概要
タイトルは「副次的な被害」という意味の英語だが、「民間犠牲」「やむを得ない犠牲」を意味するダブルスピーク。
主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。監督はアンドリュー・デイヴィス。配給はワーナーブラザーズ。
シュワルツェネッガーは本作では消防士を演じるため、珍しく彼が銃でドンパチしているシーンは無い。その代わりに消防用の斧や火災に関する知識で危機を乗り越えていく。また、勧善懲悪ものが多いシュワルツェネッガー主演の映画にしては暗めのストーリーで後味の悪い展開も多い。
ストーリー
ロサンゼルスの屋外カフェで妻子と待ち合わせをしていた消防士、ゴーディー・ブルーアーだったが、彼が到着した途端ビルの正面に止めてあったバイクが爆発。巻き込まれた妻子は死亡してしまう。
この事件はゲリラ組織「コロンビア解放軍」がコロンビア政府や協力関係にあったCIAの要人を狙ったもので、ゴーディーは爆発前に不審な白バイを目撃したと通報するも、和平交渉を優先する政府の方針から捜査は進まなかった。
政府にとって、妻子の死は致し方ない犠牲(コラテラル・ダメージ)なのではないかと疑い始めたゴーディーは単身コロンビアへ。彼はそこで現地警察の腐敗や解放軍が誘拐や麻薬売買を行う一方勢力圏の住民と共存している状況を目撃した。
ゴーディーはセリーナという女性とその息子マウロと出会う。彼女達に失った妻子の面影を重ねたゴーディーは三人でコロンビアから脱出することを決意する。
キャスト
役名 | キャスト | DVD版吹き替え | フジテレビ版吹き替え |
---|---|---|---|
ゴーディー・ブルーアー | アーノルド・シュワルツェネッガー | 玄田哲章 | 玄田哲章 |
ピーター・ブラント | イライアス・コティーズ | 山路和弘 | 金尾哲夫 |
セリーナ・ペッリーニ | フランチェスカ・ネリ | 深見梨加 | 深見梨加 |
クラウディオ・ペッリーニ | クリフ・カーティス | 家中宏 | 咲野俊介 |
フェリックス・ラミレス | ジョン・レグイザモ | 北沢洋 | 後藤敦 |
ショーン・アームストロング | ジョン・タトゥーロ | 牛山茂 | 石塚運昇 |
フィップス捜査官 | ミゲル・サンドバル | 諸角憲一 | 塩屋浩三 |
ドレイ | ハリー・J・レニックス | 手塚秀彰 | 津田英三 |
コラテラル・ダメージ語録
「よおしできたぞ、見てご覧。ヒューッどうだ?」→「凄くかっこいい」
「コロンビア人民を代表して、ここにロス爆破事件の犯行声明を出す者である。爆破はアメリカの戦争犯罪者に対する自己防衛の手段だ。アメリカがコロンビアへの侵略行為を続ける限り、我々もこの地で戦闘を続ける。諸君が枕を高くして眠ることはないだろう。コロンビアは我々の国だ。今すぐ出ていけ!死か自由かだ!」
「軍事目的の仕方ない犠牲?じゃあこれも!目的のための犠牲だ!これも!わかるか?これもそうだ!どうだ、これも!目的のための犠牲だ!これもそうだ!目的のための犠牲だよ!目的のための犠牲だ!!おいそうだろ!」
「少し黙ってろこのオカマ野郎べらべら喋りやがって」→「この俺が、オカマだとお?…」
「やったー!アメリカ万歳!!」
「お願いだ、まだ死にたくないよお!」→「大丈夫だ。そう簡単に死ねるもんじゃない。まずここの空気が230度まで熱くなっていく。次に通行証が花火みたいに爆発する。それから髪の毛が燃えて、爪が溶けていくんだ」
「オーイェイェイェイェふざけんなこんなのありかよ、マジで契約違反だ。書類にバッテンつけて頼んだのにこんな野郎よこしやがって」
「ピザのトッピングにカナディアンベーコン頼んだらジャーマンソーセージ乗っけてきたようなもんさ。詐欺だよ詐欺!」→「おいおいおいおい待てよ待てったら。本当にドイツ人は怒りっぽいんだから」
「アームストロングは昨日逮捕された。警察署長の娘とヤッちまって」→「ウヘヘヘヘwwwアイツらしいぜ、相手かまわず突っ込むんだからスケベ野郎がアッハハハハ」
「いつまでもレコード会社に頭下げてCD聴いてもらう俺様じゃない。自分でアルバムを出す。ジャンルはラテン農民のラップだ、解るか?ちょっと聴いてみるか?」
「ブンツクツクツク、ブンツクツクツク、ベボベボベボ、ハッハッハッ!ゲリラ・スリラ・連れてってマニラ・口当たりいいのはバニラ。どれ、あれ、それ、そう!だからCIAに言えよ、さっさと出てけってな!…どう思う?」
「自由への闘争において、ミスは決して許されない。規律がすべてだ。守らない奴は、罰を受ける」
「すぐに見つかるよ。でっかいネアンデルタール人なんだから」
「俺は奴とは違う」→「今はね」
「テロリストにはテロで立ち向かう」
「私の最後の警告は無視された。アメリカ人は命に代えてこの失敗の償いをしなければならない。諸君の首都に爆弾を仕掛けた。このメッセージを聞いてから探しても時すでに遅しだ。多くの市民が死ぬだろう。この無意味な死は諸君の無知に対する代償だ。もはや憐れみなどない。もう諸君は逃げられないのだ。アメリカ国民がこの戦争の代償を払いきれないと真に気づくまで、我々が攻撃の手を緩めることはない。今すぐコロンビアから去れ!死か自由かだ!」
「いつになったら俺を殺す?」→「今だ!」