「私たち、やっと逢えたんだね・・・」「工藤新一、古都の謎に挑む!?」
概要
公開日 | 2003年4月19日 |
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英題 | Crossroad in the Ancient Capital |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 古内一成 |
主題歌 | 倉木麻衣「Time after time ~花舞う街で~」 |
興行収入 | 32億円 |
前作 | ベイカー街の亡霊 |
次作 | 銀翼の奇術師 |
春の京都を舞台に、服部平次と遠山和葉を中心にストーリーが展開。
平次と和葉が全編に渡って劇場版でメインになるのは本作が初。平次の特技である剣道やバイクを活かした激しいアクションも見られる。また劇場版では初めてコナンが新一の身体に戻ったことで本物の工藤新一が登場。山能寺や終盤の舞台となった玉龍寺は実在しないが、本編では京都の観光地が数多く登場している。
平次の知人である大阪府警の大滝悟郎と京都府警の綾小路文麿が劇場版初登場し、綾小路は後に原作とテレビアニメにも登場している。
この作品から劇場版シリーズもデジタル画に移行。それに伴い冒頭の解説シーンも一新されている。
第1作『時計じかけの摩天楼』から監督を務めてきた初代監督・こだま兼嗣が担当した最後の監督作品である。
なお、終盤で火事こそ発生するものの、劇場版シリーズの代名詞とも言うべき爆発シーンは本作には一切存在しない。
ストーリー
東京・大阪・京都で、5人の男が刀や弓矢で殺される事件が発生した。犯人は翁の能面をかぶっていた。警視庁・大阪府警・京都府警の合同捜査本部による捜査の結果、殺された5人が古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーであることが明らかになった。
同じ頃、小五郎は山能寺の僧侶から依頼を受けコナンたちを連れて京都に来ていた。山能寺では8年前に、12年に一度公開する仏像が何者かに盗まれていた。そして最近、その仏像のありかを示すという謎の絵が差出人不明で山能寺に届いたので、小五郎に解読を依頼したのであった。
コナンは秘仏を盗んだのは源氏蛍だと推理し、謎の絵の解読のヒントを求めて弁慶に関係のある場所を巡った。その先で平次と遭遇し、平次も源氏蛍の事件を追っていることが分かり、お互いに情報交換を行う。平次の案内で鞍馬山を訪れるコナン。しかしそこで、平次がライダースーツの男に弓矢で狙撃される。二人はバイクで男を追跡するが、後一歩で取り逃がしてしまった。
その夜、コナン一行は御茶屋に招かれた。しかし突然、桜正造が何者かに殺害されてしまう。さらに、コナンと平次が桜の古美術店を調べた結果、彼が源氏蛍のメンバーであることが分かった。
捜査の後帰宅する途中、平次は再びライダースーツの男の襲撃に遭う。男は翁の能面をかぶり、木刀による対決を申し込んでくる。その申し入れを受ける平次だったが、男の見たことのない剣法に大苦戦。あわや殺害されそうになるが、和葉の機転によって救われる。
捜査を続けて、少しずつ真相に迫っていくコナンと平次。しかし、その最中に和葉が犯人に誘拐されてしまった。服部に鞍馬山まで一人でこいと脅迫する犯人。しかし平次は、前夜に犯人から受けた傷が悪化して倒れてしまう。果たしてコナンと平次は、事件を解決して凶悪な犯人から和葉を救いだせるのか!?
ゲストキャラクター
名前 | 声優 | 職業 |
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円海 | 井原啓介 | 山能寺住職 |
竜円 | 中村大樹 | 山能寺の僧 |
桜正造 | 亀井三郎 | 古美術商 |
水尾春太郎 | 遊佐浩二 | 水尾流の能役者 |
西条大河 | 鈴置洋孝 | 古書店の店主 |
千賀鈴 | 安達まり | 舞妓 |
市佳代 | 佐久間レイ | 芸者 |
山倉多恵 | 鈴木弘子 | お茶屋の女将 |
駿河次郎 | なし | 「源氏蛍」のメンバー |
備前平四郎 | なし | 「源氏蛍」のメンバー※平次の知り合いであり、プレストーリーとなるOVAにもカメオ出演している |
亀井六郎 | 三戸耕三 | 「源氏蛍」のメンバー |
鷲尾七郎 | 里内信夫 | 「源氏蛍」のメンバー |
片岡八郎 | 水内清光 | 「源氏蛍」のメンバー |
「源氏蛍」のメンバーはいずれも名前に漢数字が入っているので小五郎が「まさか次の標的は(名前に『五』がつく)俺では!?」と焦るシーンがある。コナンから「それは前にもあっただろ」と内心でツッコミを入れられていた。