概要
『名探偵コナン』で起きた事件の1つ。
原作では記念すべき単行本100巻に収録の全6話。包括タイトルは「FBI連続殺害事件」。
アニメ版においては、ラムが本格的に登場する映画『黒鉄の魚影』の公開に合わせ、その前週までの放送日(2023年3月25日、4月1日、8日)に「黒ずくめの謀略(狩り / 上陸 / 正体)」の全3話で放送。
ただし本事件が映画に直接つながるわけではなく(正式な前日譚は公開翌日の4月15日に放送されたアニオリの『灰原を狙うカメラ』)、時系列上はむしろこのキャラの描写から映画の方が前と思われる。
ジョディ役の一城みゆ希氏が2023年10月24日に逝去した為この回と劇場版『黒鉄の魚影』が一城氏の最後の出演となった(2024年現在、アニメ版でFBIが登場したのはこのエピソードが最後となっており、原作にも再登場していない為、後任は未定)。
あらすじ
黒ずくめの組織によってFBIのエージェント数名が殺害された。
工藤家に集まったジェイムズ達によって黒の組織に暗号が解読された事が判明。
運悪く組織に追われる身となったキャメルを巡る激しい攻防戦の末に明らかになったラムの正体は…。
本作で用いられた暗号について
まずは7セグメント文字(デジタル時計で使われている角ばったアレ)を利用し、アルファベットの大文字や小文字に見立てて記述する(例としてAやCなどはそのまま大文字だが、Bは小文字で「b」とみなし、UやVは「上部分の長短の違い」で表現)。
これを一行ずつ上下で分割し、文字の下半分を左右反転させて暗号化したのが本編に登場した暗号である。
FBIでは「専用の反転ツールを利用して復号していた(ジェイムズ談)」(なお、コナンが暗号について解説する際は、メールの文面を2枚印刷し、そのうちの1枚を逆版刷りにする形をとっている)が、コナンはその様なツール等を用いずに脳内で復号し、さらには殺された捜査官のスマホに残された別の暗号文から「欠けていた文字」を推測・補完(Xは「2文字分を1つ」として幅広に使って表現)し、パターンを完成させた。
ちなみに、本エピソード開始と同時に切り替わったOPテーマ「RAISE INSIGHT」(歌唱:WANDS)のスタッフクレジットやデジタルリマスター版の「灰原哀監禁事件」内での本エピソードの予告における「Next Conan's HINT」でのヒント(こちらも先述した法則に則りきちんと復号可能であり「KurogAnEnO SubMArInE 2023.04,14 dAIKOuKAI」となり「黒鉄の魚影 2023.04.14大公開」と読める)において、今回登場した暗号が用いられている。