概要
CV:ダグ・パーカー/吹替:飛田展男
体が赤く(背中と二の腕にあたる部分にまだら模様がある)、口が黄色いプテラノドンに変身するデストロン戦士。
原題での名前はテラソー(Terrorsaur)。
翼竜なだけあって飛行能力を持ち、同じ飛行能力を有すワスピーターと行動を共にすることが多い。
変身時に「カァー!」とカラスの鳴き声のようなことを言う(原語版でも奇声(恐らく翼竜の鳴き声を意識していると思われる)を発する事がある)。
「ミーは~ザンス」などと自称おフランス帰りの人物を彷彿させる気取ったしゃべり方をする。
飛行速度はどの戦士よりもずば抜けており、武器も豊富だが、総合的な戦闘能力はあまり高くない。
なお、テラザウラーのビーストモードは、本物のプテラノドンとは違って歯が生えている(寧ろこれはランフォリンクス類の特徴である)。
人物
割と頭はきれるがニューリーダー病にかかっており、度々メガトロンを出し抜きリーダーになろうと目論む。しかし性根は臆病者で、悪党としても典型的なゴロツキに過ぎないタイプのため、毎度のごとく失敗して痛い目に逢っている。
一度、空飛ぶ山の巨大なエネルゴン鉱脈のエネルギーを吸収し凄まじいパワーアップをしたことがある。この時ばかりはメガトロンも負かし、コンボイも圧倒したが、時限式な上にラットルに巨大エネルゴンを破壊された後はスコルポスに治療されたメガトロンによって制裁を受けた。
また、ラットルをデストロンに引き入れて自分の部下にしたこともある。彼を利用して反乱を起こしメガトロンを監禁したが詰めが甘く、実はスパイだったラットルには作戦を壊され、サイバトロンには襲撃され、メガトロンにはあっさり脱出され、またもや制裁された。
ライノックスが悪堕ちした際には、自身の野心の為に彼とコンビを組もうと画策しており、「中々やるザンスね 相棒」とおべっかを使っていた。
『メタルス』でも登場するが、第1話でクオンタムサージの衝撃波でスコルポス共々、基地内に入り込んでいた溶岩に沈んで死亡。
メタルス化の兆候が確認できるため、体組織の構造変化が始まっていたせいで飛行能力が弱っていたとも考えられる。
台詞は2つでわずか数十秒の出番だった。
…と思われていたが、後年出版された『Beast Wars Sourcebook』で生存していた事が判明。溶岩の中に転落した際、メタルス化と同時にステイシス・ロック状態となり生き延びていたとの事。後にスコルポスと共にメタルス化して復活するが、既にビーストウォーズは終結しており、そのまま惑星エネルゴアに置き去りになってしまったのだった。その後の動向は不明。
漫画版
玩具ではメタルス版が存在しているものの、アニメ版ではメタルス化しなかった彼だが、玩具の販促を兼ねたコミックボンボンの漫画版ではメタルス化して登場し、コンボイに襲いかかる…ものの、あっさりと真っ二つにされて死亡する。
しかしランページのスパークを受けてゾンビ化して復活する。この時は生前とは全く違った不気味な口調になっていた。
余談
- 担当声優の飛田氏はメタルス第2話からクイックストライクの声を担当し、その後のトランスフォーマー作品でも度々活躍している。
- 次回予告で、「ミーは、プテラノドンという恐竜ザンスよ!」と紹介しているが、正確には恐竜ではなく翼竜である。ただし『恐竜スーパー戦隊』等の創作でも恐竜にカテゴライズされている。
- 放映当時の玩具は、アニメ抜きで見るとかなり完成度が高い。逆に言えばアニメグッズとして見るとかなり不満の残るアイテム。