概要
バンダイの映像部門代理店《AE企画》として設立(現社名になったのは91年)。
前82年にはモアイのロゴで知られるエモーションが設立されている。エモーションビデオ課は84年にネットワークフロンティア事業部としてバンダイから分社したが、88年にバンダイに吸収された。これにより発足したバンダイメディア事業部が1992年にバンダイビジュアルと統合され、企画・製作・発売・販売を一本化した。
現親会社はバンダイナムコホールディングス。
主要子会社に音楽会社のランティスがあったが、グループの中期経営計画の一環として合併して、バンダイナムコアーツとなる。
更にIP軸戦略の強化を目的として、バンダイナムコアーツより、バンダイビジュアルの事業が株式会社サンライズに吸収分割で統合され、同社が社名を「株式会社バンダイナムコフィルムワークス」に商号変更した。現在「バンダイビジュアル」の名称は、「エモーション」とともに同社の映像レーベルとして存続している。なお、バンダイナムコアーツ本体・ランティス事業は、バンダイナムコフィルムワークス設立と同時に「株式会社バンダイナムコミュージックライブ」へ移行した。
よって、バンダイビジュアルの事業はバンダイナムコフィルムワークス(旧サンライズ)が承継しており、AE企画から続く旧バンダイビジュアルの法人格はバンダイナムコミュージックライブが受け継いでいる。
主なレーベル
※過去含む。
- EMOTION(エモーション)
1983年の設立時から続くロングセラーレーベル。上記のモアイのオープニングロゴで知られる。
- BANDAI VISUAL(バンダイビジュアル)
2002年の現行ロゴ発足と同時に変更されたレーベル。現在はクレヨンしんちゃんなどで使用されている。オープニングロゴは発足時から2011年まではピエロのキャラクターが登場するサーカス風のCGアニメ、同年以降からはアニメ作品ではロボットや動物などのキャラクターが登場する2Dアニメで、洋画、邦画作品では無地の背景で後方から現れた「BANDAI VISUAL」のロゴ文字が中央部分に合わさるもの。
- BANDAI(バンダイ)
上記のバンダイビジュアルレーベルの前身で、1992年の統合から2002年の現行ロゴ発足まで使用。クレヨンしんちゃんなどのシンエイ動画作品が主にリリースされていた。
オープニングロゴは怪獣などの様々なキャラクターが箱の中から登場するクレイアニメ。
- BANDAI HOME VIDEO(バンダイ ホームビデオ)
1984年から1992年の統合まで使用されたレーベル。以下のサブレーベルが存在した。
- バンダイスーパービデオセレクション
1988年~1995年にかけて使用。スーパー戦隊シリーズやメタルヒーローシリーズなどの特撮作品やアニメの総集編を中心としたレーベル。クレヨンしんちゃんの劇場版初期2作品もこのレーベルからリリースされた。
- ママがえらんだビデオシリーズ
1989年~1992年頃に使用。レーベル名どおり「母親が子供に安心して与えられる」「親子で安心して楽しめる」をコンセプトとしたレーベルで、ラインナップは世界名作劇場やムツゴロウの動物ビデオなどの教養的なものが中心だった。ロゴは手書き風のハートマークで、オープニングロゴにも印象的に描かれていた。
- ばっちしV・ばっちしVα(アルファ)
90年代後半~2000年代まで使用。スーパービデオセレクションと同様、アニメや特撮の総集編が中心だがクレヨンしんちゃんやウルトラシリーズの一部劇場作品や、童謡などの教養系もラインナップされていた。ロゴはピースサイン。
- HONNEAMISE(オネアミス)
王立宇宙軍オネアミスの翼の公開20周年を記念し、2007年から2014年まで使われたBDの国内外統一レーベル(アメリカなどではこれ以前よりこのレーベルが使われていた)。名称およびロゴは同作の舞台であるオネアミス王国に由来する。