オスニエル・チャールズ・マーシュ
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ちゃーるずまーしゅ
19世紀アメリカの古生物学者。1831~99
トリケラトプスやアロサウルスなどの名付け親として有名な古生物学者。
「アパトサウルスの別個体にブロントサウルスと名付けたが、同じ種類だったのでアパトサウルスに統合された」という失敗談が広く知られていたが、近年このブロントサウルスが実は別種だったと判明し、没後120年以上を経て名誉が回復した。
ちなみにこのアパトサウルスは頭骨の化石が無かった事からカマラサウルスの頭骨が宛がわれていたという珍事も有名。なんの偶然か、カマラサウルスを命名したのはマーシュの因縁のライバルとも言えるエドワード・コープであった。
当初は親友だった両者だが、エドワードがエラスモサウルスを発表した際に尻尾と首を間違えてしまい、大慌てで論文を回収していた所へマーシュは頑としてこれを渡さなかった…という大人げない嫌がらせをきっかけとして一気に仲が悪くなり、以来彼らは争うように手柄(功績)を求め、「化石戦争」と呼ばれる事となった。
あまりに熱が入りすぎたのか、怪我人や死人が出るわ、発掘現場を爆破するわ、相手側の研究員を引き抜くわでなりふり構わぬ「男の戦い」だったが、揃いも揃って費用捻出のために無一文になるほど打ち込んでいた熱意だけは学者の鑑……といえるかもしれない。
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