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曖昧さ回避

概要

CV:斎藤千和

ペルソナ3の追加ディスク『ペルソナ3FES』収録の公式後日談『エピソードアイギス』に登場する追加キャラクター。

アイギスと同じ機械の乙女である。

名前の由来はギリシャ神話におけるゼウスの最初の妻であり、アテナの母である女神メティス。アイギスと同じくアテナ関連のネーミングとなっている。

人物

赤い目と黒いボディをした、アイギスを反転させたような見た目をしている。右腕のみ、不自然にアイギスと同じようになっている。

頭のバイザーが蝶のような形状をしている他、蝶をモチーフにしたパーツが多く見られる。

手には黄金色の槌を持ち、これを武器に戦う。

『アイギスの妹』と自称していて、アイギスを「姉さん」と呼ぶ。

子どもっぽく寂しがりで、1人で置いて行かれる事を極度に嫌がる。人間性が少し薄れてしまった姉と異なり、現れた当初から感情豊かで(特に姉に対し)とても素直な性格をしている。

重度のシスコンであり、他の者の存在は基本『どうでもいい』。

ときおり、「なるほどなー」とどこかで聞いた口癖をする。

当人曰く、アイギスと同じくパピヨンハート搭載機であり、より性能が上のオルギアを搭載しているらしい。

また動物と喋る能力を持っているようで、コロマルと意思疎通が出来る。

しかし美鶴曰くアイギスの後継機は作成されておらず、また心の成熟度とは裏腹に世間知らずで思い出がほとんどないこと、アイギスが失ったオルギアモードやコロマルとの意思疎通能力を持っていることなど、不審な点が多い。

最初は「アイギスを危険に晒す存在」と判断した美鶴達を襲い、止めに来たアイギスをオルギアで返り討ちにするが、土壇場で覚醒した彼女のオルフェウスに反撃され、機能不全に陥ったことで拘束された。

その後は破損したアイギスに地下から出てきた追加アーマーで補強するように伝えた後、彼女が目覚めるまで鎖に縛られたまま寝ていた

時の狭間についての情報を伝えるが、自分の過去を問われた際に戸惑ったり、自分だけ置いていかれそうになって激しく落ち込んだりするものの、ひとまずはアイギスの監視下に置くことを兼ねて彼女をリーダーとする探索隊に加わることとなる。その際、許可を経て「姉さん」と呼び慕うようになった。

以降は探索の中で仲間達の人柄に触れたり、姉とのかけがえのない時間を過ごしたりする中、度々言及される「自分の正体」「自分の存在意義」について人知れず悩んでおり……

特殊な立ち位置故にペルソナ3出典キャラクターでは客演作品に恵まれないが、ラブライブ!とのコラボではプシュケイが高海千歌の衣装のモチーフとして取り上げられたり、移植版の『ペルソナ3ポータブル』ではプレイできなかった『ペルソナ3F』の追加エピソードをリメイク版の『ペルソナ3リロード』でDLCとしてプレイできるようになるなど徐々に不遇な扱いは払拭されつつある。

性能

基本性能は同じアルカナに属する荒垣真次郎そのもの(彼が離脱した枠を埋めるという意味合いもあるのだろうが)。

通常攻撃は鎚による打撃で、弱点を一切持たないが通常攻撃をよく避けられてすっ転ぶ。

スキル面では物理メインの荒垣と違い、疾風、氷結、物理、毒と、多彩なスキルを習得する。

またアイギス同様にオルギアモードも搭載しているが、

  • 打撃オンリーのアイギスとは違い斬打貫と多様なスキルを使える
  • 発動時はSP・MPコストが0になる

...と、当人の言に違わずゲーム的な性能は遥かに上。

リスクとリターンがあまりにも見合っておらず半ばネタだったアイギスのオルギアとは異なり、雑魚戦の消費節約のほかボス戦での追い込みにも使える。

ペルソナ

專用ペルソナはプシュケイ。アルカナ属性は「法王」。

ギリシャ神話(ローマ神話)を基にした『黄金の驢馬』に登場する女性プシュケーが元ネタであり、古代ギリシャ語では蝶やを意味する事から頭部には蝶の意匠がある。

なお、蝶はペルソナシリーズにおいては重要なモチーフとして登場する

その他あれこれ

  • プシュケはサイコの語源なのだが、登場作にはサイが存在しないためにサイ系の魔法は使えない。
  • 実は歴代でも珍しい「法王」のアルカナを持つ女性型ペルソナである(法王に所属するペルソナは男性か性別不明の悪魔や神格が圧倒的多数)。
    • アルカナ「法王」は知識や徳を表すとも言われている辺り、プシュケイが法王に充てがわれているのはソクラテスイデア論が元ネタか。
    • 女性型が所属する「女教皇」でないのは既に恒常メンバーとして山岸風花がいるからであろうか…。

ネタバレ注意

「お願い、私を置いて行かないでっ!

「…ごめんね。わたしは、どこにも行かないよ。

1人で残されるのは…辛くて、痛い。わたしも、知ってる…知ってたのに……。忘れてはいけなかったものを、いつも、あなたは教えてくれるのね……

度々、アイギスが失っていた、忘れかけていたものを、その行動で無自覚に、間接的に、思い出させていたメティス。

コロッセオでの戦いを経て、姉妹はようやく分かり合う。

そして──

「わたしは…失った痛みに耐えられなくて、いっそ機械に戻れたらって、考えてた……

あなたは…あの時、わたしが捨ててしまった、わたし自身の半分…『1人で残される』事をいつでも怖がってる、寂しがり屋の妹……

生きることの『辛さ』に気付かせるために、あなたは、現れてくれたのね」

アイギスの妹を自称しているが、その正体はアイギスの半身

ペルソナ3本編終了後、「大いなる封印」のためにこの世を去った主人公に会いたいがあまり崩壊し掛けた自我を維持する為に切り捨てられた精神の一部である。

ペルソナ4・5における『抑圧された感情の具現』、シャドウに相当し、「アイギスのシャドウ」とでも呼ぶべき存在である。アイギスと色が真逆だったのもそれを暗示していたのかもしれない。

その姿は寮の地下に隠されていたアイギスの同型機(未完成廃棄体)を元に形成されている。

メティスが「オルギアモード」「動物との会話能力」「一部の口癖」そして「姉から欠けた半“心”」を引き継ぐ形で分離したため、メティスが居る間、アイギスはこれらの能力・性質を喪失している。

当人も物語が終盤に差し掛かるまで自分の正体には気付いておらず、本当にアイギスの後継機だと思い込んでいた。

しかし途中から少しずつ違和感を抱いており、自分には姉のような感情の形成に関わる思い出が一切無いことや、姉から欠け落ちたものを自分が持っていることから、薄々自分が『普通の存在ではない』ことに、密かに感づいていたようだ。

時の狭間で目覚めた彼女は、「たった1人分かり合える姉がいること」「このまま何もしなければ姉は死んでしまう」という、空っぽの自分にたった2つ刻まれた記憶のためにやって来た。しかし逆に、結果としてその危険の源でもあるワイルドの力に目覚めさせてしまった。

メティスが例え姉に嫌われようと仲間と対立しようと、何があっても絶対にアイギスと共にあり、彼女を守ろうと決意しているのはこの背景による。

全てが終わった後のベルベットルームで、自身の正体をアイギスが悟る形で明かしたメティス。

最終的には、アイギスの心を後押しして融合を果たした。

「…ただいま、姉さん」「おかえりなさい…」

そして、命のこたえに辿り着いたアイギスは、本当の命と心を宿し、仲間達と新しい一歩を踏み出すのだった。

なお、メティスとしての人格そのものはイゴールと共に意識と無意識の狭間へと旅立ち、消滅はしていない。

余談

メティスのCVを担当した斎藤千和氏は、ドラマCDにおいてアイギスの人格モデルとなった少女を演じている。これも「メティス=アイギスの側面」という暗示なのかもしれない。

ちなみに「ペルソナ3」以降、「法王」のアルカナに対応する人物は父性を感じさせる人物が多いが、メティスは基本的に姉さん以外は『どうでもいい』性格なのでこれに当て嵌まっていない。

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