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アメリカ横断ウルトラクイズ

あめりかおうだんうるとらくいず

アメリカ横断ウルトラクイズは、1977年から1992年までと1998年に日本テレビで放送、開催されていた一般人参加型の超大規模クイズ番組。
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解説編集

毎年10月~11月に木曜スペシャル枠で放送された。出場希望はがきを出して、パスポートを片手に自腹で後楽園球場(東京ドーム)に行き、〇☓クイズに挑戦し、死ぬ気でジャンケンをし、恐怖のペーパークイズを解き、泥んこを避け、ばら撒かれたクイズを拾いハズレに絶叫し、さらに恥ずかしい絶叫フレーズを叫び、通せんぼされつつ、クイズの都ニューヨークを目指すというもの。


途中で負けると敗者復活するか、キツイ罰ゲームを受けさせられ、東京直行帰国を余儀なくされる。


司会は、初回から第15回大会1問目までと「今世紀最後」(第17回大会)は、福留功男氏。第15回にフリーアナウンサーになったのと同時に、自身の体調悪化やズームイン!朝の司会を優先させるため、後輩の福澤朗氏にバトンタッチをする。

『ニューヨークへ行きたいか!!』というドームで司会者が出場者に問いかける掛け声や、『勝てば天国、負ければ地獄、知力体力時の運!』というキャッチフレーズが有名であった。このウルトラクイズの兄弟番組として、現在でも毎年夏に放送されている高校生クイズがある。


ウルトラクイズの優勝者の賞品はズバリ「アメリカ横断ウルトラクイズの難関を制覇しニューヨークで優勝した栄誉」である。よく勘違いされるが、変なカオスな賞品の方は副賞である。



その他の主な出演者編集

総合司会編集

スタジオでルートを紹介したりそのチェックポイントやクイズ形式、挑戦者の動向等をやり取りする。

初期はまともに進行していたのが、段々おふざけモードになっていき、第12回に至ってはやる気のなさが目立ったからか否か、この回を最後にウルトラクイズをリストラされた。

スタジオパートを廃した第13・14回が不評だったからか否か、スタジオパートを復活することになり、担当した。しかし翌16回ではまたスタジオパートが廃止されており、結局なぜ復活させたのか謎である。なお小倉は第6回ではプレゼントコーナーの進行役で、第12回から第14回までは福留の補佐役としてツアーに同行。永井は第12回でコンピューター予想を担当。

それぞれ「伊東家の食卓」「進ぬ!電波少年」からと日テレのコネが丸わかりのキャスティング。


国内リポーター編集

  • 徳光和夫(日本テレビアナウンサー):初回から第11回までと「今世紀最後」

別名:敗者の味方。国内予選で負けた敗者に対してフォローしたり、敗者復活戦の進行役を担ったり、成田予選ではジャンケンにするか否かで福留と丁々発止のやり取りを繰り広げたり、出発する勝者に対してシュプレヒコールを先導する役回り。毎回2週目以降はコンピューター予想を担当。1988年春に『NNNニュースプラス1』のメインキャスターに就任した関係で第12・13回では挑戦者としてドーム予選に参加。

徳光の後任。常に国内予選しか出番がない。当時出演していたスナック菓子のCMのパロディで敗者を励ましたり、シュプレヒコールではクイズを出題したりグアムのビーチを模したセットで記念撮影を行ったりと徳光との差別化を図る面が見られた。


海外リポーター編集

  • 日高直人(日本テレビアナウンサー):第9回から第10回まで

チェックポイントで行われるクイズのルールの実演役という扱いでツアーに参加していた。特に第10回では途中コース分割化に伴い、南米コースでの進行・出題を担当した。


歴史編集

初期編集

番組開始は1977年であるが、77年、78年の大会ではまだ試行錯誤の部分が多かった。1979年の第3回大会からメインテーマ曲がメイナード・ファーガソンの「スタートレックのテーマ」になり、バラマキクイズが初登場。翌第4回大会では、〇×どろんこクイズが登場するなど、基本の形が整った。その後第6回大会から回答権獲得時のSEが今世紀最後まで使われた電子音になり、罰ゲームの過激度も上昇して80年代に知られたウルトラクイズが完成する。

中期編集

1983年の第7回大会、1984年の第8回大会は多くの名挑戦者を輩出した。特には第7回は歴代ベストの回と呼ばれ、泥んこクイズをドロップキックで通過した者(7位入賞)、罰ゲームで不自由の女神と化した者(3位入賞)など名キャラクターが多かった。第8回大会は唯一、後の大会に再度本選出場を果たした挑戦者を出した大会であり、2名の挑戦者が第12回でアメリカ大陸再上陸を果たしている。また、5位に入賞した挑戦者は第9回予選においても、成田突破前から福留に名前を呼ばれるなど目立っていた(突破したかどうかは不明)。

後期編集

この時期の大会はひたすら規模の拡大が続いた。1985年第9回大会ではパリを決勝地とし二大陸を制覇、1986年の第10回記念大会では中盤で南北二ルートに分かれ、南北を制したチャンピオンがニューヨークで対決するという趣向が施された。翌1987年の第11回大会は第1回大会の優勝者とのクイズ対決の末、全大会唯一決勝進出者3名という大盤振る舞いがなされ、さらに昭和最後の大会となった1988年の第12回大会では第7、第10回を超えてついに南北アメリカ大陸を縦断し、実に5万5千キロの旅路を旅することになった。前述の第8回メインランド到達者の一人がメインランド再上陸を果たしたのみならず、複数の記録を樹立したことを筆頭に記憶に残るエピソードや名挑戦者、名台詞(二人については代名詞となった)も多数輩出した。そして平成最初の大会・1989年の第13回大会ではオーストラリア・ニュージーランドにまで上陸した。

名勝負も多く、中でも第13回の準決勝ボルチモアはウルトラクイズ史上最大の名勝負として名高い。

一方で、大学クイズ研究会が日本各地で創設された事もあり、上位進出者の大半をクイズ研究会所属者(もしくはそのOB)や学生が占める大会も出始めていた。


末期編集

1991年の第15回大会では、福澤朗が2代目司会に就任。この回は東京ドームでの第1次予選通過者を通常100名のところ、130名に増加し、敗者復活戦を廃止(1992年の第16回大会では敗者復活戦は実施されている)し、5回まで拡大していた放送回数を4回に戻して北アメリカ大陸のみの上陸に抑えて、規模は縮小されたものの、多くの名挑戦者を輩出し、スタジオパートを3年ぶりに実施し、原点回帰したのが功を奏し、平均視聴率は若干回復した。しかし、1990年代初頭のバブル経済の崩壊、視聴率の低下や毎年の開催費用が億単位で赤字だった事もあり、1992年の第16回大会を最後にレギュラー放送は惜しまれつつ終了することになった。

その後編集

1998年、今世紀最後として一度だけ復活したものの、アメリカの内政不安から出発が大幅に遅れ、予定のルートをほぼ半分に短縮せざるを得なくなったうえ挑戦者に多数の辞退者と予算に大赤字を出す結果に。また、後年発生したアメリカ世界同時多発テロ等の影響で、前途の理由および日テレ側が「昔の番組に頼りたくない。」により番組が製作出来ない状態となっている。


以後『ウルトラクイズ』としては復活することは一切無かったが、ウルトラクイズの弟分にあたる『高校生クイズ』第34回(2014年)大会では多少形式は違えど、『どろんこクイズ』や『バラマキクイズ』『マラソンクイズ』が復活するなど、『ウルトラクイズ』を模倣する形で大会が行われた。

使用楽曲編集

メインテーマ曲編集

第3回-第15回・“今世紀最後”

『スタートレックのテーマ Theme From Star Trek』(メイナード・ファーガソン)

アルバム『Conquistador』に収録。最初のファンファーレ部分と、最後の部分に『Zach's Fanfare #2(ザックのファンファーレ#2)』(MFSBのアルバム『Philadelphia Freedom』収録)、『The Cheshire Cat Walk(チシャ猫のウォーク)』(メイナード・ファーガソン、アルバム『Primal Scream』、『ベスト・オブ・メイナード・ファーガソン』に収録)が編集されてつなげられている。 第16回ではこの曲のリニューアルバージョンが使用された。

提供スポンサー紹介BGM(第9回以降)編集

『Clef Club No.2』

ランディ・ニューマン作曲、 映画『ラグタイム(Ragtime)』より。第6回成田で初めて使われた。

東京ディズニーランドの中にあるワールドバザールのBGMにも使用されている。

ルート紹介BGM編集

『火の鳥 Magic Bird Of Fire』(サルソウル・オーケストラ)

第3回-第12回、"今世紀最後"で使用された。アルバム『Magic Journey』と、サルソウル・オーケストラのベスト盤CD(共に輸入盤)で入手可能。

『The Electric Future』(窪田宏)

コナミゲーム『F1スピリット』F3000のBGMより。第13回。

出発(コナミ矩形波倶楽部)

アルバム『交響詩グラディウスIII』より。第14回。ステージ8のBGM「Cosmo Plant」のアレンジ部分を使用した。第一次予選○×クイズの考慮時間(45秒・30秒)BGM

『ファンタジー Fantasy』(ジェームス・ラスト (James Last))

アルバム『Seduction』より。1980年には、当時フジテレビ系で放送されていた『プロ野球ニュース』の『今日のホームラン』で使われていた『VIBRATIONS』と一緒にシングルカットされた。

第一次予選○×クイズのシンキングタイム(15秒・10秒)BGM編集

『びっくり日本新記録』の出場選手紹介BGM

『クイズオンクイズ!!』(1973年、日本テレビ)のシンキングタイムBGM

後楽園球場および東京ドームグラウンド上での○×走りクイズの考慮時間に、アレンジを加えて使用された。

成田空港までの勝者を載せたバスの出発BGM編集

『Murder she says』(Ron Goodwin作曲)

機内ペーパークイズBGM編集

『Orgasmachine』(Ose)

アルバム『ADONIA』より。第3回以降。第13回メンフィスのアヒルタイムレース(ここで登場した鳥は実際にはカモである)、第14回ソルトレークの『空席待ち列車タイムショック』にも使用された。

ドーバー横断○×クイズ編集

『Most Wanted Theme』(Lalo Schifrin)

第9回。今世紀最後”のサンフランシスコ合流○×クイズでも使用された。

勝ち抜け時ジングル編集

『Mardi Gras』(ファーディ・グローフェ)

『Mississippi Suite(ミシシッピ組曲)』より。第3回以降。

『Huckleberry Finn』(同)

第3回以降。なお、ファンファーレはこれ以外にもハワイアン、カントリー風の曲など数多くの楽曲が使用されている。

勝ち抜け時のバンザイ(○○に向かってバンザイ)BGM編集

『Crazy Rhythm』(Meco)

罰ゲームBGM編集

『Trouble Spot』

第3回以降ジングルとして使用された。

「今年も数多くの敗者が去っていった」BGM編集

『All of you』(杏里)

第13回。

『Desperado』(Eagles)

第14回・第15回。アルバム『DESPERADO』より。今世紀最後”のハワイでも敗者の日記を紹介するときに使用された。

『Can't Get Over You』

第16回。『オリジナル・サウンドトラック』より。

決勝戦・決勝進出者紹介BGM編集

『Old James Bonded Bourbon』

『ジェイムズ爺さんのバーボン』。映画『グレート・スタントマン(Hooper)』より。第3回-第15回・“今世紀最後”で使用。

『US Final Battle』

『オリジナル・サウンドトラック』より。第16回で使用。

優勝のファンファーレ(楽団による生演奏)編集

スーパーマン・マーチ

第3回・第6回・第11回。

スター・ウォーズのテーマ

第4回・第5回・第7回・第8回・第12回-第15回。

ラ・マルセイエーズ

第9回。

Chees, your Victory

第16回。『オリジナル・サウンドトラック』より。

エンディング編集

『スタートレックのテーマ Theme From Star Trek』(メイナード・ファーガソン)

オープニングとはアレンジが異なる。

『You Are My Sunshine』(『ユー・アー・マイ・サンシャイン』、ジミー・デイビス、チャールズ・ミッチェル)

第13回3週目。客船アーンスロー号乗客の演奏とレコード版が流された。

外部リンク編集

情報サイト『みんな、ニューヨークへ「行きたかった」か!?

初回から最終回まで構成作家として関わったtsutomu氏の回顧ブログ『今だから話せるウルトラクイズ裏話

第16回大会優勝者の体験記『アメリカ横断ウルトラクイズ体験記

wikipedia<番組本編>

wikipedia<本番組の派生ゲーム>


関連タグ編集

ニューヨークに行きたいかーっ!?

クイズ 福留功男 徳光和夫 福澤朗

どろんこクイズ バラマキクイズ これを何と読む!

お笑いウルトラクイズビートたけしによるパロディ番組)

相田さやか女性声優Twitterの紹介文に『愛してる』と書くほどに、本番組が好きらしい。⇒そのTwitter アカウント

妖怪ニャルトラクイズ

タイムボカン24ハロウィンの真歴史として登場。罰ゲームのテーマ曲等、SE関連も原作仕様、更には福澤朗がゲスト声優で出演とフリーダムな展開を見せた。

THE鬼タイジ:TBS系列のゲームバラエティ。2022年大晦日において泥んこクイズを元にした武器再入手ミッションが行われ絵やピアノ演奏を聞きプロが実際に行った物(ダミーは中学生)を当て2つの壁に飛び込む。正解すれば銃を取り戻し追いかけてきた鬼を倒せるが、間違えば泥にはまった上、鬼に攻撃され強制失格。、SE関連も原作仕様に加え、このステージの進行役のみ福澤朗が担当する(ただし、設定上福澤は鬼に操られた設定となっており彼の口癖の『ジャストミート』も低く言っている)。

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