概要
2008年4月にメディアワークスがアスキー(2代目法人)を合併して成立した企業。
2013年10月1日にKADOKAWAに吸収合併された。今なお中間ブランドとして残されているので気付きにくいが、アスキー・メディアワークスが株式会社として存在したのは5年ほどであり意外に短い。
旧メディアワークスの成立経緯やKADOKAWAのブランドカンパニー制廃止後もエンターブレインと並び単独の事業局扱いで本社(角川書店直系派閥)が主導する部署の解体・再編に抵抗し続けて来たことから、派閥争いに明け暮れるイメージが強い社内において「非主流派」ないし「反体制派」的な見方をされることが多かった。
漫画やライトノベルのアニメ化においてもKADOKAWA(メディアファクトリー含む)でなく旧メディアワークス時代からの流れでバンダイナムコフィルムワークス(旧バンダイビジュアル)やキングレコード、ワーナーブラザーズ、アニプレックス他の外部企業と組むことが多かったが、2022年に創業者の角川歴彦が不祥事でグループの会長職を追われたことに前後して『Unnamed Memory』がKADOKAWA直系子会社のENGIで制作されるなどの変化が見られる。
主な刊行物
雑誌
- 電撃マ王
- 電撃大王
- コミック電撃だいおうじ
- 電撃萌王
- LoveLive!Days
- きゃらパフェ
休刊・廃刊
- 電撃プレイステーション(2020年休刊)
- 電撃プレイステーションD(2008年休刊)
- DENGEKI HIME(旧「電撃姫」)(2014年休刊)
- 電撃ホビーマガジン(2015年5月休刊。電撃ホビーウェブへ移行)
- 電撃G'sコミック(2019年休刊。KADOKAWAが運営するウェブコミックサイト「COMIC WALKER」内で展開するウェブ雑誌に移行)
- 電撃G'sマガジン(2022年休刊。G'sチャンネルへ移行、それまで増刊扱いだった「LoveLive!Days」が雑誌コードを引き継いで定期刊行誌となることで主従関係が逆転することとなった)
- 週刊アスキー(電子版として続刊、秋葉原限定のフリーペーパーの配布もある)
業務移管
- 電撃Nintendo(2019年、編集業務をKADOKAWA Game Linkageに移管)
書籍
ジュエルブックス、ジュエル文庫(いずれも女子向けのジュブナイルポルノレーベル)
関連タグ
- Yostar‥本社(角川書店)は特定ジャンルでの競合を理由に忌避していると言う見方が強いのに対し、アスキー・メディアワークス(電撃)とは事業局時代から独自のコネクションがあるとされる。2023年には『ブルーアーカイブ』のアンソロジーを刊行したのを始め『とある科学の超電磁砲』とのコラボレーションを実施。