概要
1923年、ポーランドからのユダヤ人移民であったワーナー4兄弟によって設立。
草創期は犬を主役にした映画『名犬リンチンチンシリーズ』が好調で、1924年から26本作られ、会社の成長を支えた。
史上初のトーキー映画である『ジャズ・シンガー』(1927年)、初の全編トーキー『Lights of New York』(1928年)、初のカラー映画『エロ大行進曲(On with the Show)』(1929年)といった具合に新分野を開拓し、今日に至る映画の基礎を先行した会社でもある。
1930年代からはカートゥーンアニメに乗り出し、『ルーニー・テューンズ』のバッグス・バニーは現在でも社のマスコットになっている。
しかし1940年代、ワーナーを含む大手映画会社がトラストを組んでいる(業界を独占している)として司法省と連邦取引委員会に訴えられる。結果は映画会社側の敗訴。
これによって黄金時代は終わりを告げ、経営不振はサイドビジネスで持ち直したものの、過去の映画の版権は売却される。この映画は巡り巡って、後に合併することになる実業家テッド・ターナーの手に渡る。
一方、キニー・ナショナル・カンパニーのスティーブ・ロスは、ケーブルテレビ産業に参入したいと考え、1969年にワーナーを買収。ちなみにロスはこのころ、大手アメコミ出版社のDCコミックも買収している。
1972年、娯楽以外の分野を分離し、ワーナー・コミュニケーションズに社名変更。
1976年にAtari社の経営権を買収してゲーム市場にも参入したが、判断ミスと粗製乱造から消費者のゲーム離れ(いわゆるアタリショック)を引き起こし、撤退した。
これによりワーナーの株価も落ち、しばらく低迷することになる。
1989年、世界初のニュース雑誌『タイム』で知られるグループ・タイムと統合し、タイム・ワーナーが誕生。
さらに1995年にはCNN創業者であるテッド・ターナー率いるTBS(ターナー・ブロードキャスティング・システム)と合併する。これによって過去に売った映画の権利が元に戻った他、MGMやRKOの一部の版権も手に入れる。
1996年にはニュー・ライン・シネマを傘下に入れている。その一方で同年、ゲーム開発部門はミッドウェイゲームズに売却している（2009年に同社が倒産したため、同社開発ゲームの版権共々ワーナーに再び権利が戻っている）。
現在、ワーナーブラザース(同社表記)はアメリカの電話会社であるAT&T傘下の映画会社として存在し、子会社にDCコミックやニュー・ライン・シネマなどを置いている。（「ワーナー作品のクロスオーバー映画」である「スペース・プレイヤーズ」にDCコミックのキャラも登場したのは、この為）
邦画の製作・配給にも積極的で、日本テレビらと共同製作している他、日本製アニメのソフト販売にも参入している。(ただし、ワーナーブラザーズは世界各国の現地法人でも映画製作を行なう場合が有り、一時期は「ワーナーブラザーズ製作・配給の韓国映画」なども存在した)
ちなみに、ワーナーミュージックグループ(WEA)はワーナーブラザーズが設立したが、2004年に売却され現在資本関係はない。ワーナーミュージック売却後の音楽制作は映像作品に付随するもののみとなり、アメリカ映画の音源は「ウォータータワー・ミュージック」、日本アニメの音源は「ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント」のレーベルで発売されている。なお前者の配給は、2019年以降、WEA傘下の「オルタナティブ・ディストリビューション・アライアンス」(ADA)が担当している。
日本の大手シネマコンプレックスのワーナー・マイカル・シネマズは、ワーナーとマイカル(ニチイ)の合弁会社によって運営されていたが、マイカルが経営破綻してイオングループに吸収されたため、現在は無関係である。
作品
日本法人であるワーナーブラザースジャパンが製作した日本の作品については子記事のワーナーブラザースジャパンを参照。
洋画
ア行
カ行
Godzilla(2014)
サ行
タ行
ハ行
マ行
ラ行
アニメ
ドラマ
ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ
ER緊急救命室
ゲーム
※魔法ワールド関係のスマートフォンゲームアプリについてはポートキー・ゲームズを参照。
※ご存知の方は加筆をお願いします。
吹替の力
TVの洋画劇場で放送されていた吹替を収録したBlu-rayで、戦略大作戦以降(アマデウス除く)、イレイザーを除き当時と同じキャストで追加収録を敢行したものもある。
第一弾
第二弾
第三弾
第四弾
第五弾
第六弾
関連動画
ロゴ詰め合わせ<ホームビデオ>
関連タグ
KADOKAWA：提携先。ただ、ワーナー傘下のCNNは東映の兄弟会社であるテレビ朝日と提携し、The CWはテレビ東京と提携している。
DCコミック / MGM / SEGA…系列会社のワーナーブラザースジャパンと出版契約した企業。(ズではなくスの表記が正しい)
カートゥーンネットワーク(ワーナーテレビジョン系列のテレビ局)
ポートキー・ゲームズ(ゲームレーベル)
外部リンク
Warner Bros. - 公式サイト(英語)
