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オリシャ

おりしゃ

オリシャ(Orixa、Orisha、Òrìṣa)とは、西アフリカのヨルバ人の神話・伝統宗教、およびその影響を受けてアフリカ外で成立した諸宗教における神々、精霊である。
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概要

ヨルバ人にはキリスト教イスラム教を信じる人も多いが、古来からの民族宗教を信じている人も多い。
この「ヨルバ人の宗教」は多神教であり、オリシャはその神話における神々である。他の多神教における上位の神々(gods)だけでなく精霊(spirits)も包有する概念であり、日本における「八百万の神々」に通じる。

最高神オロルンの使者であり、不可視の世界「オルン」と物質世界「アイイェ」の間とを仲立ちするオリシャは「イルンモレ(Irunmole)」の名でも呼ばれ、イルンモレは四百柱いるとされる。

ヨルバ人をはじめとする黒人が奴隷売買で南アメリカ大陸中南米カリブ海に連れ去られると、ヨルバ人奴隷により旧来の信仰を守るために支配者・主人階級が信仰するキリスト教の装いを取り込む試みがなされた。
この地で生まれたヨルバ系宗教において、それぞれのオリシャに対応するカトリック聖人がいるのはその名残である。時代がさらに下ると心霊主義スピリチュアリズム)や西洋魔術の影響を受けた宗教も現れるようになった。
こうして、ウンバンダ、キンバンダ、カンドンブレ、サンテリア、カチンボといった諸宗教が発祥し、原典のヨルバ神話にはいないオリシャも誕生した。
同じような形でフォン人の伝統宗教と他宗教が混交して誕生したのがブードゥー教である。こうした宗教は相互に影響を与えており、ヨルバの軍神オグンはブードゥー教の精霊(ロア)ともされている。

オリシャたち

ヨルバ神話

オロルン創造神オドルンマレ、天界の長オロフィと一体ともされる至高の神。
イェマヤ:母なる海の女神。至高神を除く全ての神々の母。
エシュ:オロルン以外には制御も困難なトリックスター
オグン文化英雄の顔を持つ軍神。
オシュン:河川神。女性の美と出産、財宝を司る女神でもある。
オバタラ:父なる天空神。イェマヤの夫。地母神オドゥドゥアが妻ともされる。
シャンゴ:火と雷の男神。司法神と軍神の性質を持つ点でオグンと共通している。
ババル・アジェ医療を司る神。

ヨルバ系混淆宗教

ポンバ・ギラ:ウンバンダ、キンバンダにおけるエシュの妻。「魔女の女主人」にして同性愛者守護神
ゼ・ペリーニャ:ウンバンダとカチンボにおける貧者の守護神にしてダンスの精霊。白で統一された服装の洒落者。

関連タグ

アフリカ ナイジェリア 習合

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