概要
南アメリカで伝承されている精霊や魔物の総称で、広義では使用言語や文化が共通する中央アメリカを含めたラテンアメリカの伝承のものも含まれている(北アメリカの伝承はアメリカの妖怪参照)。
しかし南米は地域としては非常に広域であり、先住民が信仰していたアステカ神話やマヤ神話、インカ神話に登場する怪物や、植民地化以降に移民してきたスペイン、ポルトガル系住民のラテン文化(フィリピンの妖怪と共通する)、奴隷として連れてこられたアフリカ系住民の文化(ブードゥー教)やカリブ海一帯のフランス文化、インド系のヒンドゥー教の影響などが混在して生まれた存在が知られている。
さらに隔絶した地域に住む少数民族の伝承まで含めると、その全貌は知られていない。
日本においてはアルゼンチン出身の作家、小説家、詩人であるホルヘ・ルイス・ボルヘスとマルガリータ・ゲレロによって、1957年に発表された『幻獣辞典』に掲載された南米の幻獣や、水木しげる氏の『世界の妖怪大百科』の「南アメリカの妖怪」(および「アメリカの妖怪」の一部)および、元となった資料である1974年に発行された『妖怪魔神精霊の世界』の大阪外国語大学助教授・三原幸久氏による「ラテン・アメリカの妖怪と魔神たち」の項に掲載されていたものが知られていた。
1999年には水木しげる氏がノンフィクション作家・大泉実成氏とメキシコに取材旅行し『水木しげるの大冒険 幸福になるメキシコ―妖怪楽園案内』を発表し、そこでは今まで知られていなかった妖怪の姿と伝承が描かれた。
2019年にはボルヘスと同じアルゼンチン出身、日本在住のエンジニア兼妖怪研究家のホセ・サナルディ著、弟のイラストレーターであるセーサル・サナルディ画の『南米妖怪図鑑』が出版され、40種の妖怪について解説されている。
2021年には『カリブ海アンティル諸島の民話と伝説』、2022年には『コスタリカ伝説集』が出版され、妖怪が登場する物語がいくつも紹介された。
一覧
※アステカの怪物はアステカ神話、マヤの怪物はマヤ神話、インカの神格はインカ神話の記事参照。
中央アメリカ
メキシコの伝承
- イクスプクステキ(Ixpuxtequi):アステカ神話起源の顎が無い顔と鷲の脚を持つ冥界の魔物で、顔をサラペ(メキシコの織物)で隠し、一人旅の旅人を油断させて心臓を喰らう。
- イ・セン・ニュス・チ・ナ/イ・セン・ニュス・チ・チ:メキシコ・オアハカ州にあるアヤウトラ村で伝承される精霊で、トウモロコシ畑に住み、立ち入った妊婦から胎児の魂を奪う。
- ウアイ:マヤ族の首長がシャーマンに変身するときに宿る動物霊で、ジャガーの化身であることが多い。
- ウギン(Wugin):畑の魔女。白人女性の姿をしており男を誘惑し気狂いにしてしまう。
- エヘキャメ(Ehecame):森に棲むきれいな色の服を着た妖精で、人を化かすがタバコや食べ物を与えれば防げる。
- カウショウィリン(Quauhxouilin):怪魚。鷲のような頭部、湾曲した黄金色の吻、長く大きく滑らかな胴体を持ち、鱗と骨が無いという。
- カトリーナ:ドレスを身に纏った骸骨で、元は白人に憧れる現地民の女性の風刺画だったものが、アステカの冥府の女王ミクトランシワトルの化身とされるようになった。
- カンパクティ(Campacti):死した後大地になったというワニや魚に似た巨竜。アステカ神話のトラルテクトリのことであるとも。
- コルタ・モルタハ:オアハカ州のチョンタル族の伝承に登場する「死骸の着物を着る鳥」という意味の悪霊で、悪狐、フクロウとともに病死したものの魂を奪うとされる。
- サンタ・ムエルテ:民間信仰の死の聖人。
- 蛇体娘:オアハカ州の湖の主に魅入られて湖底に飲み込まれた女性。二度と帰れなくなった代わりに両親には瓶の水が金に変わる花を渡した。
- タタ・デュエンデ/エル・ドゥエニョ・デル・モンテ(TataDuende, ElDueñodelMonte):マヤ神話由来の精霊で、つば広帽子をかぶった小人であるという。
- チャネケ:催眠術をかけて遠くに連れ去るだけでは無く、裸にして暴行するなど酷い目にあわせる妖怪。
- チャン・ギィ・ニョ:ユカタン半島の子供の魂を奪う悪神
- テキトゥク:人間そっくりだが夜中になると本性を表し人を攫う。肩で食事をし、背中はぬるぬるしており焼塩に弱いのだという。
- ドゥエンデ:スペイン語で妖精を意味し、様々ないたずらを行う妖怪的な存在である。
- トラキーク:七面鳥に化けて血を吸いに来る吸血鬼。
- トラフエルプチ(Tlahuelpuchi):トラスカラ州で伝承される吸血鬼もしくは魔女で、様々な鳥に化け血を吸いにくるが、そのような性質なだけで必ずしも邪悪な存在ではないという。
- ナグアル/トノ:呪術師が化けたチリのピグチェンと類似した蛇の化け物。
- ナ・ヤ・チ・クン:「夜空に吊るされたハンモック」という意味の、子供の魂を大地の穴から吸い取ってしまう悪神。
- フアイチヴォ:マヤの伝承に登場する赤い眼の動物に変身する魔術師。ナワル(アリブレヘス)とも同一視される。
- フニク:昭和期の怪奇系児童書で紹介される、1万人の血肉を喰らい不死の存在になった血塗れの翼を持った人面怪鳥。
- ホーガ/アンドゥラ:メキシコ湾などに棲む豚のような頭の怪魚。
- マサコアトル(Mazacoatl):鹿のツノとガラガラヘビの尻尾を持った大蛇。
- ミキストリ(Mixtlí):アステカの暦の誤読から想像された死神。
- ヨナルデパズトーリ:夜更けに森の中で、斧で木を切るような音を立てる疫病神。水木しげる作品に頻繁に登場する。
- ラ・クカ:牛女。
- ラ・レチューサ(LaLechuza):不潔な子供や酔っ払いの男などを攫って喰らう大きな人面フクロウの魔女。
エルサルバドルの伝承
- クヤンクア(Cuyancúa):上半身が豚、下半身が蛇だという雨を呼ぶ魔物。
キューバの伝承
- マドレ・デ・アグアス(Madre de Aguas):水の母という意味の、ヤシの木ほどもあるマヤ神話由来の角蛇。
グレナダの伝承
- ディアブレッセ(Diablesse):グレナダに伝わる女悪魔。
コスタリカの伝承
- エル・ビエホ・デル・モンテ(El Viejo del Monte):山男。
- サラテ/ニャ・サラテ(Zárate):民話に登場するアバックという岩山に棲む魔女。気にくわない町を大きな岩に、住人を動物に変え、好きになったが振り向かないスペイン人の男を孔雀に変えてしまった。
- セグア/ラ・セグア/シグアナーバ(Cegua, Siguanaba, Sihuanaba):グアテマラやニカラグアでも伝わる美しき殺人鬼。美女に見えるが正体は馬頭の魔女で、誘惑された男を殺す。
- ディアブロ・チンゴ/チンゴ・ネグロ(Diablo Chingo, Chingo Negro):悪魔の黒牛。
- トゥレビエハ/チュールビエホ/ラ・トゥレ・ビエハ(Tulevieja):パナマでも伝承されるトゥレ/チュールという古びた帽子をかぶった、むき出しの胸からは母乳を垂れ流している小柄のハーピーのような鳥女であるとされ、子供を攫い男を誘惑してかぎ爪で殺す。
- マチャカ(La Machaca):ユカタンビワハゴロモのこと。コスタリカにはユカタンビワハゴロモに噛まれた者は24時間以内に恋人と結ばれないと命を落とすという伝説がある。だが、蝉の仲間であり樹液を吸って生きるユカタンビワハゴロモには顎が無いため噛んだりはしてこない。
- ラ・モナ:猿に化けると伝承される魔女で、南米のミコ・ブルーホに似る。2021年4月に防犯ビデオで撮影され、Tiktokなどでも拡散された動画に写っていたカニ人間の正体であるとされている。
ジャマイカの伝承
- ウーピング・ボーイ:牛飼い(ベナー)の亡霊で、「ホウッ」というかけ声やムチの音で牛を怯えさせる。
- 三本脚の馬/三本脚のオーレリア:クリスマス直前の午前1時に現れ、女は追いかけまわされ、男には無害であるという。一説には三本目の脚は性の象徴であるといわれる。
- ダピー:人の身体を動かす根源的な存在。人が死ぬと抜けだし、アーモンドやカポックの木に住みついて生者に熱を投げかけて病気にしてしまう。特に子供のダピーは強い力を持つ。
- ブレア・アナンシ/ティ・マリス:蜘蛛のアナンシのジャマイカでの姿。
- ブレア・フロッグ:尻を地面に付けたくないのでアナンシに背中を鍛える方法を教えてもらったが、威張っていて恩知らずだったために、背中を丸めたままの姿勢で伸ばせなくなったカエル。
- バビィ・スーザン(BubbySusan):大きな胸を持つ女妖怪で、夜中に人を驚かしサトウキビを盗む。
- ローリング・カーフ:火の玉のような目の稲妻のように動き回る子牛のお化け。丘を駆け下りてきて旅人を恐れさせ、少しでも見てしまった雌犬の健康を害して子犬が生まれなくさせてしまう。
ドミニカの伝承
- エル・バカ(ElBacá):富を得たい者が契約する黒猫や犬、雄牛など家畜の姿をした悪魔。しかし最終的に、聞き入れられない見返りを求められて不幸になる。
- シグアパ(Ciguapa):茶もしくは紺色の肌で脚が反対向きに生えているという長い髪の女妖怪で人魚の一種ともいわれる。
トリニダード・トバゴの伝承
- スークヤン(Soucouyant):トリニダード・トバゴやグアダルーペなどのカリブ海の国々に伝わる老婆姿の吸血鬼で火の玉に化ける。水木しげる氏はルーガーという名で紹介している。
- ラ・ジャブレッセ:悪魔と契約して永遠の若さを得た代償にドレスに隠れた片足が牛の脚であるという魔女。
- トリニダード・カーニバル:2月から3月からにかけての「灰の水曜日」と呼ばれる日の前週に開催される、悪魔などの異形の者が登場する世界3大カーニバルの一つ。
- アフリカン・マス(AfricanMas):ぼろ布の服に未開の象徴の槍を持つが、現在では意味合いが薄れ廃れている。
- インディアン・マス:先住民をモチーフにした姿をしており、衣装の色や装飾によりチーフ(酋長)を筆頭に、ブラック、ブルー、北米のファンシー、中南米のオーセンティック、ベネズエラの「ワラオ」姿のガラフーン(ワイルド/レッド)の五種が知られる。
- インプス(Imps):活動的な小悪魔たち。リーダーのキングインプ、地獄門の鍵を持つアギタニア、指揮するための旗を持つマーカー、名の通りの物品を持つアックスマン、ベルマン、スケールマンがいる。
- カウバンド(CowBand):米袋で包まれた身体を持つ牛。
- ガトカ/アガトカバジ/グル/グルデフ(Gatka/Agatkabaj/Guru/Gurudev):パキスタンのシヴァ信仰を起源としたガトカという木製の棒で戦う1組の戦士たち。
- キーマン(KeyMan):悪魔たちが通る場所の水門の鍵を開ける係悪魔であるが、自身も水がとても苦手。
- クイーン・パトロネス/レディス・イン・ウェイティング(QueenPatroness/LadiesinWaiting):とても凝っている装飾的な衣装を着た女悪魔たち。
- ジェントルマン・ジム/ジェントルマン・デビル(GentlemanJim):シルクハットに燕尾服を着た悪魔たち。
- ジャブ・ジャブ/クーリー・デビルズ(JabJab/CoolieDevils):パトワ語で「悪魔悪魔」という意味の名で、カンダルと呼ばれるサテンのズボンと鈴がぶら下がっているブラウスを着てムチを持つ。
- ジャブ・モラッシー(JabMolassie):パトワ語で「糖蜜の悪魔」という意味の名で、身体に糖蜜を塗りたくっており、腰には鎖を結んでいる。現在ではブルー、レッド、グリーン、ホワイト、イエロー、泥、チョコレートシロップというバリエーションもある。
- ジャメット(Jamèt):フランス語の「残り半分(冥界)」を意味する「diametre」が語源の、仮面をずっと被っている引退した娼婦。
- セーラーズ(Sailors):水兵をモチーフにしておりフリーフレンチ、キング、ホワイト、ファンシー、フラワーバッグ(小麦粉袋)、レッドヘッド、ヘッドマス、ファイアマン、シービーズなどのバリエーションがある。
- セブカン(Sebucan):ヨーロッパの伝統的な仮面舞踏のような姿でギター、クアトロ、マラカスなどの楽器を演奏する。
- ソメイレ(Soumayree):馬に乗った女性の姿をしており、ヒンドゥー教のドゥルガー崇拝が起源であるという。
- ネゲ・ジャディン(NegueJadin):「野原の奴隷」という意味で、他の者と戦うための棒を持つが、現在では廃れている。
- パイ・バナ(PaiBana):「バナナのゴミ」という意味の名で、オオバコの葉に包まれた身体を持つ牛の姿をしている。
- バロキート(Burrokeet):小さいロバに乗りながら舞う男、黒や茶、白いコウモリたちが同じように舞うバット・ダンスというものもある。
- ビースト(Beasts):ドラゴンもしくは獣の王であるキングビーストと、王を守護するストレイ・ビーストがおり、流水(聖水)を渡れないのでキーマンの助けを借りる。
- ピエロ・グレナダ(PierrotGrenade):フランス由来のピエロとは違い、ぼろきれで作られた衣装を纏って白いマスクを被る。グレネード(手榴弾)ではなくグレナダという国名。
- ファンシー・クラウン(FancyClowns):通常の道化師。
- ブックマン/ベルゼブブ/プリンス・オブ・ダーク:名前の通り本を持った悪魔で、手にしたペンで人の名前を書き込み呪う。
- プリンス・オブ・ダークネス/ドラゴン・デビル(PrinceofDarkness/DragonDevil):ドラゴンの頭部に白い衣装の悪魔。
- ベビー・ドール(BabyDoll):子連れの母親の姿をしており、男に出会うと自分の夫だと決めつけて、ろくでなしであると罵ってくるので物品やお金を渡して退散してもらう。
- ミッドナイト・ロバー(MidnightRobber):真夜中の強盗。強盗王になろうとしており非常に弁が立つ。
- ミンストレル(Minstrels):白塗り顔の吟遊詩人の姿をしておりバンジョー、マラカス、ガラガラなどの楽器を演奏する。
- モコ・ジャンビー(MokoJumbie):アフリカ起源の報復の悪神の化身で、キュウリで作られた帽子を被りとても背が高い。
- ルシファー/サタン:悪魔の王と副王。
- ロレーヌ夫人/マザー・サリー(DameLorraine/MotherSally):奴隷制時代のフランス人農園主の夫人の姿をしており、尻や胸がとても大きい。
パナマの伝承
- イクワオキニャピッピレレ(Ikwaokinyapippilele):クナ族に伝わる夜の悪魔。病気をもたらす。
- オルイギピピレレ(Olouigipipilele):クナにおける地下世界の全ての悪霊の主。
ベリーズの伝承
- ラング・ボビ・スジ(Lang Bobi Suzi):言いつけを守らない悪い子を長い乳房でムチ打つ女妖怪。ジャマイカにつたわる巨乳の女妖怪バビィ・スーザン(Bubby Susan)の近縁かもしれない。
ホンジュラスの伝承
- ウィーウィン(Wihwin):ホンジュラスとニカラグアのミスキート族に伝わる水の精霊もしくは悪魔。恐ろしい牙を張り巡らした顎を有する馬の姿をしており、夜の狩りで見つけた人間や獲物を捕食する。普段は海に棲むが、夏の間は山の尾根を徘徊する。ヨーロッパの水馬ケルピーに似た妖怪だと言われる。
- エル・ピクード(ElPicudo):ゾウムシという意味の名の豚の顔をした犬のような吸血動物。チュパカブラに似る。
ニカラグアの伝承
- モクアナ(Mocuana):女性の幽霊。
- ラ・カレタナグア/牛なしカレータ(LaCarretanagua):2頭の痩せた牛が曳く荷車に載った、フードを被っている背が高い幽霊。コスタリカにも2頭の去勢牛が曳く同様な怪異が伝わる。
カリブ海の伝承
- サルガッソー:北大西洋のバミューダトライアングルにある船の墓場であるという死の海域。海藻の魔物が棲む幽霊船の巣であるといわれる。
- ジャンビー/メンド/チョンゴ(Jumbee, Jumbie, Mendo, Chong):カリブ海一帯に伝わる霊的存在で地域ごとに性質は異なる。ブードゥー教のゾンビと起源を同じくする。
- ダフィー(Duppy):カリブ海の島々に伝わるアフリカ起源の悪霊。
- デイヴィ・ジョーンズ(DavyJones):船を沈め船乗りを水死させると恐れられる悪魔。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』で有名になった。
- マミ・アナ:アフリカの蛇を持った水の女神が起源の精霊。
- ルー・ガルー:火の玉に化ける吸血魔女。
マヤ地域
- アフポップ・アチフ(Ahpop Achih):冥界シバルバーの使者であった4羽の木菟。後に女神イシュキックに仕えることになる。
- カキシュ・トゥクール(Caquix-Tucur, Kakix Tukur, Kaqix Tukur, Macaw Owl, Búho Guacamaya):鸚鵡の木菟という意味。背中が赤い木菟。
- チャビ・トゥクール(Chabi-Tucur, Chabi Tukur, Ch'ab'i Tukur, Arrow Owl, Búho Flecha):矢の木菟という意味。矢のように速い木菟。
- フラカン・トゥクール(Huracán-Tucur, Hurakan Tukur, Juraqan Tukur, One Leg Owl, Búho de Una Pierna):一本足の木菟という意味。その名の通りの一本足の木菟。
- ホロム・トゥクール(Holom-Tucur, Holom Tukur, Jolom Tukur, Skull Owl, Cabeza de Búho):頭の木菟という意味。頭部と羽根だけで脚が無い姿をした木菟。
- ヴクブ・カキシュ(Vucub Caquix, Vukub Kakix, Wuqub’ Kaqix, Seven Macaw, Siete Guacamayo):七の鸚鵡。翠玉の歯と金と銀で構成された輝く体を有する巨人。
- オンブレデバロ/泥人間(Hombre de Barro):スペイン語で泥人間という意味。マヤ神話によれば、神は自分たちを崇拝してくれる人類を創造することにし、人類を泥で創造した。だが、泥人間は柔らかく目鼻も水に溶けて力無く崩れ落ちてしまった。
- オンブレデマデラ/木人間(Hombre de Madera):スペイン語で木人間という意味。マヤ神話によれば、神は泥人間の次に木で人類を創造した。だが、木人間は魂も知恵も持たず神のことを崇拝しなかったので、神は洪水で木人間を滅亡させた。その時にカマロッツ、コッツバラム、シェコトコヴァッチ、トゥクムバラムも木人間を襲撃した。
- オンブレデマイス/玉蜀黍人間(Hombre de Maíz):スペイン語で玉蜀黍人間という意味。マヤ神話によれば、神は木人間の次に玉蜀黍で人類を創造した。玉蜀黍人間は優れた知恵を持っていたが、世界の全てを見通すことまでできたため、神は玉蜀黍人間の目に息を吹きかけることで曇らせて遠くまでは見通せないようにした。
- カマソッソ/カマソッツ/カマロッツ(Camazotz, Camalotz):死の蝙蝠。硬い棒を武器として手に持っていた。
- カンヘル(Canhel, Cangel):杖を持つ竜。
- セルピヌス(Cerpinus)
- コッツバラム(Cotzbalam):獲物を待ち伏せるジャガーとされる。神を崇めない木人間を滅亡させるためにやってきて、木人間の肉を貪り食った。
- サイヤン・ウィニコブ(Saiyan Uinicob):調整者あるいは適応する者という意味。マヤ神話に登場する小人。マヤ神話では世界は何度も洪水で滅亡しているがこのサイヤン・ウィニコブは最初の世界の住人であった。
- シェコトコヴァッチ(Xecotcovach, Xecotocovach):鷹もしくは鷲とされる。神を崇めない木人間を滅亡させるためにやってきて、木人間の目を抉り出した。
- シバルバーの主たち(Lords of Xibalba, Señores de Xibalbá)
- アハルガナー(Ahalganá, Ajal Q'ana, Jaundice Demon):黄疸の悪鬼、水痘の出る病気。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。膿の悪鬼アハルプーと一緒に人々の体を浮腫ませたり、足から膿が流れて顔が黄色くなる病気チュガナールをもたらしたりする役目を持つ。
- アハルトコブ(Ahaltocob, Ajal Toq'ob, Stabbing Demon, Demonio de las Puñaladas, Señor de la Basura, Señor Apuñalador):刺す悪鬼、悲惨な目に合わす者。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。掃く悪鬼アハルメスと一緒に、家に向かって歩いたり家の前に来た人間に不幸を与えて倒してから殺害したり、家の掃除されていない箇所に潜んで人を刺殺する役目を持つ。
- アハルプー(Ahalpuh, Ajal Puj, Pus Demon):膿の悪鬼、膿を作る者。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。黄疸の悪鬼アハルガナーと一緒に人々の体を浮腫ませたり、足から膿が流れて顔が黄色くなる病気チュガナールをもたらしたりする役目を持つ。
- アハルメス(Ahalmez, Ajal Mes, Sweepings Demon, Demonio de la Basura):掃く悪鬼、塵を作る者、不潔な物を扱う者。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。刺す悪鬼アハルトコブと一緒に、家に向かって歩いたり家の前に来た人間に不幸を与えて倒してから殺害したり、家の掃除されていない箇所に潜んで人を刺殺する役目を持つ。
- ヴクブ・カメー(Vucub-Came, Vucub-Camé, Vukub-Kame, Wuqub’ Kame', Seven Death, Siete Muerte):七の死。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。
- キクシック(Quicxic, Kik'xik):血の羽根。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。
- キクリスカック(Quicrixcac, Quicixcac, Kik' Rixk'aq):マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。
- キクレー(Quicre, Quicré, K'ik Re):血塗れの歯。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。
- クチュマキック(Cuchumaquic, Kuchumakik, Gathered Blood, Sangre Recolectada):集められた血。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。飛ぶ瘡蓋シキリパットに血液の病をもたらしたり、人々の血を流したりする役目を持つ。
- シキリパット(Xiquiripat, Xikiripat, Flying Scab, Costra Voladora):飛ぶ瘡蓋、空飛ぶ手押し車。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。集められた血クチュマキックと一緒に血液の病をもたらしたり、人々の血を流したりする役目を持つ。
- シック(Xic, Xik, Wing, Ala):翼、鷹の一種。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。荷い紐のパタンと一緒に人間を肩に担ぎ、喉と胸を締め上げることで殺害したり、道を歩く人々を吐血させ急死させる役目を持つ。
- チャミアバック(Chamiabac, Chamiabak, Bone Staff, Bastón de Huesos):骨の杖、骨で作った杖を持つ者。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。髑髏の杖チャミアホロムと一緒に死体を骸骨に変えたり、人々を餓死させて出っ張っているところを引っ張っていったりする役目を持った番兵。
- チャミアホロム(Chamiaholom, Skull Staff, Bastón de Calaveras):髑髏の杖、髑髏の付いた杖を持つ者。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。骨の杖チャミアバックと一緒に死体を骸骨に変えたり、人々を餓死させて出っ張っているところを引っ張っていったりする役目を持った番兵。
- パタン(Patan, Patán, Packstrap):荷い紐、皮紐。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。翼のシックと一緒に人間を肩に担ぎ、喉と胸を締め上げることで殺害したり、道を歩く人々を吐血させ急死させる役目を持つ。
- フン・カメー(Hun-Came, Hun-Camé, Hun-Kame, Jun Kame', One Death, Uno Muerte):一の死。マヤ神話の冥界シバルバーの主の一人。
- シバルバーの花の番人/シバルバーの花の番鳥(Guardians of the Xibalba Flowers)
- イシュプールプヴェック(Ixpurpuvec, Xpurpuvec, Xpurpuvek, Xpurpuweq):夜行性の鳥の神、梟であるとも。フン・カメーとヴクブ・カメーの庭で相手の名前を叫びあって花の番をしていた。
- プフユー(Puhuyu, Puhuyú, Pujuyu'):夜行性の鳥の神、梟であるとも。フン・カメーとヴクブ・カメーの庭で相手の名前を叫びあって花の番をしていた。
- シャン(Xan):冥界シバルバーへ向かったフンアフプーとイシュバランケーが情報収集のために飛ばした蚊。
- ゾロブ/ツォロム(Dzolob):皮膚が浅黒く、ならず者もしくは犯罪者という意味の名を持つ。マヤ神話では世界は何度も洪水で滅亡しているがこのゾロブは第二の世界の住人であった。
- トゥクムバラム/トゥクンバラム/トゥクルバラム(Tucumbalam, Tucurbalam):梟の魔術師、もしくはバク科の獣の別名とされる。神を崇めない木人間を滅亡させるためにやってきて、木人間の骨や神経を打ち砕いて切り刻んだ。
ブードゥー教
- ゾボ:様々な魔術を使う呪術師で、蚊の霊に化身する。
- ゾンビ:罪を犯した者が制裁として、司祭ボコによって死後に蘇り、奴隷として使役されたもの。
- ダンバラ・ウェド:ラダたちの長である白い蛇の化身。
- ババル・アジェ:病気と健康の神。
- ペトロ:ハイチ生まれの気性が荒い精霊の総称。
- ラダ/ロア/ダホメイ:故郷である西アフリカから来た精霊の総称。
- レグバ/エシュ:トリックスターである特殊な精霊。十字路に住んでおり扉、街道、運命の支配者である。
南アメリカ
アルゼンチンの伝承
- チャンチャ・コン・カディナス/チャンチャ・デ・ラタ:音だけが聞こえる鎖を巻き付けた牡豚。ブリキの牡豚。
- シエナム(Siéhnam):鹿の怪物。夜に村を襲撃して大きな枝角で人々を殺害したり寝ている人の喉を噛んだりする。
- 鳥人:草原に出没したとされる、人とも鳥ともつかない巨大な怪物。
- トゥヤンゴ(Tuyango):レア(鳥類)に似ているが首が黄色く、人を食うという怪鳥。
- ピタヨバイ(Pitayovai):足が逆向きに付いている妖怪。
- ピラヌ(Piranu, Pira-nu):馬のような頭部と大きな眼を持った黒い巨大魚。
- リアスタイ:山の守り神。
エクアドルの伝承
- クリキンディ(Kurikindi):説話に登場する山火事に一羽で立ち向かったハチドリ。
- ピピントゥ:とてもせっかちで、神が創造中に走り去ってしまい不完全なままになった種族。彼らの世界は全てあべこべだが、料理はとても上手であるという。
ガイアナの伝承
- カナイマ(Kanaima):茂みに潜む精霊。
- キャムーディ(Camoodi):巨大な守り神であるとされるアナコンダ。1896年には倒木と勘違いした狩猟団メンバーが誤って胴体に座ってしまったという報告があり、UMAとしても知られる。
- ナニヨボ(Nanyobo):ワラウ族の神話によれば、蛙の老女ナニヨボは火を隠し持っており、口から火を出して料理をしていた。だが、ナニヨボの養子になっていた双子の兄弟マクナイマとピアに殺害され火を奪われた。
コロンビアの伝承
- カイマン男/ホムバ・カイマン/オンブレ・カイマン(Hombre Caimán):女性が水浴びしているところを覗くために魔術でワニに化けた男。しかし元に戻れなくなってしまった。
- カイェーリ:森に棲む茸のような水を吸って膨らむ巨人。雌牛をまるごと喰らい、女性も攫って物を盗む。「ム、ム、ム」という唸り声が彼らの現れる前兆で、腎臓に毒矢を射ると石になるので退治できる。
- サロナ(Sarona):司祭の聖衣を破壊したら大きな歯と目を有する人食い怪物になってしまった美女。
- パタソーラ(Patasola):復讐者である一本足の女。
- パテターロ(Patetarro):最悪に不潔な妖怪で、片方の足に履いた桶で糞尿をまき散らす。
- ポジョ・マリグノ(Pollo Maligno)
- ボラロ(Boraro):トゥカノ族に伝わる精霊。
- マドレモンテ(Madremonte):マグダレナ川の女神。
- ムエロナ(Muelona):女妖怪。
- ムラ・レティンタ(Mula Retinta)
- モハーン(Mohán):ムアンやモアンとも呼ばれる野人。背びれがあり頭が大きく足が短いといわれ、女性を攫って子を孕ませてしまう。
- ポイラ(Poira):モハーンの一種であるという金色の少年。
チリの伝承
- アツカンナカナツ(Atskannakanatz):チェチェヘトとテウェルヘトに伝わる悪霊。
- アリカント(Alicanto):金や銀を食べて輝く鉱脈に棲む鳥。
- イェターイタ(Yetaita, Yetāita):ヤーガン族における至高神ワタウイネワと対をなす悪霊の親玉。
- イデ:下記のハイドに似た四つ目の皮のような怪物。
- インブンチェ(Invunche):洞窟に住む毛皮の袋のような怪物で、下記のトレルケフエクヴェに命じて若い娘を攫い血を吸う。
- ヴルパングエ(Vulpangue):下記のギリビーロのような狐に似た頭を持つ蛇ともいわれる。さらにクエーロとも同一視される。
- エンセラドス(Encerrados):スペイン語で捕虜という意味の怪物で、魔女に捕らえられ肛門を含めた体中の穴を縫い合わされた子供が山羊や仲間の肉を食わせられると灰毛の食人鬼となったもの。
- オクペ(Okpe):アルゼンチンとチリのテウェルチェ族に伝わる。全身が岩石でできている豚のような怪物で、身体には柔らかい部分が無い。蒸し煮にした肉を使って人間の子供を誘い出して捕らえ、そしてジャングルに運んでから食べてしまう。
- オーケンパン(Oókempán):アルゼンチンとチリのテウェルチェ族に伝わる。背中に硬い殻を持った巨大な男のような姿をしており、四つんばいで豚のように歩く。殻で保護されていない踵が弱点。一切れの肉を使って人間の子供を誘い出して捕らえ、そして背中の箱に入れて誘拐してしまう。
- カブロデラカジェデブエラス/ブエラス街の山羊(Cabro de la Calle de Bueras):サンチャゴのブエラスに現れた不思議な牡山羊。毎晩とある無花果の木の根から現れては町の端から端まで歩き回るがそれ以外のことはしない。とある肉屋がこの牡山羊を何度も切りつけたが傷をつけることは一切できなかった。
- カブロビエホ/年をとった牡山羊(Cabro Viejo):髭の濃い老人と牡山羊を合わせたような半人半山羊の妖怪。山岳地帯に住み、夜になって住処に通行人が現れるとその名を呼び、通行人が返事をすると姿を消し、首無しで手足がばらばらになった姿で遠方に現れたりする。
- カマウェトー/海のチヴァト:チロエ島に伝わる海の巨人もしくは一本角の雄牛で、川の上流で生まれたタツノオトシゴが育ったものとも言われる。
- カルチョーナ/カルチョナ(Calchona):山羊の魔女。目玉と脂肪を置いていき山羊に化けるが元に戻れない者もいる。
- カルブンコ:アラウカノ族に伝わる金の身体を持つトウモロコシの穂のような姿の怪物。
- クエーロ/クエロ/エル・クエーロ:川に棲む縁に目玉の並ぶ皮のような化け物で人を襲う。
- ギリビーロ/ヌーグルヴィル:氷河期に生息する獣。7メートルほどもある蛇のような身体を持つ川の狐で、尾の鉤で人を引っかけ溺れさせる。
- サッポフェルソー/サッポーフェルソー/サッポーフエルソー/強蛙(Sapo Fuerzo):亀の甲羅のような鱗に覆われた暗闇で光る蛙。
- チェルーフェ/チェルフェ/チェルーベ(Cherufe):火山の溶岩の中に棲む憤怒の巨人。夜空を飛ぶ燃えるような赤い尾を持つ蛇ともいわれる。
- チヴァト:上記のエンセラドスがさらに変じた、他の魔物に隷属する人食い怪物。
- テンテンヴィル/カイカイヴィル:父親によって蛇に変えられた女性である大地と水の蛇神。
- トラウコ:蛇神の息子であるといわれる醜い小人で、不思議な力で女性を誘い妊娠させる。
- フィウラ:邪悪で醜いとされるトラウコの妻。
- トレルケフエクヴェ:白い斑点がある茶色い皮のような縁にかぎ爪を持つ怪物。下記のクエーロに類似する。
- チョンチョン:耳で空を飛ぶ人頭。
- ニニャデロスグランデソホス/大きな眼の少女(Niña de los Grandes Ojos):サンチャゴのとある町に現れた火のように輝く目を有する美少女。ある日の夜、酔っ払った若者二人がこの美少女に出会したので近づいたら、近づくにつれて彼女の目玉が大きくなり、やがて目玉は全身を覆い隠すほどの大きさになって睨みつけてきた。
- ニニョデントゥド/歯の生えた赤ん坊(Niño Dentudo):見た目は可愛らしい生後数ヶ月の赤ん坊だが牙を生やした男の子の悪魔。とある農夫がこの赤ん坊を垣根の側で発見して抱き上げたが、なんと赤ん坊には歯が生えていた。農夫が「赤ちゃん、もう歯が生えてるんだね」と話しかけたら赤ん坊は「牙だよ」と返事をしたので、良く見るとそれは牙でありその赤ん坊は悪魔であることが判明した。農夫が赤ん坊を放り投げて「マリア様!」と叫ぶと、それと同時に赤ん坊の悪魔は爆発し、硫黄臭を残して消え去った。
- ハイド:海に棲む皮のような蛸の化け物。下記のクエーロに類似する。
- ハウチェリャキーパ(Hauchellakipa, Haučéllakīpa):ヤーガン族に伝わる祈祷師を補助する女の精霊。
- ハンヌシュ(Hánnush):ヤーガン族の民間伝承の人食い巨人。
- ピグチェン/ピウチェーン/ペウチェン(Piuchén, Peuchén, Pihuchén, Pihuychén, Pihuichén, Piwuchén, Piguchén):毛に覆われた吸血ドラゴン。
- ムヘルラルガ/背の高い女(Mujer Larga):クリコ州ビチュケンのとある墓場に現れた背の高い女妖怪。午後12時になるとこの背の高い女が現れ、人間が近づくと小さくなってスカートを引き裂き、一番鶏が鳴くと墓の中に戻る。
- ヤッチ・マ(Yaccy-Ma):アラカルフに伝わる黒い巨人の姿をした悪霊。悪天候、飢饉、病気などをもたらす。
- ラ・ヴューダ(LaViuda/TheWidow):鉱山に現われる「未亡人」という意味の名で呼ばれる黒衣の美しい女幽霊で、遭遇した男に性交渉を強要してきて、断った者を殺すという。
- ワリェペン/ワジェペン/ワシェペン(Huallepen):子牛の頭と羊の身体を持つ両生類。見た者や家畜に奇形が生まれる原因であるという。
パタゴニアの伝承
- ケロン・ケンケン(Keron-Kenken):新生児を食べ、それに悲しむ母親の涙を飲む悪霊。
パラグアイの伝承
- エインティカラ(Eintykára):ハリナシミツバチの妖怪。人間に変身する能力を持つといい、さらにこの蜂が作り出す黄金の蜂蜜は軽い幻覚作用を引き起こさせるともいう。
- ツァムタックス(Tsamtáx):ニヴァクレ族に伝わる妖怪。空中に棲んでいて熱を放つ蛇であるツァムタックスは、雨をもたらす雷鳥ファンクサスを捕らえて食べ、乾季を悪化させてしまう。ツァムタックスたちの巣を破壊して退治し雨季を取り戻すことができるのは巫者のみだという。
- トセタックス(Tosetáx):ツァムタックスよりもさらに恐ろしいのがこのトセタックスだという。トセタックスは大蛇であり、体色は緑色と赤色で構成されており、頭部・尻尾・体の真ん中に合計三つの口を有する。ツァムタックスたちが対処された後にトセタックスは到来して空の中央に居着き、雷鳥ファンクサスが戻ってくるのを待ち伏せする。蛇になった五人の強力な巫者が退治した。
- ファンクサス(Fanxás):ニヴァクレ族に伝わる妖怪。南方から飛んできて雨をもたらす雷鳥。
- ファラヒタックス(Falajitax):耳飾りを身に着けているレア(鳥類)の頭部を持った大蛇だが、それ以外にも人間や馬のような姿などの様々な姿で現れる。
- プラタ・ヤビグイ(Plata yvyguy/Ybygüí):19世紀のパラグアイ戦争の際に埋められた銀などの財宝がある場所に現われる頭がない白犬。
- ポンベロ/ポンベーロ :「夜の男」という意味の毛むくじゃらの小人。
- マラ・ビジョン:悪の幻という意味の女幽霊。夫を嫉妬から殺した女が化けたもので、見た者は恐怖で死んでしまう。
- タウ:悪神でケラナを攫い妻とした。
- ケラナ:眠りの女神。タウとの間に7柱の怪物を生んだ。
- テジュ・ジャグア/テジュー・ジャグアー(TeyúYaguá):長男。七つ頭のトカゲ。洞窟の主であり炎を噴く果樹の守護神。夜道であった人を食う。ジャガー頭のトカゲであるともいわれる。
- ボイ・トゥイ:次男。オウム頭の蛇。泉に棲んでいる、水の生き物、両生類、霧、露、花の守護神。
- モニャイ:三男。二本角の喉が大きな美しい蛇。盗難と悪行の守護神で、洞窟に盗んだ宝を蓄えている。
- ジャシ・ジャテレ/ジャシー・ジャテレー:四男。キューピッドに似た魔法の杖を持つ裸の美少年で、一緒に遊んだ子供は一時的に呆けてしまう。正体は長男に似た七つ頭の犬ともいわれる。
- クルピ:五男。下記のクルピラと同様な存在。
- アオアオ/アホー・アホー/オペシャーカアグイ:六男:熊もしくは猪、羊のような人食い怪物で、狙われたら聖なるヤシの木に登らないと助からない。
- ルイソン:七男。下記のロビソンと同様な存在。七男がロビソンになるという伝承の元ネタか変形であると思われる。
ブラジル神話
- アイグナン/アグナン/アニャン:双子の英雄の悪ふざけでやり込められてしまう精霊。ハンモックを通り過ぎる魂を喰ってしまうという。
- アウニャン・ア:牙で人々を殺してまわった悪の呪術師。オウムに欺され高所から落ちて粉々になった身体がイグアナ、カイマンワニ、トカゲになった。
- アバーンギ:自らの鼻を切って天に投げ月を造ったという神。
- アラシー:トゥパの妻である月の女神。
- キィアド・ポッド:精霊。
- キンノ:地中に棲む人間の祖で、牙と水掻きを持つ醜い姿である。アロテとトバポッドという呪術師が地面を掘った際に地上に出てきたので今の姿にされた。
- コタア:モトビ族の善なる精霊。
- トゥパ:雷神である最高神。
- ネーペック:モトビ族のいたずら者の精霊。木の実が採れる木に涙を注いでしょっぱくしてしまったが、善の精霊コタアが塩味という概念を作ったので良いことに転じた。
- バレジャッド:女の岩から生じた血だまりから生まれた呪術師。
- バブ:二番目に血だまりから生まれた呪術師。
- ピタホヴァイ:戦いの神。
ブラジルの伝承
- アウニュ・パナとペヒウェティノメ(Auñ Pana and Pehiwetinome):ブラジルとベネズエラのヤノマミ族に伝わる。アウニュ・パナは巨大な人食い魚だが毛皮に覆われており、腕も生えている。ペヒウェティノメもまた巨大な人食い魚である。これらは水の深いところに棲む。ヤノマミ族の人々が橋を渡っていたらアウニュ・パナとペヒウェティノメが出てきて橋を噛み砕いて崩壊させてしまい、そして橋を渡っていた者たちはブタとサルに変化してしまったという。
- アウンヤイナ(Aunyaina, Aunyainá, Aunyain-a):トゥパリに伝わる牙が顔から突き出た人食い巨人。
- アクアンドゥバ:世界に秩序をもたらすために笛を吹いていたが、愚かな人々に水に投げ込まれていなくなった。そのため人間は最初から、この世界での暮らし方を試行錯誤するしかなくなった。
- アブフワ:毛むくじゃらの双頭の怪物で、子供を空に投げて殺して頭に穴を開け、皮だけ残して肉をほぐしながら吸ってしまう。
- アポイアウエウエ:アマゾン川の最高神に仕える伝令。
- アルヴォリ・ポドゥリ(Árvore Podre):“腐った木”という意味。『国際理解にやくだつ世界の神話7 南北アメリカ・オセアニアの神話』に記されたアピナイェ族の神話によれば、ジャガーの養子となった少年が村へ帰る時、腐った木の呼び声に返事をしてはならないとジャガーから注意されたという。しかし少年は腐った木の呼び声に答えてしまった。それ以来、人間の命は短くなってしまった。
- アンアンガ/アンハンガ/アイアンガ/アニャンガ:平原の動物の守護者である牡鹿で、殺された動物を精霊に変え狩人を苦しめる。
- アンハングエラ:「年老いた悪魔」という意味の悪魔。現在は翼竜の一種の学名に採用されているが、実はトゥビ族によるスペイン人征服者に対するあだ名であるという。
- イアラ(Iara):緑髪に銅色の肌を持つ水の女神である、イルカやマナティーの尾を持つ人魚。
- イェバベロ:宇宙を創造した女神で、石英の家に住みコカの葉を噛んで人間を創造した。
- ウルブツィン(Urubutsin):カマイウラ族に伝わる禿鷲の王。禿鷲ウルブツィンは鳥たちの王国の支配者であり、常に暗闇で昼が存在しなかった原初の世界の中でその王国だけは常に光り輝いていた。だが、禿鷲ウルブツィンは好物の蛆をくれた太陽神クアトと月神イアエの兄弟に騙され、光の秘密を教えて光を人間に分ける羽目になったため、世界にも昼夜が訪れるようになった。
- ウルルー(Uluru, Ulurú):ナンビクワラ族に伝わる恐怖のアルマジロ。地下に棲み、村落を破壊する。
- エンカンタード/エンカンタドゥ(Encantado):カンドンブレ、ウンバンダ、バトゥーキにおいて天使と聖人の仲介者となる妖精や祖霊の総称。病気を治癒したり人間を守護するものも存在するが、病気や災難をもたらす悪魔的なものも存在する。
- アヴェレケテ/夜の主/夜の聖者(Averekete):エンカンタードの一人。威厳ある老人の姿をしている。黒人の聖人パレルモのベネデットと同一視される。
- アナ・ジョアキマ(Ana Joaquima):エンカンタードの一人。後述するセウ・トゥルキアの娘。
- グアピンダイア/タンゴ・ドゥ・パラ/メストレ・ベラミノ(Guapindaia, Tangó do Pará, Mestre Belamino):エンカンタードの一人。治療を行う儀式の中で呼ばれる。後述するセウ・トゥルキアの息子。
- スィガニナ(Ciganina):エンカンタードの一人。後述するセウ・トゥルキアの娘。
- セウ・トゥルキア/レイ・トゥルキア(Seu Turquia, Rei Turquia):高位のエンカンタードの一人。
- ゼジーニョ(Zezinho):エンカンタードの一人。後述するドム・ジョゼと同じ一族の一員。
- タルトゥーガ・ディ・アマゾナス/アマゾンの亀(Tartuga De Amazonas):エンカンタードの一群。アマゾンの亀という意味。
- ドム・ジョゼ/レイ・フロリオアノ/フロリオアノ王(Dom José, Dom Jose, Rei Florioano):エンカンタードの一人。聖ヨセフとその祝日3月19日に関連付けられる。前述したゼジーニョと同じ一族の一員。
- ドン・ペドロ・アンガソ(Dom Pedro Angaço):エンカンタードの一人。聖ペトロとその祝日6月29日に関連付けられる。
- バシリオ・ボム/グイレルミ(Basilio Bom, Guillerme):エンカンタードの一人。前述したセウ・トゥルキアの息子。だが育ての親はセウ・トゥルキアではなく、ドン・ジョアン・スエイラに養子として育てられた。
- ファランジ・デ・ボトス/イルカの群れ(Falange de Botos):エンカンタードの一群。イルカの群れという意味だが人間の姿をしている。湖、川、そしてアマゾン川の入り江に棲む守護霊。
- プリンセザ・フローラ(Princessa Flora):エンカンタードの一人。前述したセウ・トゥルキアの娘。
- ベロ・エンカント/美しい魅力(Belo Encanto):エンカンタードの一人。前述したファランジ・デ・ボトスの一員。
- ボト・ヴェルメニョ/赤いイルカ(Boto Vermelho):エンカンタードの一人。前述したファランジ・デ・ボトスの一員。
- ボト・カスターニョ/茶色いイルカ(Boto Castanho):エンカンタードの一人。前述したファランジ・デ・ボトスの一員。
- ボト・ブランコ/白いイルカ(Boto Branco):エンカンタードの一人。前述したファランジ・デ・ボトスの一員。
- ボト・プレト/黒いイルカ(Boto Preto):エンカンタードの一人。前述したファランジ・デ・ボトスの一員。
- マリアナ(Mariana):高位のエンカンタードの一人で医療を司る。出産時に母子を救う助産師だが、船員やブラジル海軍の守護者にして娼婦の保護者でもある。我が戦いの女神を意味する女精霊ノッサ・セニョーラ・デ・バターリャと関連がある。
- ミゲルージョ・ボア・ダ・トリニダーデ(Miguelzinho Boá da Trindade, Miguelzinho Boa da Trinidade):エンカンタードの一人。後述するレグア・ボギ・ダ・トリニダーデの息子、前述したドン・ペドロ・アンガソの孫息子。聖ミカエルとその祝日9月28日に関連付けられる。
- レグア・ボギ・ダ・トリニダーデ/レグア・ボジ/セウ・レグア(Legua Bogi da Trinidade, Légua Boji, Seu Légua):エンカンタードの一人。前述したドン・ペドロ・アンガソの息子。酒好きだが真面目な性格をしている。聖エクスペディトゥスの祭りと関連付けられる。
- オイ(Oi):背丈が非常に高く、歩きながら合唱する奇妙な習慣があるという伝説上の種族。
- カア・ポラー/カアー・ポラ/カアー・ボラ/カイポラ:動物たちの女王といわれる山の主。パイプと薬草を片手ずつで持ち猪に乗っている。アルゼンチンでは槍を持つ背の低い男性で、マテ茶の木の守護者ともいわれる。
- カランゲジェイラ(Caranguejeira):トリックスターとして伝承に登場する蜘蛛。アフリカの妖怪アナンシがブラジルに伝わったもの。
- カロワラ(Karowara):テネテハラにおける超自然的存在の総称。
- キブンゴ:背中に大きな口がある人食いの怪物。
- グアラシ:創造神トパンの息子で、父の生き物の創造を助けた昼の動物の守護者。妻は妹のジャシ。
- グアリカナ(Guaricana):ユリマグアに伝わる悪魔。この悪魔の祭儀では若者が他人を出血するまでムチ打ちするという。
- グァリバ・ボイア(Guariba-boia):ホエザルの頭部、大蛇の胴体、鋭い牙と猛毒を持つ。
- クマカンガ(Cumacanga):燃える女性の頭部か人狼の頭部、もしくはシンプルに火の玉の姿で現れる妖怪。
- コルポ・セーコ/コルポ・セコ/ウヌフド(CorpoSeco, Unhudo):近年は都市伝説として知られる、生前の悪行のために埋葬しようとしても大地に拒否され蘇ったというイボだらけの醜い顔をした吸血鬼。水分を失ってガリガリに痩せており木をも枯らす力も持つ。
- サシペレレ/サシー:一本足の小人。日本では『悪魔くん』の12使徒として有名。
- ジャララカ/ハララカ(Jararaca):乳飲み子の体内に尾を入れて内臓から血を吸い、授乳中の母親の乳房からも血を吸うという吸血鬼。現在ではクサリヘビ科の毒蛇の名として知られる。
- ジャシ/ジェイシ:創造神トパンの娘で、月と夜の女神。狩人や戦士に対する愛を女性に吹き込む。
- スメー:法の神で、キャッサバのような加工が必要な食べ物の調理法も司る。
- ズルパリー:森の精霊で狩人を誘惑して道に迷わせて殺すという。
- セウチ:作物と住居の守護者の女神で、キリスト教の聖母マリアと同一視された。
- ディエヴァエ(Dyévae):トゥクナにおける水中の妖怪であり、巨大な鯰か蛇の姿をしている。魚の主のディエヴァエは東側に架かる虹としてその姿を見せ、陶器の材料となる粘土の主のディエヴァエは西側に架かる虹としてその姿を見せる。とあるディエヴァエはソリモエス川に危険な渦巻きを起こすという。
- トパン:天地を創造したという雷神で、技術と魔術を男に教えた文化英雄でもある。
- ドン・ロボ(DomLobo):民話に登場する大きな狼。一日に心臓を一つ食べる必要があるために、人前に現れてなぞなぞに答えられない者を食べていた。
- ナチイ(Natcii, Natcií):トゥクナに伝わる死霊。夜は人間の姿だが、日の出ている時間帯は小さな動物の姿になる。生者の血を吸うが、肉と骨を食い尽くして皮だけにすることもある。
- ピサデイラ:寝込みを襲って金縛りにしてしまう老婆。
- ピワラ(Piwara):テネテハラに伝わる動物の精霊。
- アロポハー・ピワラ(Aropohá Piwara):鹿のピワラ。祈祷師に憑依するとその祈祷師はマニオックの葉を食べる。
- クルラ・ピワラ(Kurura Piwara):蛙のピワラ。非常に強力なので祈祷師の使い魔にはできない。
- ジャワラ・ピワラ(Žawara Piwara):ジャガーのピワラ。非常に強力なので祈祷師の使い魔にはできない。
- フルパリ:人々の徳を守る神格。かつて女性が支配する世界を嫌った太陽によってセウシーという女性がククラの木の樹液で妊娠して生まれた男。男に力を付ける祭儀を行い男性中心社会に変えたといわれる。
- ベスタフェラ(Besta-fera, Bestafera):残酷な獣という意味。満月の夜に地獄からやってくるケンタウロスの姿をした悪魔。
- ペ・デ・ガラファ/ペ・デ・グラファ(Pé de Garrafa, Pe de Graffa):瓶の足という意味。人々を森へ誘き寄せる一本脚の妖怪。身長1.5m程の類人猿であり、瓶底のような足跡をした一本脚、長い被毛、黒い皮膚、白い臍、額から生えている一本角を有する。南米先住民、アフリカ、ヨーロッパのイベリア半島の伝承が混合したものだという説もある。
- ボイウナ/ボイウーナ:アマゾン川の大蛇の女神。夜になると川辺にいる者を食べてしまう。さらに不思議な力で女性を妊娠させてしまう。近年では超級アナコンダであるUMAともいわれる。
- マンイ・ディ・オウロ:「黄金の母」という意味の鉱山の守護者。
- ミナタ=カライア(Minata-Karaia):頭に穴が空いていてそこから笛の音を発し、脇の下にココナッツが生るという伝説上の種族。
- ムンピーアンカー(Mumpianka, Mumpíanká):タピラペーに伝わる悪霊。この悪霊は自らの血を人間に飲ませることで殺害する。
- メガロンカンデュレ(Megalonkamduré):アピナイェ族の神話に登場する怪物。『世界の神話101』や『国際理解にやくだつ世界の神話7 南北アメリカ・オセアニアの神話』などによれば、とある少年がこの怪物の呼び掛けに答えてしまったため籠の中に閉じ込められたが、身代わりとして大きな石を籠の中に入れて逃げる事に成功したという。
- モタク(Motacu):ひっくり返った脚を有する小人。
- ユルパリ:怖ろしい森の精霊で、キリスト教の伝道師により悪魔や悪霊と訳された。
- ヨリシリアモリ:歌う木の神で、魅惑的な歌で女性を魅了したため、男たちに嫉妬されて殺されそうになった。そのため鳥に姿を変えて去っていったため歌う木は途絶えた。
- ロイラ・ド・バニェイロ(Loira do Banheiro):トイレに現れるブロンドの少女の幽霊。
- ロビソメム:下記の狼男ロビソンの別名であるとも言われる、経血に反応する吸血鬼。
- ロビゾーメ:昭和期の怪奇系児童書に紹介される、南米の人狼をモデルにした女吸血鬼で、ニンニクや十字架は効かず本性は狼女である。
- ワナディ:イグアナの神で、創世を3回行ったが、1、2回目は飢餓、病気、死の怪物を創造してしまった。
ベネズエラの伝承
- オネイティブ(Oneitib):サネマ族に伝わる地下に住む小人。肛門と内臓が無いので常に飢えに悩まされている。大変な速さで喋ったり食べたりする。食べるのは一切料理されていない生肉であり、結婚を強いられるのを嫌がり月経が始まったことを隠した人間の女性もこの妖怪に食べられてしまう。また、人間の男性たちの元を訪れ彼らに激しい食欲を引き起こさせるともいう。
- カフ(Kahu):クヌアナに伝わる悪霊の主。
- キベロフ/キベロト(Kiberoh, Kiberoth):ヤルロに伝わる女悪霊。地下世界の支配者であり病気をもたらす。
- サヨナ(Sayona):女性の怨霊。白く長いドレス(正確にはサッククロス/Sackclothという服)を着ている。生前は平野の小さな町に住むカシルダ(Casilda)という名前の女性だった。
ペルーの伝承
- アヤプリトゥ:サン・マルティン県に伝わる頭に毛が生えていない闇色のひよこで、鳴き声は人の死の予兆である。
- イチ(Ichi):炎のように輝く髪をした小人。真夜中に腹鼓やチスカ(笛)を吹く音で農夫を驚かす。
- ウイウィリ(Huiwiri):アイマラ族に伝わる家の守護精霊。
- ウクク(Ukuku):熊に攫われた乙女から生まれた熊人。背中に万病に効く氷を背負って村へともたらした。
- オルコ・タイタ:カイポラの別名とも言われる山の主で眷属である動物の右耳に緑のリボンをつけているので、狩人は間違って狩らないように気をつけなければならない。漫画『軽井沢シンドローム』の喫茶店の名前に採用されている。
- ガト・ネグロス(GatoNegros):魔力を持つ黒猫で、死人を舐めることで蘇らせ操る。
- キリイカマ(Kilyikhama):レングァ人に伝わる悪霊。銀河はこの悪霊の道とされ、そこから地上に降りてきて人々の身体に侵入するという。この悪霊の中には白い鳥の姿をしているものも存在する。
- コア(Ccoa):黒い縞模様がついた灰色の猫のような姿をした精霊。
- コンデナード:あまりにも罪深いためにあの世からも追い出された半獣の姿の死霊。
- タイフェ(Taife):ペルー北部の先住民ウィトト族に伝わる長い指爪を有する悪霊。
- ハルハチャ(Jarjacha):長い首と輝く目を持った獣の妖怪。
- フルセシマ(Hursesima):ペルー北部の先住民ウィトト族に伝わる死霊。
- ホシニムイ(Hosiñimui):ペルー北部の先住民ウィトト族に伝わる巨人の男性。頭髪は生えていないが髭は身体の中程まで伸びている。彼は蜂蜜とピーナッツしか食べないという。天上の太陽は彼が被っている冠とされ、彼が就寝すると日没となる。
- ワニ男:ワニの獣人の姿をした精霊で、自身に親切にしてくれた者に幸運を与える。
ボリビアの伝承
- アカリカ(Acalica):天候の妖精。シワだらけの小さな男性の姿をしている。
- イダーパ(Idaapa):カユヴァヴァ人に伝わる守護霊。
- サラルマ(Sararuma):ユラカレに伝わる悪神。世界中を炎に包むことで人類を滅亡させた。だが穴の中に入っていたたった一人のある男性だけは助かり、荒れ果てた大地を彷徨っていたらこの悪神に出会った。悪神は彼に少しの種を与え、そして彼がそれを大地に植えたら世界中が森に覆われた。
- ジャンデ・ジャリ:パラペティ川の「私たちの祖母」という意味の名の精霊。
- スイスイ(Suysuy):モセテネに伝わる悪霊。
- セルピエンテアルコイリス(Serpiente Arco Iris):スペイン語で虹蛇のこと。クマナー人に伝わる話によれば虹は天上の蛇であり、人々が眺めていると次第に怒って石を投げつけてくるという。
- ニョコ(Nyoko):モセテンの伝説に登場する巨虫。銀河になった。
- パティオ・マルク(Patio-Mal'ku):チパヤにおける祖霊。この祖霊はその家族の家を守るものであり、斑猫か鷹の剥製で表現されるという。
- ハピニュニュ/アピ・ニュニュ/ハピニョニョ(Hapinunu, Hap'iynyonyo):垂れた乳房で人間を捕まえるという女性の妖怪。
- マイナヘ(Mainaje, Mainajé):カユヴァヴァ人に伝わる悪霊。
- ラリラリ/ヒンチュカーニョー:高地に伝わる犬、猫、猿に化け、眠くさせて魂を盗む小鳥の悪魔。
- リンペリテ(Limpelite):ユラカレに伝わる邪神。大火を引き起こしたが善神タントコによって鎮火された。
イースター島
- ハナウ・エエペ(Hanau Epe, Hanau Eepe):長耳族。
- ハナウ・モモコ(Hanau Momoko):短耳族。
- ヒナ・オイオ(Hina-Oio):全ての海の動物の母親である女神。
- マケマケ(Makemake, Make-make)
- マナナ・タケ(Manana Take):空の上に住む女神。魚の姿で地上に訪れた。
- モアイ
その他
- アタ/アタカマ・ヒューマノイド:チリのアタカマ砂漠で発見された不思議な風貌の胎児のミイラ。
- アニア:水の精。
- アルマ・ムーラ/ムーラ・セン・カベッサ:悲鳴を上げる呪われたラバ。神父の内縁となった女が神罰によって変えられた切り口から火を噴く首なしラバであるといわれる。
- イェマヤ:アフリカのヨルバ族起源の水神である人魚。
- イクティオスカプラ・アエロファギア:「秘密の動物誌」に記載される人間の足が生えた怪魚。
- 一本腕の妖女/一本腕の幽霊:児童誌や妖怪辞典で紹介されたジャマイカに伝わるという片腕の美女で、髪の毛で犠牲者の血を吸う。
- ヴァンゲリラス:アマゾンの吸血鬼と呼ばれる怪物。
- ウミタ/カベサ・ボラドール/ウマワキア/カテカテ:首が身体から離れて飛ぶ男女がいる怪人。近年のオカルト説ではウンモ星人と同一視される。
- エルニーニョ(El Niño):「神の子」という意味。太平洋東部・中部の赤道付近の海水温度が上昇する現象として名付けられ、世界規模で異常気象を起こす。
- ラニーニャ/アンチエルニーニョ(La Niña):「女の子」という意味の反対に海水温度が下降する現象。エルニーニョと交互に発生し相対する異常気象(豪雨→旱魃など)を起こす。
- オマ・ポリク(Oma-poriq):インカに伝わる人頭の魔物で、夜になると「ウィス、ウィス」と鳴きながら空を飛ぶ。
- オルラ(le Horla):19世紀フランスの作家モーパッサンを苦しめた、ブラジル船でやってきた不可視な存在。
- カデホ/カデホス:子牛ほどの大きさで、白もしくは黒色もじゃ毛の目が光る魔犬。
- キュラノス:蝙蝠のような姿をした美しき夜の種族と呼ばれる吸血鬼の神。
- ギルマン/ラゴーン:アマゾン奥地の入江に棲むという鰓のある魔物。
- クララ・ヒサ:赤い羽毛に覆われた猛禽類の王である太陽の主。
- クルピラ/クルピー/クルピーラ:長い男根を持ち腰に巻いている妖怪。
- ゲスラ:カカオ豆やカカオの害虫ゲラン蜂の幼虫が大好物の毒棘のある両生類。
- ケロニア:アマゾン奥地に生息する動き回るという吸血植物。とても燃えやすい。
- コケーナ:ペルーからボリビアにかけての山岳地帯の先住民に伝わる金持ち妖怪。
- コソガ/ンブーン:コソガ族(ゼンゼラ族)の邪悪な秘術で造り出され使役される魔獣。
- サッパン・スックーン:アルゼンチンおよびボリビアに伝わる、名前の音がする超巨乳を揺らす女妖怪。
- ジャガーマン:夜になると魔術でジャガーに化ける獣人。大型のネコ科動物繋がりの語彙として虎(tigre/ティグレ/チグレ)男とも呼ばれる。
- ゼネキンダール:古代アンデスに住んでいた超能力を持つ伝説の種族。
- セリート:『南米妖怪図鑑』のイラストレーターであるセーサル・サナルディが考案したポップアート妖怪。
- ソンブレロン:グアテマラの伝承に登場する大きなソンブレロをかぶった小男。ギターを持ってラバに乗り旅をする。彼に好意を持たれた女性は食事をとらなくなり死んでしまうという。
- ソンブレルド:ソンブレロンの他地域での呼び名で、黒づくめで二匹の黒犬を連れている黒い馬に乗った男である。アルゼンチンでは片腕が鉄で片腕が羊毛である髭の生えた男といわれる。
- ソパイ(Sopay):インカにおける精霊の総称で、様々な種類が伝わっていたが現代ではその多くの記録は失われている。
- ダスザ:ブラジルの一部族に崇拝されているという風の魔神。
- チャンドラー:ギアナ高地に棲む、「怒りっぽいインディオ」を意味する名のドラゴンのような怪物。
- チュラチャキ(Chullachaki, Chullachaqui):ペルーとブラジルに伝わる妖怪。背丈が小さく醜い姿をしている。片方の脚が短く、さらに片方の足が大きかったり、足が前後逆についていたり、もしくは蹄になっていたりする。
- デキサドル:あまり知られていないアンデスにある地上絵に眠る鳥のような怪物。
- トゥンダ(Tunda):コロンビアとエクアドルの沿岸地域に住むアフリカ系の住民に伝わる、男が最も愛する者に化ける女の魔物で、木の足を持ち獲物を森の奥に誘い熊のような本性を現し喰らう。
- バシリスコ/バジリスコ・チロテ(Basilisco chilote):邪眼で人を衰弱させる化け鶏。
- ピシュタコ/カリシリ/ニャカク/リキチリ(Pishtaco, Kharisiri, Ñakaq, Lik'ichiri):ペルーやボリビアなどのアンデス地方に伝わる妖怪。殺害した人間の体から脂肪を吸引するという。
- ファニカ:超自然的な存在。
- ブルーハ:西欧のものとは比べものにならないほど残酷で恐ろしい魔女。昭和期の怪奇系児童書には恐ろしい女吸血鬼であるとも紹介される。
- ミコ・ブルーホ:猿に化けた魔女。
- ペケーニョ・ラドロン/小さな泥棒(Pequeno Ladron):ギアナ高地に棲む、先住民の物を盗む小さな怪物。
- ボイタタ:グアラニー族に伝承される燃えさかる蛇であるという火の玉。
- ボト:美男子に化けて女性を誘惑して妊娠させるアマゾンカワイルカ。
- マラブンタ:スペイン語で群れという意味の数百年に一度起こる脅威。
- ムキ(Muki, Muqui):中央アンデスのペルー、ボリビア、エクアドル、コロンビアなどに伝わる鉱山の精霊である小人。
- メカラ(Mekala):アンデス地方のアイマラ族に伝わる病気の女悪魔。
- ヤクルーナ:アマゾン川の底にある水中の街で人の世話をして仲間にしてしまう半魚人。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のモチーフとも。
- ラ・グリンガ・シン・カベーサ(La Gringa sin Cabeza):ガラパゴス諸島のバルトラ島に現れる首の無いアメリカ人女性の幽霊。
- ルース・マーラ:アルゼンチン、チリ、ウルグアイなどの平原地帯に現われる、光となってさまよう怨念。
- レイロホ/赤い王(Rey rojo):ギアナ高地に棲む、天に登る階段のような皮膚の巨大怪物。
- ロビソン/ロビソーメ/ロビスオメーン(Lobisón, Lobisomem):7人兄弟の末っ子が化ける人狼。
- ワコ(Wako):コロンビアとベネズエラのクィーヴァ族に伝わる精霊。齧歯類の一種であるパカ(動物)の姿をしており、斑模様と長い牙を持つ。「アオ、アオ、アオ、アオ」と鳴き、人を食うという。
UMA
- アリカ・モンスター(Arica Monster):チリのアタカマ砂漠を通るアリカという町で目撃された、カンガルーのように直立した肉食恐竜のような怪生物。
- アンデスオオカミ/ハーゲンベックオオカミ/デュシヨン・ハーゲンベッキ(Dusicyon hagenbecki):1926年に動物商ローレンツ・ハーゲンバック氏が手に入れた謎のアンデス産イヌ科動物の毛皮。
- イスナシ/イスナチ(Isnashi, Isnachi):ケチャン族の言葉で「強い人」という意味の、ペルーの高山地帯に棲む黒い毛・肌を持つ、強面であるが穏やかな性質の未知の草食類人猿。
- キャムエナレ(Camuenare):別名で意味は「サルの父」。
- マキサパママン(Makisapa Maman):別名で意味は「クモザルの母」。
- ウォータータイガー(WaterTiger):水域に棲む灰色の大型ネコ科動物の総称。
- エンツァイア・ヤワー(Entzaeia-yawá):エクアドルで目撃されたふさふさの尾を持つ脚に水掻きがある大型ネコ科動物。
- ジウカム・ヤワー/ツェレ・ヤワー(Jiukam-yawá, Tsere-yawá):エクアドルで目撃された10匹ほどの群れで狩りをする半水棲のネコ科動物。
- ジャングルワイルドキャット(Junglewildcat):ペルーのジャングルで目撃される群れで狩りをするネコ科動物。
- ティグレ・ダンテロ(Tigredantero):アマゾンで目撃される「バクを食べる虎」と呼ばれる半水棲の大型ネコ科動物。
- パマ・ヤワー(Pamá-yawá):パラグアイで目撃されたバクを捕食できるサイズの灰色のネコ科動物。
- ワイラリマ(Wairarima):ベネゼエラのペモン族に伝承される、ジャガーの手下であるとされるバクと同じ色の大型ネコ科動物。
- ワラカブラタイガー/ヤガミシェリ(Waracabratiger/y'agamisheri):ガイアナで目撃された恐ろしい声で吠える灰色のネコ科動物。
- ウクマール:アルゼンチンで目撃される70㎝ほどの類人猿。
- エサカル・パキ(esakar-paki):パラグアイで目撃された赤い毛皮を持つ、50~60頭で群れを作る未知の小型ペッカリー。
- ドワーフ・オレンジ・ペッカリー:ブラジルで目撃されたオレンジの毛皮の小型ペッカリー。
- オンザ:メキシコに棲むジャガーやピューマとは異なる大型ネコ科動物。
- ガーギラス:ユカタン半島に棲む原始恐竜魚。
- カーバンクル:額に赤い宝石を持つ幻獣。
- ギャロン:ギアナ奥地の洞窟に棲む大怪鳥。
- グクフ/ゲクフ:チリで目撃されるカンガルーもしくは肉食恐竜に似た生物。名の意味は現地語で悪霊。
- ケベス・マン(QuivesMan):2000年にペルーのケベスで撮影されたという細い棒状の身体を持つ謎の生物。
- コピアポ・ジャイアントバード(Copiapo Giant Bird):1868年、チリで鉱山作業員の前に現れた、ロブスターの顔と蛇の体を持つ謎の飛翔生物。
- シアシア・ヤワー(shiashia-yawá):エクアドルのシュアール族が報告した白い毛にオセロットより大きな斑点を持つネコ科動物。
- スウ:パタゴニアに棲む背中に乗せた子を大きな尾で守る獣。
- ストア(stoa):二足歩行の爬虫類型UMA。
- スネークツリー(Snake Tree):メキシコのシエラマドレに伝わる肉食性の植物で、枝で鳥を捕らえて食べるという。
- タギュア・タギュア・ラグーン/ファグア湖の怪物:18世紀にチリで捕らえられた18メートルもある人面のドラゴンのような怪物。
- ツェンクッシェン/レインボージャガー/レインボータイガー/ハウラーモンキータイガー(tsenkutsen):パラグアイで目撃された猿のような手足を持つ虹色のネコ科動物。
- チュパカブラ:プエルトリコの吸血怪物。
- チリブロブ:チリのロスムエルモス海岸で発見されたグロブスター。
- テレパシック・フットボール(Telepathic Football):2002年にチリで目撃されたフットボールに手足を付けたような怪生物でテレパシーを送ってきたという。
- ナウエリート/ナウェリート:世界の果てにいるという巨大な怪物。
- ニウヒ:イースター島周辺海域に棲む頭部の横から二本腕が生えた魚のような怪物。
- ノーム:2008年にアルゼンチン北部のサルタで撮影された、まるでとんがり帽子のノームのようなシルエットの怪生物。
- パナマ・クリーチャー/パナマモンスター/クリアトゥラデパナマ/モンストゥルオデパナマ/エテデパナマ/ペレソソシンペラヘ(Criatura de Panamá, Monstruo de Panamá, ET de Panamá, Perezoso sin Pelaje):2009年9月にパナマで死体が発見された謎の無毛生物。身長約150cm、その体には体毛が一切生えておらず、長い四肢、鋭い鉤爪、膨れた腹部を有する。被毛が抜け落ちたナマケモノ、地球外知的生命体、新種の動物などの説がある。
- バヒアビースト:ブラジル・バヒア州で目撃された黒い二本角の獣。
- バミューダブロブ:バミューダ海域で目撃された直径15mもあるクラゲ状の巨大生物。
- ビルコモンスター/ヴィルコ・モンスター:チリの廃校に棲むという、ヤマアラシを思わせる鬣を持つ肉食カンガルー。
- ヒムシュ:1900年にアルゼンチンのパタゴニア南部の川で目撃された毛むくじゃらの生物。現地民の言葉では「水の虎」といった意味だが、オオナマケモノ・メガテリウム説がある。
- ブループ:チリ沖の海底で怪音を出す、クジラの6倍以上のサイズである巨大生物。日本ではVTuber「がうる・ぐら」の友人のサメの名として知られる。
- ホラディラ:地獄の牙という意味のアマゾン川奥地の湖に棲む背びれがある怪物で、1993年に撮影された。
- マイポリナ/アイパ:ガイアナとスリナムの国境にあるマロニ川に棲む、3mもある黄褐色のカワウソのような動物。
- マカチン・クリチャー(MacachinCreature):アルゼンチンのマカチン空港で撮影された、翼と嘴を持つ80㎝ほどの未知の肉食哺乳類。
- マピングアリ:ブラジルのビッグフットともいわれる巨大な獣人。家畜の舌を抜くと恐れられる。正体は1万年ほど前に滅びたオオナマケモノの生き残りという説がある。
- マングルユ(Manguruyu, Manguruyú):パラグアイ川やグラン・チャコ湿地帯で目撃される未確認生物。馬ほどの幅がある巨大魚だがその姿は蛞蝓か蛇に似ており、犬のような頭部、歯の無い口、返しのついた毒針を隠し持ったずんぐりした尾を有する。歯の無い淡水鮫、巨大鯰、巨大チョウザメだという説がある。淡水鮫は今のところオオメジロザメしか存在しないとされるがこの鮫にはちゃんと歯がある。マングルユはナマズ目ピメロドゥス科の実在する淡水魚ジャウーの別名でもある。
- マンタマン(Mantaman):2013年にサンティアゴに現れた、ドラゴンのような飛翔生物。
- ミニョコン/ミニョカオ:1849年にブラジルで報告があった全長45m直径3mの巨大ミミズ。正体はグリプトドンという古代生物という説もある。
- ミルタ:ボリビアで目撃された猫とも犬ともつかない謎の動物。
オーパーツ
- エル・バウル記念碑27号(Monumento 27 de El Baúl):グアテマラのエル・バウル遺跡で発見されたオーパーツ。宇宙服を着た宇宙人が描かれている。
- 黄金スペースシャトル/黄金シャトル/黄金ジェット/アビオンドラド(Avión Dorado):コロンビアのシヌー地方の古代遺跡で発見された飛行機のような黄金細工のオーパーツ。
- 黄金ブルドーザー/ブルドセルドラド(Buldócer Dorado):パナマ南部のコクル地方で発見された黄金細工のオーパーツ。
- カブレラ・ストーン/ピエドラデイカ(Ica Stone, Piedra de Ica):ペルーのイカという町で発見されたオーパーツ。恐竜は人類が地球に現れる前に絶滅したとされるが、この石には恐竜と人類が共存する様子が彫られている。
- 恐竜土偶/アカンバロの恐竜土偶(Figura de Acámbaro):メキシコのアカンバロで発見されたオーパーツ。
- コスタリカの石球/エスフェラデピエドラ(Esfera de Piedra)
- 水晶髑髏/クラネオデクリスタル(Cráneo de Cristal):メキシコ、グアテマラ、ベリーズなどで発見されたオーパーツ。
- ナスカの地上絵
- パレンケの石棺:メキシコで発見されたオーパーツ。
- ピラミッド・アイ・タブレット(Pyramid Eye Tablet):エクアドルのラ・マナで発見されたオーパーツ。
参考
外国の妖怪のスペイン語での訳名
- オンブレアベ / オンブレパッハロ/オンブレパハロ(Hombre Ave, Hombre Pajaro):鳥人のこと。
- オンブレペス(Hombre Pez):半魚人のこと。
- オンブレラガルト(Hombre Lagarto):リザードマンのこと。
- ガトアラド(Gato Alado):翼猫のこと。
- セルピエンテヒガンテ(Serpiente Gigante):大蛇のこと。
- セルピエンテマリナ(Serpiente Marina):シーサーペントのこと。
- ヒガンテ(Gigante):巨人のこと。
- ヒガンタ(Giganta):女巨人のこと。
- ペガソ/カバジョアラド/カバリョアラド/カバヨアラド(Pegaso, Caballo Alado):ペガサスのこと。
外国の妖怪のポルトガル語での訳名
- オーメンパッサーロ(Homem-Pássaro):鳥人のこと。
- オーメンペイシェ(Homem-Peixe):半魚人のこと。
- オーメンラガールト(Homem-Lagarto):リザードマンのこと。
- カヴァーロアラード(Cavalo-Alado):有角馬、ペガサスのこと。
- ガートアラード(Gato Alado):翼猫のこと。
- ジガンチ(Gigante):巨人のこと。
- セルペンチジガンチ(Serpente Gigante):大蛇のこと。
- セルペンチマリーニャ(Serpente Marinha):シーサーペントのこと。