プロフィール
生年月日 | 199?(2or3)年?月5日 17歳(※「ペルソナ倶楽部P3」の記載。数え年表記のため生年不明。「P3P公式ファンブック」以降の資料では「-」または空欄になっている) |
---|---|
血液型 | 不明 |
ペルソナ | オルフェウス→タナトス→メサイア |
星座 | 不明 |
身長 | 不明(170cmぐらい) |
CV | 石田彰 |
舞台版 | 蒼井翔太 |
概要
ゲーム『ペルソナ3』およびそれを原作とする関連作品における主人公。
公式で定められたデフォルトネームでは無く、ファンが呼び始めて広まった呼称である。
由来は『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎のように、常に片方の目を前髪で隠した髪型と、ベルベットルームの支配人イゴールの声が田の中勇(=目玉おやじのオリジナルキャスト)である事、またクリアしてみたら奇跡的にマッチしていたネーミングのためにこの名前が広まったというのが定説である。
メディアの違いで複数の公式名称が存在するのだが、長年親しまれた「キタロー」はファンの間で最も定着している。(昨今ではペルソナ関連の公式番組内でも度々その名前で呼ばれるなど、半公式化している)
ちなみに英語圏のファンは下記の名称以外の場合「Door-Kun」と呼ぶ人もいる。(『エピソードアイギス』(P3F後日談)が元ネタ)
- 有里湊(ありさと みなと):曽我部修司が手がけたコミカライズにおける名称。ATLUSスタッフが出した候補から曽我部が選んだ。
- 結城理(ゆうき まこと):2013年より公開の劇場版シリーズ『PERSONA3 THE MOVIE』における名称。
- 汐見朔也(しおみ さくや):2014年公演の舞台版『ペルソナ3 the Weird Masquerade』における名称。
P3より先にアニメ化していたP4の例からして、アニメ化以降はアニメ版の名前を使うことが通例になったようで、P3・P5はそれに倣っているようだ。そのため、今後も劇場版の「結城理」が主に使われると思われる。
『ペルソナQ』では『4』の主人公と共に名無しキャラとなっていたが、デモムービーでは有里湊、劇場版が公開されてからは雑誌などでは結城理と記されていた。2018年にリリースされた『PERSONA3 DANCING MOON NIGHT』、及びパズドラやチェインクロニクルとのコラボ、2020年のコトダマンコラボでも結城理の名称が公式名として採用された。
人物
2009年4月に港区の私立月光館学園高等部2年F組に転校してくる、中性的な少年。
元々は港区在住だったが、10年前にシャドウ研究所の爆発事故で両親を亡くし、それ以来各地を転々としてきた経歴を持つ。戻ってくる形で転校して早々、シャドウの襲撃に際してペルソナ能力を発現。ペルソナ使いとしての高い適性が認められたことから、特別課外活動部(通称S.E.E.S.)では現場リーダーを任せられ、シャドウと戦う影時間を駆け抜けることとなる。
常時ハンドポケットの猫背ボーイ。音楽を愛するイヤホンマンでもある(SONYのWALKMANと劇場版とのコラボCMも放送されていた)。
見た目は細身だが、グルメキングをも唸らせる大食らい(エリザベスとのイベントによれば1食で7人前まではいける模様)。
運動部コミュでは運動神経が良いことがわかり、また女子生徒とのコミュにおいて選択肢によっては三人の不良を苦もなくボコボコにして泣かせたりと、華奢な外見に反し生身でのスペックは高め。
頭脳も鍛えればステータス(ペルソナ)では天才となり、学年一位の成績を持つ。さらにカリスマと称されるほどの魅力であり、老若男女あらゆる人間と交流する。
また、ペルソナ倶楽部P3内には主人公のショートストーリーが掲載されており、一人暮らしの期間もそれなりにあるため、料理上手な荒垣から料理の腕について合格判定を貰っているという話になっていた。
ハイスペックであることが覗える一方、作中で選択肢を選ぶシーンでかなりの確率で「どうでもいい」がある、ともすればドライなイメージを受ける無気力少年。
キャラクターデザインの副島成記氏によれば、(P4主人公と比較して)「内向的で無口な男の子で、他人とは目を合わさないイメージ」「都会的でクールな感じ」と評している。彼が常に身に着けているイヤフォンについては、「外部とのやりとりをなるべく消極的にしたい壁の象徴」としてのアイテムとのこと。
前述のペルソナ倶楽部P3内のショートストーリー内では、人並みの感情はあるが喜怒哀楽としてなかなか表情に表さないことから周りより「鉄仮面」「クールでドライ」との評価を受けており、自らも外見的には認めている模様。
一見すると無表情、無口でプレイヤーの感情移入を重視した名無し主人公特有の性格だが、実はこの性格を形成した原因が本編の重要な鍵となっており、劇場版ではこの辺を軸に掘り下げたストーリーが展開された。
ちなみに髪型は公式作品であっても片目の隠れ具合は統一されていないようだ。(P3、P3F、P3Pのモデルや漫画版ではあまり隠れていないが、PQ、PQ2のモデルや劇場版では完全に隠れていることが多い等)
この髪型はペルソナ倶楽部P3によると本人が好きでしているとのことで、キャラクターデザインの副島成記氏いわく、「泣きぼくろを隠すためだったら面白い」とのこと。(3Dモデルや立ち絵などでは描かれたことが無い。P3,P3Fの幼少期のムービーでは冷や汗なのかほくろなのか曖昧な描写がある。)
また、ペルソナ3では「コミュニティ」という友好関係を築くことでペルソナ能力の手助けとするのだが、女性関連コミュを進めると強制的に特別な関係(恋人)になってしまうため、最大5股する剛の者。システム上は5股までだが、最終的に好意を寄せてくる女性キャラは他にも様々いる。
※P3Rでは恋人にならずに「お友達のまま」の関係とすることができるようになった。その代わりに恋人になれる人物がもう一人追加され、6股が可能となった。
P3,P3Fでは、片手剣から両手剣、弓、鈍器、拳、槍などあらゆる武器を操ることができた。
P3P、P3R、PQ、PQ2では、片手剣のみに制限された。
パーソナルカラーは作品を象徴するブルーまたは水色として扱われる事が多い。
※対になるP3P女性主人公(ハム子)はピンクとされる事が多い。
ペルソナ
初期ペルソナは、幽玄の奏者を自称するギリシャ神話の英雄「オルフェウス」。
奏者らしく、口から音波を発生させて攻撃するムービーがある。
後期ペルソナは、ギリシャ神話に古くから伝わる死を司る神「タナトス」。
更に物語が進むと、ユダヤ/キリスト教圏における救世主「メサイア」をペルソナとして行使する。
その他、P3以降は基本的に1人1体しか有せないはずのペルソナを複数所持出来る「ワイルド」の能力を有する。その能力は美鶴をして「別格」とまで言わしめたほどで、過去のシリーズを遡ってみても、全てのアルカナを相性の有無関係なしに召喚出来る彼のペルソナ能力は、文字通り規格外。更に、自分の身一つでペルソナ同士の合体技の発動(ミックスレイド)、受胎まで可能なのは後のシリーズ作品を含めても彼のみである。これらの能力は前述の爆発事故と関連がある。
※P3P版ではミックスレイドはアイテム扱いになっているが、発動時の演出は同じ。
PERSONA3 THE MOVIE
一人称は各メディアミックス内では唯一の「俺」。
前述のとおり劇場版P3Mでは「結城理(ゆうきまこと)」という名前がつけられ、他の特別課外活動部の面々と同様に一キャラクターとして性格付けがされている。
この劇場版自体が主人公の心の成長に軸が置かれており、1章~4章にかけて丁寧に感情の動きが描写されている。
1章時点では異常とも言えるほどの無表情・無感情であり、大型シャドウが襲ってきていても「死ぬのってそんなに怖いこと?」と尋ねるほどであったが、仲間と出会い様々な経験をすることで徐々に感情豊かになっていく。
余談だが、4章ブックレットの石田彰氏によるキャストコメントという名の2000字を超える考察文(本人曰く暴走)は色々な意味で必読の価値アリ。
ペルソナQ
一人称は「僕」。
こちらではゲーム版同様デフォルト名は存在しないが、PVなどでは有里湊となっている。P4ルートを選ぶことで性格付けがされ、他のキャラと同じように台詞がある。
ゲーム作品としては公式で初めて性格付けがなされた作品。
飄々として掴みどころのない性格をしており、設定資料集の他キャラからの総評では「ミステリアス」「斜め上のボケをかます」等言われている。「ワイルドパワー」と言うのを恥ずかしがっていたり、アニマル系のシャドウと遭遇した際に「がおー」と言ったり何かとあざとい。
武器は片手剣で固定となっており、前列向けとなっているが男性陣では小学生の天田の次に力と耐の値が低いため(一部の女性キャラより低い)、どちらかと言えば後列向けである。
完二曰く、(直斗に似ているせいもあってか)どっちかと言えば女に見える容姿をしているらしく、ごーこんきっさでの合成写真のポジションに対して文句を付けた事に対し、いつものポーカーフェイスが崩れてドン引きの表情を見せていた。
続編「ペルソナQ2」にも参戦。
一人称は前作と同じ「僕」。
前作と異なり今作ではP5主人公を主軸としたストーリーであり、加入が遅め。P4主人公やP5主人公との協力技がある。
キャラ付けとしてはやはり前作のPQに近いが、不思議系キャラというよりは頼りがいのある所に重点が置かれている。
また、今作はP3P女主人公との対比で冷静沈着な面が強調されている。
パラレルワールドの別存在にあたるP3P女主人公には近しいものを感じているらしい。
ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト
「みんな、ただいま。」
デフォルト名は結城理に設定されている。(※変更不可)
DLCで女装する羽目になっており、P3P女主人公と似たデザインのメイド服を着せられる。
他にも執事服やサンタ服などP3本編には登場していない様々な衣装もある。
一人称は何故か「僕」だったり「俺」だったりとぶれている。
性格はかなり他媒体と比較して明るめであり、声援でもかなり喋ってくれる。
(コミュ時の選択肢は良くも悪くも「通常運転」だが)
P3初のHDキャラモデリング作品であり、美麗で等身大なモデルでのダンスを見ることができる。終始主人公の視点なので、主人公の人形劇は残念ながら見ることができない。
この3Dモデルは音楽イベント「ペルソナライブ」でも2022年以降に使用されている。
ペルソナ5ザ・ロイヤル
(7:00~)
DLC限定の隠しボス「FULL MOON 特別課外活動部の少年」としてとして登場。ベルベットルームにて対戦できる。
あくまで「認知上の存在」であるため、闘っているのはキタロー本人ではない。
初代ワイルド使いの名に相応しく、オルフェウス、タナトス、メサイアを初め、アティスやジークフリートも召喚し闘う。
ちなみにP3当時は持っていないはずのスキルも使ってくる(オルフェウスがコズミックフレア(P5)を使う、タナトスが冥府の扉(PQ)を使うなど)。
ボイスはP3M,PQ2を基にしたものが多い。
あくびをしている仕草があり、「いつも眠そう」という漫画版からの認知も含まれているのかもしれない。
この3Dモデルは、P3DともP3Rとも異なる独自のデザインのため、リロードやダンシングをプレイした人も新しい視点で楽しめる。
ペルソナ3リロード
オリジナル版から17年の時を経て発表されたフルリメイク作品。
イラスト、アニメーション、グラフィック、ボイスも一新されており、P5基準になっている。
P3、P3Fでは特定の2種類のペルソナを両方所持し、その内の片方を装着する事で使用でき、P3Pではアイテム化していた「ミックスレイド」が特別なスキル「テウルギア」に含まれ、ゲージが貯まればいつでも使用できるようになった。
また過去作でコミュがなかった特別課外活動部男性メンバーとは本作でもコミュ自体はないが新規の「リンクエピソード」でそれぞれ交流できるようになり、他にも男性、女性メンバーどちらとも巌戸台分寮内で交流できるイベントや敵対組織「ストレガ」とのエピソードも追加されている。
タルタロス内での戦闘時、桐条グループ開発の戦闘服を着るようになった。
それぞれの制服に合わせた衣装になっており、彼の場合は学ランのようなジャケットに黒手袋をつけている。特殊な機能を持つ腕章にはSEESメンバー全員に加入順に応じた隊員番号が振られており、彼の番号は「3」となっている。
また、タルタロス内での衣装に「執事服」が追加された。執事服はP3Pで他の男性メンバーに追加されていたが、主人公だけ無かったため、ダンシングで制作された衣装デザインである。そのほか、P4,P5の制服や怪盗服も追加された。
※さすがに「男の娘メイド服(公式名称)」の方はリロードには追加されなかった。ダンシングだけのお遊びということらしい。
本作ではペルソナ5のようにコミュ相手と恋人になるかどうかをプレイヤーが選択できるようになった。そのため、オリジナル版のようにコミュを上げていくと強制的に5股になるということはなくなったため、5股野郎の汚名を返上することができるようになった。
オリジナル版やPSP版では活動しすぎを制限する「疲労」や「風邪」システムが備わっていたが、プレイヤーたちからの不評を買っていたことやカレンダーシステムによるイベント進行との相性の悪さのため本作では削除された。
その結果、プレイヤーの進め方によっては昼は学校の授業を受けたりテスト勉強をしながら陸上部と美術部と生徒会で活動しつつ特別課外活動部では徹夜でタルタロスを冒険しボス敵に挑む超ハードスケジュールを疲れ知らずでクールにこなす、24時間(以上)戦えるスーパー高校生になってしまうことも。
関連イラスト
関連タグ
ペルソナ3 ペルソナ3ポータブル ペルソナ3リロード P3M P3D ペルソナQ ペルソナQ2
主人公 ワイルド(ペルソナ) 3/5 イヤホン どうでもいい
岳羽ゆかり 伊織順平 桐条美鶴 真田明彦 山岸風花 アイギス 天田乾 荒垣真次郎 コロマル
同アルカナのキャラクター
※アイギスは「Episode Aegis」(後日談編)のみ