服部平次
はっとりへいじ
東の高校生探偵・工藤新一と並び称される、西の高校生探偵。東のバーロー、西のアーホー。
作品初期から活躍し続ける、「コナン」の主要登場人物の一人。
アニメ版においても準レギュラー扱いだが、原作エピソードの狭間にしばしば挟まれるアニメオリジナルエピソードには基本的に登場せず、また平次の登場回はスペシャル扱いになることがかつては多かった。
そのためTVアニメ全体としての登場話数は少なく感じられ(本作のアニメ版はTVスペシャルでも「1話分」の通常放送としてカウントされる)、原作・OVA・劇場版などのほうが相対的に登場頻度が高く感じられる。
劇場版では第3作『世紀末の魔術師』で初登場。コナンと共闘して怪盗キッドを追跡したが、途中負傷してしまったため出番は前半のみであった。
その後第7作・10作・13作・14作・17作・21作・27作に登場しており、そのうちの第7作『迷宮の十字路』(以下『迷宮』)・第10作『探偵たちの鎮魂歌』・第21作『から紅の恋歌』(以下『から紅』)・第27作『100万ドルの五稜星』(以下『五稜星』)では、全編通して物語の中心人物として活躍する。
第13作『漆黒の追跡者』では黒ずくめの組織との対決に臨むコナンに情報と合わせて激励を送り、第14作『天空の難破船』では中盤からコナンと連絡を取り合ってテロリストの共犯者を和葉と共に確保している。第17作目『絶海の探偵』においては和葉や大滝警部と共に海外からのスパイを捕まえている。
連載初期から中期にかけては、犯人に背後からパイプで殴られて海に落ちたり、銃で撃たれて重傷を負ったり、和葉共々監禁されたり何かと危険な目に遭っていたが、最近ではそのような描写はほとんどない。
劇場版やOVAでは怪盗キッドと複数回対峙しているが、原作ではなぜか2010年代後半まで全く関わりが無かった(キットの元祖ライバルの白馬探とは2000年代中頃のエピソードで対面済み)。
経歴
だが親との関係性は新一のように取り立てて密接というわけではなく、親の七光りで有名になったというより純粋に推理力で頭角を現したよう。
初登場時の本人は「流石は大阪府警本部長の息子さんだ」と目暮警部から言われた時に苦い顔をしている。
容姿・服装
褐色肌と太眉、一部が鋭く尖った前髪が特徴。
体型、体格は新一とほぼ同じ。
顔立ちは父親には似ておらず、目付きや輪郭が母親とほぼ同じなので、母親似とされている。色黒は本人曰く「じっちゃんの名にかけて」……じゃなくて「じっちゃん譲り」とのこと。
OVA『10年後の異邦人』では大人になった平次が登場するが、顔立ちは母親のそれにより近くなっている(特に目)。作中では、『世紀末の魔術師』で園子から「結構いい男じゃない」と評されたり監禁された時に”ハンサムな顔〜”と言われているので、イケメン設定あり。
「sax」のロゴ入りキャップを愛用している。
普段はツバを後ろに向けているが、和葉曰く「前に被り直すと(推理の)本気モードになる」らしい(それ故か滅多に被り直さない)。
性格
大阪弁(関西弁ではない)を話す生粋の関西人であり、コナン(新一)以上にあからさまな熱血漢。
地元大阪への愛郷心は人一倍強く、小五郎に通天閣を「東京タワーと変わらないじゃねえか」と言われた際には「あんな味気ない赤い塔と一緒にすんな」と反論し、ジョディに「日本語がちょっとおかしい」と笑われた際には「大阪弁は立派な日本語じゃ!!」と食ってかかった。
しかし、大阪弁への愛着意識が強いこともあってか、(コナンが住んでいる東京も含めて)大阪や関西圏以外の地域の言葉遣いについては、必要に応じて標準語も使う両親とは異なり、若干苦手な一面もある。
一人称は「オレ」であり、大阪人だからと言って「ワイ」ではないので注意。
人懐っこく明るい性格。目上の相手にも基本的にタメ口で接し、初対面の相手に敬語で話す時もタメ口交じりになることが多い。
その一方で、ある程度親しくなった相手でもなかなか名前で呼ぼうとせず、特に女性に対してはその傾向が強い(蘭は「姉ちゃん」や哀は「ちっちゃい姉ちゃん」など)。
思春期の男子らしく異性への関心はそれなりにあるようで、巨乳の女性(ジョディやベルモット、紅葉など)に反応を見せたり、海水浴場で女性の水着当てに興じていたりする場面がある。
特技
- 剣道
高校でも剣道部に在籍しており、相当の手練れ。相手の刀の上に乗って闘うなど色々と超人じみている。
というか剣道におけるライバルが沖田総司であるとその後判明したため、『YAIBA』における主要メンバークラスの腕前と判明した(そして小手を装備したり己の刀に毒を塗ったりしていたとはいえ、その平次に匹敵する実力を見せた『迷宮』の犯人はあまりにも超人過ぎると話題になった)。
- バイク
自動二輪免許と自前のオフロードバイクを所持。本編では和葉を後ろに乗せて移動することが多く、劇場版ではコナンを乗せて犯人の追跡を行うことも多い。
- 英会話
『英語教師VS西の名探偵』にて判明。声を担当する堀川氏が英語に堪能であることも大きいと思われる。
出会い
元々、自分(「西の服部」)と並び称される「東の工藤」こと新一を非常に強く意識していた。
初登場回『外交官殺人事件』では、わざわざ彼に会うために上京して毛利探偵事務所を訪れた。その後発生した殺人事件を捜査するが、真犯人の罠に嵌り間違った人物を犯人として挙げてしまう。直後、偶然元の姿に戻って現れた新一にミスを指摘され、「推理に勝ったも負けたも、上も下もない」と諭されたことで敗北を認める。あれれ〜、推理勝負してなかったっけお二人さん?
そして2度目の登場となった『ホームズ・フリーク殺人事件』において、「コナン=新一」の事実を見破る。自力でコナンの正体を見破った初めての人物となった。
以来、コナン(新一)とは親友ともライバルとも、ある意味では悪友とも呼べる親しい関係となる。
余談だが、上述した事件の中で生粋のシャーロキアンであるコナン(新一)とは違い、エラリー・クィーンの作品を好んで読んでいることを語っている。
協力者として
出逢った直後に限っては平次の喧嘩腰もありすれ違う様子もあったが、共闘を経てコナンの正体を知ってからはコナンにとって数少ない理解者であり頼もしい味方となる。
2人きりの時には服部は新一を「工藤」と呼び、コナンも服部に素の新一の態度で接している。
一方、他の人が近くにいるのにうっかりコナンを「工藤」と呼んで怪しまれ、コナンをヒヤヒヤさせるのもお約束となっている。
特に蘭には毎回のように訝しまれ、「くどい」「苦労」などの聞き間違いだなどと言い張り何とか誤魔化している。
事情を知らない人間の前では基本的に「ボウズ」などと呼んでいる(世紀末の魔術師では一度蘭達の前で「コナン君」と呼んだがどうにも違和感が拭えない様子)。コナンの正体が露見しないよう配慮をする一方で、蘭にだけは正体を明かした方が良いとも考えており(コナン=新一と蘭の関係を考慮して)、それを時折コナンに勧める事もある。
コナンもコナンで平次の推理力は認めるところであるうえ、コンビを組んでいる時は(平次のネームバリューもあって)子供だからと大人から邪険に扱われることがなくなり、犯人を暴く際に誰かを眠らせる必要もないなど、「子供の姿ではできない(やりにくい)ことを頼める」存在でもあるため、頼もしいパートナーとして信頼を置いている。
黒ずくめの組織の存在もコナンから聞いており、平次自身も殲滅に協力する姿勢を見せてはいるが、現時点では組織絡みの事件に本格的に関わったことは殆どなく、コナンと共に当時は組織の人物ではと疑われていたジョディ(実際はFBIだった)に探りを入れたり、コナンに頼まれて組織と関連ありそうな人物や事件についての大阪での情報等を調査してコナンの組織追跡行動時に連絡したりした程度である。
そんな中で、『黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー』(以下『二元ミステリー』)では、有希子の力を借りて新一に変装し、その姿をウォッカに目撃されている(よく見ると前髪が本人より尖っており、平次とわかる。その後ウォッカは平次が新一に変装していた事をジンに報告している)。ベルモットや安室透/バーボンにも存在を知られているが、ベルモットはあまり平次の事を気にしておらず、安室は自分の素性を平次に伏せるようコナンに要請している。
このため、組織に立ち向かう主人公の仲間としては常に出番があるわけではないこともあってなかなか本格的に絡めずやや不遇な立場。
ちなみに平次は『命がけの復活』でも自力で新一に変装しており(外見は顔にファンデーションを塗り髪型を変えただけで、おまけに声と口調がそのままだったためバレバレだったが)、コナンも一時的に元の姿に戻った『迷宮』で平次に変装している(こちらは平次の服と帽子を借りて彼の肌色に合わせたファンデーションを塗り、声は蝶ネクタイ型変声機で変えていたが、口調は所々標準語だった)。
友人として
平次は新一(コナン)を「大親友」であると公言しており、ベルモットの一件でコナンを心配した阿笠博士から連絡を受けた際には、和葉との約束をすっかり忘れて東京へ駆けつけた(『英語教師VS西の名探偵』)。
元々似た者同士で馬が合うのか、組んでいる時は2人とも妙に活き活きとしていることが多い。性格の面でも、以下のような共通点が見られる。
- 大切な女性に危害を加え罪悪感を持たない犯人への追い打ち(痛烈な批判をしたり残酷な真実を告げたりするなど)
- 好きな女性が他の男性といると嫉妬心から推理に集中できない
- 事件の犯人や関係者に対してアフターケアを一切行わない
- 事件が呆気なく解決するとショックで上の空になる
- 両親(特に父親)に頭が上がらない
- 親子関係は良好(母親に至っては親バカ)
- 小さなことでも根に持ち仕返ししようとする
- 後先考えずに行動して、酷い目に遭う
- 料理下手(キュウリを切ろうとしたが繋がったままだった)
- 推理勝負になると負けず嫌いになる
- 恋愛に対しては奥手
- 一度推理を始めると周りへの気配りができなくなる
- 幼馴染が強い(蘭は空手、和葉は合気道)
- イケメンでモテる(ただし恋愛対象はあくまで幼馴染のみ)
- 初恋の相手が幼馴染で一目惚れ(新一は保育園時代、平次は劇場版で判明)
- 自分に都合が悪くなると早々に立ち去る
- スケベで無意識によるセクハラ発言や行動が多い(そのことで制裁されたことも)
- 正義感が強く行動派
- 疑いのある人物はしつこいほどマークする
互いに幼馴染みへの想いを自覚した現在では、会話の中に恋愛話も増え始めている。
一方で互いに違う価値観があるため、時々衝突することもある。
ライバルとして
互いに探偵として対等に渡り合える貴重な存在であり、登場のたびに抜群のコンビネーションで事件を解決に導いている。
探偵としては両者共、事件の早期解決は勿論のこと、「極力犠牲者を出さない」ことを信条としている。平次は「犯人を推理で追いつめて自殺させる探偵は殺人者と変わらない」というコナンの言葉に影響を受け、『浪花の連続殺人事件』で自決しようとした犯人を身体を張って制止した。
また、平次と他の高校生探偵との衝突が目立った「探偵甲子園」編(『服部平次との3日間』)では、現場保存よりも被害者の救助を優先しようとした平次の行動を周囲が鼻で笑った際、コナンは「全然間違っていない」と評している。
登場初期の平次はコナンとの推理合戦に異様に執着しており、勝利のため解決を急ぐあまり冷静さを欠く推理を行うことが多かった。
現在はほとんど執着しなくなったものの、推理勝負自体は好きなようで、『もののけ倉でお宝バトル』ではコナンを見返したい少年探偵団の面々に陰でヒントを与えた(このときは、平次がコナンにフェイントをかけて地面を見ているところを自分に向かってお辞儀しているかのように撮った写真を見せて、探偵としてのコナンの師匠と歩美・光彦・元太に余計な嘘を吹き込んでいた)。
他にも『コナンVS平次 東西探偵推理勝負』では、一足先に事件の真相を解くカギを掴み、勝ち誇ったような表情を浮かべたりしている(ただし、先述にある、大阪弁以外の日本語の言葉遣いに精通していないことが災いして、あと一歩でコナンに逆転リードされているが、結果は両者引き分けに終わっている)。
平次の初恋の相手。(劇場版より)
幼なじみで、父親同士も旧知の仲。揃って登場する度に夫婦漫才のようなやり取りを披露している。
作中では平次の鈍感っぷりが強調されがちだが、和葉に対して特別な感情を抱いているのは事実。コナンが蘭絡みで感情的になりがちなのと同様、平次も和葉が絡むと感情に惑わされて真実が見えなくなってしまうことがある。
『鳥取クモ屋敷の怪』では和葉に身勝手な理由で危害を加えた犯人に激昂し、『そして人魚はいなくなった』では平次だけでも助けるため自分を犠牲にしようとする和葉を傷だらけになりながらも助けようとしている。
『コナンと平次恋の暗号』では和葉に近づいた男たちを不審者と早とちりしてしまい、「オレの和葉に何さらしとんじゃ!」と啖呵を切っている。
この時和葉への想いを自覚したようで、以来彼女への告白に相応しい(新一が蘭に告白したロンドンに劣らない)場所を探し回っている。
しかし、手頃な場所を見つける度に事件に巻き込まれて告白の機を逃し続けている(こちらを参照)。
また、上記のように和葉との恋愛が絡むと推理への集中力が下がり、普段ならばしないようなミスを犯してしまう。実際、『キッドVS高明狙われた唇』では、和葉にすり替わった怪盗キッドに全く気づかず、挙句キスしかけるというハプニングを起こし(寸前で蘭が阻止し未遂に終わった)、のちに正体がキッドだったと知った時には愕然としていた。『五稜星』ではそのハプニングを根に持っており、キッドにある意味深い恨みを抱いている。
OVA『10年後の異邦人』でコナンが見た10年後の幻覚の中では、数々の難事件を解決して国民的ヒーローとなり、通天閣の向かいに探偵事務所を開いた姿が描かれ、和葉が助手となっていた。しかし、10年経っても彼女との関係は進展していない様子。
- 服部平蔵
父親。推理力と剣道の腕が彼譲りであることは平次も自覚している。
性格を隅々まで理解されているため、事件の黒幕をおびき出すための作戦に利用されてしまったことも(『大阪ダブルミステリー浪花剣士と太閤の城』)。解決後にコナンからその事実を聞かされた平次は「あのキツネ目クソ親父……」と憤っていた。
- 服部静華
母親。平次の度胸の良さは彼女譲りらしい。
自身への過保護さには辟易しているようだが、彼女の料理の腕(特にてっちり)に関しては天下一品だと公言している。
- 大滝悟郎
何かと付き合いのある大阪府警の警部。
平次の実力を深く信頼している良き理解者である一方、真相を追う彼の奔放な振る舞いには手を焼いている様子。
- 毛利蘭
平次にとっては「親友(=新一)の女」。作中でコナンと会う時には大抵蘭も一緒にいるため、付き合いはそれなりに長い。当初は和葉に、平次が頻繁に東京へ行くのは蘭に会うためだと誤解されていた。
ちなみに蘭は静華に出会うまで、平次の母親も色黒だと思っていたらしい(先に出会った平蔵がそれほど色黒でなかったため肌の色は母親譲りと思ったのだろうか)。
- 毛利小五郎
平次は「眠りの小五郎」のカラクリを知っているため、小五郎自身の探偵としての技量はほとんど評価しておらず、調子に乗る彼を酷い時には「ボケナス」呼ばわりしている。
しかしその一方で、探偵としての全国的な知名度は小五郎の方が上であるため、場合によっては仕方無く小五郎の弟子や助手という立場にされることも。
服部平次はアニメ制作会社の東京ムービー側から「ライバルキャラが必要」という意見を受けて原作者の青山氏が作成したキャラクターである。
青山氏はアニメ化に際して灰原哀を登場させるつもりだったが、灰原の姉である宮野明美に関する事件が黒の組織に関係ない内容に改変されたため、灰原の登場が見送られることになり、彼女の代わりとして服部平次というキャラクターが誕生することになった。
声を担当する堀川氏は、平次を演じ始める1年前に放送された『バレンタイン殺人事件』にてゲスト出演しており、被害者役を演じていた。アニメコナンではよくあることである。
名探偵コナン 江戸川コナン 工藤新一 遠山和葉 服部平蔵 服部静華
前者は主人公のライバル繋がり、後者はスケベな点に加えて更に掲載雑誌も同じで掲載時期も重複(1994年〜99年)していた。
以下、劇場版『100万ドルの五稜星』のネタバレ注意
劇場版『100万ドルの五稜星』にて100万ドルの夜景を前に函館山でついに和葉に告白。
それも動機を絡めた探偵らしいものだったが、最後はストレートに「好きや!」と言っている。
和葉はそれを聞き涙ながらに喜んだ…と思いきや、直前に落とされたスタングレネードのせいで耳が聞こえなくなっており、さらに眩しさで目もやられ涙が出ていたとのこと。(服部本人は落ちてきた瞬間に和葉に庇われ無事だった)
自然に治るものではあるが、ようやく言うことができた告白の言葉が聞こえてなかったという事実に服部もまた涙するのであった…
ちなみに落としたのは告白を阻止しようと函館を奔走していた大岡紅葉と伊織無我。しかし服部が告白しようとしていたことには気づいておらず、先の一件で使用したスタングレネードについて紅葉が尋ね、それを伊織が説明していた際に誤って落としてしまったのが原因。
二人の恋路を応援し、告白時もそばに居合わせた蘭もこれには唖然。
服部を応援するために函館山の夜景を(内心で新一に謝りながら)ビッグベンより上だと豪語したり、この直前に服部がパラシュートで王子様(もしくは昨年のこいつ)さながらに降りてきたのを涙ながらに喜んでいたなど相当良くしてくれていたのに…
なお、ライバルで良き仲のコナンは和葉に福城聖がかなりの好意を持って話しかけていた際に「服部に見せてえ〜」と物凄くニヤつきながら思っていた。もう一発殴ったれよ。
これまで服部は告白の際にことごとく邪魔が入って失敗していたが、今回の場合は伊織が手を滑らせる・それがちょうど二人の間に落ちると完全に偶然の出来事であるためとにかく運が悪いということになってしまった。
こんなオチではあるが、エンディングの「相思相愛」が入る瞬間は非常に素晴らしいものとなっているので必見である。
また、その後に語られる真実は劇場版史上最も重大な事実といっても過言ではないので絶対に見逃さないように。(リンク先、本作の最大のネタバレ注意)
劇場版では本筋の話が進まないというセオリーがありながらも告白自体は成功したので、原作で再び告白し、二人が結ばれる日もそう遠くないのかもしれない。
その時は和葉が本当の嬉し涙を流すのだろうか…?
以下、原作1133話の重要なネタバレにつき注意
「ただ和葉に…好きやって…言いたいだけなんやけどなァ…」
事件解決後、浪速ハルカスの展望デッキから見える夕日を前に和葉に告白しようと計画するも連絡を忘れ夕日が沈む直前になってしまう。
慌てて電話をかけるも繋がらず、直後に蘭から地下1階に和葉がいると連絡を受ける。
今からエレベーターに乗っても間に合わないと落胆し座り込む平次。
そこで思わず和葉に告白したいという本音を漏らす…
「それ…ホンマ?」
そこにはなんと和葉がおり、彼女は言葉の真意を尋ねる。
実は蘭と行動していた和葉は和葉の母・遠山櫻が変装した姿であり、本人は携帯の電池切れで連絡が取れないからと慌てて展望デッキへ向かっていたのだった。
まさか、漏らした本音を聞かれているとは思わず、一旦は誤魔化そうとするも、「ホンマなん?」「平次!」と続けざまに問われ…
「ホンマや!!」
こうして、和葉の初登場から約四半世紀に渡り秘め続けた想いは伝えられ、2人は正式に付き合うこととなった。
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