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プテラノドン

ぷてらのどん

中生代白亜紀中期から後期に生息した大型爬虫類(翼竜)の一種。 嘴のような顎と鋭く伸びる後頭部が特徴。 翼竜の代表格として親しまれ、非常に高い人気と知名度を持つ。
目次 [非表示]

概要

プテラノドンとは、中生代白亜紀を生きた大型爬虫類(翼竜)の一種である。


蝙蝠のようなを持つ大型爬虫類『翼竜』の代表格、かつ象徴的な種族。

プテラノドンとは、ラテン語で「があってが無い」という意味である。

1870年、古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュらによって発見され、プテロダクティルス(ジュラ紀のヨーロッパに生息)に似ていたことからプテロダクティルスの新種と考えられたが、のちに別属と判明し、改めて"プテラノドン"と命名される。

主に北アメリカ大陸で発見されるほか、日本でも化石の断片が見つかっている。

以前までは多くの種を抱える属でもあったが、近年その分類は整理されつつある。


生態

翼長は6〜7m程度、ステルンベルギ種では9mにも達する。

翼を折りたたんだ体高も2.5m前後と相当の巨体。


一方で体重は非常に軽く、推定では最大でも40kg、最少では15kgしか無かったという。これは筋肉まで徹底的な軽量化がされていたが故の賜物。

しかしその割に特に上半身は筋肉質かつ骨格も癒合が進んでいて頑丈になっている(そもそも大体の飛行生物は体は硬く出来ている)、その証拠に化石として発見される際骨がばらけて発見されることがあまりなく、また恐竜で死に際によく起こる体全体の反り返り(デスポーズ)を取ることもほぼなく首だけにとどまる。

 

まず胴体においては胸骨が大きく発達しており更に胸骨中央の竜骨突起には軟骨が付いていた跡が存在するため化石で残るものより実際には大きかったと推測される。

前脚の上腕骨に至っては短い代わりにゴツくまるで鈍器のような形になっており、三角筋がくっつく突起も大きく発達している。

ゴツイ一方で勿論軽量化もされており先述した上腕骨も内部は空洞になっている。

この為上半身はマッシブな体型だったとされており、羽ばたく力も十分に備わっていたと思われる。

短い上腕に比べ下腕は長くなっており、また手首の辺りに首にかけて張っていた皮膜を支えるトゲの様な骨がある、この為肘は常に曲がっており伸ばすことはできなかったと推測される。

続いて翼の構造だがこれは前足の四番目指、人間で言う薬指が異常に長く発達しこの指と後ろ脚の間に皮膜が張ってできている。

残る三本の指には鋭いツメがついており足場になる岩などに引っ掛けていたと思われる。

また翼膜の内部には長く頑丈な結合組織の繊維が何本も並んで出来ている、

これは指と一緒に翼を支えていた他翼を強固なつくりにしており翼が破けることはまずなかったと推測されている。

 

このように上半身、及び翼はゴツイ作りになっており、飛翔能力はしっかり備わっていた

(翼竜は羽ばたけなかったか羽ばたく力が弱かったと言う人は恐らく上半身の骨格のゴツさを知らないのだろう)。


一方下半身はだいぶ貧弱になっており後ろ足の骨は前足の物と比べかなり細くそして短い作りになっている。

筋肉も貧弱なものと思われており、映画のように人をつかんだり、鳥のように後ろ足だけで木の枝につかまるといった芸当はできないだろう。

(まぁそもそも幼児ならともかく成人をつかんだまま飛ぶ事ができる動物は在命絶滅問わずいないだろうし、今後も見つからないだろうが…)


地上では四足歩行をしていたとされる足跡化石が発見されており、

人間で言う手の親指を斜め前、人差し指を真横、中指を後ろ且つそれぞれを体の外側に向けて歩いていたとされる(後ろ足はそのままベタッと地面につけている)、人間の手で再現しようとするとフレミング左手の法則のような手の形になる。

 

最大の特徴は口と後頭部で、名前の通りほかの翼竜とちがって歯が無いため、ペリカンの嘴のような大きなを持っている。後頭部のトサカは成熟したオスのみが長く発達しておりメスや子供の物はかなり短い、役割は種の特定の目印、体温調節の器官、首を支点にバランスを取って嘴を動きやすくした、飛行中の気流の察知に役立った…など諸説ある。

種類によってトサカの形状はまちまちで、一般的な後頭部から後ろに伸びるブレード状のもの(プテラノドン・ロンギケプス)もあれば、の刃のように出っ張ったもの(プテラノドン・ステルンベルギ、ゲオステルンベルギア属とする説もある)も存在する。


食性で、水面を低空飛行しながら顎を水面に浸して水面にいる魚を浚って捕獲していたと推察される。他にも初期の哺乳類や、恐竜の子供、ハゲワシの様に動物の死体を餌にしていたとも考えられている。

翼を広げた時の縦横の比率は1:9とアホウドリの1:8に近く、収斂進化が見て取れる。


昨今、化石からから発達した体毛が発見され、羽毛を持つ爬虫類という新たな特性を得ている。


なお、イラストではティラノサウルス・レックストリケラトプスの背景を飾る存在としておなじみだが、実際はこれらの恐竜よりも1000万年以上前に生息していたので、物語を描く際は注意が必要。因みこの両者の背景を飾る翼竜はケツァルコアトルスである。

白亜紀最後の英雄

※させていただいた一例。恐竜をテーマにした商用作品だと見栄えの問題で一緒くたにされやすい。

またARK:Survival_Evolvedジュラシック・パークIIIなどのメディア作品では、見栄えを優先してか名前の意味に反して歯を付けられることもある


人気・知名度No.1翼竜

発見が比較的古く、また『空を飛ぶ怪物』というイメージも手伝って、翼竜のなかでは非常に高い人気・知名度を誇り、現在でも「翼竜=プテラノドン」の公式は世界的に認知されている。

  • 知名度ゆえか翼竜の英名が「Pterosaur」になっている程。

とりわけ、メディア作品ではその見栄えの良さから抜擢されやすい傾向にある。


プテラノドンをモチーフにしたキャラクター

スーパー戦隊シリーズ

昭和戦隊

平成戦隊

20世紀平成戦隊

21世紀平成戦隊


仮面ライダーシリーズ

昭和ライダー

平成ライダー

平成二期

令和ライダー


東宝特撮


アニメ


トランスフォーマー


ゲーム


漫画


ZOIDS


古代王者恐竜キング

第1紀から草属性のパーの超わざ「メタルウィング」に登場。3頭のプテラノドンが翼で敵恐竜を斬るわざ。草属性なのに「メタル」になっている(鋼属性はないが)。ショルダーネームは「天空の王者」。

  • わざカードの中で唯一説明文に「生物学上は恐竜に分類されない」と記載されている。

アニメでは10話で初登場。たくさんのカードが入った冊子の中にあったのをマルムが使用した。

自由に飛べるので敵を避けながら攻撃が出来る為か、パラパラのわざカードの中では使用回数も勝率も高く、さらに人を乗せて飛ぶことも出来るなど汎用性にも優れる。

もっとも、原作では草属性のわざは他の恐竜や翼竜を呼ぶわざばかりだったというのもあるのだろうが。

  • 他の恐竜を呼ばないわざは「ネイチャーズブレッシング」「エメラルドガーデン」「ソーンウィップ」の3種だけ。しかも「ネイチャーズブレッシング(第1紀の最終話に限り攻撃にも使用されていた)」は体力を回復させるわざの為、他の恐竜や翼竜を呼ばずに攻撃するわざは「エメラルドガーデン(7つのかけらで先行登場)」の登場まで待つ事になった。

「7つのかけら」では北アメリカでリュウタレックスを乗せて運んでくれる。


もっとも、こちらに登場するプテラノドンは、とさかの形から現在ではゲオステルンベルギアという別種として分類されているP・ステルンベルギと思われる。


ARK:Survival_Evolved

序盤からテイムし、騎乗することができる飛行生物。昏睡させ、肉類を与えてテイムする。低い体力、重量、スタミナゆえにアルゲンタヴィステイム後はリストラされがちだが、アイランドの飛行生物では最速の飛行速度を誇る。また、回転攻撃でさらに加速することもできる。


最古シリーズ

プテラノドンはかわいい

プテラノドンを描いた現存最古のイラストは、MAXやすひろ「プテラノドンはかわいい」(2007年10月21日11時59分投稿)(『最古シリーズ』タグ付き、孤立タグ『最古のプテラノドン』付き)。この作品は、翼竜を描いた現存最古のイラストでもあり(孤立タグ『最古の翼竜』付き)、ロックタグ「恐竜」付きで恐竜が描かれていない現存最古のイラストでもある(※『恐竜ではない』タグ付きイラストで投稿日が最も古いものでもある)。


関連タグ

古生物 翼竜

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