中南米、ラテンアメリカに住む先住民、コロンブスがアメリカ大陸到達時にアメリカ大陸をインドと思っていたことに由来し、北米の先住民を英語でインド人を意味する「インディアン」と呼ぶのと同様に、こちらはスペイン語でインド人を意味する「インディオ」と呼ばれる。
アステカ帝国やインカ帝国などの大国を築いていたグループもあり、独自の政治組織や宗教体系が発展した。
しかし、ヨーロッパから侵略してきたスペイン帝国やポルトガル王国の白人たちによってその多くが虐殺または奴隷にされ、生き残った者も土地を追われた。更に旧大陸から伝わった伝染病で人口が減少し、彼らが築いていた国家や文明は崩壊した。
また、多くのインディオの女性がスペイン人・ポルトガル人に強姦、性奴隷にされたことから多くの混血児が生まれ、彼らの子孫が後にメスティーソと呼ばれる人々となった。
メキシコ、ペルー、ボリビア、パラグアイのようなインディオ系民族や混血者の多い地域ではインディオ文化が今も色濃く残っているが、スペイン、ポルトガルの文化との融合が著しい。