命名
十九世紀に勃発した『化石戦争』で有名な古生物学者エドワード・D・コープがコロラド州で発見された脊椎を購入・研究し、1877年に「カマラサウルス・スプレムス」と命名した。現在のところモリソン層から四種類(今後の研究でさらに増える可能性がある)が確認されており、成体から幼体まで様々な年齢の個体の状態の良い化石が発見されている。
特徴と生態
ジュラ紀後期に北アメリカに広く分布した、マクロナリア類を代表する竜脚類で、ブラキオサウルスに比較的近い仲間とされる。体重を抑えるつくりになっている脊椎の空洞に関連して、名前は「空洞のある爬虫類」を意味する。
全長13~20メートル、体重も20トン程度と当時の竜脚類としては比較的小柄だった。
化石の発掘例が多いことから、当時最も個体数が多かった恐竜のひとつとされる。箱型の頭部と、前後であまり長さが変わらない四肢が特徴。
同時期に生息したディプロドクスと比べ、歯はスプーン型となっており、やや硬めの針葉樹などを食べていたとされている。共存していたディプロドクスやブラキオサウルスと比べると首の上下方向への可動性が高く、比較的色々な高さの植物を食べることができたらしい。
年齢の異なる複数の個体がまとまって発見されていること、歯の化石の酸素同位体の研究から、ある程度の群れを作って渡りをしていたと考えられている。
日本国内でも復元骨格が多数展示されており、特に群馬県立自然史博物館と福井県立恐竜博物館に展示されている標本は実物を使用したものである。
フィクション
恐竜再生
1億5000年万年前のユタに登場。
古代王者恐竜キング
第1紀から水属性で登場。
カードに記載されている体長が約12mとかなり小さく、そのせいなのか強さ1200と下位に甘んじている。
派手で見映えするアマルガや武器があるシュノサウルスに対して平々凡々なのがいけなかったのか?
バトルタイプは第6紀まではあいこタイプ、2007第1紀から2007第2紀はピンチタイプ、激闘!ザンジャークではとつげきタイプ。ショルダーネームは「雄々しき巨漢」。
目覚めよ!新たなる力ではスーパー恐竜も登場した。
また2007第1紀以降で新規追加された水属性は「わざカード」「厳密には架空の恐竜」を除けば竜脚類しか登用されなかったため、ファンの間ではブラキオサウルスやアラモサウルス辺りが登場するのではないかと思われたりしたが、結局登場しないまま終わった。
アパトサウルスは本種がシークレット、「ブロント」が水属性という配置になった為、こちらを除くと唯一北アメリカの恐竜だった。
そのため稼働中期でまだアパトサウルスのいなかった「7つのかけら」でも他に水属性の恐竜が出ない為北アメリカエリアのあらゆるフィールドで大量に出る。まったく自重しないため、ある意味お邪魔キャラと化している。
ジュラシック・ファイト・クラブ
第4話「血みどろの戦い」に登場。
同話の舞台はユタ州のクリーブランド・ロイド発掘地となってるが、当時最も繁栄していたカマラサウルスの化石の産出が少ない理由について「当時のクリーブランド・ロイドは乾期の水辺で、多くの恐竜は泥に嵌って命を落としたが、カマラサウルスでは水を最初に独占して飲もうとした群れのリーダーが大半であり、群れの仲間はそれを見てこの水辺を避けたため」としている。
劇中ではこの群れのリーダーが2頭のアロサウルスに襲われ、何とか2頭とも返り討ちにしたものの、結局泥濘からは抜け出せず、戦いの怪我が原因で衰弱死した。