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黒田兵衛

くろだひょうえ

黒田兵衛とは、漫画『名探偵コナン』に登場する警視庁捜査一課管理官である。
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「君も…よろしくな…」


CV:岸野幸正

概要編集

長野県警捜査一課長→警視庁捜査一課管理官。階級は警視。50歳。紅茶党。


初登場時は警察庁から長野県警に出向していたが、その後は松本清長の後任として一課管理官に就任する。強面なうえに大柄な体格が特徴で、長野県警の大和敢助には「どこかの組織の大ボスみたいな面」と評されている。

過去に何らかの大きな事故に遭い、10年近く意識不明で警察病院に入院していたため、本来はもっと若い頃に来るはずの地方警察への出向が遅れていた。顔の火傷痕と右目の義眼はその事故によるもので、当時の看護師によれば、黒かった髪が事故のストレスで白髪に変色しており、意識が回復した現在も細かい記憶が抜け落ちているようである。左側が普通のレンズで、義眼のある右側が黒いレンズという眼鏡をかけている。

「大柄で義眼」という特徴が、黒ずくめの組織のメンバーである「ラム」の特徴と一致しており、江戸川コナンにその正体を疑われている。一方、黒田もコナンのことを意外な着眼点で毛利小五郎の推理に対してバックアップやフォローを行い、事件を解決へ導く「眠りの小五郎の知恵袋」として、実際に面識を持つ以前からその顔と名前を知っており、面識を持つようになってからもコナンの指示通りに部下を動かすなど、その推理力には信頼を置いている。

若狭留美に興味があるらしく、彼女の載ったニュースを見て反応を示し、独自に彼女のことを調べているかのような描写もある。また、ある事件では彼女がコナンたちに付き添いで行ったキャンプ場を同時期に訪れて若狭と対面しており、その際に若狭から睨み付けられるかのように凝視されている。

清水寺の事件において工藤新一の目撃情報がネットで呟かれた際は、若狭の時と同様の反応を示し、後に見間違いだと呟かれた時には何かしらの笑みを浮かべていた。

また、警視庁に異動後、安室透降谷零と気付いたスコッチ諸伏景光の兄である長野県警の諸伏高明に連絡を取っているが、その内容は不明。


疑惑編集

先述通り、黒ずくめの組織のNo.2である「ラム」候補の1人であり、安室透を電話越しに「バーボン」と呼んでいた。

しかし、直前の会話が事件解決への貢献についてという警察としてのものであり、安室こと降谷零が所属する公安のトップである「裏理事官」として彼の潜入捜査を把握していたからであると思われる。

一方で、ラムの正体黒ずくめの謀略にて別の人物だったことが判明した。


劇場版編集

2018年公開の『ゼロの執行人』にて劇場版へ初登場を果たした。

上述の安室とのやり取りに関する伏線シーンが存在する。


2023年公開の『黒鉄の魚影』にも登場。


モデル編集

モデルとなった人物は戦国時代の武将で、豊臣秀吉に仕えた軍師『二人の両兵衛』の片割れにあたる黒田官兵衛

彼がアニメに登場したのも、大河ドラマ「軍師官兵衛」放送中の事であった。


関連イラスト編集

黒田管理官黒田兵衛


関連項目編集

名探偵コナン 警視庁 長野県警 江戸川コナン 若狭留美 脇田兼則 ラム(名探偵コナン)

松本清長 大和敢助 諸伏高明 上原由衣 降谷零






















以下、本編のネタバレにつき注意


都内のチェス大会の会場で発生した殺人事件の解決後、黒田はコナンに過去自分が遭遇した事件について語った。


17年前、警察庁警備局に籍を置いていた当時33歳の黒田は、上司の密命を受け渡米し、表向きは「溜まった休暇の消化を兼ねて渡米し、チェスの大会を観戦する」という名目でホテルに宿泊していた。

密命の内容は、アマンダ・ヒューズとの会談の打ち合わせだったのだが、その日こそアマンダと羽田浩司がラムに殺害され、彼が初めてレイチェル・浅香と遭遇した、まさに「運命の日」だったのである。


いかつい風貌を「アマンダの新しいボディーガードの一人」と誤認され、組織の下っ端2人にスタンガンで襲われた黒田はこれを返り討ちに、策を弄してアマンダの部屋を訪ねるも、彼女はAPTX4869を服毒して既に事切れていた。しかし、亡骸の傍にはチェスのナイトの駒と腕時計を用いたダイイングメッセージが残されていた。


直後、羽田が狙われていることに勘付きホテル従業員を半ば脅して部屋を訪ねるも、彼もまたAPTX4869を飲まされ息絶えており、取り乱していたレイチェルを気絶させホテルから脱出、車で逃亡を図り組織とのカーチェイスを繰り広げるが、交差点で飲酒運転の大型トラックに横から衝突され、どさくさに紛れてレイチェルが無事に逃げ延びたことを確認して意識を失った。


以上が黒田の過去であり、10数年にも及ぶ昏睡状態の真相である。


ちなみに当時は黒髪に裸眼で、強面ながらも人付き合いも良く明るい性格だった。


コナンの協力によってアマンダが残したダイイングメッセージの内容が『眼を警戒しろ』とわかったことで心当たりを思い出して、当時モノクルを掛けた異様な瞳を持つヘビの眼のような男とすれ違ったことをコナンに言った。本人は当時はサングラスをかけていたので断言出来ないが若狭瑠美がレイチェル・浅香に似ていることから同一人物だと思っているとコナンに言っており、彼女に会うたびに睨まれてることからアマンダと羽田浩司を殺したのが自分だと誤解してると思っている。


ラム候補とされていた3人の中で正真正銘コナン側の味方になり得る善人は結果として黒田のみである(若狭は組織の人間ではなかったものの、自らの復讐のためにいかなる犠牲や犯罪を犯すことも厭わないと言う別ベクトルでの危険人物と言えるため)。

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