概要
首都 | スクレ(憲法上の首都)・ラパス(実質的な首都) |
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面積 | 110万平方km(日本の約3倍) |
人口 | 1222万人(2022年) |
建国 | 1825年8月6日(スペインより独立) |
通貨 | ボリビアーノス |
公用語 | スペイン語・ケチュア語・アイマラ語など36の先住民言語 |
国家元首(職) | 大統領 |
政体 | 大統領制 共和国 |
正式名称はボリビア多民族国(ボリビアたみんぞくこく、スペイン語:Estado Plurinacional de Bolivia、ケチュア語:Buliwiya Mama Llaqta、アイマラ語:Bulibiya Suyu、英語:Plurinational State of Bolivia)、南アメリカ大陸西部にある国。
中南米でも先住民(インディオ)の人口が最も多い国の一つで、先住民が55%、混血を合わせると87%にのぼり、白人人口は13%に過ぎない。
2012年11月に実施された国勢調査での人口は1002万7254人だった。
公用語はスペイン語の他36の先住民の言語が用いられている。
地理
北はブラジル・北西はペルー・南西はチリ・南はアルゼンチン・南東はパラグアイに囲まれた内陸国。国土の西方はアンデス山脈であり、北東はアマゾン川流域の熱帯雨林、南東部はグランチャコと呼ばれる乾燥した半砂漠がパラグアイにまで続いている。
経済
錫を産出しており、主要な輸出品目である。南部のウユニ塩湖には世界埋蔵量の半分に上るリチウムがあるという。またウユニ塩湖は天空の鏡という現象で知られる観光地でもあり、pixivにも多くのイラストが投稿されている。
歴史
スペイン統治時代
1538年9月にスペインの征服者であるペドロ・アンスレスはヴィラ・デ・ラ・プラタ(現在のスクレ)を設立し、ボリビアは1542年11月に設立されたペルー副王領の一部となった。銀採掘を中心とした植民地であった。その後は1776年8月に設立されたリオ・デ・ラ・プラタ副王領の一部となる。
1809年5月25日チュキサカで独立運動が発生する。南米最初期の独立運動の一つであり、程なく鎮圧されるもその後の南米独立に大きく影響した(チュキサカ革命。)
独立後
1825年8月、既に多くの南米諸国を独立させた英雄シモン・ボリバル麾下、スクレ将軍の軍勢によって独立を達成する。
だが、独立した諸国の間での領土を巡る争いが頻発する。チリとの太平洋戦争(1879-83)、ブラジルとのアクレ戦争(1899-1903)、パラグアイとのチャコ戦争(1932-1935)など。これらの戦争に敗れ、太平洋岸などに広がっていた多くの領土を失って内陸国となってしまう。経済的には錫と銅の採掘が活発化している。
相継ぐ敗戦と白人資本家中心の寡頭政に対してチャコ戦争の復員兵を中心に民主化運動がおこり、軍部の弾圧を打倒して1952年4月9日ボリビア革命を達成。大土地所有や財閥を解体し、インディオにも選挙権を約束した。しかし革命政府の国有化優先の経済政策は失敗し、1964年には混乱に乗じた軍のクーデターにより軍政に移行。1982年の民主化まで継続した。
現代へ
1982年の民主化により、非軍人の選挙による政権交代が行われるようになった。2006年には初の先住民出身大統領も選出されている。
渡航
観光目的であれば査証は不要。入国時に30日の滞在許可が与えられる。
日本の外務省はラパスや空港のあるエルアルトでは強盗が多発、サンタクルスでは与野党の対立による抗議が頻発しているので十分注意してほしいとのこと。
余談
祝日では無いが、内陸国でありながら日本と同じく「海の日」という記念日がある(詳細はタグリンク先参照)。