曖昧さの回避
- ヒンドゥー教の聖典。本項で解説。
- アニメ『天空戦記シュラト』に登場する神将や魔神将が携帯する手のひらサイズの護符。巨大化した移動形態はバルダ、バルダを分解装着すると神甲冑(シャクティ)と呼ぶ。
- アニメ『機動戦士ガンダム00』に登場する量子型演算処理システム。→ヴェーダ(機動戦士ガンダム00)
- ClAMPの漫画『聖伝-RG VEDA-(せいでん・リグ・ヴェーダ)』
ヒンドゥー教、インド神話のヴェーダ
現存する伝承のうち、最も古いものの一つでもある。主に『リグ・ヴェーダ』『サーマ・ヴェーダ』『ヤジュル・ヴェーダ』 『アタルヴァ・ヴェーダ』の四つを指す。インド神話の重要な典拠。
本集(サンヒター)
- リグ・ヴェーダ
最も古いヴェーダ。神々に利益を要請する讃歌のほか、インド・イラン共通時代の古い神話を伝えている。
有力な主神だった頃のインドラの活躍を読むことができる。
- サーマ・ヴェーダ
リグ・ヴェーダなどの古聖典に材をとった詠歌集。オリジナルのものは少ないが、
バガヴァッド・ギーターにおいて、ヴェーダの代表として挙げられる等、
その重要さがうかがわれる。
- ヤジュル・ヴェーダ
祭儀において、儀式の所作と共に唱えられる祭詞を収めたヴェーダ集。
白ヤジュル・ヴェーダと黒ヤジュル・ヴェーダの二つがある。
- アタルヴァ・ヴェーダ
他のものよりも成立が最も遅く、呪術的要素が特に色濃いヴェーダ。仏教が興った頃のインドでは、既にアタルヴァ・ヴェーダは成立していたものの、これを除く「三ヴェーダ」が尊ばれており、後代になって「四ヴェーダ」として尊重されるようになった。
本集に付随する諸聖典
四ヴェーダそれぞれに付属している。例えば、リグ・ヴェーダには
アイタレーヤ・ブラーフマナ、カウシータキ・ブラーフマナ、アイタレーヤ・アーラニヤカ、カウシータキ・アーラニヤカ、アイタレーヤ・ウパニシャッドが属する。
- ブラーフマナ
祭儀の手順やその意義を記した文献。
- アーラニヤカ
森林書とも訳される文献。内容はブラーフマナに近いが、
その内容は人が寄り付かない深い森の奥で語られた。
その意味で密教的と言える。
- ウパニシャッド
インド哲学の秘奥が説かれた聖典類。西洋哲学にも影響を与えていたりする。
その数は108とも。中でも特に古く、権威あるとみなされる10の古ウパニシャッドがある。