基礎データ
全国図鑑 | No.0242 |
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ローマ字表記 | Happinas |
ぶんるい | しあわせポケモン |
タイプ | ノーマル |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 46.8kg |
せいべつ | 100%♀ |
特性 | しぜんかいふく/てんのめぐみ/いやしのこころ(隠れ特性) |
おとしもの | ピンプクのおとしもの |
タマゴグループ | ようせい |
地方図鑑
ジョウト図鑑(GSC / HGSS) | No.218/No.223 |
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シンオウ図鑑 | No.098 |
アローラ図鑑(SM / USUM)
| No.034/No.041
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ヨロイ島図鑑 | No.008 |
ヒスイ図鑑 | No.088 |
パルデア図鑑
| No.045
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他言語版の名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ハピナス | happiness(英語で幸せ)+nurse(英語で看護師) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Blissey | bliss(無上の幸福)+Chansey(ラッキーの英語名) |
ドイツ語 | Heiteira | heiter(楽しい)+Chaneira(ラッキーのドイツ語名) |
フランス語 | Leuphorie | l'oeuf(卵)+euphorie(多幸感) |
韓国語 | 해피나스 | 日本語名の音写 |
中国語 | 幸福蛋 | 幸福+蛋(卵) |
進化
ピンプク → ラッキー(まんまるいしをもたせた状態で朝・昼・夕方にレベルアップ(LEGENDSアルセウスでは朝・昼・夕方に使用)) → ハピナス(なつき進化)
概要
顔立ちはさほど変わってはいないが、左右についていた耳のような髪はカールされており、下半身は白く腰周りと腕にフリルのようなものが付いて、名前通り天使や看護師を思わせる外見となった。
ラッキー以上に愛情に溢れた優しく慈悲深い性格で、弱った生き物を見つけると、自分のタマゴを分け与え、治るまで看病を続けるという。
上記体毛も人やポケモンの気持ちを感じ取るセンサーになっていて、エスパータイプではないにもかかわらず、どんなに遠く離れていても助けるべき弱った対象を見つけ出せる。
こうした能力を発揮できるのも、トレーナーと心を通わせ合って進化した賜物と言える。野生下においては、他のポケモンの感謝を一身に受けて進化したのだろう。
腹のポケットに抱えた超栄養満点のタマゴには、イライラや痛みを和らげる成分も入っており、どんなに凶暴な人間やポケモンでも一度食べると憑き物が落ちたように大人しくなったり、優しくなるのだという。
このため「タマゴには幸せが詰まっている」という表現がされる事もあるが、これが概念的な「幸せ」が詰まっているのか、それとも「幸せを感じさせる物質」が入っているという意味なのかはわからない。
このように医療用としても食べ物としても非常に価値が高いためか、市場では高値で取引されているのだとか。
因みに色違いのカラーは進化前のラッキーがよく分かる位なのに対し、ハピナスの場合は少し色が薄いだけ(金銀クリスタルでは濃いだけ)という非常に分かりづらいもの。
なおそのかわいい外見とは裏腹に強力な戦闘力をもつことから、同じ任天堂キャラクターとしてピンクの体、つぶらな目、鬼畜な戦闘力をもつ地球外生命体とセットでピンクの悪魔との異名で呼ばれる事もある。
ゲームでの特徴
NPCキャラとして出現するハピナスは耐久こそ高いが経験値が非常に高く、登場する機会に恵まれればレベル上げに重宝される。
誰が呼んだか、『ハピナス道場』。
金・銀 ~ サン・ムーン
- 野性では出現せず、基本的にはラッキーから進化させる必要がある。
- 「ダイヤモンド・パール・プラチナ」ではHPゲージの減る速度が異様に遅いため無駄に緊張させてくれる(プラチナでは改善されたがそれでも遅い)。
- BW2では、「ホワイト2」の白の樹洞にいるブリーダーは必ずラッキーかハピナスを連れている。ヤグルマの森の野生タブンネ(Lv64)で「34000」であるのに対して、エリア1(Lv47~50)で55000、エリア5(Lv59~61)で74000、エリア10(Lv74~77)で97000と経験値が貰える。
ウルトラサンムーン
- ストーリーにおいてはぬしのアブリボンが仲間呼びで呼び出してくるが、これがかなり厄介で、ぬしアブリボンを「いやしのはどう」で回復させ「てだすけ」で援護する。能力が上がった状態のアブリボンに「てだすけ」の補正を加えると大ダメージはまず避けられない。そしてハピナスの弱点たる格闘がアブリボンに効かず、じしんで巻き込もうにもアブリボンは地面に耐性持ちと中々に面倒という…。
ソード・シールド
- DLC第一弾「鎧の孤島」にて内定。ヨロイ島の全域に生息しているが出現率はあまり高くなく、プレイヤーに気づくと逃げ出すため急いで追いかけよう。因みにラッキーは全天候で出現するが、ハピナスは天候が霧の時のみシンボルエンカウント可能になっている。
- マックスレイドバトルでもレア枠として低確率で巣穴に出現。そこまで強くない上に、撃破報酬にヨロイこうせきを始めとした貴重なアイテムを多くドロップするため今日もどこかで乱獲されている。
LEGENDSアルセウス
- 黒曜の原野の黒曜の滝、純白の凍土の雪崩坂、大大大発生では群青の海岸にも出現する。シンボルエンカウントであることとプレイヤーに気付くと逃げ出す点は剣盾と共通だが、出現位置がはっきりしていることと戦闘を介さずに捕獲可能、背後から勝負を挑むと怯む性質を駆使すれば格上相手でも無傷で倒せる本作の仕様から剣盾よりも優しい仕様になっている。
- 自然に生きるポケモンを研究するというLEGENDSアルセウスの性質からか、ハピナス(とラッキー)には負傷状態のプレイヤーを見つけると逃げるどころか駆け寄ってくるというプレイヤーにとってあまりにも都合がいい習性がある。本作ではその気になれば任意に自傷可能なため、弱者を見過ごせないハピナスを騙して優しさに付け入る形で食い物にするというプラズマ団泣かせの手段も取れる。
- ただしオヤブン個体は流石に甘くないようで、普通に襲ってくる上、普通のハピナスの周辺に居ることが多いエテボースはかなり好戦的な類に入るので深追いしすぎると普通に返り討ちに遭う。
スカーレット・バイオレット
- 野生では北1~3番エリアに生息しており、特にハムサンドといった「そうぐうパワー:ノーマル」のサンドウィッチを食べた状態で北3番エリアへ行くと、ラッキー共々わんさか出てくる。DLC『藍の円盤』のブルーベリー学園のテラリウムドーム・サバンナエリアにも出現するが、こちらは出現率が著しく低いため、あまりお勧めできない。
- テラレイドバトルでもハピナス道場が可能。野生個体であり当然努力値など振ってあるはずがないので物理耐久はペラペラ。星6レイドでも「うたう」に気を付ければ効率良く報酬アイテムを稼げる。
- 2023年からは不定期で行われるイベントレイドにて特別なハピナスが出現している。マップ上でキラキラした☆5のレイドで出現し、倒すと大量のテラピースを入手できる。攻撃技も「ちきゅうなげ」と「とっておき」しかなく(しかも時折「いやしのはどう」でこちらを回復してくれる)、レイドボス特有の自身のデバフやこちらのバフを解除したりといった行動も一切取らないため、適当な高火力物理技をぶつければ簡単に高速周回できる。強いて注意点を挙げるとすれば、体力が少なくなると「タマゴうみ」で回復を図って時間稼ぎをしてくることくらいであろうか。
- さらに、稀に「ハッピーなハピナス」を捕まえられる。この個体を捕まえるか倒した場合、報酬でけいけんアメが完全に無くなる代わりに、レイドのタイプのテラピースが15個以上追加でドロップする。ただ、通常のハピナスと外見上の差異はないため、実際に倒して報酬を確認してみるまで判別できないのが難点。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計値 | |
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ハピナス | 255 | 10 | 10 | 75 | 135 | 55 | 540 |
ラッキー | 250 | 5 | 5 | 35 | 105 | 50 | 450 |
比較 | +5 | +5 | +5 | +40 | +30 | +5 | +90 |
種族値255という異常なまでのHPと135の特防によって、多くの特殊アタッカーが何もできずに撃沈されてきた。特殊攻撃には強いが物理で殴られると痛い、というコンセプトでステータス上の防御力は際立って低いのだが、ポケモンの耐久力はHP×防御or特防が基本式なので防御が低いと言ってもその圧倒的なHPで底上げされてしまう。
このHP種族値255というのはポケモンのステータスの中で最も高い数値であり、これを越えるステータス及び数値のポケモンは存在しない(CPU専用であるムゲンダイマックスのムゲンダイナのHPが並ぶ程度)。
その底上げ効果がどれ程かと例えると、防御力に特化させて育成すれば素の状態のゴローニャやパルシェンと同じくらい堅くなってしまう。それほどまでに耐久におけるHPの効果は大きいのだ。物理がこうなのだから特防の方は言わずもがなで、伝説を含めた全てのポケモンの特殊耐久を大きく超越する鉄壁ぶりを誇る。しかも回復技まで完備。
順位 | ポケモン | HP | 特防 | 無振り特耐 | 特化特耐 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | ハピナス | 255 | 135 | 51150 | 74210 |
2位 | ラッキー | 250 | 105 | 40625 | 61404 |
3位 | ジガルデ(100%) | 216 | 95 | 33465 | 52003 |
4位 | レジアイス | 80 | 200 | 34100 | 51799 |
5位 | ギラティナ(アナザー) | 150 | 120 | 31500 | 48573 |
特殊耐久値= HP最大値×特防ステータス=
(HP種族値+Lv.50での定数(75)+個体値および努力値による上昇分(0~32))
×(特防種族値+Lv.50での定数(20)+個体値および努力値による上昇分(0~32))
×性格補正(0.9 or 1.0 or 1.1)} ※小数点以下切り捨て。
下降補正無振り逆Vのハピに追いつく事ですら、選ばれし者だけが辿りつける境地なのである。
ただし攻撃手段に関してはパッとせず素早さも決して高くはないため、ドサイドンやガブリアスのように「一撃で倒さないとこちらが倒される」といった心配はない。むしろそのような高火力物理アタッカーが天敵で、アタッカーの召喚を許したり積みの起点にもされやすい。ハピナスの戦闘は手数の増える長期戦になりがちなので、物理耐久も堅いとはいえ積み重ねれば回復が間に合わず突破されることとなる。
ところが安易に物理で攻めると、受けた物理ダメージを倍にして返す「カウンター」で逆にこちらが一撃で倒されるという事態もあるから気が抜けない。「カウンター」直後でも結構HPを残していて回復が間に合ったりすることもある。
第6世代までは「いばる」+「みがわり」型を育てることもでき、これも本来苦手な物理アタッカーとの有利・不利を逆転させる型であった。
技の追加効果を2倍の確率で起こす特性「てんのめぐみ」と、わざマシンによって覚えられる多彩な特殊技で、麻痺、毒、火傷、ひるみといった状態異常をバラ撒き、機能不全を起こしている間に「チャージビーム」で着実に攻撃力を蓄える戦術が可能である。ダブルバトルにおいては「てんのめぐみ」とふぶきが合わされば、約4割の確率で相手のどちらかを凍らせてしまう。
もう一方の特性「しぜんかいふく」も、長期戦がメインで状態異常に弱い壁(受け)役が自力で回復できるという点で非常に優秀な防御型特性。状態異常に対応できる壁役というのは、それだけでもカバー範囲が広くなるのだ。ちなみに特性に頼らずとも「みがわり」で状態異常対策(ただし特性「すりぬけ」に注意)、「リフレッシュ」で状態異常回復、「アロマセラピー」で仲間の状態異常まで回復もできる。
バトルファクトリー
エメラルド版においてはどの個体も強力な構成を備えており、全ての個体がBD255振りかつ性格も図太いと物理耐久についても全く問題がなく非常に扱いやすく、同時に危険な存在として立ちはだかる。一方でプラチナ・HGSS版はというと、防御に努力値を振った個体が1つも無いため物理技で殴れば簡単に倒せてしまう。
一応、防御無振りでもライチュウに僅かに劣る程度の物理耐久はあり体力に振られている個体もいるため数値上はそこまで脆い訳では無い。個体値を最大の31と想定するのであれば。
バトルファクトリーを始めとしたバトル施設においては初めから個体値が最大のものが出る訳ではなく序盤は低めに調整されており、個体値31でも防御の実数値が30(レベル100であっても56)しか無いハピナスにとっては、防御の個体値が僅かに下がるだけでも大きく響いてしまうのである。
特にオープンレベルにおいては個体値0が登場する関係で防御の実数値が僅か25しかなく、これは個体値が31のものと比べて半分以下の数値となっている。ここまで来ると耐えられる物理技ともなると先制技くらいなものである。
そのような経緯でプラチナ・HGSS版においては最高クラスの地雷ポケモンとして知られており、ハピナスのイメージに騙されて物理型に対面させてしまい、一撃で体力を溶かされた経験をしたユーザーも相当な数にのぼった…と思われる。
第8世代
攻撃を受け止めながら「ちきゅうなげ」「どくどく」等で持久戦に持ち込むのがシリーズ通しての戦法だったが、第8世代で「どくどく」と「カウンター」が習得不可能になった事や、技レコードでタイプ一致技「トライアタック」を取得したことで積極的に狩りに行くスタイルが現れた。特攻75、威力80とはいえ、前述した特性「てんのめぐみ」によりやけど・マヒ・こおりの状態異常どれかが4割の確率で発動する点は極めて凶悪で、どれが当たっても天敵の物理アタッカーは機能不全に追い込まれる。
「みがわり」や「いのちのたま」の反動は「タマゴうみ」でケアし、弱点の物理はトライアタックに付随する状態異常で無力化、物理型ゴーストタイプは「シャドーボール」で追い返し、圧倒的体力と特殊耐久と「みがわり」をもって居座るアタッカーハピナスが登場し、「ちょうはつ」「みがわり」や物理アタッカーなど従来の対策が通用しない場面も出てくるようになった。とはいえ、「カウンター」がないだけで以前に比べて遥かに相手しやすい存在になった。
なお、同じく第8世代で登場したダイマックスとはあまり相性がよくない(決定力はダイマックスしても高くない、技の追加効果が変わる上に特性「てんのめぐみ」の恩恵も受けられない、ダイマックスすると「みがわり」が消滅する、一撃必殺技の無効化は「みがわり」で十分対応可能、等)。
第9世代
テラスタルを獲得。これにより、対策となるかくとうウエポンに対してフェアリータイプやゴーストタイプに変わって耐性を持たせたり、ほのおタイプやはがねタイプに変わって耐性を増せるようになった。
カバルドンの「すなおこし」で起点を作ってからいわテラスタルを切ってすなあらし状態による特防バフという使い方もある。ゴーストテラスタルの場合単純にサーフゴーに対する遂行力が高まる上に、サーフゴー側からの攻撃も特殊耐久で耐えることが可能。一方、「タマゴうみ」は他の回復技共々PPが5まで減少し使いづらくなった。
ランクバトルシリーズ1環境ではサーフゴーやサザンドラなどの高火力特殊アタッカーを数値受けする枠として活躍。準伝説やパラドックスポケモンが使えない初期環境ではラッキーレベルの特殊受けがあまり必要ないのも追い風。当然相手も忽ち「トリック」で対策するようになったが、すぐさま「なげつける」で押し付けられた「こだわりスカーフ」などを捨てる型が浸透。クエスパトラの「ルミナコリジョン」さえもあくタイプのテラスタルを切れば安心。もしくは、「みがわり」で両方同時に対策するというのもあり。
ポケモンホームのバトルデータによるとシーズン2シングルバトルでは使用率55位を記録しているが、「なげつける」型は50%近くを記録しており、「なげつける」との組み合わせが前提となる「かえんだま」、「どくバリ」、「でんきだま」の採用率の合計は40%以上となっている。
パラドックスポケモンが解禁されたシリーズ2環境ではハバタクカミ、テツノツツミ、テツノドクガといった新たに参入した高出力特殊アタッカーに強い枠として一定の需要を保っている。このシリーズではハバタクカミへの打点となる「シャドーボール」を搭載した型が目立つようになった。
しかし四災が解禁されたシリーズ3ではイーユイという通常の型のハピナスでは受け切れないポケモンが登場し、評価を下げることとなった。一応テツノドクガが環境に進出した頃に流行し始めたほのおテラスタル型をほのおウエポンに拘っているところに合わせればある程度対処はできる。
アカツキガチグマが登場すると、そちらに「ボディプレス」で狩られるケースも中には出て来た。そのため、S4振りハピナス抜き調整のアカツキガチグマ抜きであるS20振り個体が浸透するなどしている。
まぁ何だかんだ言って、この世代ではランクバトル最終2桁構築に何度も顔を出しており、上位帯では依然対策必須である。
単体でも十分強力だが、特にヘイラッシャで物理を受け、ハピナスで特殊を受けるという、数値受けの最高峰である「ハピラッシャ」が受けループコンビとして特に有名。
レギュレーションGでもミライドンに対抗できる型として役立つ。それこそ相手が生半可なでんき以外のテラスタルの「とつげきチョッキ」型なら確定4発程度がざらであり、そのまま「めいそう」の起点にすることができる。
伝説のポケモン、幻のポケモン、パラドックスポケモンが使用禁止となるレギュレーションHでは極端な火力の特殊アタッカーがほとんどおらず、精々がアカツキガチグマやクエスパトラに警戒すればよいぐらいで、使用率こそそこそこ程度だが非常に恵まれた環境となった。
このレギュレーションではあまりに「おんみつマント」型への対策が進んでアカツキガチグマが「うそなき」を覚えたケースやサーフゴーが「きんぞくおん」を覚えたケースまで見られるようになったため、変化技による能力ランクダウンもケアできる「クリアチャーム」型も進出した。
まとめ
まとめると、大多数の耐久ハピナスに少数のアタッカーハピナスが潜んでいるなど育成の型によって全く異なる攻め方をしてくるところにハピナスの強さがある。トリック性能で上手く立ち回り、メインアタッカーが撤退した終盤にハピナスが繰り出されると、大変な絶望を相手に叩きつける事となる。
生半可な攻撃では傷つかず専用技の「タマゴうみ」で回復、「めいそう」「ちいさくなる」「まるくなる」で更に堅くなり、「みがわり」で状態異常や一撃必殺の対策、固定ダメージの「ちきゅうなげ」や「トライアタック」での異常三択の押し付け、「どくどく」による状態異常。これが「ハピで止まります」という合言葉の正体であり、パーティ構成によっては本当になすすべなく、それまでの形勢に関わらずこの1匹に完封されてしまう。
マジカル交換
第9世代ではハピナスレイドのついでにハピナスが捕獲されることが多く、2024年時点ではマジカル交換でもトップクラスに流れやすいポケモンとなっている。
使用トレーナー
ゲーム版
- エリカ:ジムリーダー(カントー)※1
- センリ:ジムリーダー(ホウエン)
- モミ:ポケモントレーナー
- アカネ:ジムリーダー(ジョウト)
- ミツバ:ポケモントレーナー
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケモンGO
入手方法
2017年2月17日のポケモンGOのアップデートで他の非伝説金銀ポケモン約80種と共に実装。ラッキーに「ラッキーのアメ」を50個与えるとハピナスに進化するようになった。
野生でも出現するが出現率は非常に低い。まず進化前のラッキーの出現率自体が非常にレアで、本来の仕様ならハピナスを1匹所持するだけでも相当骨が折れるはずなのだが、バレンタインデーのイベントやタマゴ孵化イベントなどが不定期で開催されるため、手に入る機会はそこまで少なくない(実際実装直前にイベントがあった)。
さらに、現在は大元であるピンプクが7kmタマゴからそこそこの確率で孵化するようになったため、誰でも比較的手軽にハピナスの強力な個体を入手できるようになった(ただし、ピンプクからラッキーへ進化させるためには相棒ポケモンに設定して15kmの長距離を歩く必要がある。孵化しても即ハピナスへと進化させることはできない点には注意)。
性能
非常に高く、400を優に超すHPに高水準のぼうぎょでジムに居座り、他色陣営によるジム討伐を許さない。ハピナスに対して最も火力の出せるポケモン(カイリキーやルカリオなど)をフル強化して挑んでも倒すのに最速で30秒はかかる(ジムバトルの制限時間は100秒)ほど。また、ハピナスはノーマルアタックで「しねんのずつき」を、スペシャルアタックで「サイコキネシス」「マジカルシャイン」といったかくとうタイプの弱点を突ける技を覚えるため、かくとうタイプのポケモンを用意してもただ殴り合うだけではこちらが負けてしまう可能性が非常に高い。
長らく「マジカルシャイン」が2ゲージ技ながら威力が100とかなり高く、分割2ゲージであるため結構な頻度で攻撃してくるものの、技の発動が遅いことからモーションを見てから回避をすれば何とかなっていたが、現在は「マジカルシャイン」よりも技の出が非常に早い「サイコキネシス」が威力こそ90とやや劣る代わりに、「マジカルシャイン」と同じ2ゲージ分の分割ゲージ技になってしまったため、回避を許さない超速「サイコキネシス」で挑戦者を撥ね退けている。もちろん技開放させて両方覚えさせていることもあり、回避のタイミングを間違えると大きな被害を被ることもある。
敵に回すと制限時間と相手の技タイミングとの厳しい戦いが待っている。やっとの思いで倒してCPを下げても敵チームに気付かれた瞬間に「きんのズリのみ」が飛んできて最初からやり直しになることもザラにあり、レイドバトル予告の残り時間が短いときにこの状況に陥ったらジムの攻略は絶望的になる。
現在でこそルカリオ、キノガッサ、カイリキー、ローブシン、メタグロス、ミュウツー、メルメタル、ザシアン等ハピナス討伐に優れたポケモンが増え、更に上記にある通りCP調整でハピナスの最大CPも落ち着いてきたものの、エスパーわざに耐性を持つメタグロスとミュウツー、メルメタル以外は相手のゲージ技をもろに受けると逆に負ける可能性が普通にある。
対戦
碌に使えない。通常技のスペックが最低ラインであり、ゲージ技もまともに撃てず、撃ててもHPの半分以下しか削れないことが多い。強いて使うとすればシャドークロー等のゴースト技を封印して時間稼ぎをするTOD型。だが相手が何を使うか予想できない本作の仕様上意図的にTODは狙いにくく、やはり使い勝手が悪いことに変わらない。
そんな中2024年2月まさかのコミュニティ・デイに選ばれ、特別技として「ワイルドボルト」を習得。違う、そうじゃない……と言いたいが、メタグロスやメルメタルといったはがねタイプに等倍を取れるようになったためはがねタイプでも油断できなくなった。「ワイルドボルト」が出たからといって安易にかくとうタイプに交代すると技開放させている場合「サイコキネシス」が飛んでくることもあるためやはり油断ならない。他には撃ち逃げ要員を担えるようにもなった。
尚原作で再現すると間違いなくネタ。
ポケモンマスターズ
モミ&ハピナス
技
ハイパーボイス | 追加効果なし |
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SPアップG | 味方全員の特攻を2段階あげる |
ウズウズしちゃう | 味方のHPを最大HPの約40%回復する+味方の防御と特防を2段階あげる |
かえんほうしゃ | 10%の確率で相手をやけど状態にする |
バディーズ技
けっこうヤンチャなハイパーボイス | 追加効果なし |
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パッシブスキル
P技後異常解除G2 | ポケモンが技をつかったときに30%の確率で味方全員の状態異常を解除する |
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初期から実装されているノーマルタイプのサポート。
のびしろを入れていない段階でもHPが810と頭抜けて高く、とくぼうも226と高水準で特殊受けとして活躍する。「SPアップG」で味方全体のとくこうを上げて火力面のサポートができるほか、味方1体のHPを最大値の約40%回復しつつぼうぎょ、とくぼうを2段階上げる効果を持つトレーナーわざ「ウズウズしちゃう」や攻撃後に味方の状態異常を治すことができるパッシブスキル「P技後異常解除G2」を持つためヒーラーとしても優れている。
その一方でぼうぎょは49と極端に低く、限界までのびしろを与えても109までにしかならないため物理耐久は紙もいいところでやや相手を選び、はじめのうちは重宝されるがバディーズが揃ってくるとほかのサポートに席を譲りがち。
敵としてはLv125以上のゲンカイ突破のための「ノーマル&くさ&あく」タイプのゲンカイ用トレーニングクエストにて対戦相手として登場。10000近いHPで、6000を超えるHP回復スキルを使ってくるので挑む際は弱点であるかくとう物理攻撃で一気に攻めてしまわないと手痛い反撃を食らってしまう。
ハッピーチャレンジ
定期的に行われるイベント「ハッピーチャレンジ」では、相手トレーナーのバディが全てハピナス一族である。
ポケモンユナイト
2021年8月16日にプレイアブルで実装。単体への支援が得意な純サポーター。ワタシラガやプクリンのような味方全体への回復・シールド付与はできないが、その分一人へのサポートの質が高く、「タマゴうみ」では自分と味方一人への回復を連発でき、「しんぴのまもり」ではシールドと共に妨害無効を付与・ユナイトわざで味方一人を超強化しつつダメージを一部肩代わりするという手厚い補助が可能。
ポケモン不思議のダンジョン
経験値の高いボーナスキャラとして登場。進化系列を通して体力以外の能力は低いためさほど脅威にはならない一方で、探検隊の「悪夢の中」を除いていずれも出現率が低く滅多に戦える機会は無い。
本作の99Fレベルリセットダンジョン「ニャンダフルな人生」(現在は閉鎖していて遊ぶことはできない)の序盤に登場しており経験値稼ぎとして狩られまくっている…事は無く、経験値は周囲の敵と変わらない程度まで激減。
これだけでも相当旨味は減っているのだが、今作では体力を筆頭に全体的に能力が高く、レベル技がORAS基準になった関係で30前後のダメージを叩き出す超火力の「すてみタックル」を習得している危険なポケモンと化した。足止めしようにも運悪く特性が「しぜんかいふく」だった場合は縛り玉などによる硬直状態すら効かなくなる始末。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
〈ゲストなど〉
- 無印129話
- ハッピータウンのポケモンセンターで働いているおっちょこちょいのハピナスが登場。
- 実はかつてラッキーだった頃にムサシと看護学校で知りあい一緒に過ごして仲良くなった仲。ラッキーは卒業できたが人間だったムサシは結局卒業できず退学する事になり、別れ際に卒業の証のペンダントを割って片割れをムサシに渡し、たとえ別れても友情は変わらないという証を見せた。
- 再会した際、センターの食料をほとんど空腹のムサシ達に渡してしまった事で、翌朝犯人として疑われてしまう。これに対しムコニャ達は一芝居打ち、「自分たちが脅して提供させた」とでっちあげたままやられる事でハピナスを助けた。
- DP38話でもムサシは(ポケモンなりきり大会の優勝賞品のタマゴから誕生した)タケシのピンプクを見て、上記のラッキーと分かち合った卒業の証のペンダントの片割れを取り出し、看護学校時代の事を思い返している。
- DP131~133話
- エイチ湖畔にあるポケモンセンターにはラッキーだけでなく、ハピナスもいる。
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 3話
- ぐるみんの動画によれば、このシリーズでもジョーイさんのアシスタントポケモンとして活躍している模様。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 6章でエメラルドがバトルチューブ挑戦時にクリスタルから送ってきてくれたポケモンの一体で登場。チューブクイーン・アザミ戦ではちきゅうなげでハブネークを投げ飛ばし、「特性:しぜんかいふく」で猛毒を治したうえに「いやしのすず」「タマゴうみ」で体力も回復するという作戦で撃破している。
- 8章ではモミの手持ちとしても登場。
関連イラスト
関連タグ
0241.ミルタンク→0242.ハピナス→0243.ライコウ
関連ポケモン等