言語別の名称
言語 | 名称 |
英語 | Totem Pokemon |
ドイツ語 | Herrscher-Pokémon |
スペイン語 | Pokémon dominante |
イタリア語 | Pokémon dominante |
フランス語 | Pokémon Dominant |
韓国語 | 주인 포켓몬 |
中国語 | 霸主宝可梦(簡体字)/霸主寶可夢(繁体字) |
概要
『ポケモンSM/USUM』の舞台であるアローラ地方。そのしまめぐりにおける試練で戦う事となる強大なポケモン。
「ぬし」は漢字の主と同じ意味。
従来のシリーズのジムリーダーのポジションを担当する存在で、このぬしポケモンを撃破すると、試練に応じたZクリスタルを入手して達成となる。
大部分はキャプテンが育成したことが示唆されているが、一部例外もある。
ゲーム中のトレーナーの発言によると、守り神達のお気に入りの場所を守る役割を与えられた「カプの眷属」とされるポケモン達であり、主たる守り神の意を酌んで、島巡りをする若者の前に現れるという。
また、エーテル財団のビッケによると、ウルトラホールのエネルギーを浴びたことでオーラを纏う能力が身に付いたらしい。
こうした原理から、基本的にはアローラ地方独自の存在であるが、
など、大きな体躯とエネルギーを得て生態系の頂点に君臨するポケモンの特殊個体は、原理は異なれど他の地方でも確認されている。
ゲームシステム的にも、第7世代のぬしポケモンを皮切りに第8世代でキング・クイーン、第9世代でヌシポケモンが導入されてシナリオ内のバトルがより多彩になったため、こうした新要素のさきがけとも言える。
ゲーム上の特徴
ぬしポケモンは通常のポケモンよりも一回り大きく、バトル中特殊なオーラで能力を上げるだけでなく、自身のサポートに適したポケモンを呼び出してくる。
詳細はしまめぐりの項に譲るが試練の山場であり普通のポケモンのように捕獲や逃げることが出来ない(もちろんバトル中に呼び出されるポケモンも捕獲不可)。
BGMに関しても野生のポケモンとの遭遇時に流れるBGMのアレンジとなっており、後述の通り一筋縄ではいかない強者らしいBGMに仕上がっている。
なお、キャプテンが繰り出すポケモンではなく、野生のポケモンが襲い掛かったのと同様の扱いになる。そのため、敵が2匹になってもこちらはポケモンの手数を2匹に増やすことができない。ぬしポケモン単体で苦戦するのに仲間まで呼ばれると、常に1対2という理不尽なバトルを強いられることになる。
それどころか乱入してくるポケモンはぬしポケモンには気の利いたといえるがこちらを安易には勝たせないような構成になっているケースがほとんど。ぬしポケモンの前なので乱入する野生ポケモン達も全力なのだろうか?
以下の説明にある通り、全体的に初心者泣かせな戦術を使ってくるポケモンが多く、どこかしらで詰むプレイヤーが続出している。後述する普遍的な攻略方法や攻略本あるいは攻略サイトを読めば話しは別だが。
また、鳴き声が歴代伝説ポケモンみたく、変な鳴き声(ゲーム内の字幕に出る擬音)の個体が多い。それぞれの「ぬし」の鳴き声は以下の一覧を参照。
ポケモンUSUMでは新しいアイテム『ヌシール』を一定量集めるとマンタインサーフビーチに居るナリヤからぬしポケモンをもらう事ができる。しかし、何故かヨワシだけはどちらのバージョンでも貰うことは出来ないようだ。その為、ヨワシの分までのヌシールの枚数はない。
(その理由として分かる事はおそらくむれたすがたの方だけの扱いとなっている『むれたすがた』だったからで、ゲームシステムの仕様的には『たんどくのすがた』ではポケモンのシステム上の理由から無理だと思われる)
種類はバージョンによって異なり、また種類によっては体重が200kgを超えるために「フリーフォール」が無効となる。特性のみ固定で性格はランダム。個体値は3V以上確定になっている。またタマゴで孵化させても大きさは遺伝しない。
大きさが異なるゆえに出した瞬間にぬしポケモンであることが割れる、則ちタマゴ技がないことや特性が筒抜けになるため対戦で使うメリットは乏しい。ただし、オニシズクモはデメリットがさほどない上にサイズアップによるメリットも生じる他、エンニュートはめざめるパワーのタイプ等の厳選を簡略化できるためあえて採用する意義がある。尚、一部のぬしポケモン(ガラガラ、オニシズクモ、トゲデマル)はポケバンクに預けたり、そこからポケホーム経由で新作シリーズのソフトへ連れていくことができないのでその点に注意。
アニメサン&ムーンではこれら以外にもぬしポケモンは登場しており、114話ではアローラサンドパン、125話ではオーロットが相当する。
普遍的な攻略方法
いずれも対策必須の難敵だが、実はぬしの生息周りをよく探してみれば救済措置やヒントも多かったりする。
真っ先に思いつく物としては弱点を突いたり、Zワザで大ダメージを与える事だが、いずれも耐久力が高く、天候や妨害要員もあって一撃で倒す事は難しい。
まずは長期戦を見据えてしっぽをふるやいとをはくで能力値を下げるのが確実だろう。防御と素早さを下げてから必殺のZワザで仕留めれば、それこそ気持ち良い勝利を味わえる筈。
これらの技は序盤から殆どのポケモンで覚えられる為、どのパーティでも取り入れやすい戦術なのがポイント。
習得者は限られてくるが、くろいきりやクリアスモッグを使えれば上がっている能力値も一発でチャラにできる。これは後半に登場する、全能力値を上げてくるポケモンでも例外ではない。マーイーカでひっくり返してしまった日にはもうチャラどころじゃ済まない結果に。
勿論、逆にこちらのポケモンの能力値を上げていくのも有効だが、急所に当たったりして折角強くしたポケモンを倒されては何にもならない為、まずは相手を弱めていく事をオススメする。
また、ママンボウやラムのみといった回復役にも諦めず、しぶとく状態異常をまき散らすのも手。耐久型のブラッキーやナマコブシをぶつけたり、ほうでんやふんえんで攻撃しながら状態異常にできると頼もしい。ひねくれた手だがちょうはつも立派な選択肢。
進化条件こそ面倒だが、能力値低下技と状態異常技、そして耐久力を兼ね備えるデンヂムシはぬしポケモン攻略にピッタリと言えるだろう。USUMでは中盤でクワガノンに進化させることも可能になった(ただし、進化することでこうげきの値が下がってしまう点だけは注意)。
他にも序盤からカビゴンやギャラドス、ボーマンダといったバランス崩壊級のポケモンをゲットしたり、最後の手段として相手より10~20以上レベルを上げればほぼ確実に突破出来る。
極論から言えば自分のポケモンを通信交換で友達やクリア後のデータに送り、レベルを一気に上げて貰ってから元のソフトに戻してしまうのが手っ取り早いだろう。
ジムバッジで従えられるレベルギリギリのポケモンを送ってみるのも有効。
とまぁ、色々攻略法を紹介してみたが、結局、これらの攻略を試さない方が良いかもしれない。
なぜなら、強敵と戦いで緊張感を味わうのもポケモンでの楽しみの一つ。
攻略やレベルアップは、やり過ぎるとゲームとしての面白さが破壊されてしまうのでほどほどにしておこう。
メレメレ島
茂みの洞窟
デカグース / アローララッタ
「ぬしゃあっ!」 「ぬしゃしゃ!」
イリマの試練でのぬしポケモン。
サンではデカグース、ムーンではアローララッタと戦う。
デカグースは高さ1.4m、体重60kg。アローララッタは高さ1.4m、体重105kg。
オーラを纏うことで防御をアップさせてくる。
デカグースの際は「いかりのまえば」、ラッタは手下のコラッタと繰り出される攻撃に注意が必要。
また、どちらのぬしポケモンも「こわいかお」でこちらの素早さを下げ、「かみつく」で怯みを狙うコンボを使ってくる。
特にラッタはタイプ一致なので結構な威力がある。
SMの特徴的要素のひとつである野生ポケモンの仲間呼びはこの辺りから始まるため、主のデカグースかラッタがいきなり仲間を呼んできて度肝を抜かれた初見プレイヤーも多いのではないだろうか。
対策としては、やはりセオリー通りかくとうタイプのポケモンで挑むのが良い。
かくとうタイプなら「かみつく」を半減で受けられ、タイプ一致のかくとう技で弱点を突ける。
そうでなくてもツツケラが早い段階で「いわくだき」を習得したり(茂みの洞窟にはかわらわりの技マシンもあるのでそれも習得可能)と、突破口は多く用意されている。
かくとうタイプのポケモンは試練の場に行くまでの間にマクノシタ(ゆれるくさむら)とマケンカニ(きのみの木)をゲットできる他、試練を行う場所の近くのポケモンセンターにオニスズメとワンリキー(NN:シトサン)を交換してくれる人物がいるため、オニスズメを捕まえて交換しておいて挑むのも手。USUMではミニスカートが所有するポケモンがルチャブル(NN:オーガー)に変更されている。
技がよくない場合は、前述の洞窟内のわざマシンを使って強化しておこう。
USUMでは殿堂入り後、イリマから預かった「イリマのノーマルZ」をぬしの間に持っていくと強化版と再戦することができる。レベルは60で全能力が2段階アップする。
ただ、クリア後ではこちらも強力なポケモンを用意できてる事が殆どなので、能力値を上げられても簡単かも。
鳴き声はそのまんま『ぬしポケモン』に、前者は動物のうなり声の『キシャァッ!』、後者は咀嚼音の『むしゃむしゃ』に由来するものと思われる。
アーカラ島
せせらぎの丘
ヨワシ
「ギョエー!!」
スイレンの試練でのぬしポケモン。
デカグースとラッタと同じくオーラを纏うことで防御をアップさせてくる。
スイレンから「丹念に鍛えた」という話があり、他のキャプテンもぬしを育成していることが示唆される。
「むれたすがた」であるため能力は非常に高い(種族値620というメガシンカ級のステータス)上、天候が雨のため「みずでっぽう」の威力がアップしており、半端な防御力しかないポケモンでは弱点でなくても大ダメージは避けられない。
さらにHPを回復させるオボンのみを持っている上に、回復技の「アクアリング」で毎ターンHPを回復させることもある。
また、手下のヨワシ(たんどくのすがた)やママンボウを呼び出されてしまうと、元々高い攻撃を更に上昇させるてだすけやらいやしのはどうによる回復やらで倒すのが増々困難になる。 このためお供排除の重要度は他のぬしポケモンと比較しても高い。
HPが4分の1を切ると「たんどくのすがた」に戻るが、回復するとまた「むれたすがた」に戻ってしまうので、「たんどくのすがた」までに追い詰めたら一気に攻撃を与えたほうが良い。
弱点を突けるくさタイプやでんきタイプでもって挑みたいところだが、この試練に挑戦する時点で入手可能な両タイプのポケモンはぬしヨワシのみずでっぽうをまともに受けるだけで体力の大半を持って行かれ回復が追いつかない程に耐久能力が低い種族ばかりである。
挑戦時の適正レベル帯では未進化ないし一進化形態が基本のため当然と言えば当然なのだが。
オマケに時たまみずびたしでこちらをみずタイプにしてくるためタイプ一致補正が抜けて肝心の火力が足らなくなる場面もしばしば。
このため、本来救済措置であろう試練直前のポケモンセンターでNPCが交換してくれるアマカジやそれを進化させたアママイコ、試練エリアの中で拾えるチャージビームを覚えさせたでんきポケモンなどで挑んでもボコボコにされるケースも少なくない。
辛うじて弱点と言えるのは「みずでっぽう以外に攻撃技を一つも持っていないこと」「お供で出てくる2匹が火力に乏しいこと」「みずびたしでこちらをみずタイプにしてくるため防御面で有利な場面が多く回ってくること」「ヨワシという種族そのものがかなりの鈍足のため先手を取りやすいこと」の四点。
このため思い切って「火力が多少低くとも特殊防御力が高くみずタイプが弱点ではないポケモン」で挑むと、多少長引くがそこそこ楽だったりする。
具体例として特におすすめなのはゴンベ。
この時点のレベル帯で入手可能なポケモンとしては素のとくぼうが頭一つ抜けて優秀な上にHPが非常に高く、とくぼうやHPを厚めに育てておければ急所に当たろうとまず一撃では抜かれないため、アイテムによる回復が容易に追いつく。入手時に確定所持している「たべのこし」も持たせておけば増々安定する。
更に特防を二段階引き上げられる積み技ドわすれを低レベルで習得できるため、ひたすら積むことで最大の脅威であるぬしヨワシからの被ダメージを文字通りカスレベルまで抑え込むことが可能。
積み上がってしまえばお供のてだすけすらも問題外であり、お供を無視してぬしを集中攻撃で沈めるという選択肢が生まれる。
トドメにオーラによる防御上昇もちょうど適正レベルで習得するなしくずしでシカト可能で殴り放題と至れり尽くせりである。
より出現しにくいが、進化形であるカビゴンを捕獲出来たらなおさら楽勝になる。
他にもベイリーフはゴンベのような積み技こそまだ習得できずHPもゴンベ程驚異的ではないが、そもそもタイプ相性で有利なので何もせずともダメージが半減でき、ひかりのかべをわざマシンで取得することで更なるダメージの削減が可能(レベルを上げれば普通に覚えられるがこの時点で30代まで上げるのは苦行が過ぎる)、そしてどくのこなやこうごうせいがあるため持久戦に非常に強い。
最初にモクローを選択した場合はフクスローもそこそこおすすめ。
全二者よりは低いがそれなりに高めのとくぼうを持ち、ひかりのかべやこうごうせいも習得できる。はっぱカッターで纏めて攻撃できるのも便利。ただし、こうごうせいの回復量が雨下で低下してしまう点には注意。
以上の比較的安定するポケモンでの戦法を採らない、採れない、採りたくない、準備に戻るのが面倒という場合は「はっぱカッターやチャージビームをタイプ一致で放てるポケモンを用意」「直前にハウから貰えるクリティカットで急所率を上げて祈る」「レベルを上げて物理で殴る」といった対処法が挙げられる。
特にチャージビームを使う場合、放つ度に高確率でとくこうが上昇するため運さえ良ければワンサイドゲームできてしまう場合もある。
最悪みずびたしによるタイプ変更に賭け、敢えて不利なタイプを繰り出すのもあり。
防御系ステータスが高く弱点を突ける技があるなら十分戦力になり得る。
鳴き声は驚嘆を表す叫び声『ギョエー!』と『魚影』を掛けたシャレになっている。
オニシズクモ
「あわあわあ!!」
高さ3.1m、体重217.5kg。
USUM版でのぬしポケモン。
オーラを纏ってすばやさを上昇させてくる。
使ってくる水技は「あわ」だけなのだが、雨の天候さらに特性「すいほう」によりハイドロポンプ並みの威力を発揮する。威力は相性が悪いとほぼ一撃、等倍でも半分以上は確実に持っていかれる。しかも「みずでっぽう」と同威力の上に運が悪いと素早さも下げられてしまう。むし複合であるため前作のようにくさタイプで挑むと自己回復手段として「きゅうけつ」を使用してくる。ひこうタイプ持ちのモクローだと4倍弱点となる「オーロラビーム」で攻撃される。
オニシズクモの弱点はでんき・いわ・ひこうなのだが、いわは「あわ」、ひこうは「オーロラビーム」で返り討ちにあってしまう。更に「ソクノの実」ででんきタイプの技を半減してくるなど抜かりがない。
呼び出すシズクモは「ねばねばネット」、アメモースは特性「いかく」に「こわいかお」でこちらの能力を下げてくる上、「しびれごな」で麻痺まで撒いてくる。
この時点でこちらの手持ちはせいぜいレベル20を超えた程度で、威力が高い技も覚えていないため、オニシズクモを一撃で倒すには、テンカラットヒルで入手できるヒコウZを使わない限り難しい。
ヨワシの時同様チャージビーム連打も可能だが、USUMでは「ヒコウZを用意できるからいいだろう」ということなのか、チャージビームのわざマシンがやや見つけづらい場所に置かれているので注意が必要である。チャージビームを使いたい場合は最後の最後まで諦めず、辺りをくまなく探すこと。
2番目のボスとしては対策必至の強さで、前作のヨワシと同等あるいはそれ以上と言われている。
前述したオーガーがいれば打点として期待できるだろう。
ちなみに、このぬしポケモンを育てているスイレン自身もバトルでオニシズクモを繰り出してくるが、性別は異なる。
ぬしが♂なのに対し、スイレンの手持ちの個体は♀である。
鳴き声は技の[あわ」を使うことを示唆しているかのようだ。
ヴェラ火山公園
エンニュート
「どくどく~!!」
高さ2.1m、体重81kg。
カキの試練のぬしポケモン。
オーラを纏って特防を上昇させてくる。カキからは「自慢のエンニュート」と評されている。
初登場時は陽気なポケモンにみえるが、中々手強い。
ほのおタイプの試練だが、呼び出したヤトウモリの「どくどく」で猛毒状態にして、「ベノムショック」のダメージを増やしたり、「ベノムトラップ」で能力を下げたりと嫌らしいどくタイプのわざでプレイヤーを確実に追い詰めてくる。上記の通り特防が上昇しているので最初にアシマリを選んだプレイヤーでも油断は禁物。とくにモクローの場合は素直に別のポケモンで応戦させないとまず先手を取られるし、攻守の相性も最悪とあまりにも分が悪い。
また、体力が4分の1切ると、ヤタピのみを使って元から高い特攻をさらに上昇させてくる他、特性「ふしょく」の効果によりはがねタイプやどくタイプであっても猛毒状態を防ぐことが出来ない(それ以前に、はがねタイプのポケモンだとほのお技で焼かれてしまう)。
じめん技が4倍弱点であるため、ドロバンコならば「じならし」で手下ポケモンもろとも速攻で倒すことができる。
アローラディグダでも良いがほのお技が弱点となってしまうので要注意。
また、さっさと済ませたいならスイレンの試練を突破した時に貰えるミズZをみずタイプのポケモンに持たせ、「スーパーアクアトルネード」で撃破する戦法もある。 ただし特防が上がっているため特殊水技だと倒しきれずにヤタピ圏内に入れてしまう可能性があるため要注意。
戦法(自らの弱点)を鳴き声で事前に教えてくれるという親切(?)なぬしポケモンである。
アローラガラガラ
「ほねほねぼーん!!」
高さ1.7m、体重98kg。
USUM版でのぬしポケモン。
オーラを纏ってすばやさを2段階上昇させてくる。
持ち物は「ふといホネ」であり攻撃力は2倍になっている。攻撃力2倍からの「かえんぐるま」は実質反動無しの「フレアドライブ」でかなりの脅威。またいわ対策として「かわらわり」を使ってくる。
呼び出すのは前作のぬしポケモンであったエンニュート。こちらは前作と同じように「どくガス」からの「ベノムショック」のコンボを使ってくる。また「いちゃもん」も覚えており、ガラガラの特性「のろわれボディ」と合わせ2つの技を封じられるという事態に陥ることがある。エンニュートがどくどく使いではないだけマシか。
直前に手に入れたミズZで開始早々に倒したいところだが、1ターン目に「みきり」を使うことが多くせっかくのZワザが微々たるものになってしまう。ただ2ターン連続で使うことはほぼないため、いかにZワザを使うタイミングを見極められるかが勝負の分かれ目となる。
いっそのことみきりを使わないエンニュートにZを撃ってタイマンに持ち込むのもありか。
メレメレ島でキャモメ(特性がうるおいボディの方)を捕獲し、ペリッパーに進化させている場合は、強力特性あめふらしの効果でかなり有利に戦える。
たとえZワザをみきりで防御されてもある程度HPを削ることができ(筆者の実話)、その後のみずタイプ攻撃も強化できる。
うるおいボディのキャモメを育てていて、エアスラッシュを覚えさせる気がないなら、ぜひ進化させて連れて行こう。
たたりめ以外は物理なのでいかくが有効で、どろぼうのマシンをメレメレで入手していればふといホネを奪って著しく弱体化させられる。
シェードジャングル
ラランテス
「しゃらんしゃらんら!」「きーる♪」
高さ1.5m、体重58kg。
マオの試練でのぬしポケモン。
オーラを纏って素早さを2段階上昇させてくる。
パワフルハーブを所持しているため、溜め技の「ソーラーブレード」をいきなり(先制で)ぶっ放してくる。
中途半端な攻撃だと「こうごうせい」ですぐに回復され、長期戦に持ち込まれてしまう。
後述のミミッキュと互角ともいえる乱入してくるポケモンもかなり厄介。
まず1匹目のポワルンが呼び出された場合、「にほんばれ」で「ソーラーブレード」の溜めが無くなったり、「こうごうせい」の回復量が増大したりと苦戦は必至である。当のポワルンはフォルムチェンジされて炎タイプに変化し虫や鋼タイプのポケモンにタイプ一致+天候補正込みの炎タイプの技を放ってくる可能性もある。
もう1匹のケララッパも「ちょうおんぱ」で混乱させてくる厄介な援軍で、しかもタイプ上は有利なほのおタイプ・ひこうタイプのポケモンに弱点をつける「ロックブラスト」で蹴散らしてくるのでかなり邪魔。 取り巻きはどちらも岩弱点ではあるのだが、その岩がラランテスに不利であるのであまり有効に戦えない事も多い。
USUMでは呼び出すポケモンがキュワワーとカクレオンに変わっている。
カクレオンは前作のケララッパと似た戦法を使い、キュワワーは「フラワーヒール」で回復、「フラワーガード」で防御アップとサポート特化のため、放置しておくと手が付けられなくなる。
そして2匹とも「にほんばれ」を覚えているので、SMに比べ厄介度がこれでもかと増している。
一応「そうしょく」の特性を持ったポケモンを連れておけばそこまで驚異にはならないが、この時点で手に入る「そうしょく」持ちのポケモンは1匹もいない。
(シェードジャングルはヌメラが出現する場所だが、試練中のため捕獲ができない。)
なお、どくタイプへの対抗手段は仲間共々持ち合わせておらず、アローラベトベター系統の「どくづき」等で弱点を突きつつどく状態にして持久戦に持ち込めば倒す事ができる。
それ以外にも、最初のターンでカキの試練でもらえるホノオZを使ったり、くちばしキャノンを使う手もあり(くちばしキャノンは溜め技ではなく後攻になる攻撃技であるため、最初に使ってしまえば仲間を呼ばせるまでもなく倒せる)。
オーガーにヒコウZを持たせてワンパンするのも良い。
サン&ムーン35話で登場。CVは清水理沙。課外授業でアーカラカレーを作る為に必要な食材であるきせきのたねを探しに奥まったジャングルでサトシとマオの前に遭遇。ニャビーがひのこやほのおのキバで応戦するも、ポワルンを呼び出し、にほんばれでソーラーブレードを貯め無しで応酬する。
実際はライチとも知り合いで、サトシの実力を見極める試練を食材探しを隠れ蓑に課していた事が判明する。その実力を認めクサZを手渡している。
ウラウラ島
ホクラニ天文台
クワガノン
「ヤッテキマッシャー!!」
高さ2.6m、体重147.5kg。
マーマネの試練でのぬしポケモン。
この試練から全能力1段階上昇がデフォルトになる。
持ち物にオッカのみを所持しているため、即座にホノオZを撃っても耐えられてしまう事が多い。一度通常のほのお技でオッカを消費させてからにしよう。
また、クワガノン自身の特性「ふゆう」によって(弱点でないものの)じめんタイプの技も無効化されるため、ほのおの他に有効なのはいわタイプの技のみとなる。
ギガイアス(通信交換が難しいならガントル)、メレシー、ルガルガンがいれば心強く、アローライシツブテ系も下記の「でんじは」を無効化したりと役に立つ。
1ターン目には「じゅうでん」を行い、特防とでんきタイプの威力をアップさせてくるため、でんきに弱いポケモンを出すのは禁物。
呼び出す手下のデンヂムシは「でんじは」を覚えており、麻痺状態にしてポケモンの素早さを下げてくるので注意。
さらに「でんじは」を無効化するじめんタイプに対しては「どろかけ」で命中率を下げてくる。
一方種族値の素早さが低いので上昇してやっと並みにといった状態からか先手を狙うのはそこまで難しい話ではない。ただし特攻は尋常でない高さになっているので「じゅうでん」なんてされてはタイプ相性で半減でもかなり手痛いダメージを受けるだろう。
…と思っていたら飛んでくるのはスパーク。まさかの物理技ではあるがそれでも中々の威力にはなるため注意。
鳴き声は『やって来ました』に由来。数あるぬしポケモンの中でもかなり人間くさい鳴き声になっている。後やたらテンションが高い。
トゲデマル
「ビ・リ・ビ・リィッ!!!!」
高さ0.6m、体重13kg。
USUM版でのぬしポケモン。
オーラを纏って防御を2段階上昇させてくる。
注意すべき技は「びりびりちくちく」。3割の確率で相手をひるませるため先手を取られると不利になる。また、かくとう対策として「とびはねる」を使ってくる。
「ニードルガード」で防御してくることもあるので、Zワザのタイミングには注意。
呼び出すポケモンはエアームドとデデンネ。エアームドは「おいかぜ」「いちゃもん」「ステルスロック」と嫌らしい技をこれでもかと使ってくる。デデンネは「いかりのまえば」が厄介。
防御が上がっているとはいえ4倍弱点のじめんタイプなら大ダメージを与えられる。またとくぼうは上がっていないためほのおの特殊技で攻めるのもあり。
技範囲上レアコイルで止まってしまうので、エレキネットかミラーショットでゆっくり相方を倒してからきんぞくおん→特殊Zでワンパンという事もできる。
スーパー・メガやす跡地
ミミッキュ
「ミタアー!?」
高さ0.4m、体重2.8kg。
サンムーン屈指のトラウマ筆頭。現実でもレート対戦を脅かしているかわいいばけのかわポケモン。
アセロラの試練でのぬしポケモン。
特性「ばけのかわ」で1回はダメージを防ぐため、仲間呼びを止めることは非常に難しい。
間違っても開幕でZワザをぶっ放さないこと。
難易度に拍車をかけているのは戦闘開始時から全能力一段階上昇とレート対戦なら冗談抜きで切断されかねない強化状態から始まること。
攻撃力は高くタイプ一致の「じゃれつく」・「シャドークロー」でこちらのHPをガンガン削ってくる。
素早さも相当なものであり、アローラには両方の技のダメージを半減できるポケモンもいないため、たとえこちらの方がレベルでは勝っていても押し負けて倒されやすい。HPの種族値は低いはずなのだが防御も特防も上がっているのでばけのかわを剥がしても等倍程度の一致技ではわりと耐えられる。
さらに呼び出してくる手下のゴースト・その進化先のゲンガーは「さいみんじゅつ」を覚えており、こちらのポケモンを眠らせて動きを封じてくるので厄介。
こちらも霊によって両方とも素早さはかなり高く、さいみんじゅつで眠らされる→ぐうぐう眠っている→ミミッキュの攻撃を許して倒される→次のポケモンもまた眠らされ…と悪循環に陥りやすい。
逆にこちらが眠らせようとしてもラムのみを持っているため2回連続で使わないと無意味である。
この時点で用意できるかたやぶり持ちが限られているので、ばけのかわを貫通する事はあまり現実的ではない。
幸いミミッキュは物理技主体なので開幕で道具の「ディフェンダー」を使って防御を2段階強化してしまうのも手。必ず先に使用できる上重ねがけも可能なので確定数を減らせれば攻撃出来る機会を狙える。
こちらもカゴのみやラムのみを持たせて状態異常対策をするのが一番手っ取り早いか。
この時点で旅パにいる可能性のあるジバコイルならばミミッキュに対し鋼技で弱点をつけなおかつでんじはで動きを鈍らせることもできるが、ゴースト技が等倍で通るのでそこだけは注意。
因みにUSUMではクチナシ戦後、夜に試練の場所に行くとミミッキュZが手に入るイベントが起きる。
鳴き声はそのまま『見たー!?』に由来するのだが、何を指した鳴き声かは不明。恐らく、メガやす奥の絵を指している物と思われるが、このミミッキュに何があったかは謎である。
ポニ島
ポニの大峡谷
ジャラランガ
「ジャラジャランジャン!!」「ボウオーン!!」
高さ2.4m、体重207.5kg。
「ポニの大峡谷」のぬしポケモン。ポケモンリーグ前の最後の試練に当たる。
日輪/月輪の祭壇に立ち入ろうとするトレーナーを試すものでもあり、現存のキャプテンが育てたものではなく野生のポケモンのみで自然に試練が行われている。
体験版のテンカラットヒルで行われた試練の強化版とも言える内容で、呼び出されたジャランゴの「ボディパージ」で上から殴ってくる恐怖感も計り知れない。
逆にレベルが低く技構成も貧弱なハッサムを呼び出されたら儲けもんと言っても良いだろう。
ミミッキュ同様、こちらも「まもる」で攻撃を防ぎ、確実に仲間呼びをしてくる。
こちらがミミッキュを使っていればジャラランガの殆どの攻撃を無力化できるうえ、4倍弱点のフェアリータイプの技で弱点をつくことできる。
また、ドラゴン・エスパー・ひこう・こおりの技を覚えさせられるポケモンもいれば少しは楽になる。
なお事前にマツリカからフェアリーZを貰える為、初手で「まもる」をされても「ラブリースターインパクト」を使えれば大体一撃で倒せる。そうでなくともこのジャラランガと戦う頃にはこちらのポケモンが強くなっているので苦戦はしないだろう。
特性の「ぼうだん」はドデカバシの「くちばしキャノン」も無効化する。弱点をついてワンパンしようとしたらこの事実に驚愕したプレイヤーも少なくない。
ウルトラサン・ウルトラムーン版では特性が「ぼうおん」になっており、仲間呼びでオンバーンを呼ぶようになっている。ハッサムはそのままだが「バレットパンチ」でしっかりフェアリー対策をしている。
「ばくおんぱ」のダメージを防ぎつつこちらにだけ一方的にダメージを与え、「ドレインパンチ」と「どくづき」のコンボで耐久戦もこなすため、SM版と同じような感覚で挑むと間違いなく苦戦する。
今回はフェアリーZの入手がこの試練の後なのだが、ここでもミミッキュで殆どの技を無力化できる事に変わりはないので出来ればあらかじめミミッキュを用意しておきたい。
こいつは物理フルアタなのでいかくやおにびがあれば無力化できる。
アニメ「サン&ムーン」ではグラジオの対戦相手として登場。フェアリーメモリを付けたシルヴァディの「マルチアタック」で倒された。
エンニュート同様に、自分の戦法を鳴き声で教えてくれると言うパターンになっている。
海の民の村
アブリボン
「ぶりぶりぃ~♪」
高さ0.4m、体重2.0kg。
USUMのみに登場するマツリカの試練、そして最後のぬしポケモン。
オーラを纏い全能力が2段階上昇する。
ただでさえ全能力が2段階上がっている上、「ちょうのまい」でさらに積んでくるため長引くと手がつけられなくなる。タイプ一致の「むしのさざめき」「マジカルシャイン」は脅威の一言に尽きる。またほのお対策として「オッカの実」を持っている。
呼び出すポケモンはペリッパーとハピナス。ペリッパーは特性「あめふらし」でアブリボンの弱点ほのお技の威力を軽減させる。厄介なのはハピナス。「いやしのはどう」で回復させ「てだすけ」で援護する。能力が上がった状態で「てだすけ」の補正を加えると大ダメージはまず避けられない。そしてハピナスの弱点たる格闘がアブリボンに効かず、じしんで巻き込もうにもアブリボンは地面に耐性持ちと中々に面倒。
このイベントの前に解禁されるウルトラワープライドでウルトラビースト、ウツロイド、カミツルギorテッカグヤを捕獲してから挑むのも有効。レベルも60であり即戦力として活躍してくれるだろう。特にウツロイドはワープライドでの遭遇も難しくなく高い特防、HPとぬしアブリボンの攻撃を全て半減以下に抑え、ウツロイドの一致技は両方抜群を取れるためウツロイドを連れて行けば一気に難易度が落ちる。しかし呼び出すペリッパーの雨補正込の「ねっとう」には注意。
これらのポケモンに一致抜群Zを撃たせればワンパンも可能。不安ならポケリゾートに放り込んで努力値を振っておこう。
最後のぬしポケモンにふさわしい強さであり、人によってはこの前に戦う光の神竜よりも強いと感じるほど。
サン・ムーン特別体験版
ジャランゴ
「カッテエェェーーー!!!!」
特別体験版のみ登場するぬしポケモン。故に該当キャプテンはおらず、案内はククイ博士が行ってくれる。
オーラを纏い特防を上げてくる。
試練の場は「テンカラットヒル」であるが、製品版ではそこでの試練はなく、そもそもジャラコ系統自体メレメレ島にはいない。
シナリオ上プレイヤーの手持ちポケモンは特性「きずなへんげ」のゲッコウガとピカチュウ固定だが、ジャランゴは「つばめがえし」、途中で駆けつけるイワンコには「みずしゅりけん」で問題なく弱点をつける。
ゲッコウガとジャランゴが同レベル(LV.36)ということもあり1ターンではまず倒せないが、その分確実にサトシゲッコウガを使う事ができる。
鳴き声(体験版の固有)はジャランゴの硬い鱗に由来するものと思われるが、体験版に登場した個体なので、この擬音をあえて解りやすく訳してみると『硬ってーーーー!!!!』なのではなく販促的な意味の『製品版を買ってーーー!!!!』に掛けているのかもしれない。
関連動画
関連タグ
ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM レジェンドルート ポケモンSV(別名のヌシポケモン)