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ウツロイド

うつろいど

ウツロイドとは「ポケットモンスター」シリーズに登場するウルトラビーストの一種である。
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「じぇるるっぷ……」「べのめのん……!」

基礎データ

全国図鑑No.793
UBコードネームUB01 PARASITE
分類きせいポケモン
タイプいわ/どく
高さ1.2m
重さ55.5kg
特性ビーストブースト


他言語版の名称

英語 Nihilego
イタリア語Nihilego
スペイン語Nihilego
フランス語Zéroïd
ドイツ語 Anego
中国語(簡体字/繁体字) 虛吾伊德/虛吾伊德
韓国語 텅비드


概要

初登場は『ポケモンSM』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。
国際警察からは、UB01 PARASITE(パラサイト)というコードネームで呼ばれている。
そして待望のどくタイプ特別なポジションのキャラである。

ウルトラビースト:UB01


逆さにした金魚鉢からガラス細工のような質感の触手が生えた、クラゲの様な姿をしたウルトラビースト。ただし寄生するという生態から考えると、モデルはクラゲではなくフクロムシのエキステルナ(頭部のような部分)とインテルナ(触手のような部分)であると思われる。

透明度の高いその身体はガラス質で構成されているようで、形状は常に流動し定まっていない。
顔が見当たらず、意思や感情があるのかどうかは不明とのことであるが、傘の形状が帽子、触手の形状が人間の少女の長髪・腕・脚を思わせるシルエットとなっており、戦闘中の待機モーションやポケリフレではまるで少女のようなしぐさを見せる。
…というか、(仕様上仕方ないことでもあるが)普通に性格も個性も存在し、普通に懐き、ポケリフレで仲良くなれば戦闘中に撫でて欲しがることすらある。

初見ではタイプの推測が難しいと思われる存在。一見みずタイプに見えるが、「石英」の身体を持つ事からいわタイプ、後述の凶悪な毒を持つ事からどくタイプとなっているのだろう。

パラサイトというコードネームが指す通り、「他の生命体に寄生する」という特徴がある。
寄生方法は取り付いた相手に「超強力な神経毒」を注入し、寄生主の肉体や精神の潜在能力を極限まで引き出すというもの。
が、その神経毒には超刺激的な覚醒作用があり、寄生された対象は極度の興奮と自我の開放が発生、心理的な抑制力が麻痺した自らの情動や欲望のままに暴走する人格となってしまう。

また、この毒には自分たちUBを守るように心理誘導する作用も含まれているようで、心と体を(無理やり)目覚めさせられた宿主が自発的にウツロイド自身を守るように仕向けるという、ポケモンはおろかUBの中でも群を抜いて危険な生態を持つ。ウツロイド自体が宿主を直接操るわけではないので、余計に質が悪い。
この恐ろしい性質は実際にストーリー中でも垣間見えるため、多くのプレイヤーの印象に残ることになった。またその一件とは別に、町行く人に寄生し暴れさせたという事例もあるようだ。

この事から名前の由来は、虚ろ(からっぽ)+イド(id)、及び『移ろい』をかけていると思われる。イド(id)は精神分析学の概念の一つで、『本能』という意味を持つ。
また、維管束植物に感染するRNA鎖であるウイロイドもモデルとして考えられる。
(英語名のNihilはラテン語で『虚無・ゼロ』 egoは『自我』という意味)
あるいは「鬱」とアンドロイド(Android)のroidからか。
(And『人』、roidは『もどき』である)

こんな危険な生物を手持ちに入れて大丈夫か…と思われるかも知れないが、一応付け足しておくとウツロイド自身に悪意や害意は一切無く、あくまで自衛の手段として上記の寄生を行っている。
ポケリフレでも可愛らしい仕草を見せているのは、主人公に心を許しているから…かも知れない。

ウルトラディープシー



ポケモンUSUMからの新要素であるウルトラワープライドで、白いホールをくぐると行けるウツロイドの世界。
ポケモンSMでも先行登場しており、その時はウルトラスペースと言う名前だった。
ディープシーの名の通り、薄暗くサンゴの様な岩が立ち並び、水が流れている様にも見えるため、深海がモチーフだろう。

道なりに進むと、奥に開けた場所があり、そこに岩がぽつんと置かれている。この岩には座ることができ、初めて訪れた時はイベントが発生する。
そのイベントとは、岩に座った主人公の背後に上からゆっくり降りて来るようにウツロイドが現れるという、ルザミーネの身に起きた事を考えるとシャレにならないもので、主人公が背後のウツロイドに気づいてから戦闘が始まる。

今作では色違いが出現するため色違い厳選も出来るが、このイベントがない2回目以降の方が精神的には楽である。


ゲーム上での特徴

ウツロイドはウルトラビーストの中でもストーリーに最も影響を与えている。
詳細についてはこちらの項を参考にしていただき、ここでは触れないでおく(リンク先ネタバレ注意)
シナリオ上ではエーテルパラダイスで最初に遭遇し戦う事となるが、
エンディング後のイベントでおそらく別の個体と遭遇、捕獲することになる。

ちなみにストーリーでは大量に出現するのだが、sm本編で入手できるのは1匹のみ。何故。
最初に捕獲することになるウルトラビーストだが、「めざめるパワー」のタイプ厳選をするプレイヤーも多く、その場合はなかなか次のイベントに進めないことから歯痒い思いをすることになる。

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ
1095347127131103


いわタイプの常識を180度覆したような特殊寄りの能力の持ち主。
あのガブリアスを僅かに1上回る素早さを持ち、特攻は禁止級のメガディアンシーを除けばオムスターを超えいわタイプ最高の数値となる。

特殊耐久面は「アタッカーとしては高水準」などいったレベルには収まらず、無振りの状態ですらHP252振りのメガフシギバナより堅いというとんでもない堅牢さであり、特攻252振りひかえめラティオスサイコキネシス確定で耐える恐ろしい防御力を誇る。
その反面、ガラスの身体ゆえか攻撃・防御はかなり低く、物理技で殴られるだけで簡単に致命傷を負う。サイコショックも技の性質上ほぼ耐えることはできない。

さらにいわ・どく複合が祟ってじめん技が4倍弱点と言う無視できない弱点も備える。
ガブリアスの放つ「じしん」なぞ喰らった日にはウツロイド4匹弱が消し飛ぶほどのオーバーキルを受ける。
また、このようなステータスゆえに先制技の「バレットパンチ」・「アクアジェット」も非常に苦手。

メインウェポンとして特殊岩念願の「パワージェム」、毒技として「ヘドロばくだん」・「ヘドロウェーブ」、サブウェポンとして「サイコキネシス」・「マジカルシャイン」・「10まんボルト」まで習得可能。
めざめるパワー」も技候補に挙がっており、対はがねタイプのほのお、対じめんタイプのこおりが有力。
必中の「どくどく」を筆頭に、「どくびし」・「ステルスロック」・「ベノムトラップ」と、どくタイプのお家芸である嫌がらせ技も一通り覚えられる。

主な活用としてはその高い特殊耐久と半減の多さを活かした受け出しと、そのガブリアスを1上回る素早さを活かした速攻アタッカー。また豊富な補助技によるサポートも考えられる。
またタイプ及び傾向からどく・やけど・いかくによる攻撃ダウンといったメジャーな妨害に強い点も優秀。
第7世代環境にて増加したフェアリータイプや、ポケモンバンク解禁後に出てきたウルガモスをはじめとする特殊ほのおタイプへのメタとして十分な活躍が期待できる。

問題はやはり第7世代が物理寄り環境であると言う点か。
前述の通り物理耐久は高いHPを持ってしても紙同然であり、物理耐久をフォローしようとするとビーストブーストがあらぬ能力に反映されてしまうと言う困った事になってしまう。
特に4倍弱点の「じしん」はどこから飛んでくるかわかったものではない。
ステルスロックをZ技化するなどして補強することもできるが、素直に弱点として割り切るのが得策といえる。

また一致で威力100を超える技は物理技であるもろはのずつき」だけと、豊富な技に反して火力は若干控えめになり易い。ついでに積み技は一切習得できない。
幸い高い素早さと相性の良いビーストブーストを備えるので、うまく相手を仕留めて火力を増強したいところ。
ただ漫然と戦わせるのではなく、繰り出す相手を見極めた繊細な運用が求められるポケモンとなっている。

うまく立ち回れば強いが、やられる時は結構呆気ない。
その辺の立ち回りも考えさせられる、毒タイプらしく癖のあるポケモンと言えるだろう。

アニメのウツロイド

サン&ムーン47話の回想シーンで初登場。ゲーム版同様『UB:01 PARASITE(パラサイト)』の名称で呼ばれている。

4年前、ザオボーが勝手に開いたウルトラホールから出現し、運悪くその場に迷い込んでいた幼い頃のリーリエを気に入ったのか襲い掛かり連れ去ろうとした。
助けに入ったシルヴァディの攻撃でホールの向こうに退散したが、リーリエはその時の恐怖とザオボーのスリーパーによる記憶封印が原因で、呪いをかけられたのようにポケモンに触る事ができなくなってしまった。

50話にて、ほしぐもを騙してザオボーが再びウルトラホールを開いた事でサトシ達の前に出現。ザオボーをぶっ飛ばした後、ルザミーネのピクシー、グラジオのシルヴァディサトシピカチュウの攻撃を一切受け付けずに圧倒。そして4年前と同じようにリーリエへ襲い掛かった事で、守ろうとしたグラジオをさらに庇ったルザミーネを捕まえ、彼女を捕まえたままウルトラホールへと消えてしまった。

その後の53話では、サトシ達が辿り着いたウルトラスペースにたくさん登場。ルザミーネを捕まえた個体は彼女と融合してマザービーストと化しており、サトシ達の追跡から逃れるべくルザミーネに手持ちポケモンを出させながら逃走を図る。
54話でルザミーネがリーリエの言葉で自我を取り戻しかけた際は再度彼女を取り込もうとしたが、サトシとピカチュウが新たに発動したZワザ1000まんボルト」が炸裂し敗北。ルザミーネから分離し、どこかへ飛び去っていった。

事件解決後、エーテル財団によって正式にウツロイドと命名される事となった。

余談

Pixiv的に言えば、欲望を開放する寄生洗脳触手で、ストーリー上でも暗躍したというその手の人にとってはあまりにも完璧すぎる逸材であり、早速ネタとして利用されている。
それだけでなく、表情の無い完全な人外触手でありながら仕草が大変可愛いらしいため、ウツロイド本人も人気があり、少女のシルエットのように見えるという性質から擬人化もし易いと全方位的に活躍している。

全年齢対象のイラストでもルザミーネリーリエと共に描かれることも多い。
また、頭に被りやすい形状をしている(作中でも実際に被っている)ため、キャラを問わず頭に被っているイラストも多い。


発売前に公開された際には、リーリエとの容姿の類似性から様々な憶測が飛び交うこととなった。
ストーリーを一通りプレイした後ならば、また違った見方ができるだろう。

少女のように見える



モデルについて

このポケモンのモデルについては前述の通りフクロムシである可能性が高く、以下が根拠である。

  • ウツロイドは寄生する能力を持つ(フクロムシも寄生する生物である)
  • どちらも袋状の器官(エキステルナ)と触手状の器官(インテルナ)が存在する。
  • ウツロイドは寄生した相手を誘導し、自身を守らせる能力を持つ。フクロムシも相手をある程度操る能力を持っており、寄生した相手の栄養を奪いながら自身の卵の世話をさせるほか、雄の個体であっても雌のような行動や形態にさせるという性質を持っている。
  • ウツロイドは少女のようなしぐさを取る。フクロムシは目に見える部分は全て雌であるため、少女のような仕草というのも納得のいく表現である。
※正確には、フクロムシの雄は雌と比べて非常に小さく、雌の体の一部にごく小さな雄が合体している状態ある。ポケモンで例えるならばビークインの体にミツハニー♂が住んでいるようなものである。

ちなみに、ウツロイドがフクロムシをモデルとしている場合、近縁種はフジツボである。ウツロイドは人間相手でも寄生してしまうようだが、フクロムシの本来の寄生先はカニの仲間等であり、アローラのポケモンだとこいつはもちろんあいつが含まれる。

関連イラスト

UB01 PARASITE
ウツロイド & ミュウ


UB-01
見知らぬ世界



関連タグ

ポケモン一覧 ポケモンSM ウルトラビースト
寄生 クラゲ メトロイド ガラス ダメ。ゼッタイ。

パラスパラセクト…同じく「寄生」と関係があるポケモン。
メノクラゲドククラゲプルリルブルンゲル…過去世代のクラゲポケモン。
ヌケニンレジスチルサマヨールユキメノコチリーン…体の中が空洞になっている。

本能「イドの解放」(リンク先に「イド」「エゴ」などの単語の詳細な解説あり)
アローラ御三家:彼らのモデルの共通点と対になっていると言われている。

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