「じぇるるっぷ……」「べのめのん……!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0793 |
---|---|
アローラ図鑑 | No.391 |
ローマ字表記 | Uturoid |
UBコードネーム | UB01 PARASITE |
分類 | きせいポケモン |
タイプ | いわ/どく |
高さ | 1.2m |
重さ | 55.5kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | ビーストブースト |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ウツロイド | 虚ろ+鬱+移ろい+id(ラテン語でイド、精神分析学における自我)+-oid(接尾辞、~のようなもの)+void(英語で空っぽの) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Nihilego | nihil(ラテン語で虚無的)+ego(エゴ) |
ドイツ語 | Anego | an-(接頭辞、否定、~ではない)+ego(エゴ) |
フランス語 | Zéroïd | zéro(零)+id(イド)+-oïde(接尾辞、~のようなもの) |
韓国語 | 텅비드 | 텅빈(空っぽな)+id(イド) |
中国語(簡体字) | 虚吾伊德 | 虚無+吾(我)+弗洛伊德(フロイト) |
中国語(繁体字) | 虛吾伊德 | 虛無+吾(我)+佛洛伊德(フロイト) |
コードネーム
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | UB01 PARASITE | parasite(英語で寄生生物) |
英語 | UB-01 Symbiont | symbiont(共生生物) |
ドイツ語 | UB-01 Schmarotzer | Schmarotzer(寄生生物) |
スペイン語 | UE-01 Parásito | parásito(寄生生物) |
フランス語 | UC-01 Parasite | parasite(寄生生物) |
イタリア語 | UC 01 Parasitus | parasitus(寄生生物) |
韓国語 | UB01 패러사이트 | 日本語に同じ |
中国語 | UB01:寄生物 | 寄生物(寄生生物) |
概要
初登場は『ポケモンSM』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。
国際警察からは、UB01 PARASITE(パラサイト)というコードネームで呼ばれている。
逆さにした金魚鉢からガラス細工のような質感の触手が生えた、クラゲの様な姿をしたウルトラビースト。ただし後述する生態から考えると、モデルはフクロムシのエキステルナ(頭部のような部分)とインテルナ(触手のような部分)であると思われる。
透明度の高いその身体はガラス質で構成されているようで、形状は常に流動し定まっていない。
顔が見当たらず、意思や感情があるのかどうかは不明とのことであるが、傘の形状が帽子、触手の形状が人間の少女の長髪・腕・脚を思わせるシルエットとなっており、戦闘中の待機モーションやポケリフレではまるで少女のようなしぐさを見せる。
というか、(仕様上仕方ないことでもあるが)普通に性格も個性も存在し、普通に懐き、ポケリフレで仲良くなれば戦闘中に撫でて欲しがることすらある。
初見ではタイプの推測が難しいと思われる存在。一見みずタイプに見えるが、「石英」の身体を持つ事からいわタイプ、後述の凶悪な毒を持つ事からどくタイプとなっているのだろう。
パラサイトというコードネームが指す通り、「他の生命体に寄生する」という特徴がある。
寄生方法は人間の頭部を包み込むように物理的に取り付き、寄生する相手に「超強力な神経毒」を注入し、寄生主の肉体や精神の潜在能力を極限まで引き出すというもの。
が、その神経毒には超刺激的な覚醒作用があり、寄生された対象は極度の興奮と自我の開放が発生、心理的な抑制力が麻痺した自らの情動や欲望のままに暴走する人格となってしまう。
また、この毒には自分たちUBを守るように心理誘導する作用も含まれているようで、心と体を(無理やり)目覚めさせられた宿主が自発的にウツロイド自身を守るように仕向けるという、UBはおろか全ポケモンの中でも群を抜いて危険な生態を持つ。ウツロイド自身が宿主を直接操るわけではないので、余計に質が悪い。
この恐ろしい性質は実際にストーリー中でも垣間見えるため、多くのプレイヤーの印象に残ることになった。またその一件とは別に、町行く人に取り憑きし暴れさせたという事例もあるようだ。
この事から名前の由来は、虚ろ(からっぽ)+イド(id)、及び『移ろい』をかけていると思われる。イド(id)は精神分析学の概念の一つで、『本能』という意味を持つ(英語名のNihilはラテン語で『虚無・ゼロ』 egoは『自我』という意味)。
こんな危険な生物を手持ちに入れて大丈夫か…と思われるかも知れないが、ウツロイド自身に悪意や害意は一切無く、あくまで生態の一部、自衛の手段として寄生を行っている。
ポケリフレでも可愛らしい仕草を見せているのは、主人公に心を許しているから…かも知れない。
ちなみに色違いは、青基調の寒色系から黄色基調の暖色系になっている。
足に見える触手二本の先端が黒くなっており、まるでソックスかタイツを履いているかのようである。
ウルトラディープシー
『ポケモンUSUM』からの新要素であるウルトラワープライドで、白いホールをくぐると行けるウツロイドの世界。
ポケモンSMでも先行登場しており、その時はウルトラスペースと言う名前だった。
ディープシーの名の通り、薄暗くサンゴの様な岩が立ち並び、水が流れている様にも見えるため、深海がモチーフだろう。
道なりに進むと、奥に開けた場所があり、そこに岩がぽつんと置かれている。この岩には座ることができ、初めて訪れた時はイベントが発生する。
そのイベントとは、岩に座った主人公の背後に上からゆっくり降りて来るようにウツロイドが現れるという、SMで起きた事を考えるとシャレにならないもので、主人公が背後のウツロイドに気づいてから戦闘が始まる。
今作では色違いが出現するため色違い厳選も出来るが、このイベントがない2回目以降の方が精神的には楽である。
ゲーム上での特徴
ウツロイドはウルトラビーストの中でもストーリーに最も影響を与えている。
詳細についてはこちらの項を参考にしていただき、ここでは触れないでおく(リンク先ネタバレ注意)。
シナリオ上ではエーテルパラダイスで最初に遭遇し戦う事となるが、
エンディング後のイベントでおそらく別の個体と遭遇、捕獲することになる。
ちなみにストーリーでは大量に出現するのだが、sm本編で入手できるのは1匹のみ。
最初に捕獲することになるウルトラビーストだが、「めざめるパワー」のタイプ厳選をするプレイヤーも多く、その場合はなかなか次のイベントに進めないことから歯痒い思いをすることになる。
ポケモン剣盾ではダイマックスアドベンチャーで出現する。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
109 | 53 | 47 | 127 | 131 | 103 | 570 |
HP・攻撃・防御が高く特殊面と素早さが低い傾向にあるいわタイプの常識を、180度覆したような特殊寄りの能力の持ち主。
あのガブリアスを僅かに1上回る素早さを持ち、特攻は禁止級のメガディアンシーを除けばオムスターを超えいわタイプ最高の数値となる。
特殊耐久面は「アタッカーとしては高水準」などいったレベルには収まらず、無振りの状態ですらHP252振りのメガフシギバナより堅いというとんでもない堅牢さであり、特攻252振りひかえめラティオスのサイコキネシスを確定で耐える恐ろしい防御力を誇る。
その反面、ガラスの身体ゆえか攻撃・防御はかなり低く、物理技で殴られるだけで簡単に致命傷を負う。サイコショックも技の性質上ほぼ耐えることはできない。
さらにいわ・どく複合が祟ってじめん技が4倍弱点と言う無視できない弱点も備える。
ガブリアスの放つ「じしん」なぞ喰らった日にはウツロイド4匹弱が消し飛ぶほどのオーバーキルを受ける。
一撃で倒される事も多いため、特に第7世代では「きあいのタスキ」を持って運用する事も多かった。(第8世代は後述)
攻撃面に関しても、いわ・どくはじめんタイプの他にも、はがねタイプにも両方とも半減され、その2タイプ複合のドリュウズやアローラダグトリオなどは天敵。
メインウェポンとして希少な岩タイプ特殊技の「パワージェム」や第8世代で追加された「メテオビーム」、毒技だと「ヘドロばくだん」・「ヘドロウェーブ」「アシッドボム」「ベノムショック」「クリアスモッグ」等を覚え、サブウェポンも天敵のじめんタイプに一矢報いられるかもしれない「くさむすび」を始めとして、「たたりめ」「10まんボルト」「サイコキネシス」・「マジカルシャイン」等を習得可能。
物理技は攻撃種族値の低さ故に基本使われないが、相手の攻撃を参照する「イカサマ」だけは使われる事もある。自身の低い物理耐久を相対的にリカバリーできるため相性は悪くない。
第7世代だと「めざめるパワー」も技候補に挙がっており、対はがねタイプのほのお、対じめんタイプのこおりがメジャーだった。第8世代では「めざめるパワー」も無くなり、対はがねタイプは一気に厳しくなった(対じめんは「くさむすび」があるのでまだマシ)。
変化技はそんなに多くないが、設置技の「ステルスロック」「どくびし」、「どくびし」とのコンボで使える「ベノムトラップ」、相手の能力ランクを下げる「くすぐる」、相手を麻痺させる「でんじは」、ダブルで有用な「サイドチェンジ」、相手の持ち物を無効化できる「ふしょくガス」等を覚える。
勿論大半のポケモンが覚える「まもる」「みがわり」「こらえる」もバッチリ。また、先述の物理耐久の低さを補う手段として、全てのポケモンの防御と特防が入れ替わる「ワンダールーム」もありかもしれない。「トリックルーム」も覚えるが、ウツロイドの素早さが高めである事を加味するとあまり噛み合っていない。
何より、どくタイプであるにもかかわらず「どくどく」を覚えない(第7世代では覚えていたが第8世代で覚えなくなった)。
代わりに、先述の通り第8世代では新たないわタイプ特殊技の「メテオビーム」を習得。とくこうの能力ランクが上がったウツロイドの高い特攻から放たれる、タイプ一致で威力120の技は、いわタイプが弱点のポケモンは勿論、等倍でも特殊耐久が低めのポケモンなら一撃で倒せてしまうほど。持ち物が「パワフルハーブ」固定になり、「きあいのタスキ」を持てないという難点があるが、やはりその超火力は単純にして強力であり、「ダイジェット」によりひこうタイプが多い環境という事も相まって、一躍使用率上位に躍り出た。
第7世代では数を増やしたフェアリータイプへのメタとして使われる事が多く、変化技を多く覚えていたためサポーターとしても使われていたが、第7世代はどちらかというと物理環境であり厳しかった。それでもUSUMリーグダブルバトルでは一時期激増したサンダーやリザードンへの対処枠として使用率ベスト30に入ることもあった。
意外かもしれないがダブルバトルではその素早さに似合わず「トリックルーム」を覚えた個体が一定数存在する。素早さ種族値100以上のポケモンが「おいかぜ」で素早さを増強することがざらで、それに対する返しとして利用される。言い換えれば、相手の場に「おいかぜ」が吹いていれば素の素早さの最速ウツロイドが「トリックルーム」で下から動くのは造作ない事である。
第8世代では先述の通り特殊アタッカーとしての使用が圧倒的に多く、特にサンダー対策として名高かった。
弱点は先述の対はがねタイプ・対じめんタイプの他、能力ランクを上げる変化技を全く覚えないのも少し弱点かもしれない。特にハガネールやナットレイは「イカサマ」すらろくに通らない最大の天敵。
幸い高い素早さと相性の良いビーストブーストを特性に持つので、メテオビームと併せてうまく相手を仕留めて火力を増強したいところ。
弱点と強みがハッキリしており、ただ漫然と戦わせるのではなく、繰り出す相手を見極めた繊細な運用が求められるポケモンとなっている。
ダイマックスアドベンチャーで敵として出てきた時には、チーム次第だが割とあっさり勝てる事が多い。防御は紙なので、ダグトリオやニドキング等をレンタルできていたら10まんばりきといった高威力のじめん技でかなりのダメージを与える事が可能。仮にこちらが特殊技が多いポケモンばかりをレンタルしていても、いきなりワンダールームを使ってくる事もあるためそうなればこっちのもの。
ただし素早さと特攻が高く、ヘドロウェーブを覚えているためいきなりこれを使われてしまったら一気にチームが壊滅する恐れもあるため油断は禁物。はがねタイプには効かないが。なお、「ぶんまわす」も覚えているが攻撃がかなり低いのでこれはラッキー行動とも言える。
ある意味「『手下達をメインに戦わせて自分の戦闘力は低い』タイプの特撮作品の悪の組織のボスの再現」と言えなくもないが…。
うまく立ち回れば強いが、やられる時は結構呆気ない。
その辺の立ち回りも考えさせられる、毒タイプらしく癖のあるポケモンと言えるだろう。
番外作品
ポケモンGO
2022年6月5日開催のイベント「ポケモンGO FEST 2022」の2日目に初登場。一応、この前から公式は近日中にウルトラビーストの第1弾としてウツロイドが実装予定であること、イベント2日目に新しい★5レイドバトルが行われることを発表しており、参戦の伏線自体は張られていた。
イベント当日は、世界中で夥しい数のウツロイドのレイドが実装された上、レイドパス×9枚+リモートレイドパス×3枚が無償配布されたこともあり、アメ集めや個体厳選が捗ったという方も多かったと思われる。また、イベント参加者限定のスペシャルリサーチをクリアすることで、確定で1体ウツロイドを入手できる。
なお、一般配布はアクジキングの配布終了後の同年11月23日~12月1日。イベントに参加できなかったという人や、育成用のアメを改めて集めたいという方は積極的に挑戦してみよう。1年後の2023年6月15日に色違いも初実装された。
余談だが、現時点でウツロイドの色違い個体を入手するには、『USUM』のウルトラディープシー、『剣盾』のダイマックスアドベンチャー、GOの伝説レイドのいずれかである。このうち『USUM』は3DS本体を用意するのが難しく、ダイマックスアドベンチャーは上記のようにあっさり勝てることもあるが色違い個体を引くまでが遠い。GOについても色違い個体のレイドを見つける運要素(運が悪ければリアルマネーの出費は免れないが)と自分を含めた仲間の戦力の影響は大きいが、リモートレイドでゴリ押ししやすいため、GOでの厳選が最もお手軽ではある。
性能
原作における高い特攻・特防を反映してか、すべてのステータスが高水準で纏まっており、毒タイプのアタッカーとしてかなり優秀。とはいえ、二重弱点のじめんタイプを筆頭に弱点の数自体は多いため過信は禁物。
覚える技は通常技が「ようかいえき」「はたく」「どくづき」、ゲージ技が「ダストシュート」「ヘドロばくだん」「パワージェム」「いわなだれ」と、通常技の「はたく」を除くとすべてタイプ一致技に偏っており、通常技でいわ技を覚えないため、岩タイプアタッカーとしての運用は難しい。このため、どく技が通じない相手、特にじめんタイプやはがねタイプが相手だと確実に積む。得手不得手がはっきりしているところは原作譲りだと言える。
裏を返せば、使用するべき局面がわかりやすいということでもあり、そういった点では初心者にも優しい仕様になっていると言えなくもない。そう考えると、最初に登場するウルトラビーストとしては適任であったと言えるだろう。
なお、本作の物語にも大きな影響を与えており、イベントで初登場したGOウルトラ調査隊のリィはウツロイドを追ってポケモンGOの世界へと来訪、主人公と接触することとなった。
ポケモンマスターズ
メインストーリー『悪の組織・アローラ編』にて、複数体が出現していたが…
ミヅキ(アナザー)&ウツロイド
2024年8月2日にミヅキのバディとして、ツンデツンデと共にプレイアブル実装。いわタイプのアタッカーで、EXロールはテクニカル。
恐らく上述のメインストーリーにおける事件でパシオに迷いこんできたUBの1体。
イベント「開催! UB交流会!」では、神経毒や寄生する生態ゆえに恐れを抱く者もいる中、ミヅキとヨウはUBの事を理解してもらおうと奮闘する。
技
ようかいえき |
---|
10%の確率で相手の特防を1段階さげる |
アローラの分析 |
味方全員の次回特殊技威力ブーストを1段階あげる |
味方全体の場をアローラサークル(特殊)にする。アローラサークル(特殊)は、味方全員の特殊技や特殊バディーズわざの威力を10%上げる+味方のバディーズ全員の特殊技や特殊バディーズわざで攻撃を受けたときのダメージを5%軽減する効果を発揮する。この効果は味方全体の場にアローラのタグを持つバディーズが多いほどさらに上昇する |
シンクロ技:ホロウメテオビーム |
解放条件:自分の特防があがったとき |
封印条件:自分の特防があがっていないとき |
攻撃待機状態になり、自分の特攻を1段階あげる。この技を再度つかうと攻撃待機状態を解除して攻撃する(攻撃待機状態のあいだは他の行動ができない)。 |
攻撃が必ず命中する |
相手の特防がさがっているほど、または相手がどく状態かもうどく状態のときは威力があがる |
味方全体の場がいずれかのサークルのときは攻撃待機状態を解除して攻撃する |
ウルトラチャンス! |
自分の特攻を4段階+急所率を3段階+次回特殊技威力ブーストを1段階あげる |
かわいい仕草でワールズエンドフォール |
いわタイプの特殊バディーズ技 |
パッシブスキル
ダウン確率上昇&能力ダウン効果2倍 |
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技の追加効果で能力値をさげるときの成功率をあげる |
相手の能力をさげるときにさげる段階を2倍にする |
どく攻撃時どく付与9 |
どくタイプの技での攻撃が成功したときに相手をどく状態にする |
B技急所狙い1 |
バディーズわざで攻撃すると急所に当たりやすい |
異常無効 |
専用Pクッキー1ポテンシャルで解放。状態異常にならない |
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- サン&ムーン
- 47話の回想シーンで初登場。ゲーム版同様「UB:01 PARASITE(パラサイト)」の名称で呼ばれている。
- 4年前、ザオボーが勝手に開いたウルトラホールから出現し、運悪くその場に迷い込んでいた幼い頃のリーリエを気に入ったのか襲い掛かり連れ去ろうとした。助けに入ったシルヴァディの攻撃でホールの向こうに退散したが、リーリエはその時の恐怖とザオボーのスリーパーによる記憶封印による記憶の欠落が原因で、呪いをかけられたようにポケモンに触る事が出来なくなる。
- 50話にて、ほしぐもを騙してザオボーが再びウルトラホールを開いた事でサトシ達の前に出現。ザオボーをぶっ飛ばした後、ルザミーネのピクシーの「マジカルシャイン」、グラジオのシルヴァディの「エアスラッシュ」、サトシのピカチュウの「10まんボルト」を一切受け付けずに圧倒。そして4年前と同じようにリーリエへ襲い掛かった事で、守ろうとしたグラジオをさらに庇ったルザミーネを捕まえ、彼女を捕まえたままウルトラホールへと消失。
- その後の53話では、サトシ達が辿り着いたウルトラスペースに複数の個体が登場。ルザミーネを捕まえた個体は彼女と融合してマザービーストと化しており、サトシ達の追跡から逃れるべくルザミーネに手持ちポケモンを出させながら逃走を図る。
- 続く54話にて、ルザミーネがリーリエの言葉で自我を取り戻しかけた際は再度彼女を取り込もうとしたが、サトシとピカチュウが新たに発動したZワザ「1000まんボルト」を受け敗北。ルザミーネから分離し、どこかへ飛び去っていった。事件解決後、エーテル財団によって正式に「ウツロイド」と命名された。
- 新無印111話
- 色違いの別個体が登場。それまで描かれてきた個体とは大きく異なる行動を見せ、今までにない躍進を遂げた。
- このウツロイドについての詳細は、こちらの記事を参照。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第14章で複数体で登場。
- 国際警察の資料には存在しないUBで、こちらでは特に強い不安や緊張を持つものを選び取って寄生するという設定がある。
- 本来の生息地であるウルトラディープシーにいるときは大人しく、眠っている者の周りに集まってくる程度で、ウツロイドの側から積極的に攻撃してくることはない。
- アローラ地方の各島のキャプテン達がウラウラ島のポータウンのスカル団のアジト「いかがわしきやしき」に乗り込んだ際、ほしぐもちゃんとは別個体のコスモッグが開いた穴から他のUBと現れ、グズマを連れ去る。
- グズマをポニ島のナッシーアイランドに投げ出した後でルザミーネに捕獲され、彼女と共生して欲望を増幅させた(なお、グズマは寄生の後遺症で事件後まで起き上がることもできなかった)。
- 半年後には他にもエーテル財団で捕獲された複数の個体がラナキアマウンテンの警備に回されていたが、マーマネとマーレインに撃破される。
- エーテルパラダイスから逃亡を謀ろうとしたザオボーが、単身で乗り込んできたサンのダラー(アローラニャース)※に対する怯えに反応して群れで現れ、ザオボーを連れ去った。
- ※ザオボーは元々サンの亡き曾祖父の島をエーテルパラダイスにするために奪い取った挙げ句に「大金で返す」という約束すら忘れていた。特に元は曾祖父のポケモンであるダラーから怒りを買われている。
- 主人公であるサンとムーンは作中で「ウルトラディープシー」に半年間取り残されてしまうが、半年間いても「病気も腹も空かない」という。
余談
- Pixiv的に言えば、欲望を開放する寄生洗脳触手で、ストーリー上でも暗躍したというその手の人にとってはあまりにも完璧すぎる逸材であり、早速ネタとして利用されている。
- それだけでなく、表情の無い完全な人外触手でありながら仕草が大変可愛いらしいため、ウツロイド本人も人気があり、少女のシルエットのように見えるという性質から擬人化もし易いと全方位的に活躍している。
- 全年齢対象のイラストでもルザミーネやリーリエと共に描かれることも多い。
- また、頭に被りやすい形状をしている(作中でも実際に被っている)ため、キャラを問わず頭に被っているイラストも多い。
- 発売前に公開された際には、リーリエとの容姿の類似性から様々な憶測が飛び交うこととなった。SMのストーリーを読破したならば、また違った見方ができるだろう。
モデルについて
- このポケモンのモデルについては前述の通りフクロムシである可能性が高く、以下が根拠である。
- ウツロイドは寄生する能力を持つ(フクロムシも寄生する生物である)
- どちらも袋状の器官(エキステルナ)と触手状の器官(インテルナ)が存在する。
- ウツロイドは寄生した相手を誘導し、自身を守らせる能力を持つ。フクロムシも相手をある程度操る能力を持っており、寄生した相手の栄養を奪いながら自身の卵の世話をさせるほか、雄の個体であっても雌のような行動や形態にさせるという性質を持っている。
- ウツロイドは少女のようなしぐさを取る。フクロムシは目に見える部分は全て雌であるため、少女のような仕草というのも納得のいく表現である。(※正確には、フクロムシの雄は雌と比べて非常に小さく、雌の体の一部にごく小さな雄が合体している状態ある。ポケモンで例えるならばビークインの体にミツハニー♂が住んでいるようなものである)。
- ちなみに、ウツロイドがフクロムシをモデルとしている場合、近縁種はフジツボである。ウツロイドは人間相手でも寄生してしまうようだが、フクロムシの本来の寄生先はカニの仲間等であり、アローラのポケモンだとこいつはもちろんあいつが含まれる。
- 頭についている星形の模様や透明感のある体つきから、風鈴(またはフクロムシと風鈴の両方)がモチーフではないかという説も存在する。他のウルトラビーストにも、危険な生態に似合わない身近な物体がデザインモチーフの例は多い。
- 更なる名前の憶測として、維管束植物に感染するRNA鎖であるウイロイドもモデルとして考えられる。あるいは「鬱」「虚ろ」とアンドロイド(Android)のroidからか(And『人』、roidは『もどき』である)。
- また、頭がUFOのようにも見えるため、"虚舟"から取られた可能性も…。ちなみに虚舟に乗っていたのは20代くらいの女だったりする。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0792.ルナアーラ→0793.ウツロイド→0794.マッシブーン