広義では、「ラブライブ!サンシャイン!!」以降の後続作品を含めたシリーズ全体を指す。
本記事ではμ'sを主役とする、2010年から始まった作品について述べる。シリーズ全体についてはラブライブ!シリーズを参照。
概要
ラブライブ!シリーズの1作品であり、東京都・千代田区の秋葉原・神田・神保町の狭間にあるという架空の高校・国立音ノ木坂学院を舞台に、スクールアイドルグループ「μ's」の活躍を描いたメディアミックス作品群。
2010年6月末から、アスキー・メディアワークス(現・KADOKAWA)が発行する雑誌『電撃G's magazine』で連載されるコラムと、バンダイナムコ傘下のランティス(現バンダイナムコアーツ)より発売されるCD(歌とドラマパートがある)、そして同傘下のサンライズ製作によるプロモーションビデオによって展開されている。
『G's』2011年12月号のプレビュー版から鴇田アルミによるコミカライズが連載、2013年1月から3月と2014年4月から6月までテレビアニメ版が放送され、2015年6月より劇場版が公開された。
主人公グループ・μ'sを演じる声優陣による音楽活動は2016年4月の東京ドームでのファイナルライブを機に縮小したものの、作品・キャラクターとしての展開は依然として継続中。
上記の通り、秋葉原周辺を舞台にしており、実在の地名や場所や施設、建物、景勝地などが多く登場する。特に、主人公・高坂穂乃果の実家のモデルとなった甘味処「竹むら」や、東條希が巫女のアルバイトをしている神田明神は特に著名な聖地としてファンが多数訪れている。
シリーズの後発プロジェクトにおいては、異次元フェス以降プロジェクトマークが設定されたが、2024〜2025年に開催されたシリーズアジアツアーにおいては、シンプルな八分音符となっている(公式X告知の際にはこちらではなくピンクのハート(💕、💓など)がよく使われる)。
劇中で「ラブライブ!」という単語は、スクールアイドルの全国大会の名称としても使用されている。大会の内容は、メディア・作品ごとに異なるため、ラブライブ!(大会)を参照。
なお、『ラブライブ!サンシャイン!!』等の後に派生した企画については、各記事かラブライブ!シリーズを参照。
登場人物
国立音ノ木坂学院
μ's
この企画の主人公である音ノ木坂学院に通う生徒9人によって結成されたスクールアイドルグループ。アイドル部(テレビアニメ版ではアイドル研究部)に所属する。
グループ名は『電撃G's magazine』誌上でファン投票によって決定した。
詳しくは該当項目を参照。
その他の生徒
教員
μ'sの親族
母親キャラ(ママライブ!)、妹キャラ(妹's)、男性キャラ(ラブライブ!男性キャラ)の各一括記事も参照。
UTX学園
※スクールアイドルユニット
楽曲
詳しくはμ'sおよびラブライブ!オリジナル曲一覧を参照。
原作(誌上連載)
イラストストーリー
『G's』2010年8月号より展開。
雑誌の1P、または見開き2Pを用いた1枚のイラストに原稿用紙1枚分前後の小説を重ね合わせた、絵本のような読み物。
『G's』の読者参加企画では、一般的に行われてきた形式である。
原則、長編ではなく、μ'sの活動を断片的に描く短編で、一つの話が月をまたいで続くことはない。キャラクター同士の掛け合いや、独白、アイドルものらしくインタビュー風のものなど、内容は様々。
連載当初は左綴じだったため横書きであったが、2014年のリニューアルで右綴じになったため、縦書きに変わった。
書籍「History of LoveLive!」シリーズで、内容を確認することができる。
誌上ゲーム(投票企画)
2010年9月号より展開。
次に発表される新曲のセンターを決める総選挙や、ユニットの組み合わせや名前を決める公募・投票企画などがある。
μ'sやPrintemps、BiBi、lily whiteなどのユニット名は、こういった企画を通じて決定した。
本作のテーマが「みんなで叶える物語」となっている所以である。
こちらも書籍「History of LoveLive!」シリーズで、内容を確認することができる。
ラブライブ!μ's Nowadays
シリーズ専門誌『LoveLive!Days』にて連載。
原作者・公野櫻子と、公式イラストレーター・清瀬赤目による見開き2ページの絵本風の読み物。
μ'sメンバー数名による掛け合いと、それに合わせた挿絵という構成の読み物が、2ページの中に3篇掲載されている。
スクフェスシリーズや漫画連載がストップした今、貴重なμ'sの供給コンテンツの一つである。
漫画
ラブライブ!
作画は鴇田アルミ。
電撃G's magazine2011年12月号のプレビュー版から連載を開始し、2012年1月号から2014年5月号まで掲載された後、掲載誌を電撃G'sコミックに移していたが、Vol.10(2015年3月号)での掲載を最後に編集部都合による休載が続いていた。しかしG'sコミック2015年11月号で掲載誌をG's本誌に戻して連載を再開する事が告知された。(G'sコミックは後に紙媒体からウェブ媒体に移行した)
単行本は5巻までが発売されている。
キャラクターの性格は、テレビアニメ化前の『G's』やボイスドラマの設定にプラスアルファされた形がほとんど。
一方で、真姫がオトノキに入学した理由など、経緯については変更されている。
「ラブライブ!」が大会であること、ことりの母がオトノキの理事長であること、絵里が生徒会長であること、A-RISEの存在などの設定は、この漫画版が初出となった。
後に展開したアニメ版との違いは数え上げればキリがないが、ストーリー上の大きな違いは、以下のものが挙げられる。
- 「ラブライブ!」がUTX学園主催の大会であり、副賞がUTXへの編入権(学費は無償)。
- 穂乃果と海未が元・剣道部員で、穂乃果は剣道部の実績が廃校撤回のきっかけになると思ったが失敗し、スクールアイドルに転向した。
- 1stライブ時のメンバーは穂乃果・ことり・凛・花陽。ステージは学校近くの公園で、観客は通りすがりの一般人たち。披露した曲はオリジナル曲ではなく、A-RISEの曲。
ストーリーの方向性としては、メンバー間の関係性の変化を重視し、いさかいやすれ違いが描かれたテレビアニメ版に対し、「廃校阻止」という初期からの目的に合わせて、社会的な評価を得るために結束する形になっている。
そのため、メンバー集めに少なからずトラブルがあったアニメ版とは異なり、漫画版はすんなりと行っている(唯一、生徒会長職で忙しい絵里は加入に時間がかかったが、絵里個人としては穂乃果たちの活動を応援していた)。
また、スクールアイドル活動の社会的な評価については、誰にも見られなかった1stライブを除き、当初から高評価を受けていたテレビアニメ版に対し、漫画版では、1stライブでは一般人に嘲笑され、UTXの生徒会長からは「廃校になるのに文化祭とかやるの?」とバカにされ、PVをアップロードしても再生数が全然伸びないなど、徹底して苦境が描かれている。
ラブライブ!School idol diary
作画はおだまさる。電撃G'sコミック創刊号より連載。
School idol diaryのコミカライズだが、一部キャラクターの容姿や性格、口調をテレビアニメ版に合わせて改変している。
単行本は4巻まで発売中。
ラブライブ!School idol diary セカンドシーズン
作画は柴崎しょうじ。
SIDの10巻以降のコミカライズ。
単行本は5巻まで発売中。
ラブライブ!School idol diary Special edition
作画は、たかみ裕紀。ラブライブ!デイズVol.1より連載。
『G's』誌上で連載されたSID Special editonのコミカライズ。
単行本は3巻まで発売中。
School idol diary
原作者・公野櫻子による小説シリーズ。
μ'sによる部活動日誌という体を取っており、毎巻7話程度の短編が収録されている。
詳しくはSchool idol diaryを参照。
テレビアニメ・劇場版
記事の内容が膨大になりすぎたため、ラブライブ!(アニメ)および劇場版ラブライブ!を参照。
ゲーム
これまで発売・配信されたものは以外の通りである。
PSVita
PS4
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ~after school ACTIVITY~ わいわい!Home Meeting!!
アーケード
※2021年10月1日(金)に稼働終了。
アプリゲーム
- スクフェスシリーズ
- スクールアイドルフェスティバル(2023年3月31日サービス終了)
- スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(2023年6月30日サービス終了)
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!(2024年3月31日サービス終了)
- ぷちぐるラブライブ!(2019年5月31日サービス終了)
PS3
- 神様と運命革命のパラドクス:『ラブライブ!』のゲームではないが、キャラクターとしてのμ'sが声優として参加している(という設定)。続編の「神様と運命覚醒のクロステーゼ」にも一部メンバーが再出演している。
番組
ファン(読者・視聴者・リスナー)との交流を行なう、本作単独のメディア。
ちなみに番組内やイベントでじゃんけんをする際には「最初はラブ!」から始める(『ことほのうみ』第1回のときに「最初はエル!」と言っていたことから、たまに間違えるキャストもいる)。
課外活動
キャラクターによる『G's』誌面の読者投稿コーナー(ファンページ)と、声優によるウェブラジオおよびインターネット生放送番組。
番組名 | 媒体 | 担当 |
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のぞまきえり | 『電撃G's magazine』誌上のファンページ | 東條希、西木野真姫、絢瀬絵里 |
ことほのまき/ことほのうみ | ニコニコ生放送 | 高坂穂乃果、南ことり、園田海未→西木野真姫 |
にこりんぱな | HIBIKIラジオステーション | 矢澤にこ、星空凛、小泉花陽 |
のぞえりRadioGarden
文化放送およびニコニコ動画で2014年1月から2015年9月まで毎週土曜24時30分から放送されていたラジオ番組。パーソナリティは東條希役の楠田亜衣奈、絢瀬絵里役の南條愛乃ののぞえりコンビ。
イメージガール
他の企業とのコラボレーションにおいて、メンバーの中から総選挙(ファン投票)にて、その企業のイメージガールとして選出されたものを上げる。
他のラブライブ!シリーズ作品ともコラボしている企業でのイメージガールは、ラブライブ!シリーズを参照。
ローソン×園田海未 | Amazon.co.jp×絢瀬絵里 | キスミント×西木野真姫 |
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タグ使用上の注意
いつからかは不明だが、日本語が読めない海外ユーザーの方々が、pixivからのオススメのタグと勘違いをしてしまい、投稿するイラストの内容に関係なく「ラブライブ!」のタグを付加してしまう事案が時々発生している。
悪意はないと信じたいが、検索妨害となり得る行為であり、心当たりのあるユーザーには自重を促したいところであり、もしそのような投稿を見かけたら、検索サイト等でその事を和訳して、コメント欄等に書き込んで注意を促してもらいたいところである。
(もちろん、イラスト内容やキャプション等で、ラブライブ!を意識している事が明白な場合はその限りではない)
※詳しくは、※作者は海外ユーザーの記事を参照。
関連タグ
関連動画
外部リンク
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ラブライブ!公式 Twitter /> ラブライブ!Webラジオ「ラブライ部 ラジオ課外活動 ~にこりんぱな~」
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