第9回アメリカ横断ウルトラクイズ
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だいきゅうかいあめりかおうだんうるとらくいず
第9回アメリカ横断ウルトラクイズは1985年に開催・放送された、アメリカ横断ウルトラクイズの大会。
初めてニューヨーク以外のチェックポイントで決勝を行った。またチェックポイントの数や勝ち残る挑戦者の人数増えるというバブル時代の到来を象徴する回。
「木曜スペシャル」の改編に伴い放送時間も全週2時間に延長。
初の団体戦が行われた。
当時の社会の軽薄的なムードを象徴するかのごとく、明るいノリの挑戦者が多く残ったものの、大本命の実力者枠のOL(ロンドンで敗退)以外は、誤答・珍答が多く捉えどころのない者が多かった。現に決勝まで勝ち残った2人は実力よりも運寄りで勝ち残っている。
これらの現状にエンディングのナレーションでは「ウルトラクイズのモットーは普通の人の、普通の人による、普通の人のためのクイズ」と開き直っている。
予選・CP | 場所 | 形式 | ルール | 人数 | 罰ゲーム | 備考・関連タグ | 放送日 |
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国内第1次予選 | 後楽園球場 | 1塁側・3塁側移動→内野・外野移動→サークル移動 | - | 11754→100 | - | - | 1985年10月24日 |
〃 | 〃 | 敗者復活戦 | 席に置いてある成田山新勝寺のお札を拾った者が復活。 | 11654→1 | - | - | 〃 |
国内第2次予選 | 成田空港 | - | - | 101→101 | - | 新人の日高直人アナウンサーが腕立て伏せに挑み、一定の回数まで達成するかでジャンケンか全員通過かが決定する。 | 〃 |
国内第3次予選 | 〃 | ジャンケン | 先に3勝する。後楽園の敗者復活者は抽選で選ばれた組と3人ジャンケンで対戦。2人勝った場合はその2人でジャンケンし、勝った方に初めて1ポイント加点。 | 101→50 | - | - | 〃 |
〃 | 〃 | 敗者復活戦・離陸直前空席待ち早押しクイズ | 早押し席は5つ。荷物が思い順に最前列から座り、1問正解で復活。問題キャンセルは最前列の5人が全員最後尾に回るだけでなく、1問ごとに航空券が1枚ヤギに食べられる。用意していた航空券は10枚だった。 | 51→9 | - | - | 〃 |
第1チェックポイント | 東京→グァム | 400問ペーパークイズ | 上位40人以内の成績を取ること | 59→45 | - | - | 〃 |
第2チェックポイント | グァム | 突撃〇×どろんこクイズ | 1問正解すること | 45→24 | どろんこ3択カルタクイズ(泥を洗い流して着替えたから) | - | 〃 |
〃 | 〃 | 敗者復活戦・どろんこ3択カルタクイズ | 「1」から「3」まで正解だと思う数字の書いたカルタを泥のプールから1枚拾う。 | 21→6 | - | - | 〃 |
第3チェックポイント | ハワイ | クイズ・ジャポン ワイらキキ一髪 | 板にまたがっての1対1対戦早押しクイズ。2ポイントで勝ち抜け、お手付き不正解の場合はマイナス1ポイントに加え、1度目は板の角度が下がり、2度目で失格。負けた方は海に落とされる。 | 30→15 | 日系移民への奉仕活動 | 機内クイズ第1位と第2位が共に敗れた。 | 10月31日 |
〃 | 〃 | 敗者復活戦 | 筆記によるアンケートクイズ。3択の中から答えを書く。 | 15→3 | - | - | 〃 |
第4チェックポイント | サンフランシスコ | バケツリレー6連発クイズ | 1チーム6人でバケツリレーを行い、ドラム缶に最も早く水を満たしたチームが解答権を得る。問題は一問多答形式で全員正解で勝ち抜け。 | 18→12 | - | 初の団体戦。 | 〃 |
〃 | 〃 | 一問三答早押しクイズ | バケツリレー6連発クイズで最後に残った1チームによる早押し。3つ正解で勝ち抜け。お手付き・不正解は1回休み。 | 6→4 | 消防士実習体験 | - | 〃 |
第5チェックポイント | ヨセミテ | ヨセミテや岩にしみいる大声クイズ | ヨセ組とミテ組8人ずつにわけての2ブロック戦。チームの選抜は名前の頭文字五十音順。2ポイント勝ち抜け、不正解は1回休み。各ブロックから敗者は1人。 | 16→14 | SLの前に立っての人間警笛 | - | 〃 |
第6チェックポイント | ロスアンジェルス | 懐かしのTVスターハリウッド版 あの人は今 | 日本でも放送された懐かしのアメリカのテレビドラマの出演者をゲストに迎えての3択クイズ。勝ち抜けポイントはOAで明かされてないため不明。 | 14→13 | 特殊メイクを施しての帰国 | - | 〃 |
第7チェックポイント | ラスベガス | 足あげエアロビクスクイズ | 寝そべった体勢で足を上げてボタンを押す早押し。2ポイント勝ち抜け。お手付き・不正解はインストラクターからエアロビの練習を受ける。 | 13→12 | 浮き輪の穴からお尻を出した状態で仰向けに乗り、多くの魚が泳いでいるフーバーダムを渡って帰国 | - | 〃 |
第8チェックポイント | アルバカーキ | 夕陽の決闘!イバラマキクイズ | 熱気球からばら撒かれた問題用紙を1枚拾い、その問題に答える。2ポイント勝ち抜け。ハズレが20%入っている。正解すると水を飲める。 | 12→11 | イーグルの羽根を付けて空港へ向かう。 | ウルトラクイズの歴史の中でも最も異様なテンションと空気感で進行された謎チェックポイント。 | 11月7日 |
第9チェックポイント | ナッシュビル | パルテノン双子ペアマッチクイズ | 早押しクイズで1問正解すると番号を2つ指名、その番号に沿った双子が1組合えば勝ち抜け。お手付き・不正解は1回休み。 | 11→10 | 人間ビックリ箱。 | - | 〃 |
第10チェックポイント | オーランド | 絶叫!!恐怖のジェットコースター・クイズ | 2ポイント勝ち抜けの早押しクイズ。お手付き・不正解を2回するごとにクイズ進行中にジェットコースターを強制的に体験させられる。 | 10→9 | サーカス出演。 | - | 〃 |
第11チェックポイント | アナポリス | 早押しアナポリスダブルチャンスクイズ | 3ポイント勝ち抜け。1問につき2人まで解答権がある。お手付き・不正解はマイナス1ポイント。 | 9→8 | 海軍士官学校体験入学。 | 序盤は3択形式で番号で答える問題が数問出題された。早押しでは普段下位抜けばかりの挑戦者たちが上位抜けしたり、正解・不正解を繰り返した挙句一時マイナス2ポイントまで追いやられた挑戦者が5連答で奇跡の逆転抜けを果たしたりと波乱づくしの展開があった。 | 〃 |
第12チェックポイント | アトランティックシティ | 21のババ抜きギャンブル・クイズ | 早押しクイズに1問正解とディーラーの女性がトランプを1枚めくり、その数字の合計が17以上21以下だと勝ち抜け。22を超えるとドボンとなり0に戻る。トランプ1枚を獲得し、数字の合計を17以上21以下にするお手付き・不正解はジョーカーで、他の誰かがお手付き・不正解するまで解答権がない。 | 8→6 | - | - | 〃 |
- | - | 敗者決定戦 | スロットマシンで777が出た方が勝ち抜け。 | 2→1 | 小型スロットマシンを持ってお金を稼ぎつつ空港まで向かう。 | - | 〃 |
第13チェックポイント | ニューヨーク | ニューヨークシティ・マラソンクイズ | 3ポイント勝ち抜け。お手付き・不正解は後方を走っている日高直人アナウンサーの周りを一周する。 | 7→6 | 高層ビルの屋上まで階段で登り、そこにあるジョギングコース(1周100メートル)を422周走る。 | - | 11月14日 |
第14チェックポイント | ロンドン | 迷路バラマキクイズ | 迷路にばら撒かれている問題の入った封筒を1枚拾って出口を出て福留のいる出題席まで行き、その問題に答える。問題には3問入っており、1問正解で1ポイント。3ポイント勝ち抜け。3ポイントに満たないとまた迷路に挑戦。 | 6→5 | クイズ会場より大きい生垣迷路に挑戦(トラが待ち受けるドッキリがあったのだが、敗者は負けて気が立ってたのか、驚かなかった。最後はなぜかラクダに乗って会場を後にした)。 | - | 〃 |
第15チェックポイント | ドーバー | おかしなおかしなゲストクイズ | 次々と登場するゲストの特技等を当てる。解答はリレー形式。2ポイント勝ち抜け。 | 5→4 | 犬の着ぐるみを着て芸に挑戦。 | 勝ち抜け後に向かった空港にはパリ行きの〇機と×機の2機が用意されていて、提示された〇×の問題に正解だと思う方の飛行機に乗る。各飛行機の定員は2名で、あとに勝ち抜けた2人は強制的に×機に乗らされるはめに。 | 〃 |
第16チェックポイント | - | ドーバー横断〇×クイズ | 先述の〇×問題に正解すると決勝進出。正解の飛行機はパリへ向かい、負けた方の飛行機はロンドンへUターン。正解は飛行機から見える農園に書かれている。 | 4→2 | 3位決定戦・800問機内ペーパークイズ。(採点は無し、よって結果もOAされず。) | 答えはクイズ収録の4か月前から決まっていて、このクイズで使用された問題は後から作られた。 | 〃 |
決勝 | パリ | 早押しクイズ | 10ポイント先取。お手付き・不正解はマイナス1ポイント。 | 2→優勝 | - | - | 〃 |
サイパンで贈呈。
初名:ウルトラ9号
全長:2.5m
重量:150kg
潜水能力:100m
巡航速度:8km/h
優勝者が優勝時に叫んだ言葉から「お母さまヤッタ号」と命名。
「ウェット型」という形式で潜水艦内部に水が入ってくるため乗る際はアクアラング等の潜水具が必要になる。福留曰く「ほとんど罰ゲームのような賞品」。
翌年の優勝旗返還では優勝者とその両親と共に登場。「FOR SALE」の文字が入っていた。
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