概要
CV:鈴置洋孝
古書店店主。35歳。
小五郎に依頼を出した寺の僧侶とは剣道仲間だという。
演者について
声を担当する鈴置洋孝氏は、アニメ第72話『三つ子別荘殺人事件』(富沢太一役)、劇場版第2作『14番目の標的』(仁科稔役)に続いて3度目の出演となった。
関連項目
名探偵コナン 服部平次 遠山和葉 工藤新一 毛利蘭 迷宮の十字路 劇場版名探偵コナン
九能帯刀:「らんま1/2」で鈴置氏が演じたキャラクター。こちらも九能流剣法という剣術の達人であり、平次と同じく高校2年生で剣道部所属である。
ネタバレ
山王寺の檀家で剣道仲間。盗賊団「源氏蛍」では様々な武器を扱えるため、武蔵坊弁慶と呼ばれている。そこで、盗品の独占をするため、残りのメンバー6人を次々と殺害していった。
さらに、毛利小五郎に暗号文を解かせ、前の首領・源義経が隠した仏像を発見させようとした(服部平次が仏像の白毫を持っていたことから、関西で有名な平次でなく小五郎に依頼するように仕向けた)。実は、この謎を解いた者を後継者にするという首領の遺言から、自らが義経になろうとしていた。その精神は狂気の域に達しており、平次曰く「義経に憑りつかれたバケモノ」。
義経流(ギケイリュウ)という古流剣術を修めており、現在のところ平次以上の剣術を持つ唯一の人物。
クライマックスでは平次と真剣勝負を繰り広げるも、妖刀村正を得た平次に対して終始優勢を保ち、さらには奥の手として「猛毒を塗ってある」と称する小太刀を抜き、二刀流で平次を追い詰める。小太刀が平次に当たることはなかったので本当に毒が塗ってあったのかは定かでないが、「掠っただけでお陀仏」という脅しを伴って繰り出される小太刀は無視できない牽制となり、大河の業前もあって平次の防御を崩してしまった。
しかし、助太刀にやってきたコナンによりキック力増強シューズのサッカーボールシュートで小太刀を弾かれてしまい、態勢を崩した隙を突かれて敗北した。
剣術道場の門弟を手下としていたが、こちらも平次、コナン達の活躍で一網打尽にされた。
元々前半での出番が少なく、印象に残りにくかったが犯人発覚後は眼鏡を外し、髪も超サイヤ人のように逆立ち、顔も別人のように豹変していたため「誰だこいつ」と思った視聴者は多いだろう。
犯行動機を語る際に言い放った「オレは元々弁慶より義経が好きやった! 義経になりたかったんや!」というセリフがよく理解できず劇場版でもっとも意味不明な動機としてネタにされることが多い人物。
だが、これは台詞の一端だけを切り取って誇張したネタであり、本当にただ単に義経になりたかったというだけの理由で犯行に手を染めたわけではない。
実際のところは「宝を独り占めにして、道場の運営資金を確保するため」というのが直接の犯行動機であり、身勝手ではあるが訳の分からないものではない(その道場であった廃寺は盗賊団の首領が管理しており、彼が亡くなったことで取り壊されることが決まっていた)。皮肉にも、探していた宝は当の廃寺に隠されていたのだが大河も盗賊団の仲間も誰一人として気付いておらず、新一には「灯台下暗し」と言われた。
平次に敗れた後、「義経になりたかった弁慶か。アンタが弁慶やったら、義経は安宅の関で斬り殺されてんで」と吐き捨てられた。
表情の豹変と映画自体の人気の高さ、そして何よりこのインパクト抜群の迷言から詳しく解説する場合も含めて「コナンにおけるクズな動機」や「キチガイな犯人」で必ず名前が上がる人物なのはもちろんだが上記通りの剣術の腕前と古書店経営から「最強犯人ランキング」でも必ず名前が上がる人物でもある。その為現在でも高い知名度と人気を誇りコナンの犯人と劇場版のゲストキャラを代表する人物の一人である(ただし、犯人の戦闘力はコナンサイドの登場キャラによって強さが異なる為、平次の相手だったからこその強さだったともいえる)。
盗品の独占という身勝手な理由で6人もの人間を殺害している為、死刑判決は免れないと考えられる。