概要
ユダヤ教のタナク(旧約聖書)、キリスト教の旧約聖書+新約聖書、イスラム教のクルアーン、仏教の三蔵(経・律・論)、ヒンドゥー教のヴェーダやスムリティ(ラーマーヤナ、マハーバーラタなど)、ゾロアスター教のアヴェスター、儒教の経書(論語など)が代表的。
神話・伝説のエピソード集や賛歌だけでなく、信徒の生活を律する教典、修行者を導くマニュアルといった顔を持つのが特徴的。文書化された聖典を持つ宗教を「書物の宗教」ともいう。
神話・伝説を書いた書籍を持つという点ではギリシャ神話も同様だが、それらは「教典」性は持たない。
この点では古事記や日本書紀などの神話・伝承書を持つ神道も似たところがある。
派生的用法
コナン・ドイルが書いたシャーロック・ホームズシリーズの長編や短編集を聖典に準える熱狂的なファンが存在する。