エピソードアイギス
えぴそーどあいぎす
2007年4月19日発売のゲーム『ペルソナ3フェス』に収録された追加エピソード。『ペルソナ3』本編の公式後日談であり、主人公およびプレイヤーキャラがアイギスとなっている。
2010年3月31日の深夜、アイギス達特別課外活動部は時間が空回りする寮の中に閉じ込められてしまう。本作が初登場のメティスが新たな仲間となり、寮の地下に現れた時の狭間の謎を探っていくというストーリー。
P3のフルリメイク作『ペルソナ3リロード』の追加有料DLCとして、本作もリメイクが決定した。シナリオの根幹はそのままで、難易度やキャラクターの台詞などに細やかな調整が入ると告知されている。エクスパンションパスの第3弾として2024年9月10日配信予定。
プレイするには『ペルソナ3リロード』本編および、衣装と楽曲がセットの『エクスパンションパス(3850円)』の購入が必要となる(エピソードアイギスの単体販売はされない)。エクスパンションパスのみを購入してもプレイはできないため要注意。
また本編からの引き継ぎ要素はあるものの、本編をクリアしていなくてもエピソードアイギスを遊ぶことは可能となっている。
『約束の日』から数週間。
あれから「彼」の背を追い、しかし追い付けずに後悔に苛まれる夢を見るようになったアイギス。いつの間にかその夢も見なくなり、一度得た筈の人間性も薄れ始めていた。
そんな中迎えた、寮からの引き上げを間近に控えた3月31日。
一行は0時を過ぎても3月31日のまま、時間が空回りする事態に遭遇する。
さらに、寮の地下から謎の機械少女・メティスが現れる。
メティスは「姉=アイギスを守るために特別課外活動部の皆を消す」と宣言、止めに入ったアイギスをオルギアモードで返り討ちにしてしまう。
彼女のペルソナが突如として「彼」のオルフェウスとなったことでメティスは無力化されるが、アイギスもダメージと過負荷により機能停止してしまうのだった。
ベルベットルームに意識を飛ばされたアイギスは、イゴールから自身が「彼」同様にワイルドの力に目覚めたことを告げられる。
意識を現実に戻したアイギスは、再集結したS.E.E.S.のメンバーから「3月31日が続いており、寮外部に出られなくなったこと」「メティスによって自分に追加装甲を付けられたこと」、そしてメティスから「寮の地下に時の狭間が発生し、これの影響で時間の空回りが起きていること」を知る。
メティスへの疑念や不可解な点が山積みだが、今は目の前の脅威を解明しなければ先へ進めない。
メティスの監視を兼ねてアイギスをリーダーとしたS.E.E.S.は、時の狭間にある無数の扉と、そこに潜む謎へ立ち向かっていく。
これは、「彼」が導き出した『命のこたえ』に迫る物語。
アイギス
今作での主人公。対シャドウ特別制圧兵装七式の、白き機械の乙女。
心を育み感情を得て、「彼」の最期を看取ったが、それからというもの自分に訪れた変化や「彼」を助けられなかった後悔に苛まれていた。
メティスとの遭遇後、彼女に貰った追加アーマーを纏い、時の狭間探索のリーダーとして、新たに得たワイルドの力で進むことになる。
メティス
何故かアイギスのことを「姉さん」と慕う、黒い機械の乙女。自称、彼女の後継機。
当初は姉以外のS.E.E.S.を消そうとしてきたが、その姉に嫌われること、そして何より一人になることを極度に恐れており、姉との約束を経て行動を共にすることとなる。
時の狭間に詳しい。
感情が薄れてきているアイギスとは対照的に、現れた時点から感情豊かでとても素直。彼女のものより高性能なオルギアモードを搭載する。
特別課外活動部のメンバー
数週間前、影時間を撲滅し、死の象徴・ニュクスを退けたアイギスの仲間達。
時の狭間を探索しその秘密を解き明かすべく、再び武器と戦闘服を身に纏う。
狭間の影響なのか、それとも数週間戦わなかったからか、かつての頃より戦闘能力が落とされてしまっている模様。
なお、当然ながらその中に「彼」の姿はなく……
エピソードアイギスと公式に名付けられているが、ファンの間では後日談の呼び名が主流。
ちなみにエピソードアイギス単体をフェスと呼ぶファンも多いが、正しくは『フェス』の中にP3本編(エピソードユアセルフ)とエピソードアイギスが含まれる形であるため、フェス=P3後日談という認識は誤りである。