トループのカイロス(CV:三木眞一郎)
『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』にてファントムの手持ちとしてパラセクトと共に登場。
ジャッキー相手にはかいこうせんを放つも不発、ジャッキーにキャプチャされたマンタインのあやしいひかりを浴びて混乱。
以降はパラセクト共々出番なし。ファントムが手持ちを使うシーンが少ないのでこればかりは仕方のない事である…。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- エックスのルット
性別♂️・特性:かいりきバサミ↔️スカイスキン
性格:れいせい・個性:抜け目がない
手持ちを完成させるべく、エックスが欲していた「むしタイプ」かつ「メガシンカできる」ポケモン。フレア団にのる最終兵器起動の影響で、宿命のライバルとして毎度戦い続けていたストライクが生体エネルギーを奪われてしまい、力を持て余して本来の生息域ではない15番道路に姿を現し、エックスに発見される。
体中にはストライクの鎌で傷付いた跡があり、相手のストライクにも挟まれた傷跡がある。
マリソ(ハリボーグ)の「つるのムチ」で縛り上げられるもエックスは致命的なまでに捕獲が下手であった為悪戦苦闘する(エックスの捕獲技術の拙さを指摘したグリーン自身もカイロスの捕獲には失敗した。エックス「へー。そんなかっこいいフォームで投げても捕獲できないんですねー(棒読み)」)。
グリーンのハッサムと手合わせしてカイロスの闘争本能は満たされて気持ちが落ち着き、ストライクが元気になるまでという条件でエックスの手持ちになった。
メガストーンは持っていなかったが、ヒャッコクシティの日時計の波長を受けたメガリングの力を使うことで、ティエルノとサナが19番道路でそれを発見しメガシンカができるようになった。
強さを求めて手持ちとなっただけあって実力は高く、目を閉じた状態でエスプリのルチャブル四体の攻撃をかわせるほど。またメガシンカによって空中戦にも対応できる。
なお、ヒャッコクシティでエックスがワイに化けたエスプリに接触した際にはルットのハサミで頭をかち割るという並の人間だったら死んでいるレベルのダイレクトアタックを食らわせた(中の人は無事)。
ニックネームはカイロスのフランス語名「Scarabrute(スカラブルト)」から。
6章にて、バトルファクトリー最終戦でエメラルドが使用したポケモン。ダツラのクチートが「てっぺき」しか使えなくなってる隙に「つるぎのまい」で攻撃力を上げた後、「ハサミギロチン」でクチートを撃破した。
余談
カイロスは体重の2倍、メガシンカでは10倍の重さを持ち上げられるとあるが、一方でヘラクロスは体重の100倍、メガシンカでは500倍とあり、哀しくなるほどの設定格差はよくファンの間でネタにされている。
このようにヘラクロスと比べて、扱いでも性能面でも不遇な面が目立つポケモンだが、だがそれがいいと何気にコアなファンも多く、口を始めとした独特の体形に惹かれたという声もしばしば。
実際2020年に行われた公式人気投票『ポケモン・オブ・ザ・イヤー』ではカントー部門25位を記録し、むしタイプでは唯一の30位以内入選という快挙を遂げている。
ゆっくり実況者レイえもん氏あたりは熱烈なインフルエンサーとして有名で、その動画を発祥としたネタとして、ネットで時折カイロスが絡んだ話題が上がると、「カイロスだ!」「カイロスじゃねーか!」というコメントが投下されることもある。
ただし、カイロスが登場しないシリーズ以降ではそのネタが使いづらくなり、当のレイえもん氏もバンギラスやマナフィ、オーガポンを無理矢理カイロス扱いして相方にツッコまれるという新たなネタを編み出している。
関連イラスト
関連タグ
0126.ブーバー→0127.カイロス(メガカイロス)→0128.ケンタロス(パルデアケンタロス(コンバット種/ブレイズ種/ウォーター種))