概要
アーリヤ民族の神の中でも最古の存在として配偶神ディアウスと共に多くの神々を生み出したことから“プリティヴィー・マータ(母なる大地)”とも呼ばれ、両者を合わせてディヤーヴァープリティヴィー(天と地)と称された。またディアウスが牡牛を表すのに対し、プリティヴィーは牝牛を象徴し、乳牛の姿などで描かれる。
讃歌では樹木・山々を支え大地に活力を与える存在で、ディアウスが早い段階で信仰を失ったのに対しプリティヴィーは地母神として後代に至っても崇められ、数々の神話・文学で言及された。
「ヴィシュヌ・プラーナ」に記されるプリトゥ王の逸話では、彼がプリティヴィーの名の元になったとしている。物語の中ではプリティヴィーの豊饒神としての性格が強調されており、彼女とプリトゥの働きによって人々は農耕・牧畜・道路整備などの文化を獲得した。
またアグニ、インドラは彼女を母とし、インドラがディアウスを殺してプリティヴィーを娶る話がある。
仏教では十二天の一柱で地の守護者、地天になった。男神扱いであるが、地天女として兜跋毘沙門天の両足を手のひらで支える像もある。釈迦の成道の際は地中から出現して証人となった。
デジタルデビルサーガのプリティヴィー
姿は鳶口の様な頭部と胸部についた一対の口、迷彩模様の女性的な体躯が特徴。
戦闘では、三本の刃が飛び出す手と前腕部が五節に分かれる両腕をムチのように振るって攻撃する。広いリーチと稼働域を備える腕は攻撃以外にも、上半身に巡らせて防御にも活用する。
口の場所が特殊な為、DDSAT2の主人公にアイテムを贈答するレベルアップイベントではアルジラのみ胸にアイテムがつかえるという描写がなされる。
神話の地母神としての性格を反映して地変属性の魔法に長け、パラメータの成長傾向は魔のパラメータの上昇率が高い。
五代ゆう著の「クォンタムデビルサーガ」では、重力を変位させる能力を持つ『上位アートマ』とされる。光すら捻じ曲げる重力操作能力は、重力球の生成や質量の増加による対象の自壊誘発、一点に超重力空間を集中して対象を巻き込み圧搾する、重力制御によって物体の落下速度を操るなど応用の幅が広い。
ゴッドイーターのプリティヴィ・マータ
ヴァジュラ神属の接触禁忌種として、ディアウス・ピター(夫ディアウス)、ラーヴァナ(ラーマーヤナの羅刹王)と共に彼女の名前を冠したアラガミ「プリティヴィ・マータ」が登場する。
虎のような体に石膏でできた女神像のような頭部を持つが、その口は耳まで裂けている。冷気と氷を操る攻撃が得意。