概要
ヴェーダに登場する女神。名前は「無限」「無垢」「無制限」を意味する。「アーディティヤ神群」という八人の息子たちがいる。
後世、アーディティヤ神群の父は聖仙カシュヤパとされ、父はプラジャーパティ(創造主)の一人ダクシャとされた。
息子たちと異なり、彼女個人に捧げられる賛歌は『リグ・ヴェーダ』にも三節しかいない。
内容は三人の息子ミトラ、アリヤマン、ヴァルナへの助力を請うものである。
姉としてディティがいる。善なる妹と対照的な性格を持ち(アディティの「ア」は否定を意味する接頭辞であるためディティの名は「制限」「不純」「限界」という意味になる)、邪悪なアスラ集団「ディティヤ(ダイティヤ)」の母となった。