「 そんなに怖い顔しないでください……。すぐに結婚しろとは言いません……。
あなたの気持ちの整理がつくまで、ずっと待ち続けるつもりです……。
僕はいつでもあなたの味方ですから…… 」
CV:塩沢兼人(初代)、井上和彦(二代目) (少年時代:本田貴子)
概要
警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係所属。階級は警部補→警部。
国家公務員I種試験合格を経て警察庁に入庁したキャリア組。
名前の由来は古畑任三郎より。
劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』に登場した劇場版オリジナルキャラクター(初登場時は警部補)で、容疑者候補としての登場だったためか毛利小五郎に犯人扱いされてしまった。後に、原作漫画にも逆輸入され、第208話にて初登場し、準レギュラーに昇格した。
その経緯もあって第16作『11人目のストライカー』までは毎年劇場版に登場していたが、次の『絶海の探偵』で皆勤賞が途切れることになり、更に第19作『業火の向日葵』から第21作『から紅の恋歌』まで3作連続で未登場だった。
目暮、高木、佐藤、千葉と言った他のレギュラー刑事達に比べTVシリーズではアニメオリジナル回への登場がほとんどない(台詞ありでのオリジナル回初登場となった「レンタカー制御不能!」ではエンディングクレジットに名前がないという不運も)。
警部に昇進してからも目暮と共に捜査を担う事が多く(特に劇場版)、その際は目暮に従っているが、階級的には同じ警部であるため、厳密には目暮の部下ではなくなっており、自ら現場の指揮を務めることもある。
建築、ワイン、絵画等に造詣が深く、休暇には軽井沢の別荘に赴くなど金持ちのお坊ちゃまであり、少年時代は法律家を目指していた。しかし、本を万引きしようとした学生からある少女を助け、その少女の言葉「桜は警察の花。強くて格好いい正義の花」を聞いて刑事へと進路変更し現在に至る。ただし、司法の世界を志していただけあって刑法に精通し、現在も刑法の条文を諳んじることができる。
その少女が佐藤美和子であると考えていたため、長らく高木刑事と恋の鞘当てをしていた。
しかし映画館で出会った笹倉那海(ささくらなみ、CV:冬馬由美)こそ初恋の少女ではないかと疑いを持つ。結局、正体を見破られた彼女の捨て台詞によって自分の思い込みであったことを悟り落ち込むも、吉田歩美から当時聞いた言葉で励まされ、その直後に教え子たちを迎えにきた担任の小林澄子が現れたことで初恋の少女との再会を確信。即座に愛車で送ることを申し出て以降、猛烈なアプローチを続けている。
それからしばらくして澄子が関わった殺人事件で彼女が犯人の顔を見てしまったために命を狙われることになり、事情聴取と護衛を引き受けるものの、警察庁内での男性刑事達からつい最近まで顔がそっくりな佐藤にアプローチしていたことを偶然聞いてしまった彼女の誤解を招き、気まずい関係となってしまう。(これに関しては、これまで高木と佐藤の恋路を邪魔してきた報いともいえるか)
だが最終的に事件の犯人に放った言葉をきっかけに幼少期の白鳥を澄子が思い出したことで遂に恋仲となり、交際を始めることになった。その後は澄子から手作り弁当を作ってもらうほど仲が進展しており、ホワイトデーには白鳥から澄子へ大量のチョコレートを送ったりしており関係は良好。
この一件以降は佐藤からは完全に手を引き、高木と佐藤の恋路を邪魔することもなくなった。
年齢について
「コナンドリル」によると年齢は30代前半とされている。
しかしキャリア組だとすると30代では既に警視に昇進しているはずの上(白鳥は原作初登場時に警部に昇進)、同書で28歳前後とされる佐藤は立場的に部下(警部補)でありながら白鳥を「白鳥君」と呼びタメ口で接している(佐藤刑事の友人である宮本由美も同様)。一方で白鳥本人は佐藤には敬語、26歳前後とされる高木刑事にはタメ口で接しており、高木も白鳥を「白鳥さん」と呼び敬語で接している。
佐藤と高木については作中で「コナンドリル」通りの年齢と思われる描写がなされているため、実際の年齢は佐藤以下高木以上の27歳前後と考えられる。作者は佐藤と白鳥が「同期なのではないか」という旨の発言をしている他、26歳の小林先生と幼少期に出会った際は同年齢程度であるかのように描かれていた。また、警察学校時代の同期の綾小路文麿は28歳である。
キャリア組は基本的に警察採用後、即座に警部補となり、1年もたてば自動的に警部に出世する。仮に白鳥の齢が26歳であると仮定すると、大学院卒で、かつ浪人・留年・あるいは留学などで、大学を1年休学するなどした可能性がある。これなら、警察に採用された時点で25歳、警部昇進時に26歳でも矛盾はなくなる。
余談
冒頭でも少し述べているが、白鳥を演じた塩沢氏が急逝したため現在は井上氏が二代目として出演している(TVシリーズでは『本庁の刑事恋物語3』、劇場版では『天国へのカウントダウン』から就任)。
その井上氏も正式に白鳥を演じる前に『瞳の中の暗殺者』に登場する心療内科医師を担当していた(そのため、結果論ではあるが「初代・二代目の白鳥の共演」ともなっている)。
しかし、その医師が微妙に白鳥に似ていた(特に髪型)事もあり、皮肉な事に「(後の中の人的な意味での)犯人は白鳥」という図式が成立してしまった。