サルタサウルス
さるたさうるす
アルゼンチンの白亜紀後期の地層で1975年から1977年にかけて発掘され、1980年にサルタサウルス・ロリカトゥスと命名された。名前はアルゼンチンの地名「サルタ」に由来し、種小名は「小さな装甲板で守られた」を意味する。
また、近縁種ネウケンサウルスや1929年に命名されたロリコサウルスを、サルタサウルスと同種ではないかと考える研究者もいる。
白亜紀以降に急速に繁栄した竜脚類である「ティタノサウルス類」の代表格だが、全長12~15m・体重10t弱と、竜脚類としては小型だった。どっしりとした幅の広い胴体をしており、四肢はやや短めであった。
特筆すべき身体的特徴として、背中に皮骨板(内骨格に由来しない骨質の装甲)を持っていた。豆粒ほどの骨質の粒が皮膚を固め、所々にこぶし大ほどの骨板の装甲で、カルノタウルスやアウカサウルスなどの捕食者から身を守ったと考えられている。しかし近年では、乾季などの気候変化時に備えたミネラル分の貯蔵庫であり、身を守るためのものではなかったとする説もある。
成長
1997年、アルゼンチンでサルタサウルスのものと思われる大規模な営巣地が発見された。スペイン語で「たくさんの卵」を意味するアウカ・マウエボと命名されたこの発掘地では、胚が残った卵の化石が何百も発掘され、一部には皮膚の痕跡まで残っているものもあった。
これらの化石から、サルタサウルスは群れで行動し、繁殖期になると営巣地に集まって産卵したと考えられている。後ろ足で穴を掘り、直径11~13cm程の卵を15~40個ほど産み、砂や草木で埋めたようだ。孵化した幼体は全長30~40cm程度で、ウロコは成体と同じだが現代のワニと同じように装甲は未発達だった。だが骨に血管が多数確認されていることから、成長は比較的速く、12~15歳ほどで全長10m以上になったと考えられている。装甲も、年を取るにつれて発達していったのだろう。
「サルタサウルスの成長」では、本種の雌・アルファが主人公として登場する。
前述したアウカ・マウエボでの発見を基に、2003年時点での学説に基づいた複眼がなされている。
第4紀から登場。二つ名は「煌めく装甲」。「ゴォーン」という鳴き声が特徴的。
ティタノサウルス本種やネメグトサウルスなどは後期になってからようやく出たので、登場してからしばらくはコイツがティタノサウルス類の代表だった。
水属性で登場。同時に登場したグーの超わざ「ショックウェーブ」を超必殺超わざとして使う事が出来る事が雑誌などで取り上げられた。
しかしDSゲーム「7つのちから」ではショックウェーブをイリテーターに取られ、なぜかパーのわざである「フォールダウン」を覚える。まあこのおかげで自分一匹で三すくみのわざが揃うのだが……。
なお南米の恐竜だが化石は南極エリアで出る。第2話からはヨーロッパエリアでネコ探しのお手伝いをすると化石をもらえる。
バトルタイプは第6紀まではこうげきタイプ、2007第3紀から2007第4紀+ではゆうきタイプ、激闘!ザンジャークではピンチタイプ。
体色は緑色だが、「緑の恐竜のたまご」には入っていない。
テレビアニメでは第4話に登場。アマゾンで恐竜カードが雨に打たれた事によって現れた。
第2紀の第1話でも登場した。
白亜紀末期のボリビアにて登場。群れからはぐれた幼体がカルノタウルスに襲われるも、成体の群れが駆け付けたことで難を逃れた。
余談だが、サルタサウルスもカルノタウルスもボリビアから化石は産出していない。ボリビアのカルオルコで産出された足跡化石から、近縁種が棲息していたという事で登場している。
白亜紀後期の南米世界に生息していたということで登場。カルノタウルスに襲われるだけの出番だったが、先述の南米が舞台の作品に登場したため引き続いて登場した可能性が高い。