概要
CV:井上和彦
米花薬師野病院に勤務する心療内科医師。36歳。
白鳥任三郎の主治医で、記憶喪失に陥った毛利蘭の診察も担当する。
右利きだが、電話の受話器を取る仕草から両利きだと判明した。
演者について
演じた井上和彦氏は、予てより白鳥警部を演じる塩沢兼人とは何度も共演していた関係上親交があり、生前の塩沢もコナンスタッフと食事に行った際にしばしば井上について雑談していたという。塩沢の逝去後、井上は、今回のゲスト出演をきっかけに元チーフプロデューサーの吉岡昌仁から直々にオファーを受け、白鳥警部を引き継ぐことになった。
関連項目
名探偵コナン 毛利蘭 白鳥任三郎 瞳の中の暗殺者 劇場版名探偵コナン
「正解だよコナン君、やはり死んでもらうしかないようだ…!!」
今回の事件の真犯人。7年前までは東都大学付属病院に勤務する外科医であり、仁野保の同僚であった。当時は「黄金の左腕」と称えられる腕前を持つ若手ナンバーワンの外科医だったが、ある日、保と共同で執刀した手術の際に保が風戸の左手首をメスで切ってしまった。これが原因でその時の患者は死亡し、風戸の技量も落ちてしまう。以降、彼は外科から心療内科へと転向し、本来の利き腕である左手を封じ、右利きとして過ごしていた。
米花薬師野病院に移籍して平穏に過ごしていたが、1年前に保と偶然再会し、彼の家で一緒に酒を飲むことになる。その時、酔った勢いで執刀の事故について保を問い詰めると、あの件は事故ではなく故意であったことを白状する。(酒に酔っていたとはいえ)その時の保はその一件について全く反省しておらず、風戸に対しても謝罪するどころか「お人好しなんだよ、お前は」と嘲笑う。その時に保に対する殺意が芽生え、当時執刀ミスで遺族に訴えられていた彼を自殺に見せかけて殺害した。
さらに、その事件の再捜査を独自にしていた奈良沢治、芝陽一郎を射殺していった。そして、最後の標的である佐藤美和子を狙うも仕留めることはできなかったうえ、蘭にまで自分の顔を見られてしまう。だが、蘭は記憶喪失になっており、記憶を取り戻す前に口封じの為に始末しようとしていた。しかし、最後には、最後はトロピカルランドで蘭を守ろうとするコナンとの追走劇の果てに中身が入ったコーラの缶の一撃をキック力増強シューズで喰らわされて一度は気絶するもすぐに起き上がって逆上しコナンを先に殺そうとしたが、記憶を取り戻した蘭のキックでナイフを折られてしまい、「う、うそぉ…!?」と唖然、彼女の空手技(腹部への正拳突き数発、止めに飛び蹴り)による制裁を受け、駆けつけた警察に逮捕された。
結果として人命救助が仕事である医者から人命を奪う殺人犯に成り下がり、最後は自分が診察した患者に取り押さえられるという皮肉な結末を迎えた。
外科医人生を台無しにされたのは気の毒でありその元凶である保に殺意を抱くのは当然だったかも知れないが、残りの刑事達の殺害動機は完全な自己保身であるため、同情の余地は薄れる。更に言えばトロピカルランドで蘭を狙った際には彼女を庇って阿笠博士が肩を負傷しており関係のない人物に当たることも厭わず発砲するなど蘭の口さえ封じればよいと言わんばかりの狂人と化していたと言っても過言ではない。また当初の計画では警察を恨んでいた友成真に罪の濡れ衣を着せた後で逮捕前に殺害するつもりだったことも明かしている(友成本人は高木刑事に誤認逮捕される形で警察に守られていた)。
得物はサプレッサーを付けたシルバーのブローニングM1910とサバイバルナイフ。劇中での弾の鑑定で「9mm口径」と言われていることからM1910の使用弾はマイナーな.380ACP(9×17mm)と思われる。風戸の犯行のほとんどは至近距離での銃撃である。蘭の抹殺の時には夜間だったこともあり片目式のノクトビジョンも着けていた。
トロピカルランドでの追跡時の変貌ぶりはファンの間でも語り草になっている。
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