曖昧さ回避
赤川次郎の小説。1983年に角川で映画化され、1984年および2018年にテレビドラマ化された。
主演:薬師丸ひろ子(1983)、渡辺典子(1984)、斎藤工・二階堂ふみ(2018)
殺人事件に巻き込まれた私立探偵と女子大生が、事件を解決し愛を経験するまでを描く。
松田優作主演の日テレ系ドラマとは一切関係ない。
本記事では松田優作主演の日テレ系ドラマについて記載。
概要
私立探偵の主人公・工藤俊作が、東京都千代田区平河町の仲間達の協力を得たり、彼を邪魔者扱いする刑事をおちょくったりしながら様々な事件を捜査して行く様子を描いた。
次回予告も伝説となっており、次回予告になっていない次回予告として有名な作品でもある。特に回を重ねる毎に松田優作による楽屋ネタや愚痴とものすごくフリーダム。
もともとは翻訳家の小鷹信光が出したアイデアを元に企画されたものだったが、いつの間にか松田優作のキャラクターを重視したコメディアクションへと変質してしまった感は否定出来ない。しかも小鷹は作中で工藤俊作(と言うよりは松田優作)にいじり倒されてしまったことがある(無論優作のアドリブ)。
何度か再放送が行われたことがある作品ではあるが、それ故に山口県と福井県では、全ての民放テレビ局での放送実績があるという、トンでもないことになっている。
薬師丸ひろ子主演の映画にTVドラマ版と同じタイトル『探偵物語』に松田優作が出演しているが、TVドラマ版とは全くの別作品である。
主な登場人物
スーツと派手なカラーシャツを着こなし、ソフト帽とサングラスを愛用。移動手段はベスパP150X。タバコのライターの火力は常に最大。聞き込みの際には情報提供者にマイク付きテープレコーダーのマイクをかたむける。
かつて、サンフランシスコで刑事をしていた。
- 服部刑事(演:成田三樹夫)
何かにつけて俊作に絡む、嫌味な刑事。しかも下手にオネェちゃんに優しい(それも下心なぞ皆無と言うから人格者と言うか質が悪いというか)。
その一方で俊作に協力することもしばしばある。
ちなみに成田がこの役を演じるきっかけになったのは、映画『蘇える金狼』で松田優作と共演したこと。優作が成田のヒールっぷりに惚れ込み、彼が直接頭を下げたことで実現したそうである。
関連タグ
スペクトルマン…第9話「惑星から来た少年」の劇中作品として登場。
名探偵コナン…様々な探偵もの作品のもじりを行っている漫画だが、中でも「探偵物語」ネタは数多い。主人公・工藤新一は工藤俊作から、主人公のライバル・服部平次は俊作と腐れ縁の服部刑事から、主人公の父・工藤優作は松田優作から、FBIのキャメルは俊作の愛用するタバコから、それぞれ名前を拝借している他、松田優作をモデルにしたキャラ・松田陣平も登場する(陣平のモチーフは探偵物語ではなく「太陽にほえろ!」だが)。
仮面ライダーW、風都探偵…探偵ものということでオマージュの多いシリーズ。特に有名なものにデスクが工藤俊作から鳴海荘吉、左翔太郎へと受け継がれた(メタ的な意味で)というものがある。他に後者における翔太郎の容姿が工藤に寄せられている点がある。
加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ…同名のコメディドラマが番組内で放映されていた。