『正義って言葉はね、やたらと口に出して振りかざすものじゃないのよ………自分の心に大切に強く秘めておくものなのよ………』
CV:湯屋敦子
概要
警視庁のマドンナ的存在であり、交通課の宮本由美とは大学時代からの親友。
美人で気風も良く、由美が合コンを持ち掛ければ彼女の参加を求められるほど課内の男性陣総出でファンクラブ状態だが、本人はその自覚が無い。
頭の回転の速さや抜群の銃の腕前、蘭並みの戦闘能力を遺憾なく発揮する。
また、早い段階からコナンの優秀さに一目置いており、彼や少年探偵団の助言(あるいは誘導)も聞き入れて、そこから推理をまとめて事件を解決する事も多い。探偵団からも「カッコいい女刑事」として評価が高く、関係は良好でレギュラー陣で刑事達の中でも推理力・アクションシーン両面での活躍も多い。
映画「漆黒の追跡者」では、殆ど活躍出来なかった他の警察関係者で唯一内通者が紛れ込んでいる可能性にいち早く勘付いたり、終盤では高木を随伴させつつもアイリッシュに監禁された松本清長の救出に貢献した。黒の組織の存在を「得体のしれない人たち」として感じ取っていた。
原作で発砲シーンがある作中唯一な刑事である(劇場版を含めると大滝警部や刑事時代の毛利小五郎も該当する)。
性格も男勝りだが、非常にナイーブな一面も見せる。過去には父親や同僚の殉職を経て、これらのトラウマに纏わる事件では冷静さを失い、取り乱すことも多かった。
『揺れる警視庁1200万人の人質』では、暴走の余り犯人を殺害しようとしたところを後輩の高木渉が力づくで止めに入ってくれた事で寸でで思いとどまり、事件の解決やこれをきっかけとした高木との交際などを経て、それらのトラウマと向き合えるようになってきた。
愛車は生前の父が乗っていたアンフィニ(MAZDA)・3代目RX-7 FD3S型。ただし、日本メーカーであるとも知らないほど車の知識に乏しい。
少々荒っぽいが並々ならぬ運転技術の持ち主であり、しばしば犯人とはカーチェイスを繰り広げる。また、ドリフト走行の際には甲高い叫び声を上げながら運転する、という変わったクセがあり(本人曰く「本気でドリフトをする際に声を出すと上手く曲がれるのよね」)、事件被害者遺族の慰問のため、その引き取り先の群馬に足しげく通っていた頃に、本人の気付かぬうちに群馬の山道を拠点としていた走り屋たちを圧倒させ、銀白の魔女として伝説化されていた。これは運転中の彼女の咆哮がタイヤのスキール音と勘違いされたことにも因んでいる(『霧にむせぶ魔女』)。そして由美に痛車にされる。
この車と手錠を形見とする父親を早くに亡くしたこともあって目暮のことを上司としては勿論、父性的にも慕っていることを口にした。
コナンの小学校の担任である小林澄子とは眼鏡を外せば外見が瓜二つで、一度狙われた小林に成りすまして犯人逮捕の一連で対面もしたが、その時も以降も容姿が似ていたことを意に介していない(アニメ版で井上和香が本人役でゲスト出演した際のキャラデザもかなり佐藤・小林寄りだったりする)。
劇場版には第4作「瞳の中の暗殺者」で初登場したが連続殺人犯の凶弾から蘭を庇って重傷を負ってしまう。ちなみにこの映画で発生した事件の都合上、佐藤は犯人から狙われる可能性が高かったが「(私は)タフだから」と単身行動に出た油断が招いたという珍しい失態である。
初恋の人はルパン三世。この設定の初出は劇場版『紺碧の棺』だったが、その6年後に公開された『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』に登場し、まさかのルパンとの共演を果たした。
担当声優の湯屋敦子は佐藤刑事がレギュラー登場する以前にゴメラにて指輪の妖精・エメラを演じた子役出身の女優、坂口友美を演じており、坂口は映画で女刑事役をオファーされていた。
本庁の刑事恋物語
以前から思いを寄せられていた高木に応える形となった関係は順調な模様。
元来、左手薬指の指輪の意味を知らないなど色恋沙汰には相当疎いと思われていたが、過去に高木が先輩である伊達に「男にしてやる」という約束をしていたという話を聞いて「いかがわしい店に行ってたんじゃ」と反応したことから、年齢相応の知識はあるらしい。
コナン達に高木の寝相が割と良いことをうっかり口を滑らせて赤面にしたり(682話)、高木のとんでもない勘違い(748話)からして、大人の交際に発展していることが暗示された。
変装中とはいえ「今夜は激しい運動をする予定だから♡」とのヤバすぎる発言をして高木を興奮させる(828話)。なお、「マティーニ」とは異なり、アニメでも「激しい運動」発言は健在だった…夕食時なのだが(それを見た世良真純とコナンは苦笑いを浮かべていた)。
ちなみに白鳥からも想いを寄せられていたが、本人は「変人扱い」して全く眼中になく、偶然セッティングされた白鳥とのお見合いも母親にせっつかれて適当に選んだ見合い写真がたまたま白鳥だっただけという乗り気の無さだった(当の白鳥は佐藤の指先が選びとった運命的のように表現したが、足の指で摘まんだというオチ)。後に白鳥が小林を佐藤と勘違いしていた事が判明し、小林と交際したことで、高木との仲はこれまで以上に飛躍的に進展することになる。
劇場版の第25作「ハロウィンの花嫁」のキービジュアルでは、花婿花嫁の姿をした高木と佐藤が描かれた。また、女性キャラクター人気投票「ハロウィンの花嫁」が開催されて3位にランクイン。投票するには本作のムビチケ前売券が必要と佐藤に有利な企画だったとはいえ、前回の人気投票「緋色の総選挙」から大きく順位を上げることとなった。
関連イラスト
関連項目
名探偵コナン 高木刑事 目暮十三 宮本由美 小林澄子 松田陣平 ジョディ・スターリング(何処となく似ている)
人称・口調・口癖・呼称だったかしら?
一人称 |
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二人称 |
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口調 | |
口癖 |
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呼称 |
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関連人物の呼称と変遷だったかしら?
※対面時/対面外、モノローグ時、二人きり
関連人物 | 呼び方 | 呼ばれ方 |
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江戸川コナン | コナンくん | 佐藤刑事 |
毛利蘭 | 蘭さん | 佐藤刑事 |
毛利小五郎 | 毛利さん | 佐藤 |
灰原哀 | あなた/あの子 | あなた/彼女 |
小嶋元太 | 元太くん | 佐藤刑事 |
円谷光彦 | 光彦くん | 佐藤刑事 |
吉田歩美 | 歩美ちゃん | 佐藤刑事 |
鈴木園子 | 園子さん | 佐藤刑事 |
服部平次 | 服部くん | 佐藤刑事 |
遠山和葉 | 和葉さん | 佐藤刑事 |
世良真純 | 世良さん | 佐藤刑事 |
安室透 | 安室さん | 佐藤刑事 |
目暮十三 | 目暮警部 | 佐藤くん |
高木渉 | 高木くん | 佐藤さん |
千葉和伸 | 千葉くん | 佐藤さん |
宮本由美 | 由美 | 美和子 |
三池苗子 | 三池 | 佐藤さん |
阿笠博士 | 阿笠博士 | 佐藤刑事 |
羽田秀吉 | 太閤くん | 美和子さん |