概要
CV:加藤精三
警視庁刑事部捜査一課の元管理官で階級は警視正(管理官時代は警視)。54歳。
本編中に警視正に昇進したことで管理官の任を離れる(警視庁における管理官には警視があてられる)ことになり、後任として黒田兵衛が新たな管理官となった。なお昇進後の役職は不明。
毛利小五郎は刑事時代に世話になっていたことから、小五郎は彼に頭が上がらない。
顔を容疑者に着けられた刀傷があり、その姿はヤクザ顔負けで、鈴木園子から初対面時で、いきなりゴリラ呼ばわりされた。ビートルズのファンでその中でも「Let it be」を好んでいる。
厳格ではあるが娘想いの父親であり、小百合の挙式直前に「なんならわしの課にいる骨のある若いのを」と言い、娘の花嫁姿を綺麗だと褒めるなど若干過保護とも言える。
彼の娘・小百合は工藤新一、毛利蘭の中学校時代の音楽の先生で、娘の婿・高杉俊彦は、かつて松本が被疑者追跡中に発生した事故で母親を亡くし、それで松本一家を怨んで娘を殺害しようとした人物である。ただし、松本自身は車の陰に隠れて俊彦の母が倒れてるのに気付くことができず(ちなみにこの際助けを求める俊彦を怒鳴っている)、後に俊彦の家に謝罪に行ったが既に引っ越した後だった。あまり話題にされないがもしこの件について訴えられていたら何らかの罰が下ったであろう結構なスキャンダルである。
原作では事件が影響し結婚式は中止となってしまうが、3年後に改めて結婚した旨が描かれている(作中時間は、現在に至るまで1年が経過していない設定)。実は高杉は清長との関係以外に小百合との間にも幼馴染としての関係を作っており(高杉自身は知らなかった)、小百合にとって事件とは関係なく小さい頃からの想い人であったという。
劇場版第13作『漆黒の追跡者』で、黒の組織のメンバーであるアイリッシュに監禁され、成り済まされてしまった。
出番は少ないながらも度々登場する準レギュラーキャラの一人であったが、担当声優の加藤精三氏が鬼籍に入られてしまったことからか、現在は「昇進に伴う人事異動」を理由に、事実上原作・アニメ版共にストーリーからフェードアウトした状態となっている。その後劇場版第25作『ハロウィンの花嫁』冒頭で久々の登場を果たしたものの、後任の声優を立てなかった為台詞は一切なかった。
原作者によれば、彼は捜査一課長を兼任しているという設定があったという。しかしながら現実には警察法により捜査一課長(主要課長)は警視正の階級でなければならず、管理官との兼任も不可能であることから、設定の齟齬の辻褄合わせなどの理由と黒田の警視庁入り案をまとめて成立させるために捜査一課長・警視正昇格が改めて設定された可能性がある。何れにせよ、昇格以後は大規模な事件の捜査の際も姿を見せていない(映画22作目では黒田が指揮を執り、上官の小田切も会議に居合わせていることが確認出来るが、松本の姿は確認できない)。
名前の由来は、小説家の松本清張。