データ
中生代最後の時代の北米大陸に生息した竜脚類。学名アラモサウルス・サンフアンエンシスは、最初に化石が発見されたニューメキシコ州サンフアンのオホアラモ累層に由来する。
長らく全長21メートル・体重30トンとアパトサウルスとほぼ同じくらいの大きさだと思われていたが、近年になって全長30メートル・体重50トンに達したとされる化石が発見され、史上最大の恐竜の一つであった可能性が示唆されている。
ティタノサウルス類のサルタサウルス科に分類され、前脚は長めで首は太くブラキオサウルスに似た体形をしており、背中には皮骨板も発達していた。化石から、群れで行動していた可能性が示唆されている。
白亜紀後期の北米ではケラトプス科やハドロサウルス科が主流な植物食恐竜となっており、アラモサウルスは彼らとの競合を避けるかのようにそれらが少ないユタ州・テキサス州・ニューメキシコ州に分布していた。
K/T境界 (大量絶滅)の生存者!?
2011年、カナダ・アルバータ大学の研究者らがニューメキシコ州で発掘されたアラモサウルスの大腿骨を年代測定した結果、K/T境界の70万年後の6480万年前、通称「ダニアン」のものと推定され、彼らがあの大絶滅を生き延びた可能性が示唆されている(しかし、批判する研究者も多い)。アラモサウルスの他にも、例えばヒプセロサウルスもダニアンまで生存したという説もある。