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あ…赤井しゃん…


CV:梁田清之(映画『緋色の弾丸』まで・『ゼロの日常』)→乃村健次(『工藤優作の推理ショー』以降)

概要編集

赤井秀一が作戦のために増員として呼び出したFBI捜査官。27歳の独身。

ドイツ系移民の血を継いでいるようである(『バーボンの謎を解くピース』で判明)。


人相はあまり良くないが、性格は気弱かつ温厚で、普通の日常での人当りの良い善良な人格の持ち主である。身体を鍛えるのが趣味で筋骨隆々とした肉体をしており、体格と人相があいまって初対面の印象はかなり悪くなってしまっている損な人物。

FBI内でも卓越したドライブテクニックを持ち、自動車に関する知識も豊富。また、爆弾処理では咄嗟の状況における機転を見せ、爆発と同時に車から飛び出せる程の運動神経もあり、赤井からもその腕を買われている。


また物語中で、何度か殺人事件に巻き込まれており、トレーニング中に容疑者扱いされてしまったり(『赤と黒のクラッシュ』)、被害者の遺体の第一発見者になったり(『コナンVS平次 東西探偵推理勝負』)、ジョディに変装したベルモットに組織のある楠田陸道の死に関する極秘情報を話してしまったりする(『バーボンの謎を解くピース』)等、災難な目に遭う事が多い。

この為、容疑者扱いされてしまった事件では、少年探偵団の子供達灰原哀目暮警部からも強い疑惑を向けられてしまい、止む無くFBIとしての素性を明かさざるを得なくなり、「任務に失敗して傷心旅行中のジョディ・スターリングの恋人」という無理な設定で通している。


人の好過ぎる面が仇になってしまう事もあり、本編の2年前、黒ずくめの組織のメンバーを逮捕する任務の際、取引の場所に現れた老人にこの場から離れるよう言ってしまった事で、組織の連絡員であった彼に密告されてしまっている。

その結果、ライというコードネームで潜入していた赤井の素性もバレてしまい、宮野明美の死にも間接的につながってしまった為に、その事へ強い負い目を感じている。


『赤と黒のクラッシュ』ではキールを車で組織へ送り返し、その際に車ごと爆死したように見せかけていた。その割には上記のように普通に街を出歩いたり、ベルモットに遭遇したりしていたが、幸いにも組織は水無怜奈を送り届けたFBIがキャメルだとは誰も特定できていない模様。


『工藤優作の推理ショー』では終盤(アニメ版では後編の後半エピローグ部分)に登場し、工藤邸に居候している沖矢昴…もとい赤井、ジョディと共に盗聴器や隠しカメラの類を探っていた。


黒ずくめの謀略』では組織の手によりFBIの仲間達が次々と狙われ射殺されるという事件が発生し、その原因となった暗号を逆手に取った待ち伏せ作戦が立案されるも、ラムの介入により失敗。

赤井やコナンが通信越しに知恵を貸し、その策をジンやラムにことごとく見抜かれながらも、最後はジンの狙撃で胸を撃ち抜かれ海に落下したように見せかけ事なきを得た。

しかし、素性を隠すため赤井直々に散髪され角刈りになってしまい、同僚たちから笑われる(直前の場面では「沈痛な面持ち」だと思わせていたが、実際は「こみ上げる笑いを必死に堪えている」というオチ)という辱めを受けた。

なお、今回の作戦でキャメルの存在が組織に知れ渡ってしまった為、万が一爆死したはずのFBI捜査官がキャメルだとバレた場合は水無怜奈の命はかなり危ない(組織に殺害される可能性が高い)状態になる(実際、作戦前に赤井から「俺とお前は『既に死んでいる』ことになっているのをゆめゆめ忘れるな」と忠告されていたり、作戦後もコルンの発言で危うくバレかけたが、この時の彼が実際に言及したのは先述した「2年前の話」だったので辛うじてバレずに済んだが)。


余談編集

劇場版シリーズは、第18作『異次元の狙撃手』、第20作『純黒の悪夢』、第24作『緋色の弾丸』、第26作『黒鉄の魚影』にも登場した。


長らく梁田氏が担当していたが彼が2022年に他界(アニメ本編では『緋色の弾丸』が最後ではあるが、スピンオフ作品も含めると『ゼロの日常』第5話が最後の出演となる)したため、2023年2月4日放送の『工藤優作の推理ショー(後編)』からは乃村氏が後任として引き継いでいる(ただし、この回では脚本の構成の都合で放送上はジョディ達共々エンディング後で先にキャスト表記された上でのエピローグからの登場となった)。

なお、乃村氏は一部のアニオリ回や原作エピソードは勿論アニオリ回の『森川御殿の陰謀』に登場した弁護士・大井宏樹役でゲスト出演した経験もあるほか、キャメル役を引き継いだ後の回である『てっちり対決ミステリーツアー』でも再登場したため、視聴者の間では「今回はキャメルが大井弁護士に変装して潜入捜査した」などとネタにされていた。


名前の由来は探偵物語で、主人公の愛用するタバコのキャメル及び『機動戦士ガンダム』に登場したキャメル艦隊指揮官・ドレン大尉。キャスティングについても初代の梁田氏は『機動戦士ガンダムF91』にてザビーネ・シャル役を、2代目の乃村氏は『機動戦士ガンダムAGE』にて「強いられてる人」ことイワーク・ブライア役を演じていた。


角刈りにされる際には赤井から「何かを成し遂げるには犠牲がつきものだ...悪く思わんでくれ」と言われていた(これも当初はキャメルの姿が無いために「キャメルが撃たれて殉職し、遺影に向かって語りかける」かの様な描写に見せかけていた)。

さらにその直前のシーンでは沖矢の姿で「朝釣りに来ていた親子連れ」を装っていたコナンとの会話で「まさかボウズとはな…」とも発言(この場合の「ボウズ」とはあくまでも「ガキンチョ」や「髪型」の意味合いではなく「目当ての魚が釣れなかった」という意味であるが、少々ややこしいとはいえ「場面上では『ガキンチョ』的な意味での『ボウズ』であるコナンに向かって『釣れ高』的な意味での『ボウズ』と言った構図」ではある)していたために、視聴者からはキャメルが生きていた事で安堵しつつも「坊主の次は角刈りか」などと茶化されたり、赤井によく似た声色をした赤髪で片腕の海賊の名台詞になぞらえ「(撃たれて死んでしまう事に比べれば)安いもんだ、角刈りにされるくらい」とこれまたネタにした人もいたりした。


とはいえ、キャメル自身もわずかながら「ラムに関する情報」を得たウォッカキャンティの会話を島内のカフェで聞いていた)事もあり、「尊い犠牲」を払いつつも「(目当ての魚どころか一匹も釣れなかった的な意味での)丸坊主」で終わらなかったのは不幸中の幸いなのかもしれない。


『黒鉄の魚影』では元の髪型のままなので、仮に劇場版を正史と見做す場合は「FBI連続殺害事件よりも前の時系列の出来事」になると思われる(実際『黒ずくめの謀略』が「原作の連載に追いつかない様にするために、本来なら『もう少し先』になってもおかしくはない」様なタイミングであるにもかかわらず、敢えて「劇場版公開の時期に合わせてアニメ化」されたのは「劇場版公開までにアニメ版にてラムの顔出しを行うために前後の時期に解禁させたのでは?」と推理するファンも多かった)。


ちなみに2023年2月〜6月(話数では1074〜1087話に相当)におけるエンディング曲であった今夜、あの町からの「クウフク(staring VALSHE)」では第1079話から最後の場面(制作著作クレジットが出る部分)のみ「キャメルの髪型が場面の切り替わりで角刈りに変わる」カットに変更(エンディング曲が終わるギリギリのタイミングで挿入されるため、一瞬で見逃す様な短さではあるが)されている。


関連項目編集

名探偵コナン 赤井秀一 ジョディ・スターリング ジェイムズ・ブラック FBI


赤木剛憲スラムダンクの登場人物。アニメ版では初代キャメル役の梁田氏が演じており、こちらもキャメルの現在の髪型と同じく角刈りが特徴。なお、高校の同学年には優作によく似た声色をした副キャプテン沖矢によく似た声色をしたシューターがいる。

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