加藤精三
かとうせいぞう
戦時中はパイロットを目指していた少年兵で第二次世界大戦終戦後は青山学院大学を卒業して証券会社に就職するも役者の夢を諦めきれず退社(脱サラ)して俳優となった。
1960年代から活躍しているベテラン俳優であるとともに、吹き替え創生期から活躍する日本声優界の大御所でもある。代表作は『巨人の星』の星一徹や『トランスフォーマー』シリーズのメガトロンなど。また、特撮系の怪人の声を担当する機会が多い。
所属事務所は、劇団日芸→劇団青い実の会→綜芸プロ→タレントエージェント→土の会→俳優企画を経て、死去するまでは東京俳優生活協同組合に所属していた。
その特徴的な低音性質から厳格な壮年・老年男性といった役柄が多い為、本人もそういった性格に見られがちだが、普段は役柄とは対照的に家庭的な人物であるらしく、『巨人の星』で共演していた当時中学生の古谷徹の学校の宿題を見るなど非常に仲が良い間柄であるとか。
また、同じく大御所声優の玄田哲章とはたびたびライバル役として共演している。自身が演じた役を忘れないタイプであり、一球入魂タイプの玄田とは正反対だったという。また両者とも深見東州監修ミラクルサイキッカーSEIZANに出演で玄田氏はゲランと言う悪霊を担当に対し加藤氏はラスボスである悪気の根源を担当で中の人ネタだが前者はまるで忍者戦隊カクレンジャーの妖怪軍団とヌエ(カクレンジャー)の雰囲気で後者は恐竜戦隊ジュウレンジャーのバンドーラ一味と大サタンのような雰囲気で両者ともスーパー戦隊シリーズの敵怪人のような雰囲気でもある。
特撮作品では主に悪役を演じる機会が多く、その中でもメフィラス星人(ウルトラシリーズ)、ジャーク将軍(仮面ライダーBLACKRX他)は人気があり、何度も再登場を果たしている。そのジャーク将軍は途中降板となったが、平成ライダーにおける再演では復帰していた。
晩年は体調を崩して休演していたが、2014年1月17日午前11時40分、膀胱がんのため東京都板橋区の病院で死去。享年86。ちなみにアニメ映画や特撮などで多く共演した郷里大輔も4年前の同じ日付・1月17日に亡くなっている。また彼の訃報の後に永井一郎氏も死去し、メディアでも取り上げられ追悼テロップが流れた。戸田恵子や山寺宏一を始め彼と共演した声優陣がSNSやブログで追悼のコメントを述べた。
トランスフォーマー
とくに前述のメガトロンには思い入れが深いらしい。「メガトロン」の名の付くTF関連の玩具を購入するなどしているとされているが、実際はファンから送られてくることの方が多かったという。
その思い入れ故に、2007年に公開された実写映画『TRANSFORMERS』でオファーを受けたが「当時と同レベルの演技が出来ない」という理由でメガトロン役を辞退した、という真偽不明の逸話も残っている。
後に堀内賢雄は、トランスフォーマーの現場等で何かと加藤精三に怒鳴られたことを話題にしている。まだ若かった堀内は打ち上げに遅刻したり、加藤の使っている(アフレコ時に音を聞く)ヘッドフォンの端子を誤って外したりしてしまったり、何かと叱られる機会があったという。しかしその分可愛がって貰えたとのこと。なお堀内は「星一徹が本気で怒ってる!」と叱られた時に思ったとか。
しかし、その後の2010年にアニメ『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の伝説的なスタッフ暴走回においてメガトロンのパロディキャラクターを演じ視聴者を驚かせた。
アニメ
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イラスト未確認
- ドグ・ソルティ@スペースコブラ
- ジゴバ@スペースコブラ
- 初老の武士@魔神英雄伝ワタル2
- 屑山鉄蔵@遊☆戯☆王5Ds
- ミラクルサイキッカーSEIZAN@悪気の根源
特撮
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脚注
- *1 没後に発売されたゲーム『スーパーロボット大戦BX』では柴田秀勝が代役を担当。
- *2 後任は土師孝也(没後に放映された第22期以降)。
- *3 RXの第45話、46話では療養する為に降板し柴田秀勝が、没後の仮面ライダー大戦では石川英郎が代役を担当
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