地母神
ちぼしん
英語では「Earth Mother」という。対となる概念は天父神(Sky father)。
母なる女神(Mother goddess)、大地の女神(Earth goddess)、の複合概念であり、そこに豊穣の女神(Fertility goddess、Fertilityには「生殖力」の意味もある)も重ね合わされている。
地母神の概念は世界中に広く認められ、原始宗教における根元的な女神である。
その神性は大地の豊穣、生命力と結び付けられており、万物を胎内に抱く母性的な自然としてのイメージが強い。
与えるだけではない。我々人間も地球という大きな船の乗組員である以上、いつかその命を自然に返さねばならない。母なる地球がそうであるように、女神もまた生命の誕生と対になる死の概念も包括している。
大いなる母性のほか、我が子を喰うという属性も持つ。この属性は西欧では悪者系へシフトし、むさぼる女神は居なくなっているが、日本では大祓の祝詞に、早秋津姫と言う神が諸々の罪を「かか呑みて」とあるように、むさぼるものとしての女神像がまだ残っている。
「母なる女神」「大地の女神」の片方しか満たしていないケースも複数ある。両方を満たした場合「豊穣」の神徳がついてくる事も多いためか、単に有力な「豊穣、生殖力の女神」が地母神扱いされることもある。
パールヴァティーやキュベレーのような「山の神」系の特性を大地そのものと解釈したする例もある。
以下のリスト内の( )は、厳密には構成要素の一部のみしか満たしていないケースである事を指す。
地母神(女神転生):『女神転生シリーズ』に登場する悪魔(仲魔)の種族の一つ。海神であるセドナを地母神とする等、独自の解釈が見られる。
プリキュア界の大地母神様:『ハピネスチャージプリキュア』に登場するキュアハニーにファンが付けた敬称。
地母神テラリア:『ソードアート・オンライン』の用語。