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概要

1948年5月20日生まれ、岡山県出身。81プロデュース所属。本名は横井光雄(よこいみつお)

声種はバリトン。逞しく威厳がありながら優しさも併せ持つ声色で知られている。

高校卒業後、東宝芸能アカデミー(入学時点では「東宝芸能学校」)を経て野沢那智主催の「劇団薔薇座」に所属する。舞台俳優として活動したのち、野沢から勧められて声優業を始めた。

ご存知、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替え声優を専任で担当し、本人からも公認を得ている。名前を知らない人にも「シュワちゃんの吹き替えの人」と言えばほぼ通じるほど。

2015年7月6日には東京都内で行われた映画『ターミネーター:新起動 ジェニシス』の東京での舞台あいさつで、シュワちゃんたっての希望で念願の初体面を果たす。その際「私の声を100年やって欲しい!」と、本人から直々にフィックスに指名された。

玄田自身も「(シュワルツェネッガーを)長年担当していたため次にどう動くかが分かる」と語るなど、シュワルツェネッガーの声=玄田哲章というイメージが完全に定着している。

他にもシルヴェスター・スタローンスティーブン・セガールのなどアクション俳優の吹き替えも担当している。

銀河万丈大塚明夫と並んでスタローン、シュワルツェネッガー、サミュエル・L・ジャクソンローレンス・フィッシュバーンの両者の吹き替えを経験している数少ない人物でもある。

低く落ち着いた声質から、筋肉モリモリマッチョマンや一軍を率いる指揮官など冷静で力強い壮年〜中年男性の役回りが多いが、卑屈な三下や甲高い声でのオネエ、抑揚を大きくつけた声でハイテンションな役柄も数多く演じている。

また、前述のシュワちゃんのパロディキャラクターも数多く演じている。

pixivでも、彼が演じたキャラクターの絵は数多く投稿されている。

CM・テレビ番組のナレーションも数多く担当し、特に1986年からはバンダイが発売する「スーパー戦隊シリーズ」関連商品のテレビCMナレーションをほぼ専属で担当していることでも知られる。

2024年7月後半、体調不良により当面の休養に入る事を所属事務所が発表した。

なお、休養中の対応として、玄田が担当する番組は81プロデュースの声優を中心に代役を立てるとしている。

体調が回復次第、順次復帰していくとのことだったが、10月8日放送回の「マツコの知らない世界」のナレーションにて「わたくし、玄田も復活!」と宣言して復帰を果たし、徐々に活動を再開させている(2024年12月にEテレ「みんなDEどーもくん!」で共演したテツandトモのトモによれば、夏に倒れてしまい、約3ヶ月間入院していたとのこと)。

人物

妹がいる。フリーアナウンサーの二木あつ子とは遠縁にあたる(先に述べた妹が、二木の母方の従兄弟と夫婦である)。

声優業を始めるにあたり『科学忍者隊ガッチャマン』の製作現場を見学したが、うっかり居眠りしてしまい、森功至に驚かれている。

その話を聞いた山寺宏一は「ある意味凄い」と感嘆した。

また、『ガッチャマン』の現場で自分の出番が終わったあとうっかり足音を立ててしまい、大平透から大目玉を食らった経験があり、数十年経っても未だ怖かったと振り返っている。

宿敵(と書いて「とも」と読む)は加藤精三であり、共演作品ではたびたびライバル関係にあるとか。

神谷明とは同世代で芸歴も近く「玄やん」「明ちゃん」と呼び合う仲である。

薔薇座の仲間でもある戸田恵子とは『それいけアンパンマン』や『シティーハンター』、『ターミネーター』等で共演経験を持つ。

声優としての同期に銀河万丈若本規夫がいる。

塩屋翼によれば「普段はおとなしい」「自分の兄(塩屋浩三)に似ている」とのこと。

バレエの経験者。ピルエット(片足でつま先立ちになりその場で回転する技)を得意とし、劇団員時代は“ピルエットの玄田”の異名を持っていた。

他にも日本舞踊モダンダンスの経験があり、映画『紅い眼鏡』では本人の振り付けによるマンボを丸々1曲分踊っている。

「自動車運転免許を取得したばかりの頃に、ガソリンスタンドで『エンジンブレーキください』と言ったことがある」という声優業界で噂になったことがある。

本人いわく、免許取立ての頃にドライブに行った際、山道を下る際にエンジンブレーキを使わずフットブレーキを頻繁に使って減速していたことから、同行していた仲間に「玄田はエンジンブレーキの使い方を知らないんじゃないのか?」と言われ、この話が業界内に広まるうちに変化し「エンジンブレーキ下さい」という話になったのだという。

格闘技マニアと公言しており、2010年に放送されたアメリカの総合格闘技UFCのリアリティ番組でクイントン・ランペイジ・ジャクソンの吹き替えを担当。

野沢那智との関係

薔薇座入団当初「『野沢那智』という名前から女性かと思っていたら、サングラスをかけた怪しいおっさんが出てきて驚いた」と振り返っている。

野沢は、劇団で発声と滑舌担当だったがその稽古は厳しく、稽古場だった烏森神社の境内で「フェンシングのフルーレを振るいながらレッスンし、怖かった。飛んできた灰皿やチョークを避けると『何で避けるんだっ!!』と怒鳴られた」と語っている。「リハーサル中に劇場ロビーで玄田が倒れていた」という目撃情報まであるほど。

24歳の時に野沢から「(他の団員が野沢のつてで声優デビューしていたことから)そろそろお前もやらないか」と言われ、声優業を始める。

音響監督斯波重治の紹介でテレビアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』のアフレコ現場を見学し、そのまま同作で多数の端役を担当。以降、声優として様々な作品をこなすようになった。

その後、野沢と仕事場でたまに一緒になった際には、野沢の方が玄田を心配し過ぎてアガってしまい失敗することがあった。野沢から学んだ大切なこととして「言葉の大切さ、言葉を前に出すということ」と答えている。

野沢が2010年に死去した際には、「薔薇座時代にはキツい思い出ばかりで楽しい思い出なんてひとつもなかった」としつつ野沢に対して「芝居に対する情熱が凄く、その環境に自分がいられたのは本当にありがたいことだと思う」との感謝の意を述べ「帰って来て下さい、早すぎます」とその早すぎる死を悔やんだ。

CMでは

スーパー戦隊シリーズ』のCMでは、毎年新商品の熱い宣伝をすることでも有名。

「続々登場」や「〇〇もよろしく」というフレーズに聞き覚えがあるという人も多いのではないのだろうか?

超新星フラッシュマン』(1986年)の頃から担当しているが、名前が王/オーで終わるロボは物凄い声量のシャウトで締める傾向にある(例:DX大連オオオオオオオォォォォ!)。大連王サイダイオーのようにエフェクトが付く事もあれば、アバレンオーエンジンオーのようにエフェクトなしのパターンの他(ちなみにガンバルオーはそこまでシャウトしておらず、キラーオーに至ってはテンションがかなり低いなど例外もある)、ゴセイグレートウォンタイガーなど名前に「オー」が入っていなくても母音が「o」や「ー」で終わっていれば叫ぶパターンも。こうした「玄田シャウト」に注目していくのも毎年の楽しみであると言える。

ヒーローを演じた俳優や声優本人が宣伝を行ったり(サムライマン、『機界戦隊ゼンカイジャー』)、歌のみで宣伝されるパターン(石原慎一が歌唱するデルタメガメガボイジャー/ブルタウラス以外の『星獣戦隊ギンガマン』登場ロボ/ゴローダーGTなど)、変身シリーズなどカテゴリによっては別の声優が担当しているパターン(『魔進戦隊キラメイジャー』など)など全てが玄田のナレーションというわけではない。変則例として玄田が参加しているが締めの商品名コールを担当していないパターン(大獣神ブルタウラスなど)もある。

メイプル超合金のネタにも使われているあの「手応えあり!」のフレーズも玄田哲章氏の担当である。

主な出演作

アニメ

胸毛大陸胸毛大陸byGiovan2

イラスト無し

クレしん映画

ゲーム

吹き替え

*4 内海賢二の死去による代役。

イラストなし

テリーモンスターセサミストリート

ゴードン・ロビンソン(ロスコー・オーマン)@セサミストリート

ウルフ@セサミストリート

海外アニメ

特撮

1986年から2021年まではスーパー戦隊シリーズ関連商品のCMナレーションを担当していた。

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