- 「吼える」「大声をあげる」という意味を冠する英単語『roar(ロア)』。
- 「知識」「言い伝え」「学問」等意味する英単語『lore(ロア)』。
- TYPE-MOON(月姫、メルブラ)作品の登場キャラクター。→ミハイル・ロア・バルダムヨォン
- バンプレスト(現バンダイナムコゲームス)のゲームのオリジナルキャラクター。→戦士ロア(ファイター・ロア)
- エミルクロニクルオンラインに登場する物語から生まれた種族。→ロア(ECO)
- ゲーム「魔法使いと黒猫のウィズ」の登場人物/杖。→ルドヴィカ・ロア/エターナル・ロア
- 「FAIRYTAIL」の登場人物。→ルーファス・ロア
- 『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』の登場人物。→ロア・ベリフェラル
- 『鋼の錬金術師』に登場する人と牛との合成獣(キメラ)。→ロア(鋼の錬金術師)
- 「女神転生」シリーズに登場する悪魔。→夜魔ロア
- 「遊戯王SEVENS」の登場人物。→霧島ロア
- 無職転生に登場する町。
- バーチャルYouTuberの夢月ロア
- STSRFYのメンバーの一人である。
- ブードゥー教に伝わる精霊の総称。一般的に三つに分類される。
- インターネット上に伝わる、怪談の1つ。信じようと、信じまいと――⇒ネットロア
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ブードゥー教に伝わる精霊
ブードゥー教に伝わる精霊の総称。ミステールとも。一般的にロアはナシオンと呼ばれる黒人の出身地の部族ごとの崇拝対象を基準にしたグループに属する。もっとも有名なナシオンであるラダ、ペトロの他、コンゴ、ナゴ、イボ、シニキ(セネガル系)、ワルゴン(アンゴラ系)などの小さなものがある。後に小さなワルゴン・ロア、シニキ・ロアなどはラダ・ロアに吸収され、ナゴに属していたオグンがラダへ編入されるなどとなった。またロアはエルズリー、マドモワゼル・シャルロット(おフランスのロア)のように、両方に属しているものも何柱か存在する。各ナシオンのロアは一長一短あるため、信徒(後述するアフリカへの憧憬が産んだ海底の国「ギネン」の子を指す「ティギニン」と呼ばれる)は全ナシオンを拝む。
ロアはギネンと呼ばれる、現ギニアやギニア・ビサウの他、セネガル、ガンビア、ガーナ、ナイジェリアも含まれる大航海時代の「ギネー」をモデルに作られた、水中あるいは海底の世界に住むとされる。ここは冥府も兼ね、儀礼(馬で称されるヨリマシの人へ取りついてご託宣を述べる)で召喚される際(レグバと呼ばれる、いわゆるトリックスターのロアが位相空間を調和してとかあるけど、この方を無視してロアさんが降りることがある)、彼らはここからやってくるとされる。
諸々のロアの大半はアフリカの一応フォン人が信仰していた精霊あるいは神々をもとにしているが、オグンなど、ヨルバ人の神(オリシャという)、コンゴなどの神々も何柱か混じっている。さらに、17世紀ころスコットランドで興ったスチュアート朝の戦争によって、難民がハイチなどへ流入し、奴隷となって使われたため、ママン・ブリジットと呼ばれるケルト神話の神がロアとして崇拝されている他、ケルト系の聖なる牛の形をするロア、ボス(はラテン語の「ウシ」 3本角)。また、ヨルバの神シャンゴが伝播したソボというロア(若干マイナー)は「汗をかく石」をそれとして拝まれるが、この儀礼はハイチの先住民アラワク族の習慣(スピリチュアルなもの「ゼミ」が入ったとされる石をご神体とする)の可能性がある。
黒人(ざっくりアフリカ真ん中辺)は10世紀ころから既にアブラハムの宗教と接触(キリスト教のエチオピアVer「コプト教」が結構分布している他、イスラムも結構広まっておったので奴隷の人でムスリムけっこう多かった)の神ヤハウェ(アッラーフの方も)とロアがいかなるものかを良く知っているので、ラテンアメリカのアフロアメリカン宗教にはオロルン、マウ、リサ、ンザンビなどの絶対神のようなものが認められ、現世利益を約束する各ロアは「カトリックの守護聖人です」と言い張りアフターゴッドと称して別に拝んでいる。さらに、ヴ―ドゥーでもYHVHは「ボン・デュー」と呼ばれるものに一応習合されるものの、ボン・デューは世界を作って以降(創世神話というものが見当たらないそうな)どこかへ消えている。
慈悲深く、人々に恩恵をもたらす精霊。ハイチの南部ではブードゥー教を指す語として使われている。善なるものであるが力が弱い。ダンバラー・ウェド(水属性で蛇の形をしているラダm あ、ラダ・ロアの父。若干創世神ぽい)、アイド・ウエド/アイダ・ウェド(蛇神様で雌で「ラダの母」とされ、虹蛇として虹や雨を司る)、ディンクリンシン(白人が持ってきたらしい。厳格な儀礼の進行を好むので畏れられる以外不明)の他、オグン(鍛冶屋とかエンジニア担当の軍事のロア)、アグウェ(海のロア)、アイザン(女性のロアでティギニンのイニシエーションを担当し旦那にロコというロアを持つ。結構えらい)、等が入る。
ペトロ (Petro) またはペテロ (Pethro, Petwo)
火のように攻撃的で、人々に祟る精霊。ペトヲとも。気性の激しい者が多いが癒しも司る。ハイチ、ジャマイカで産まれたロアと、コンゴ(初期はこの辺から引っ張られた。なおすげえややこしいのだが、コンゴの人はa善なる至高神を指してンザンビとかザンビとかのゾンビと関連する語で称しb諸ラテンアメリカでコンゴ系の文化は影が薄い)の人が拝んでいたもので構成される。ブタ等の犠牲と、火をたく儀礼が付く。名前に「ゼ・ルージュ(赤い目)」が付くことが多い。3本角の牛ボス(豊穣と防御を司る。ラダ群でもときどき拝まれる)、キリスト教の悪魔の影響でできたジャブ(Diabloの訛りらしい)、ルシファー(アフリカンなのでお茶目担当)、コンゴ起源と言われるシンビ(淡水系水属性。ただラダ群にも所属している)、マリネット(梟の形をし、ゾンビとか作る方の人ボコ―ルだかボコを司る)等が入る。
上記の二つに属さない精霊。ペトロ群に属する、バロン・ラ・クロワ バロン・シミティエール、バロン・サムディという3柱のロアと、関連する或いは、「同一の神格」とされる。