概要
ニューリーダー病とは、アニメ『トランスフォーマー』シリーズにおいて部下が上役のキャラの立場を狙って行動した際などに視聴者の間で飛び交う言葉。
早い話が下剋上を企むことであり、この呼称は作中でスタースクリームが事あるごとに「ニューリーダー」の座に固執していたことに由来する。
代表的なニューリーダー病患者(トランスフォーマー)
スタースクリーム(シリーズほぼ全般)
ある意味「ニューリーダー病」の代名詞と言ってもよい人物。事あるごとにメガトロンに反旗を翻したり、揚げ足を取ったりしてデストロン(ディセプティコン)のニューリーダーを名乗っている。シリーズによっては念願叶って本当にリーダーに就任することもあるが、直後に復活したメガトロン(もしくはガルバトロン)からキツイお灸を据えられることも。
レオザック(トランスフォーマーV)
デストロンのNo.2で戦闘機に変形、リーダーの座を狙うなどスタースクリームと共通点が多いが上司であるデスザラスには楯突かず、機が熟すのを待っていた。自身がリーダーを務めるブレストフォースがライオカイザーに合体可能になったのをきっかけにデスザラスに反抗するが、事前にゴウリュウに自身の野望を喋ってしまったためデスザラスに野心があったことがばれており、釘を刺されてしまう。その後は野心を見せることはなくなった。
ダイノボット(ビーストウォーズシリーズ)
元々はデストロンであったが、メガトロンに不意打ち同然で排除されてからはサイバトロンに寝返り、そのリーダーになること目論むようになる。決闘でコンボイに敗北して彼の下に付いたものの、彼の不在時には真っ先に臨時あるいはニューリーダーに立候補するなどかなり長い間ニューリーダーへの拘りを見せていた。
タランス(ビーストウォーズシリーズ)
陰湿で残虐かつサディストな性格の技術者で、己の計画のためなら仲間すら利用する卑劣漢。頭の回転も速い。基地から離れた場所に独自に秘密の研究所を設け、ユニクロンの眷属として全トランスフォーマーの抹殺という目的の下で暗躍し続けた。メガトロンに対して下克上を企んでおり、メガトロン自身もそれには薄々感づいているのだが、一流の科学技術を持つため彼を手放せないでいる。
テラザウラー(ビーストウォーズシリーズ)
タランスと同じく、メガトロンを出し抜きニューリーダーに成り上がろうと目論む不忠者。空を飛ぶのもの(プテラノドン)に変形する、ロボットフォームのヘルメットのデザインや逆三角形のシルエットが心なしか上記のスタースクリームを彷彿とさせる。
タンカー / ライノックス(ビーストウォーズシリーズ)
患者の中では珍しいサイバトロン(マクシマルズ)出身のニューリーダー病発病者。『リターンズ』において、サイバトロン・デストロン両軍に所属した経験から「自分こそがセイバートロンの支配者にふさわしい」という結論に至った。
両軍のリーダーであるイボンk…コンボイとメガトロンを相打ちさせようと、自身の死を偽装し裏で巧妙に罠を張り巡らせるが、結局は彼もメガトロンの手中で踊らされていたに過ぎず、あえなく破壊されてしまう。
ただし、その後の世界を描いたハズブロの玩具独自展開シリーズ『トランスフォーマーユニバース』で再び復活した時は前述の行為を深く悔いており、自らの罪滅ぼしの為にコンボイに力を貸している。
メガストーム/ギガストーム(ビーストウォーズシリーズ)
兄であるガルバトロンを引き摺り下ろしてリーダーになろうと企んだ愚かな弟。
ガルバトロンが眠りについていたのを良いことにデストロンのリーダーとして指揮を取り、ガルバトロン復活後も影から攻撃して再び眠りにつかせようとした。しかし、これらの行動の陰には優秀な兄へのコンプレックス、ないしは認めて貰いたいという気持ちがあり、決してガルバトロンが嫌いなわけではなく、ガルバトロン本人も内心では彼の事を大切に思っている。
ブラックコンボイ(トランスフォーマーカーロボット)
ギガトロンに忠誠を誓うと見せかけて失墜を目論んでいるが、バカにしているゲルシャークにはその野心を疑われたり作戦を台無しにされている。
レーザーウェーブ(トランスフォーマースーパーリンク)
初代TFのアニメでは忠臣だった彼だが、本作ではG1シリーズのアメコミ版と同様にガルバトロンを追い落としてデストロンのリーダーになろうと企んでいる野心家である。
デストロンが手に入れたユニクロン制御装置を奪い取り、ガルバトロンを出し抜こうと企むが、彼にユニクロンが制御しきれるはずもなく、支配権を取り戻した代わりに精神を病んでしまったガルバトロンに処刑されてしまった。
彼の死後に登場した弟のシックスショットも兄譲りの不忠義者であり、最終的にデストロンを敵に回す事になったが、兄と同様にガルバトロンによって粛清された。
エアラクニッド(トランスフォーマープライム)
珍しい女性のニューリーダー病患者にして、デ軍のアイドル芸人。元々ディセプティコンへの帰属に不満があり、メガトロンに見切りをつけて、彼の打倒を目論むようになる。ディセプティコン離反後はインセクティコンを率いてディセプティコンへの大攻勢に出たが失敗。その後紆余曲折を経てサイバトロン星の月へと放逐され、部下のインセクティコン達諸共自滅するという末路を辿った。
トランスフォーマー以外の作品・テレビ番組
三遊亭好楽・林家木久扇・6代目三遊亭円楽
ご存知『笑点』。
ここでいうところの「リーダー」とはもっぱら司会、それも、故桂歌丸師匠を指すのだが、この三人は死亡ネタだのハゲネタだので師匠を弄り倒し、あまつさえ自分がなり替わろうとする。
マクギリス・ファリド(機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ)
ガンダム界のニューリーダー病患者のニューフェイス。結局鎮圧された挙句、本人も死亡した。
金居/ギラファアンデッド(仮面ライダー剣)
ベール(ドキドキプリキュア)
シンクライン皇太子(百獣王ゴライオン)
ダイ・バザール大帝王の愛息子だが、幾度となく父を倒して自身が帝王になる機会をうかがっている。中盤から次第にダイ・バザールへの反逆心を隠さなくなり、険悪なムードになる。
そして半ば殺害し、帝王の座に着いたのだが………。
女将軍ゼノビア(科学戦隊ダイナマン)
かつて反乱に失敗して牢獄に閉じ込められ、脱獄後は帝王アトンに忠誠を誓ったふりをしていたものの、終盤レトロ遺伝子を手に入れ、ジャシンカ帝国を手中に収めようと画策する。
メイスン(超電子バイオマン)
ドクターマンが人間であることを知ると、第28話でメカ人間である自分達が人間に従う道理はないとファラとモンスターと共にドクターマン暗殺を企て、新帝国ギアの新たな支配者を名乗った。しかしドクターマンの方が一枚上手で、反乱鎮圧ついでにバイオマンも抹殺する計略にまんまと嵌った。
ペリオス(星銃士ビスマルク)
かねてからの計略で支配者であるヒューザー総統を見殺しにして拠点であるヘルペリデスの全権を手に入れたように思えたが…。ちなみに中の人はスタスクと同じ鈴置洋孝、ヒューザー総統はメガトロンと同じ加藤精三だったりする。
シャピロ・キーツ(超獣機神ダンクーガ)
地球を見捨ててムゲ・ゾルバドス帝国に自分を売り込んで総指揮官になったが、野心はそれにとどまらず、いずれは帝王ムゲ・ゾルバドスになり替わろうとした。
しかし姦計には長けても支配者としての器量は狭く、それが自身の破滅につながった。
エンジン王(熱血最強ゴウザウラー)
ザウラーズの力の源である「心の力」を手に入れ機械神に叛逆を企んでいるが、「心の力」は奪って得られる物ではなく、反乱を阻止されたうえに息子同然の愛機ギルターボを失う結果となる。
SSカンパニー(マリオ&ルイージRPG3!!!)
リメイク版「マリオ&ルイージRPG3DX」に登場する三人組。上司であるゲラコビッツを裏切り、キノコ王国を破滅に陥れようとした。
ドゴルド(獣電戦隊キョウリュウジャー)
トップに指揮権を譲渡されたのを機に調子に乗るも、それまでの行動はお見通しでお痛を受ける。ちなみに中の人は当時のスタスクを演じていた。
『迷宮の十字路』の犯人(劇場版名探偵コナン)
「義経になりたかったんや!」という迷言が意味不明な動機として取り上げられてしまうこともあるが、かいつまんで言えばコレである。
タママ二等兵(ケロロ軍曹)
原作およびアニメで小隊の指揮権を掌握したが、分不相応な奴がやったモノだから最終的に皆から総スカンを喰らう羽目に。
サルワ(ジャヒー様はくじけない!)
ジャヒーに取って代わり、魔界No.2になろうと目論む自称「魔界No.3」。
ジャヒーを貶める計略を毎回立てるもビビリでドジっ子なためにいつも失敗ばかりしており、おまけに当のジャヒーは彼女のことを全く気にも留めていなかった。
オルバ・メイヤー(はたらく魔王さま!)
独自の研究で天界や天使が自分達と変わらない俗物だということを分かるや、遊佐恵美らを利用していずれは自身が神になり替わろうと目論んでいる。数々の計略を企み、知略家気取りでいるが、真奥貞夫には「B級映画でももっとましなシナリオ考える」と馬鹿にされた。
パイン(ボンバーガール)
リーダーであるモモコを蹴落とし自分がリーダーになることを夢見ている、自称次期リーダー。
ボンバー・ザ・グレート(超力戦隊オーレンジャー)
マシン帝国バラノイアの支配者になるべく皇帝バッカスフンドに反旗を翻して失敗し宇宙に逃亡していたがバッカスフンドの死を知ってバラノイアに舞い戻り、まんまと皇帝の座に収まるがその後破滅が待っていた。
バルコム(北斗の拳)(アニメ版)
軍閥KINGの最高幹部である大将軍の地位に甘んじる事が出来ず主君シンを倒して自分がKINGになろうと企み反乱を決起するが、あっさりと返り討ちにされた。
イノリ(プリンセスコネクト!Re:Dive)
ギャングとしての側面を持つギルド、ドラゴンズネストの「自称」幹部。
組織のボスにしてギルドマスターであるホマレに使われることに不満を持っており
いつか下剋上したいと思っている。
桃谷ジロウ/ドンドラゴクウ(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)
ソノイに消されてしまったタロウの代わりに田舎から上京してきた、本作における追加戦士。
タロウに代わってドンブラザーズのリーダーになろうとするが、初登場回では石を投げまくるだけでお供達の足を引っ張ったためお供達からは認めてもらえず、挙句の果てにはお供たちが不甲斐ないからと処刑しようとする始末。
しかもリーダーになろうとする意志はタロウが復活した後も変わっていないようで…。
ぴの(邪神ちゃんドロップキック)
反逆者扱いを受けているぺこらとぽぽろんを始末しに来るが、失敗したことで自らも天界から狙われる立場になると一転、今度は現在の天界の主を始末して新しい主に成り替わり、更に魔界と人間界も滅ぼして全世界の女王になろうと画策する。
しかし、精神的に打たれ弱い情緒不安定な豆腐メンタルという一面も。
池倉マリナ(ブルーアーカイブ)
誤って像を破壊してしまったせいで生徒会長の粛清(と言っても内容は座布団没収さえ比べ物にならないしょうもないものばかりだが)を恐れるあまり、配下を率いてクーデターを起こし下克上に成功するも、あっさり制圧され、しかも互いに相手の行動原因を理解していなかった。ちなみに当の会長は自己顕示欲こそ人一倍だが人望も能力も皆無で、彼女に限らずしょっちゅう蹴落とされては復権を繰り返しており(実際オチでは彼女が罰のトイレ掃除に全力を出して疲れ果てていたところに復権のため協力を取り付けた面々が押しかけ、実質反故にしていたせいで襲われている)、信頼しているはずの副官からさえボロクソに言われて呆然とした。